台湾語における漢字音の一考察 沈 文 良 〔 要旨〕 台湾語はもともと福建語あるいは関南語 というが,今一番 よく使われるのは台 , 0 0 0万人である。一般には台湾の人達はこの言葉を台湾語 と言っている。過去1 0 0 湾の2 年間に日本 と国民党の統治時代には使用禁止,研究禁止 もあった。台湾人でさえこの言 葉の素晴らしい語嚢,文字があることを知 らなかった。勿論 日本人である小林 よしの り 氏は当然知 らないだろう。 1 8 4 2 年から日本統治初期 まで宣教師,外国学者,日本の学者たちによる立派な研究業 績があった教会ローマ字式表記の台湾語文字が今まで1 7 0年間使われてきたことは,大 変素晴らしいと言えるだろう。漢字文化圏の中で,ローマ字で完全に文字化に成功 した のは台湾語 しかない。 本論文は台湾語についてその発音を以て北京語 ・日本語 と比較 し,又,文法あるいは その特徴 を探究 し,特に発音における日本語 との近似性を研究 した。将来その両種の言 語の対応律のルールを作 って r日台近似語音字典』 も出来るだろう。 mn一mgを伴 本論文の終わ りに沢山の台湾語の特徴を挙げた,例えば濁声母,鼻音 う母音,人声音,声調変化の転調のルール,唐詩の韻律 との一致,外の言葉にない多量 の文語 ・口語異読などがある。 〔 キーワード〕 漠字音,台湾語,関南語,北京語,入声音 1.は じ め に 。「私 小学館 で刊行 された小林 よ しの りが書 いた 『 台湾論』の なか にこの ように載 ってい る 」 は台湾人のア イデ ンテ ィテ ィーの問題 について謝雅梅 さん と話 し合 った。 「じゃあなた方 " 本 」 それは標準 省人" は学校 では北京語,家庭 では台湾語 を自然 に しゃべ り分 けるわけです ね。 「 語 と関西弁みたいな もの と違 うんで しょ ? 」 「 全然違 う言葉 ですO台湾語 は もとは中国大陸の福 建省 の方言 の一つで,"間南語" とも言 うんですが 日本語 との近似性 も指摘 されてい ます。北京語 で "ニーハ オ" とい うのは台湾 語 だ と "リーホ-"全然違 うんです。 けれ ど台湾語 には文字が ないんです よ,音だけ !」 「 今 までず っ と国民党教育の 中で北京語 は台湾語 よりレベルが高い と押 しつけ られたんで す よ。私 はす ご く不満です ね,それ に対 して,で も現在最高学府の台湾大学 である先生 は 」「それ 台湾語授業や ってい ます。そ うや って台湾語 の伝承 を呼 びか けているんだけ どね はいい ことだな,け ど文字が ない と文章や記録 として残 らない もんなあ。文字 を発明 して ほ しいなあ, 日本語 を応用 して くれればいいの に。 」 「 昔は学校 で もテ レビで もきれいな北京語 しか聞か されてこなか ったか ら台湾語は汚い言葉 だ と思 っていたんですね。 けれ ども日本 に来て中国の友達 と話 しているうちに北京語 に も 2 天 理 大 学 学 報 汚い言葉がい っぱいあることを知 りま した。 」 「どこの言葉 に もス ラングはあるか らね, 日本語 で も,英語 で も」 「 今 は北京語が共通語 になってますが,昔 は原住民 も台湾人 も客家人 もみんな共通語 は 日本 語 だったんですね。 」 「 台湾 には今 で も " 多桑" (トーサ ン)"欧 巴桑" ( オバサ ン)" 生魚片" ( サ シ ミ) とか多 く の 日本語が台湾語 の中に残 っているが,高砂族の 9部族 はば らば らだったので, 日本統治 時代 の 日本語が共通語 となって意思の疎通が図 られる ようになった。 」 「けれ ど, これは どう思 う ?そ もそ も台湾語 は正確 には "問南語" と言 うんで しょ ? 」 「 その "門" とい う字 には "良" とい う字が入 っている。 」 「中国では皇帝の屠 る場所か ら離れて辺境 に行 けば行 くほ ど虫け ら同然,野蛮人の住 む所 と い う華夷秩序があるか ら,台湾人の祖先が福建省 に住 んでた頃は虫 け ら扱 い されてたわけ で しょう。 」 「 それなの に,今 さら 『もとは同 じ民族のはず だ』 と主張 されて も祖先 は腹立 た しいん じゃ ( 1 ) 」 ないの ? 以上の対話 を読 んでか ら,「日本語 との近似性」 あ るいは 「 台湾語 には文字が ないんです よ音 だけ !」 とい う間違 った考 え方 を説明 しなければな らない と,沢 山の人々に誤解 を招 く恐 れが あるため, これが この論文 を作成す る動機である。 台湾語 は きれいな言葉である。 台湾語 は,文字が な く音 だけの言語 とい うわけではない。台湾語 は教会 ローマ字 の字があ り 又,漢字 もある。 1- 1 台湾語 による古典文学作品 文』 ,『説文』,『方言』,『類 , , , , , , , , 『 恒 言 録』 ,『贋 雅 』,『韻 会』,『贋 韻』,『孟 子 』,『管 子 』,『爾 雅』,『後 漢 書』,『礼 記』,『五 篇』 ,『史 記 』,『楚 辞』,『曲礼』,『博 雅 』,『通 俗 編 』,『荘 子 』,『字 嚢』,『≡ 蒼』,『索 隠』,『字 書』 ,『史記考証』,『文選』,『禅 林宝 訓』,『甘泉賦』,『書経 』,『字書』,『六書考』,『増韻』,『韻 ,『天録識鎗』,『台湾外記』,『懐南子 』,『韓非子 』,『公羊俸』,『韓詩章句 』,『山海経 』,『明 会』 史』, 『 斉東野語』 ,『周書』,『蒼頴 5 割】 ,『間小 紀』 ,『通俗 文』,『呂覧』,『孝経 』,『水 東 日記 』, 『 列氏』 ,『老子 』,『礼運』,『礼記』,『白虎通 』,『至正直記』,『易経 』,『南史』,『菖唐書 