未 来 構 想 大 学 講 座 青 木 彰 記 念 講 座 ジャーナリズムと メディアの現在 ◆ 03 開設区分 自由特設 開設学期 春 ABC、秋 ABC コーディネーター 亀谷 賢・塚本 幹夫 野上 元 ITF・ 筑波大学からジャーナリズムとメディアの現在と未来を考える ●主にジャーナリズムやメディア業界で活躍中の OB / OG が講師陣として週替わりで登壇 ●多彩な業界・業務に就く講師から学ぶことにより、最新のジャーナリズム・メディア業界の動向やメディア ・ リテラシーを幅広く多面的に学ぶ ●多くの講師陣は先輩でもあり、大学生活とキャリア形成を結びつけるための参考になる ◆ 青木彰記念講座の開設経緯 かつて筑波大学に「青木塾」という集いの場があった。1978 年、産経新聞 取締役編集局長∼夕刊フジ社長を歴任 した青木彰氏が、筑波大学現代語・現代文化学系教授として着任。その前歴を知ったマスコミ志望の学生たちが、就 職相談に押しかけたのが始まりで、青木氏は週に一度、彼らを自宅に招き、時事問題を論じたり、作文の講評をする などして就職試験に備えると同時に、後半は「酒盛り」を通じ、記者時代のエピソードや自身が体験した戦後史のさ まざまな事件の裏話などを語り、社会に巣立つ直前の学生たちに相互啓発の場を作っていった。いつからか学生たちは、 その集いを「青木塾」と呼んだ。青木塾は 1990 年に青木氏が定年退官するまでの 12 年間続き、延べ 200 名を超え 12 る学生を輩出し、マスコミを中心に現在さまざまな分野で活躍している。 卒業生たちは、20 年以上を経た現在も、自主的な自己研磨の場として、業種、業界を越えて交流を続けている。 ◆ 開設目的・趣旨 「青木彰記念講座 ジャーナリズムとメディアの現在Ⅰ,Ⅱ」は、ジャーナリスト、広くメディアのご意見番、教育 者であった青木氏の志を受け継ぎ、青木塾出身者を中心とした筑波大学OB / OG他、現役社会人が週替わりで登壇し、 激しく移り変わる社会環境の中で、ジャーナリズムやメディアがおかれている現状について、それぞれの分野での最 新のトピックを取り上げながら、理解を深めていく。同時に、近年急速に多様化し変貌するメディア環境の中さまざ まな「情報」を的確に取捨選択し、判断し、活用していく能力、また自ら発信していく能力を高める。つまり「メディア・ リテラシーを磨く」ことを主眼とする。 ◆ 授業の概要 ● 春学期 Ⅰでは、広く メディア と称される機能とツールに関して多面性を理解し、その上で、特に ジャーナリズム の 役割に関して理解を深める。 また、多メディア化の中で変化を求められている現代の マスメディア の課題を検証していく。 ● 秋学期 Ⅱでは、現代社会の中で必須の能力と言われる メディアリテラシー を磨くことに主眼を置き、伝える能力 や 発 信する能力 を高める。 また、従来のマスメディアとWEBメディアやSNSなどのメディアが相互にその利点を活用し、成果を上げてい る事例を考察し、次世代のメディアの在り方を展望する。 本学では、この科目のほかに、メディアやジャーナリズムに関する科目を次のように開設しています。 ジャーナリズムに興味のある方は、是非、受講してみてください。 ジャーナリズム論Ⅰ・Ⅱ、情報文化概論Ⅰ・Ⅱ、メディア・コミュニケーション論、コミュニケーション論 比較文化学類 社会学類 ジャーナリズム特別演習、メディアと情報化の社会学 知識情報・図書館学類 メディア社会学 *授業概要等詳細は、開設授業科目一覧をご覧ください。 ◆ 関連科目の紹介 ジャーナリズム/メディア業界で働くための技術や知識の習得 ジャーナリズム論Ⅰ・Ⅱ(比較文化学類) ジャーナリズム特別演習(社会学類) より先に進みたい人は本講義の発展的科目 メディアやジャーナリズム、情報社会に関する知識の習得 メディア・コミュニケーション論、コミュニケーション論(比較文化学類) 情報文化概論Ⅰ・Ⅱ(比較文化学類) メディアと情報化の社会学(社会学類)(H29 開講予定) 更に学術的に学びたい人は 本講義に関連する科目 メディア社会学(知識情報・図書館学類) ジャーナリズム・メディアの基礎知識と最新動向を幅広く学ぶ 青木彰記念ジャーナリズムと メディアの現在Ⅰ・Ⅱ [基礎的中心科目]2・3 年次 13 さらに必要な知識や技術を学ぶ ジャーナリズム論Ⅰ・Ⅱ (比較文化学類) ジャーナリズム特別演習 (社会学類) [発展的科目]2∼4年次 メディアや情報社会について学ぶ メディア・コミュニケーション論、 コミュニケーション論 (比較文化学類) メディアと情報化の社会学 (社会学類) メディア社会学 (知識情報・図書館学類) [関連科目]2∼4年次 春学期 メディアの基礎理解 講義日時 担当者 所属 出身学類/研究科 亀谷 賢 magnet-inc 代表取締役 国際関係学類 ② メディア=ジャーナリズムの場として 原田 亮介 日本経済新聞社専務執行役員 論説委員長 比較文化学類 ③ 出版という仕事──講談社の場合 鈴木 宣幸 講談社 編集総務局長 比較文化学類 ④ SNSで変わる放送 鈴木 宏友 5/18 ⑤ (メディアを支える)広告会社の基本機能 鶴留 伸二 電通メディアビジネス推進局 次長 5/25 ① 新聞の視点1(事件報道と人権) 菊池 功 朝日新聞社 ゼネラルマネージャー補佐 ② 新聞の視点2(政治部の視点) 乾 正人 産経新聞社 編集局長 比較文化学類 日本放送協会 報道局 チーフ・プロデューサー 国際関係学類 4/20 4/27 5/11 ジャーナリズム力 6/1 マスメディアの現在 ① イントロダクション∼講義の紹介 4/13 TBSテレビ情報システム局 システム企画部担当部長 社会学類 体育専門学群 人文学類 テレビニュースの特徴1 (報道情報番組の視点) 松村 勝康 ④ テレビニュースの特徴 2 (ニュース番組の視点) 谷川 秀夫 6/22 ⑤ 雑誌ジャーナリズムの力 近藤 主税 新潮社 比較文化学類 6/29 ① メディア報道を検証する 日下部 聡 毎日新聞社 社会部記者 国際関係学類 ② メディアとジェンダー、ダイバーシティ 室田 康子 ジャーナリスト ③ 科学ジャーナリズムの視点 東嶋 和子 科学ジャーナリスト 比較文化学類 ④ メディアコンプライアンス 笹原 秀夫 関西テレビ CSR推進局 企業広報兼コンプライアンス 推進部長 芸術専門学群 ⑤ 写真で伝える 今 安田菜津紀 フォトジャーナリスト 6/15 7/6 7/13 7/20 7/27 メディア諸問題 ③ 6/8 14 講義タイトル フジテレビジョン 報道局 FNN推進部長 比較文化学類 経営・政策科学 研究科 上智大学 総合人間科学部 筑波大学名誉教授 故 青木彰氏について 1926 年東京生まれ。1949 年東京大学文学部教育学科卒業後、産経新聞東京本社 に入社。社会部を中心に活躍し、社会部長時代の 1963 年には〈小暴力追放キャンペー ン〉で産経初の新聞協会賞を受賞する。以後、論説委員、編集局長、取締役、フジ 新聞社代表取締役を歴任して、1978 年退社。筑波大学現代語・現代文化学系教授と なり、以後現場体験を踏まえた研究活動に入る。1990 年筑波大学を定年退官後、朝 日新聞紙面評議会委員、日本放送協会経営委員、東京情報大学経営情報学部長、司 馬遼太郎記念財団常務理事、東京新聞客員などを務め、広く「マスコミ界の重鎮」 として活躍する。