GBRC Vol.41 No.2 2016.4 GBRC ニュース 耐火防火試験室（池田）における試験体製作管理および次期計画 ■耐火防火試験室（池田） 当法人の試験研究センター環境部耐火防火試験室で ビス向上に努めて参りますので、引き続きご利用、ご鞭 撻賜りますようお願い申し上げます。 は、防耐火の性能評価に係る試験依頼の増加に対応する ため、2015年6月に耐火防火試験室（池田）に第1期棟 として壁炉2基を増築し、8月より試験業務を開始しま 【お問い合わせ】 ◆耐火防火試験室（本部） した。それにより、耐火防火試験室（本部：吹田）の壁 住所：吹田市藤白台5-8-1 炉2基と合わせ、現在4基の壁炉が稼働しています。さ TEL：06-6834-0157，FAX：06-6872-8170 らに、同年12月には耐火防火試験室（池田）の敷地内 ◆耐火防火試験室（池田） に第2期棟として試験体製作棟が完成し、防耐火の性能 住所：池田市豊島南2-204 評価に係る試験体の製作業務を開始しました（図-1，2 TEL：072-760-5053，FAX：072-760-5063 参照）。試験体製作棟は大きく2つの区画で構成され、 防耐火の性能評価に係る試験体製作を委託している2社 がそれぞれの区画を使用しています。これにより、同じ 敷地内で試験体製作から試験の実施までを行うことで利 便性および効率性が向上し、試験体の運搬時に生じる可 能性がある試験体への悪影響のリスクを低減できると考 えています。 ■試験体製作管理 防耐火の性能評価に係る試験体の製作は、指定性能評 価機関による責任製作の導入と試験体製作過程の監視強 化が図られたことを受け、試験体製作管理の資格を有す 図-1 試験体製作棟（外観） る職員の管理監督の下に行っています。試験体製作管理 にあたる職員は、当法人の試験要員認定制度において、 「防耐火性能評価に係る試験体製作管理要員」（以下、 試験体製作管理要員）の認定・登録を受けた担当者が対 応しています。また、試験体製作業者の担当者において も、同等の管理資格を要求しています。試験体製作管理 要員の認定・登録を受けるには、建築基準法の防耐火に 関する法規や防耐火に関する性能評価システムの理解を はじめ、各部材の仕様や寸法等を資料から正確に読み取 り、仕様違いがあれば的確に指摘できることが要求され ます。試験体製作棟の完成とともに、試験体製作管理要 図-2 試験体製作棟（内部） 員が本部から池田に常駐するようになりました。 ■次期計画 防耐火試験室（池田）に壁炉の増設と試験体製作棟の 建設を進めてきましたが、数年後には本部に残る耐火防 火試験室を全て池田に移転する予定です。図-3に示す第 3期棟では、床炉・柱炉および防火材料の試験設備をは じめ、建築材料や家具等の可燃物の燃焼性状を測定する 設備を新設するなど、火災に関連する試験の幅広いニー ズにお応えできるように検討を進めて参ります。 今後とも防耐火試験の待機時間短縮並びに更なるサー 62 図-3 次期計画
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