』,『五 代 史』 ,『吹景集』,『中山書話』,『朝野倉載 』,『遊覧志』,『梁書 』,『青箱雑記』,『顔氏 家 訓』, 『 労学庵筆記 』 ,『酉陽雑狙』,『台湾志略』,『台湾善志』,『赤歌集』,『詩集』,『海上記要』,『滅 涯 勝 覧』 ,『白頭 閑話 』,『新 方 言』,『准 南 子 』,『翻 詩 名 義 集』,『疑 耀 』,『今 博 奇』,『明 人雑 狙』 ,『康興字典 』,『東滅紀事 』,『銭譜 』,『瀞湖紀略』,『毛詩 』,『本草綱 目』,『山谷題 践』,『爾 雅翼』 ,『善見律 』,『孔叢子』,『通鑑 』,『百官鐸 』,『三国志』,『蘇戟文集』,『楊厳経』,『慮氏雑 ,『魂志』,『五音集韻』,『遊猟賦 』,『晋書 』,『宋史』,『国語』,『朱子語類肌 『正字通』,『般 説』 若新経』, 『 宋倖類紗』 ,『正韻』,『戦 国策』,『世説新語』,『北斎書』 ,「陳情表」,「過秦論」,「陸 ( 2 ) 『 越語』 ,『西京雑記』,『水 薪伝』 な どが あ る。その外 にはオ ラ ンダ語 と 日本 士龍輿平原書」, 連雅堂の 『 台湾語典』 に よる と,台湾語の語源 は中国古典 の 『 樺 , 集韻』 『 詩経 』 『 左伝 』 『 戦 国葺 削】 『呂氏春秋 』 『論 語』 『儀礼 』 『漢書』 『萄子 』 , 篇』 『 語の影響 も受 けた。連雅堂が台湾語 は皆字があ り,出典 もある といった。台湾語 はい ままで関 南語 と言 われている。間南語 とは,中国の方言のひとつであって,度 門を中心 とした福建省南 部の各地,例 えば泉州 ,淳州,永春 などの地方 に通用する言語の ことを指す。広義 には,早 く 台湾語 における漠字音の一考察 3 か ら東南 アジア各地で活躍するこの地出身の多 くの華僑の言葉や, また明未清初 に, この地か ら台湾 に移住 した人々の言葉 も含 まれる。 この研究での関南語 とはこの広義の範囲にわたる。 1-2 台湾語の教会 ローマ字 樋 口靖教授が この ように言った。台湾語は台湾 において教会 ローマ字 をもって口語文 を表す 8 6 5 年 に台湾 にや って きたイギ リス人宣教 師 ( J a me sMa x we l l )で ことを唱 えたのは最初 は1 あるが,教会 ローマ字普及の最大の功労者は少 し遅 く1 8 7 4年 に台南 に渡 り,6 0 年 もの間台湾で ho ma sBa r c l a yである。バ ークレーは台南 において 「台湾府城数会 の布教活動 に従事 した T 報」 とい うローマ字新聞 を発行 し,ローマ字文普及のためにおおいに力 を尽 くした。教会 ロー マ字新 旧約聖書はバ ークレーが屡 門で中国人牧師 と一緒 に翻訳 した もので,1 9 3 2 年 に出版 さ 台湾の教区ではローマ れ,現在 に至ってなお行 われている。かれは長年の経験 を概括 して,「 0年使 っているが,なんの困難 もない。少 な くとも漢字 を使 うよ り困難はず っと少 字 をすでに6 2 8 0 人,ローマ字の読者 は7 4 0 0 ない。九千人ほどの信者 をもつある教会のなかで,漢字の読者 は1 人であるが,ローマ字の読者は増加の趨勢にある。 なぜ なら, 日曜学校 では子供達は教会 ロー マ字で勉強 しているか らである」 と述べた。 教会 ローマ字は教会関係の文章のみならず,中国古典の注解,歴史書,地理書 といった一般 的な教養書 に使 われることも多かった し,ローマ字 で手紙 を書 くことも行 われた。 したが っ hl 0ej i( 白話字) とも言 う。かつて台湾語,関南語で書かれ て,教会 とい う言葉 を避 けて,pb た ものの中ではこの白話字 による文献が もっとも多いのではないか と思われる。 現在,台湾 において教会 ローマ字が普及 しない原因はい くつか考 えられる。教会 ローマ字は 教会内部の もの とい う観念があること,漢字 を用いる 「 北京語」が公用文 として確立 している ので,そ もそ も台湾語で文章 を善 くとい う姿勢がないこと,漢字崇拝の中華意識,大一統主義 か らなかなか脱却出来ないことなどが考 えられるが, もっと重要なことは,今台湾では学校教 育の普及によって文盲率 はほとん どゼロに近 く,漢字 を習得 して しまった人々が同系の言語 を わざわざローマ字で読み書 きする煩 に耐えられないのであろう, とい うことである。 しか しな ( 3 ) る 。 が ら,教会 ローマ字 には一定の利点がある。それは,見かけ上の煩雑 さに もかかわらず,習得 が極めて容易であ 以上の説明は,学習者に対 し台湾語 についてある程度,理解で きるだろうと思 う。 1-3 台湾詩の研究の歴史 台湾語の研究史上 には,外国人により盛んに研究 された四つの時期があったが,いずれの時 に も, この言葉が必要であるというつ よい動機があったようである。 その-は,1 8 4 2 年阿片戦争の結果,南京条約が結ばれついに英国に香港島を割譲す ると共 に 諸列強 に泉州 ・福州 ・寧波 ・上海の四港 と度門をも開港 した前後の時期である。キリス トの宣 教師は布教のための実用的な目的か ら,台湾語の習得 と研究に励 むのであった。 8 9 5 年下関条約 により, 日本が清国より台湾 を譲 り受け,統治上の必要か ら日本 その二は,1 人が台湾語 を研究 した時期である。 r l g r e nに始 まる近百年来の学術的調査 であ る。 こ その三は,ス ェ-デ ンの東洋学者 B.Xa ( 4 ) れは中国音韻学の研究 を進めるうえで, どうして も方言の研究が必要であったわけである。 0 年の台湾語 ・度 門語 ・間南語の学術研究である。