2003 年没。 作家 故 司馬遼太郎氏が、著書「街道をゆく・三浦半島記」の中で、青木氏の人間 的魅力について「お互いに若いころ、同じ新聞社にいた。この人が社会部デスクの ころ、事件がおこると、事件そのものをこの人の大きな体と神経で浸しこむように覆い、音楽のようにさまざまな音 色を出させるという、余人の真似がたい指揮をした。」と述べている。 秋学期 メディアリテラシーを磨く 講義日時 講義タイトル 担当者 所属 フジテレビジョン総合開発局 出身学類/研究科 ① イントロダクション∼講義の紹介 塚本 幹夫 10/12 ② 言葉で伝える 石部 典子 フリーアナウンサー ③ 気象を伝える 井田 寛子 気象キャスター 10/26 ④ 企画で伝える 平山 康弘 博報堂 比較文化学類 11/9 ⑤ プレゼンで伝える 松田 真一 野村総合研究所 コンサルティング事業本部 上席コンサルタント 国際関係学類 11/16 ① メディアをつくる 粟飯原理咲 アイランド株式会社 代表取締役 社会学類 12/7 ② 体験を言葉にする 松尾 伸弥 フリーライター 社会学類 ③ 宮下 純一 スポーツキャスター 10/19 発信力 12/14 伝える技術 10/5 TOKYO2020 その先へ IT戦略担当局長 社会学類 比較文化学類 自然学類 体育専門学群 ④ 逆視のメディア論 ∼読者・視聴者と生活者∼ 石寺 修三 博報堂生活総合研究所 所長 人間学類 12/28 ⑤ コンテンツに係る諸権利 加藤 浩輔 フジテレビジョン 総合メディア開発コンテンツ 事業局統括担当局長 人間学類 1/18 ① 法制度からみたテレビ 山根 法久 フジテレビジョン 総合開発局総合企画室 兼 電波企画室 部長 比較文化学類 ② クロスメディア・紙媒体とWEB 麓 幸子 日経BPヒット総合研究所長・ 執行役員 人文学類 三神 正樹 博報堂 執行役員 エンゲージメントビジネス ユニット長 情報学類 東京電力 北京事務所 代表 社会学類 1/25 2/1 メディアの進化 12/21 ③ クロスメディア・広告コミュニケーションの 進化 2/8 ④ 司馬遼太郎が筑波大生に伝えたかったこと 高木 宏治 2/15 ⑤ 次世代メディアを展望する 塚本 幹夫 亀谷 賢 ●春学期 15 主に本学出身のジャーナリストおよびメディア関係者を講師として招き、毎回、異なった講師からの複眼的な視線によるオ ムニバス方式で、現在のメディアに関する理解を深める。Ⅰでは、広く メディア と称される機能とツールに関して多面性を 理解し、その上で、特に ジャーナリズム の役割に関して理解を深める。また、多メディア化の中で変化を求められている現 代の マスメディア の課題を検証していく。「青木彰記念・ジャーナリズムとメディアの現在Ⅱ」と、相互に関連した内容なの で、できればそれらとあわせて受講することが望ましい。 ●秋学期 主に本学出身のジャーナリストおよびメディア関係者を講師として招き、毎回、異なった講師からの複眼的な視線によるオ ムニバス方式で、現在のメディアに関する理解を深める。Ⅱでは、現代社会の中で必須の能力と言われる メディアリテラシー を磨くことに主眼を置き、 伝える能力 や 発信する能力 を高める。また、従来のマスメディアとWEBメディアやSNSなど のメディアが相互にその利点を活用し、成果を上げている事例を考察し、次世代のメディアの在り方を展望する。 「青木彰記念・ ジャーナリズムとメディアの現在Ⅰ」と、相互に関連した内容なので、できればそれらとあわせて受講することが望ましい。
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