その研究に業績のあっ その四は,近 4,5 た方々に,村上嘉英,樋 口靖,李献埠,羅長培,董同和,呉守礼,林成幸,鄭秀芳,王育徳, 天 理 大 学 学 報 4 許極倣,挑栄松,鄭児玉,丁邦新,洪惟仁,慮淑美,林金砂,鄭謝淑桐,林央敏,方南強,逮 順文,周長横,林国重,沈盲進,林春弛,岡田庄治,院徳中,林景明,胡基麟がいる。 いままで教会ローマ字式表記による台湾語の布教文章は国民党統治下に禁止 されたが,その 後陸続 として出版 され,それは聖書,聖書注解書,讃美歌集,祈祷文集,例話集,物語,伝記 などの台湾語 に翻訳出版 した ものか ら,教理問答,信仰手引,会議録,雑誌,児童読本などに 2 0 種以上あるいはその倍の種類の ものが出版 されて 至る間で実に広範囲にわたる。最少で も1 来たと思 う。教会ローマ字がここまで一つの型になったの も宣教師の貢献である。又,教会 ロ ーマ字がある台湾語は常に布教 と深い関係 を保 ちなが ら今 日まで歩んで きた。布教 と言語研究 と教会 ローマ字は常にひとつであったと言える。そ してこの関係はキリス ト教布教が台湾語圏 ですすめ られる限 り存続すると思 う。又,台湾民主化 自由化 本土化及 び人権の尊重のた め,これからの台湾語教育 と研究は もっと進んで行 くであろう。 1-4台湾話 と日本語の近似するところ 1 9 7 2年 4月 5日の台湾の 「中央 日報」 に 「 間南語」 との見出 しで 「 高雄医学院の林成幸教 , , 授 は,漢民族である台湾人の言葉 に漢字がぴった りあてはまらない語嚢が多いの を嘆 き悲 し み,黙 々と研究 に没頭 してきたが,やがては台湾語の一字一字 にあてはまる漢字 をみつけて, 台湾語 は中国語の方言の一種であることを明 らかにす るであろう。 」 とい う記事が記載 され た。 ,「漢字で表現で きない台湾語の語嚢の多 くは, 日本 林景明が 「 知 られざる台湾」 において 乱 タイ語,ベ トナム語に一致する。 」 と述べたことを反駁 したようなものだが,彼がす こし , 例 をあげた。例えば 「 ナゼ」 という日本語は,台湾語では 「 ナエ」 「イマ」 という日本語は, , 台湾語では 「 チマ」 「オソイ」 とい う日本語 は,台湾語では 「ソー, ノーバ ン」 とい うが, 「 バ ン」は明 らかに漢語の博に当 り, 日本語の 「ノソノソ,ノロノロ,ノコノコ,ノンキ,ノ ンビリ,ソロソロ,ソツト,オソイ」 などの語源であ り,中国製辞典にまさる 『 大漢和辞典』 をつ くった日本の学者にもみつけられない 「ノソノソ」 という漢字 もあ君. , 時間」の発音 又,例 をあげて 「 国家」の発音が, 日本語 「コツカ」,台湾語 「コツカー」 「 が, 日本語 「ジカン」,台湾語 「シカン-」である。 さらに 8月2 6日の 『中央 日報』では,類 ,「台湾へ きて二十余年,台湾語には中国語 を転倒 して使 う場合が多いことを発 恩 という人が 見 した」。 2.台湾話 と北京語の転倒 中国語の客人,台風,酔酒,母猪,習慣,熱聞,介招,命運,などを,台湾語では人客,風 育,酒酔,猪母,慣習,聞熱,紹介,運命 とい うが,この理由は分か らないといって教示を請 ,「杜甫や 自居易 の詩 に 4日には,その解答 として,台湾人陳生泉 と称す る者が うと,9月1 , は 「 客人」 を 「 人客」 としたのがあって,この転倒 は台湾語の特徴ではな く,漢人文化 に関 係がある。 」 と答 えたが実際には日本語の中ではこのような転倒の例が多い,次のごとく。 2- 1 日本語と北京語の転歯 期 日一日期,改恵一窺改,改修 一修改,忌避 一避忌,凶行 一行凶,気骨一骨気,運航 一航運, 許容一客許,血尿 一尿血,限界一界限,制限一限制,献呈一呈献,研鋳 一律研,後 目一日後, 誤謬一謬誤,困窮一窮困,詐欺 一欺詐,習熟 一熟習,砂鉄 一鉄砂,時報一報時,従 順 一順従, 5 台湾語における漢字昔の一考察 趣 旨-旨趣,紹介 一介紹,常時一時常,心痛 一痛心,随伴 一伴随,静寂一寂静,静粛 一粛静, 性癖 -癖性,率直一直率,素朴 -朴素,短縮 一編短,探偵 -偵探,沈下一下沈,点検 一検点, 熱狂一狂熱,年賀一賀年,倍加 一加倍,買収 -収買,比類 一類比,腹心 一心腹,面会一会面, 伐採 一採伐,充填 一墳充,密告 一告密,抱擁 一擁砲,紛糾一糾紛,問責-責間,融通一通融, 乱雑一雑乱,離脱 一脱離,錬磨 -磨錬,老衰 一衰老,売買一買売,証左 一左証,栄光 一光栄。 この ように, 日中両国語間で語嚢構成語素の配列順序が前後逆 になり,台湾語 とよく似てい る。言語調査によると各民族間でこのような逆順 は半々 しめている。 3.台湾語の形成 実は台湾語 は元来中原の古語で,五胡乱華の とき ( 3 0 4 4 3 9 )に南遷 し,二回目の漢人移入 6 6 9)朝廷の河南軍が間に入 ったため,中古漢語の語音 と語嚢が間 するのは唐高宗総章 2年 ( ) ‖ ■ というところに残 っていた。 今の台湾語は,1 7 世紀の初頭以来,中国の問 ( 福建省)南部 より台湾に大挙 して移住 して来 福建語」であ た人々の子孫 によって使われている言葉で, もとは中国の 8大方言の うちの 「 る。この 「 福建語」は,福建省南部で通用するもので,福建省のことを古来別に 「 間」 と称 し たことから,中国の方言学界では 「 間南方言」 といっている。なお,台湾語 を 「 台湾話」 とか 「 台語」,そ して 「 関南語」 を 「 福伐語」 もしくは 「 河伐語」 とい う人 もいる。台湾は長期 に わた り大陸 と異なった歴史の道を歩み, 日本語 と北京語の強い影響 を受け,独 白の語言文化 と 社会 を形成 した。 しか し,台湾語は 「 間南語」の語童,文法や音韻の根幹 とはほとんど違いが 日 日 ない。 4.台湾語 が 日本語 とよ く似 てい る 「漢字音」の例 建設,権力,人権,言論,発言,献身, 郷里,個人,個別,個性,国家,国旗, 事故,当然,自然,思想,感想,失敗, 自首,使者,条約,学識,印象,徴収, 独身,信用,信任,生死,生命,世界, 大小,男性,婦人,注意,注解,意志, 独立,単独,簡単, 自立,努力,体力, 反射,反対,反駁,複雑,民族, 目録, 和解,緊急,紹介,買収,点検,詐欺, 哀悼,愛惜,愛読,愛撫,愛別,離苦, 遠 生 業 礎 憶 明 察 国 意 水 相 体 老 権 達 史 情 監 永 学 野 基 記 文 警 建 故 山 首 身 敬 特 発 歴 愛 技 警告,警戒,計算,生計,文芸,結論, 久 習 聞 功 号 用 備 象 流 林 都 路 意 離 展 倫 国 軍 永 学 新 気 記 信 軍 対 交 山 首 道 善 別 発 人 愛 監 神社,物理,文学,芸術,交流,主義, 動 説 理 象 録 由 人 在 射 考 想 理 悪 別 破 留 好 禁 移 解 料 気 記 自 軍 硯 注 参 理 道 罪 特 突 保 愛 監 基準,技能,技巧,技術,希望,展望, 水銀,近代,現代,近視,空気,空間, 動 解 税 力 意 化 対 象 撃 加 求 理 意 遺 業 意 吟 督 連 理 関 気 同 文 反 視 射 参 要 物 善 人 農 留 愛 監 焼酎,感謝,感動,感覚,完結,幹部, 服 放 関 気 育 利 報 究 撃 誌 由 物 任 一識 楽 顧 修 衣 解 機 天 養 権 電 研 反 雑 理 植 委 統 知 快 愛 監 汚染,汚名,改革,楽団,改造,改善, 学問,運命,発達,家庭,家具,家計, 易 要 係 管 間 然 気 究 撃 代 力 来 期 説 者 愛 人 察 貿 概 関 保 疑 白 電 探 攻 古 白 将 任 伝 識 友 愛 監 安心,医学,医術,医院,意見,意識, 理 概 境 理 務 席 力 求 年 典 礼 来 界 位 識 薬 感 視 修 大 環 天 任 出 電 追 新 古 失 外 外 学 認 毒 哀 監 義 論 能 理 務 容 学 因 部 典 敗 来 紀 人 記 薬 修 昧 意 議 可 管 義 内 菅 原 内 字 腐 末 世 哲 日 農 改 唆 41 1 二宇熟語の漢字音の崩' 6 天 理 大 学 学 報 軍艦,印鑑,明鑑,鑑賞,鑑定,鑑別,鑑識,観閲,観察,観月,観劇,観望,民間,瞬間, 姦計,姦臣,友愛,有意,有害,有益,有意義,有期,手術,有機,優秀,優遇,悠久,友軍, 有産,代理,受理,文理,理解,離間,力説,力点,大陸,陸運,陸軍,理屈,離縁,散歩, 離別, この ような熟語がいっぱいある。台湾語 と日本語の 「 漢字昔」がほ とん ど同 じ字が沢 山あ る。 ( 1 0 ) 412 1字の漢字音の例 -( いち),右 ( ゆ う),雨 ( う),気 (き),九 (きゅう),玉 (ぎょく) ,月( げっ)犬 ( けん),見 ( け ん),五 ( ご),口( こ う),≡ ( さ ん) ,四(し),糸 (し),辛 (じ),七 (しち),辛 (し ゃ),辛 (しゅ),出(しゅっ) ,小 (しょう),蘇 (しん),人 (じん),水 ( すい),早 (きっ),大 ( だい),男 ( だ ん),天( て ん),田( で ん),土 (と),二 ( に), 日(じつ),人 ( に ゆ う),午 ( ね ん),文 ( ぶ ん),木 ( ぼ く ・もく),名( めい),立 (りっ ・りゅう) ,力 (りき),六 ( ろ く),林 (りん),引( い ん),羽(う),雲 ( うん)秦( か) ,回( かい),外 ( げ),角 ( か く),楽 ( が く ・らく),間( かん), 岩( が ん),顔 ( が ん),汽 (き),記 (き) ,午 (ぎ ゅ う),近 (き ん),計 ( け い),言 ( げ ん),古 ( こ),午 ( ご),高 ( こ う),国( こ く),今 (きん),才(さ い),算 ( さ ん),市 (し),忠 (し),室 (しっ) ,社 (しゃ),弱 (じゃ く),首 (しゅ),秩 (しゅ う),秦 (しゅん),少 (しょ う),色 (し き),心 (しん),新 (しん),図(と),西 ( さい),切 ( せつ),太 ( たい),台( だい),体 ( てい), 知( ち),鳥( ち ょう),慕 ( て い),店 ( て ん),電 ( で ん),刀 (と う),頭 (と う),追 (と う),読 ( とく),内( だい),南 ( なん),局 ( ま),父 ( ふ),分 ( ふん) ,聞( ぶん),母 ( ぼ) ,毎 (まい),妹 (まい),万 ( まん),毛(もう),夜 ( や),野 ( や),友 ( ゆう),用 ( よう),哩 ( よう) ,莱 (らい), 里 (り),哩(り),悪 ( お),安 ( あ ん),檀( あ ん) ,医( い),香 ( い),意( い),院( い ん),飲 ( い ん),運(うん) ,屋 ( お く),罪( かい),開( か い),階( か い),感 ( か ん),起 (き),期 (き),究 (きゅう) ,球 (きゅう),棉 (きょう),莱 (ぎょう),曲(きょく),局 (きょ く),級 (ぎん),区 (く),苦 (く),具(ぐ) ,君(くん),決 ( けつ) ,研 ( けん),庫 ( こ),死 (し),始 (し),請(し), 式 (し き),写 (しゃ),酒 (しゅ) ,冒(しゅ う),宿 (し ゅ く),潤 (し ょ う),申(しん),身(し ん),神 (しん),真 (しん) ,転 ( てん),都 (と),皮 ( ど),投 (とう),豆 (とう),島(とう),童 (どう),農( の う)発 ( はつ) ,反 ( は ん),板 ( ぽ ん),美 ( び),筆 ( ひっ),秒 ( び ょ う),品( ひ ん),負 ( ふ),脂 ( ふ く),福 ( ふ く),物 ( ふっ),勉 ( べ ん) ,咲 ( み),令 ( め い),面 ( め ん),門 (もん),莱 ( や く),由( ゆ う),油 ( ゆ) ,有 ( ゆ う ・う),遊 ( ゆ う),辛 ( よ う),陽( よ う),樵 (よう),港(ら く),汰 (りゅう),緑 (りょ く) ,礼 ( れい),列 ( れつ),錬 ( れ ん),路 ( ろ),刺 ( お),餐 ( あ い),莱 ( あ ん),以( い),衣 ( い),印( い ん),加 ( か),改 ( か い),各 ( か く),願 ( がん),紀 (き),演 (き),寡 (き),機 (き),求(きゅう),救 (きゅう),袷 (きゅう),共 (きょ う),檀 (きょく) ,翠 (ぐん),芸 ( げい),結 ( けっ) ,逮 ( けん),固( こ) ,差 ( さ) ,莱 ( さい), 材 (ざい),殺 ( きつ),察 ( きつ),塞 ( さん),敬 (さん),士 (し),氏 (し),司 (し),児 (じ),失 (しっ) ,順 (じゅん),質 (しょう),臣(しん),伝 (しん),省 ( せい),席 ( せ き) ,析 ( せつ),然 ( ぜん),莱 ( そ く),帯 ( たい),逮 ( たつ),早 ( たん),底 ( てい),輿 ( てん) ,徒 (と),努 (ど) , 毒 (どく),熱 ( ねつ),念 ( ねん),不 ( ぶ),夫 ( ふ),付 ( ふ),粉 ( ふん),別 ( べつ) ,便 ( べん), 牧( ぼ く),滴 ( まん),派 ( み や く),氏 ( み ん),無 ( む),約 ( や く),要 ( よ う) ,義 ( よ う),刺 (り),陸(りく),料 (りょう) ,類 ( るい)例 ( れ い),歴 ( れ き),逮 ( れ ん),老 ( ろ う),録 ( ろ く) ,脂 ( のう),育 ( ふん) ,模 (ち),郵 ( ゆう),欲 ( よく),塞 (り),臨(りん),有 (う),目( ぼ 台湾語における漢字昔の一考察 7 く),羽(う),依 ( い),維 ( い),煙 ( え ん),鉛 ( え ん) ,汚( お),暇 ( か),雅 ( が),介( か い), 渡( がい),甘 ( かん),祈 (き),隻 (き),倭 (ぎ),脚 (きゃ),叫 (きょう),緊(きん),脂 (く) , 継( けい),漢 ( けい),鶏( けい),堅( けん) ,悼 ( ご),塙 ( こ う),狩 (しゅ),醍 ( こ く),湿 (し っ),料 (しゃ)秀 (しゅう),瞬(しゅん),伸 (しん),辛 (しん),壁( せ ん),託 ( た く),丹 ( た ん),漢 ( たん),嘆 ( たん),致 ( ち),椎 ( ち),珍 ( ちん),磨 ( てん),渡 (と),刺 (とう),桃 (と う),敬 ( び),苗 ( び ょう),敬 ( ぴん),符 ( ふ),腐 ( ふ),舞 ( ぶ),寡 ( ふん),冒( ほう),哩 (ま い) ,悼 (まん),妙 ( み ょう),眠( み ん),滅 ( め つ) ,釈 (も く),請 ( ゆ う) ,腰( よ う) ,欄 (ら ん)履 (り),離 (り),隣(りん) ,戻 ( るい),励 ( れ い) ,塞 ( れ い),劣 ( れ つ),烈( れ つ),露 ( ろ,ろ う),亜 ( あ),哀 ( あ い),振 ( あ く),韻 ( い ん),寡 ( え ん),縁 ( え ん),戒( か い) ,管 ( かい) ,殻 ( か く),杏 (き),既 (き),飢 (き) ,偽 (ぎ),磨 (ぎゃく),謹 (きん),屈 (くつ),莱 (くん) ,啓 ( けい),傑 ( けっ),孤 ( こ),雇 ( こ),施 (し) ,庄 ( あっ),私 ( い),易( い,えき), 益( え き),演 ( え ん),仮 ( か),解 ( か い),確 ( か く),刺 ( か ん),幹 ( か ん),眼( が ん),塞 (き),義 (ぎ),逆 (ぎゃく),久(きゅう),均 (きん),句 (く) ,秤 (ぐん),潔( けつ) ,故 ( こ), 個( こ),棉 ( こう),査 ( さ),災(さい),荏(ざい),財 ( ざい),雑 ( ざっ),師(し) ,示 (し),質 ( ち),令 (しゃ),謝 (しゃ),揺 (じゅ) ,修 (しゆう),準 (じゅん) ,招 (しょう),読 ( せ っ),鍾 ( せ ん) ,秦( そ),造 ( ぞ う) ,辛(りつ),描 ( そ ん),貸( た い),態 ( た い),提 ( て い),捕 ( て き),独 (ど く),舵 (とう) ,任 ( にん),樵 ( ね ん),舵( の う),備 ( び) ,質 ( ぴん),棉 ( ふ),富 ( ふ),衣 ( ぶ),弁 ( べん),質( ほう),杏 ( む),逮 ( めい) ,略(りゃ く) ,留 (りゅう),遺 ( い) , 異( い),域 ( いき),辛 (う),延 ( えん),袷( えん),戟 ( わ),千 ( かん),看 ( かん),簡 ( かん), 機 (き) ,疑 (ぎ) ,勤 (き ん),筋 (き ん),源( げ ん),己(き),誤 ( ご) ,殻 ( こ く),砂 ( さ),私 (し),視 (し) ,射 (しゃ),揺 (しゃ),若 (じゃ く),収 (しゅ う) ,戟 (じゅ) ,縮 (しゆ く),仁 (じん),担 ( たん),探 ( たん),誕 ( た ん),宙 ( ち ゅ う) ,展 ( て ん),討 (とう),難 ( なん),礼 ( に ゆう),認 ( にん) ,納 ( な,なっ),愁 (しゅう),莱(じゅう),庶(しょ),請 (じょう),秤 (しん),慎 (しん),義 (じん),訴 ( そ),捜 ( そ う),忠 ( たい),脂 ( たい),駐 ( ち ゅう),添 ( て ん) ,吐(と),尿 ( に ょう),忍 ( にん),檎 ( の う),蛋 ( ぽん),膚 ( ふ) ,紛 ( ふ ん) ,寡 ( ほ),慕 ( ぼ),謀 ( ほう),寡 ( む),免( めん),唯( ゆい),柳 (りゅう),吏 (り),累 ( るい),塁 ( るい), 磨( れ き),裂 ( れっ),炉 ( ろ),賄 ( わい),湾 ( わん),佳 ( か),岳 ( が く) ,請 ( がい),企 (き), 岐(ぎ),忌 (き),宜 (ぎ),料 (きゅう),吟 ( ぎん),過 (ぐう),勲 (くん),圏( けん),鼓 ( こ) , 顧( こ),呉 ( ご) ,娯 ( ご),赦 (しゃ),囚(しゅう),醜 (しゅ う),喝 (し ょ く),穂 ( す い),仙 ( せ ん),秦( た い),勅 ( ち ょ く) ,邸 ( て い),育 ( て い),督(と く) ,軟 ( な ん),扶 ( ふ) ,赴 ( ふ) ,賦 ( ふ),侮 ( ぶ) ,憤 ( ふん),莱 ( ほう),幽( ゆう) ,秦 ( ゆう),耗 (もう),濫 (らん),錬 ( れん),姻 ( いん),斤 (きん),嗣 (し),淑 (しゅく),蘇(しん),痴 ( ち) ,奴 (ど),隷 ( れい), 附( ふ),猶 ( ゆう),塞 (よう) 。 以上,1 9 45 常用漢字か らとったものは台湾語 と日本語の発音がほぼ同 じな漢字音である。 4-3 以上の類似音の説明 例えば,次の台湾語の漠字音 には,台湾語では " ki "の発音は " ki ' '北京語は " j i "あるいは " qi "にな り,台湾語の " k"は北京語 の " g "と同 じ, ]北京語 の中には " i" と言 う発音 はな g 共, い。次 の台湾語の漢字昔 は皆 " ki ' 'で あり, 日本語 は全部 "き"の発 音 であ る。例 : 「 幾,基,寄,期,機,盟,氏,祈,紀,記,飢,任,岐,杏,忌,既,秩,磯,披,樵,己, 頑,読,願,煤,旗」 この中には多少声調が違 うもの もある。 しか し,全部 ` k̀i ' 'の発音であ 8 天 理 大 学 学 報 る。 日本語の "し"の発音 の漢字 ,「 詩,寺,四,屍,死,糸,忠,氏,施,仕,始」は,育 s i "の発音である。大抵,台湾語で同 じ漠字音の字は E ]本語 に も一定の規則 湾語で も "し"" 変化で同 じ発音 をする。 日本語の 「 声,凄,刺,姓,征,性,成,政,整,星,晴,棲,正,牡 ,清,坐,柄,盛, 棉,聖,製,西,読,誓,請,逝,醍,育,静,斉 , 演,居 ,浮,痩,育,甥,井,錆,犀, せい" と 省,鉦,情,世,情懐,靖,怪,施,晴,謹,晴,秤,債,剤」 などの漢字は全部 " c h, c hh, S, "十鼻音 「 e ng 」あるいは鼻音化母音の "i, 言 う発音であるO台湾語で大抵 " さ" ,無声母音か らなるものであるoこれ も一定の転換条例があるO鄭良偉氏の研究は台湾語 0 0 0 余 りその音節の声調 ( t o ne) ,声母 ( i ni t i a l) ,韻母 ( 8ma l)を分けて,最後,北 の音節は,2 8,韻母規則は5 4, と言わ 京語に転換する規則は9 0程あるOそれは声調規則は 7,声母規則は1 l ‖ l れている。台湾語 を研究分析すれば一定の条例があると思 う。そうでないと数万字の漠字音は 日本語の音読みに転換するのは不可能で,それは北京語の " 形声文字 ・転注文字"を充分利用 していると思 う。 5.台湾 詩 と日本 語の入声音 の関係 I ) = ある 1 入声 とは p,t ,k,h を伴 う音節の総称で 。なお,二重母音,三重母音 もすべて h を伴 って入声になる。その発音はいずれ も短めにする。 (1)p:立 ( l i p)りっ,庄 ( ap)あっ,演 ( s i p)しっ,婁 ( t i ap)うっo i p,c ha p,l i ap,c hap,hip,kap,l a p,ki ap, j i ap,hi ap,s i ap. その外の例 :k (2)t :- ( i t )いち,結 ( ki at )けっ,別 ( pat )べ っ,欠乏 ( kho a t ho a t )けつぼう。 t ,at ,ba t , t a t ,t hat ,ka t , 女ha t ,c hat ,c h九a t ,s a t . その外の例 :pa (3)k:悪 ( o k)あ く,浴 ( s i 6 k)ぞ く,北 ( pak)ほ く,竹 ( t e k)ち く,敬 ( t e k)て き,菊 ( k i o k)きく,局 ( ki 6 k)きょく。 hhi ak,c hhe k,c hi o k,c ho k,c hb k,g e k,he k,i o k,kho k,phak,t o k,t i ak, その外の例 :c t hak,t ho 汝,s o k. (4)h:堤 ( t h占 h)てい,読 ( s o e h)せつ。 hhuh,e h,c hho ah,ge h, i o h, l i o h,phi a 血,pl mg h,pho e h,t ho a h,t hi h,t o h, その外の例 :c t e h,s i a h,pb h,t Bh,p台 h,pa h. 入声音の中には a p,a t ,ak,a ll ,主 a p,i a t ,i h,i p,i t ,e k,e h,o at ,o k,o h,oo h,ut ,i o k,uh,が ある。漢字の音は一字一昔が 日本語の中には音読の場合は,ある時に一字に二音 もある。それ t)の場合は日本語の " ち" と " つ"にな り,( k)の場合 は長音 と入声音のため,だいたい ( p)の場合は " つ' 'になるQ台湾語の入声音 は E ]本譜 に残 ってい は "く" と "き"にな り,( ai " る。又,鼻音 を伴 う母音 と鼻音化母音 は "ん"になって 日本語 に残 っている。"い"は " h"の転換で残 った ものと思 う。 " ui "" o a i "` ì "と " a i )あい,育 ( t ai )たい,栄 ( bl ' )べい,その外 は貿易,交易,兵役,公益,請益,体 例 :餐 ( 液,口蹄疫,着罪がある。 雑 節 六 族 十 札 木 督 ㊤a t : 八,察, k:握,角, ③a ④o k:木,目, 盆 擦 確 鹿 p:答,雑, ①a 合 殺 岳 卜 納 達 筆 各 入声音漢字の例 : 台湾語 における漠字音の一考察 t : ㊨ i t: ⑨ i k: 掘 oa 月 io ⑪ 越 骨 k: t : ⑲ 湛 粒 続 質 歴 青 雪 突 a 急 貼 舌 匹貴 書 給 接熱蜜革 宿 i 習 協 折 目 力 促 罰 出 i a p: ⑦ 級 構 設 筆 昔 属 法 率 ㊨ 集 温 徹 乙 折 辱 乏 術 立 渉 菅 七 碧 祝 伐 価 ⑤ i p: 9 ⑫ ut : 6. 台 湾 頭 ・北 京話 ・日本 語の声母比較 , 台湾語の子音 は1 8あ り 「 十五音」 といわれる。それは,柳過求去地頗他 曽入時英 門語出喜 ( l i u,pi n ,k a i u,khi ,t e,pho,t ha,c ha n, j i p,S i ,e ng,bag,gi ,c hhut ,hi )の ( 1 ,p,k,kh,t ,ph, t h,c h, j ,S ,i ,b,g,c hh,h)その外,鼻音 m,n,ngがある。北京語の子音が21あるoそれは, ( b,p,m,f ,d,t ,n,1 ,g,k,h, j ,q,Ⅹ,z h,c h,s h,r ,Z ,C,S)で, 日本語は,k,S ,t ,n,h,m,y( i ) , r ( I ) ,g,Z ,d,b,p,jとなる。比較的には台湾語 とE ]本譜の発音が近いのであるO特 に 竹' 'の発 音は北京語の中にはないO『日本語 ワー ドプロセ ッサ ( 文書編) 』に r a,r i,r u ,r e,r oと I a,l i , コ = E I E l u,l e, l oと並列 し, " z i " j i ' 'も並列 している。 ( 1 4 )と " 次 は台湾語 q b' 'の音節 a i 一 一 ba i 一 ba u a u一 a m- ba n a ng ー ba ng a n一 一 ba n a in - i . - b i o- i m- bi a bi u bi o bi m i n一一 bi n i a n- bi a n e ngー b e ng o a一 一 boa 荏 : b蔓 o ng ー bo ng bt o a n. -boa n a u- c ha u n - c a ha n( l an) a m- c ha m c h ai- c ha i ( Z i) a -C hi o ng i o ng - c hun( Z n) u c he e io c ho e e a u- c hha u a m- c hha m c hhe c hh ef La ngー C hha ng ( G a ng) n u 以上, ( )の中にあるものは北京語の発音,台湾語 と北京語 と日本語の発音 はそれぞれで区 別す ることがで きるO 1 0 天 理 大 学 学 報 7.お わ り に 台湾語は次の特徴がある。 (1)濁音声母がある。例 : 弄 里 了 連 廉 涼 瞭 商 臨 宜 亮 1 1 1 1 D . 厳 吟 銀 誤 鷲 外 連 新 本 顔 郷 東 乾 仁 文 干 沖 弄 言 恨 噴 刊 械 江 煙 真 鈍 安 傷 孔 賢 半 呑 賛 終 葱 千 藩 輪 餐 明 項 煎 満 君 山 丁 堤 然 短 銀 品 圏 粉 聴 馨 令 翁 .p . f I阻 心 談 息 私 象 且 臥 観 L ;礼 乳 風 鼠 色 兼 杉 g ( 請,言,王,岳, 令 迎 一) ▼ 穐 旅 蛮 隣,魯,荏,農, 蘭 輪 癌 1 ( 李,料,流,牢, 留 雷 賢 束 内 牙 力 乱 義 b ( 莱,文,模,母,爽,麻,哩,卯,寓,夢,局,明,免,廟,妙,敬,模,蘇,壁, 磨,蒲,未,級). 願,請). 天 親 哨 蘭 恐 夢 (2)鼻音 一 m,n,ngを伴 う母音がある。例 : n ( 伝,真,先,便,堅,編,篇,免,輿, 敏,珍,彬,隣,斤,軽,級,恩,臥 乱,関,願,香,塞,完,全,算,軟, 春,蘇,戟,普,班,寓,早,灘,漢, ng ( 英,雄,宮,政,兵,中,両,央,表, 兄,坐,過,争,清,英,軌 邦,芳, 止 引札 房,壁,農,嵐 公,空,風,霜,宗). 一 m ( 普,森,金,寡,鮎,暗,汰,臨,吟, 謙,厳,巌,険,針,染,磨,鑑,験, 参,吹,庵,斬). (3)( p) ,( t ) ,( k) ,( h)を伴 う入声音節がある。例 : p ( 育,盆,軌 潔 溌 出 吸,立,塔,鶴,難,屑,忠,吸,集,十,人,揖,咲,帖,莱,咲, 侠,怯,莱,脅,接,妾,渉). t ( 読,別,切,筆,節,滅,一,法,秩,徹,管,撤,列,劣,烈,裂,傑,汰, 結,請,血,切,級,熟,説,折,密,塞,姪,乞,七,失, 日,抜,莱,罰, 北 責 肉 連 動 九 碧 ー k ( 竹,悪,浴,局,革,角,乳 畜,六,曲,玉,旭,約,祝, 嵐 軌 範 麦 奪,脱,妹 ,映 ,月,越 ,雪,絶 ,不 ,物 ,突,律 ,骨 ,屈 ,価 ,哲 ,辛, 術). 悼,毒,託,托,痩,園,醍,福,悪,族,莱,族,百, 色,戒,義 ,策剥,木,覆,毒,読,岳,撃,揺,鮭) . h ( 舌,甲,百,柏,肉,踏,塔,猟,郭,薄,白,突,較,令,鴨,間。発,質,鷲, 落。伯,麦,症,揺,格,客,雪,漢,r r R,灰,冊o物 , 滴,軌 裂,匿,閃,映。 壁,癖,捕,掠,隙,額,頁,食,赤,鶴,跡。脱。着,略,袷,薬,石,尺,情。 膜,悪。薄,粕,早,港,闇,鶴,撃,鴨,索.聾,突,托,注,吸O鉢,潔,珠, ). 殊,割,喝,閥,活,斜,熱。抜泡,月,横,郭,血,映,読,掘。挟。要。 ( 1 5 ) 省 取 見 軌 礼 乱 他 執 臥 軌 れ ・i ( A 軌 乳 乳 酪 ・aJ - ( 病,郭,嬰,争,坐, 牛- 玖 動 私 さ 雅 甜 乱 l 嵐 見 r ( 坐,園,見,変,銭, 尼,ホ) 象 私 札 嵐 ( 4)鼻音化母音1 7もある。例 : 畠 ( 敬,軌 胆,≡,監, ll 台湾語における漠字音の一考察 蒋 賞 樟 唱 彰 麻 想 敵 動 請 山 鼎 煎 程 門 廉 鞍 聾 歓 舎 看 且 官 鼎 炭 弾 乱 各 腔 養 乃 正 岸 喜 連 見 浦 香 耐 驚 畔 張 買 痛 搬 i a ( 影,餅, 場 売 坪 叛 洋 押 領 半 i G ( 辛,樵, aT ( 育,描, o 畠 ( 伴,判, 換,肝). oai ( 横 ,開). 6 ( 悪,好,磨,磨,魔,午,伍,呉,吾,誤,悼,槽,努,模,戊,毛,好,脂,冒, 耗). e h ( 脈 ,秩). T h ( 物,蘇). oaT h( 弄) . i 6 ( i Gと同 じ). i aG ( 鳥). aG ( 貌,宿,矛,茅,聞,活,肴). u畠 ( 寡). uT ( 毎,妹,煤,毒,敬,梶,煤). (5)声化韻の m,ngがある。本来子音だが例外的に単独,あるいは他の子音 と直接 に組み 合わせて音節 を作 ることもで きる。このため,声化韻 を単母音 として扱 うとい う考 え方 もあ る。例 :煤,姐。黄,飯,光,醍,長,症,二,逮,門,不などである。 (6)人声音がある。平上去人の中には又,陰陽を分ける。 例 :陰 平 ( 天,坐,衣),陽 平 ( 辛,明,秩),陰 上 ( 栄,喜,歯),陽 上 ( 痩,下, 近),陰 去 ( 放,臥 去),陽 去 ( 大,樹,柄),陰 入 ( 秩,秩,早),陽 入 ( 白,舌, 月) 。 (7)転調がある。変調 ともいうが声調変化 してからも調値の変化がない,最後の音節は本来 の声調 を保 ち,その前 に くるすべての音節 は声調が原則 として以下の ように転調する が,読む時には声調記号はもとのままにする。 第 1声一一第 7声, 2-- 1, 3-- 2, 4-- 8, 5- 3, 7-- 3, 8- - 4, h を伴 う音節が転調の時は別の変化 をする。すなわち, 第 4声 ( h)一一第 2声,第 8声 ( h)一一第 3声 と変化するOこの第 2声 と第 3声は本 来より短 くな り,また前の音節の hは消えて しまう。 (8)一般の言語の中に多量の特殊 な 「 文 白異読」の音があ り,「 北京語」の中に もない こ と。 (9)45の韻母があ り,「 四十五字母音」 と称す岩' O声調 は 「 八音」 と言 い,あ るいは 「 八 草」 と言い,( 莱,薫,樵,管,同,薫,洞,毒。因,引,印,一,寅,引,李,逸。 ) 附表 1参照。声母は 「 十五音」 と言 う。 ( 1 0)読 む時 には複雑 な 「 文 自対 応律」が あ るO〔 富,( 文)hu富裕,( 自)pu真 富O細, ( 文)s e仔 細,(自)s ue大 畑。歳,( 文)s ue万 歳,( 自)he幾 歳。行,( 文)he ng 行動 ( 自)ki 畠行路O老,( 文)l o老成,( 自)l au老人〕 唐詩 を読む時に台湾語で読むと 「 北京語」 より詩の 「 平灰律」すなわち韻律 と合致 して いる。 1 2 天 理 大 学 学 報 ( l l)台 湾 語 の方 音 の差 異 が あ り, 台 南 台 北 o e 最( c h0 台) e 1 o e ) 根(k i n) 新( si n) l 星( c hha) l 鮮( c hhr) i 6 ( i G) 張( t i n) i 6 ( i t i ) 章( c hi 6) i 6 ( i G) 郷( t i 6) ue 洗( s ub) ue 杯( pue) ue 吹( c h e) ui 関( ku T ) uT ( oan) 解( ku T ) 1 #( c hhi に小 さい ロ ーマ字の ""を付 け u n i n h u ・ ) ( 荏) :鼻音 化母 音 は右 の 上 -' ‥`・"第 7声 " " を付 けた。 ため " ( 1 2) 六書の 「 形 声文字」の原理で台湾語 と日 本 n u ∼ ul h 門 l u ∼ u R r h uE E ∼ u u u ・ l∼ ・ ll ・ 1 ma∼ l 赫 揃 械 ue u oe oe n . e uT ( oan) 屡 e o e ue 例 鶏( ke) 西( s e) 吹( c h e ue( e) ue( e) u e ( e) u a l u a l u a l なけ れ な らないが,便宜上 の ば 語 北京 語 は 共 通 す る 。三種 類 の言語の間の と ( I ni t i a lc ons o na nt)鶴 ( F i na l )に 「 対 応律」 あ るい は一定 の転換規則があ る。又 ,「含 意」 と 「 仮借」の 原理 を 利用して日本語 の訓読 みが きた。 漢字音 の音 で 注 (1) 小林 よしの り 『台湾論』小学館 ,2 ( X氾年 P 8 0 8 1 9 8 6 年P 3 4 -1 5 0参照 ( 2) 連雅堂 F台湾語典』金楓 出版社 ,1 ( 3) 樋 口靖 F台湾語会話」東方書店 ,1 9 9 2 年P 4 2 4 3 (4) 村上嘉英 「プロテス タン ト宣教 師の間南 語研 究 」r 日本 文 一 異 民 族伝 道 と言語 の 問題 - 1 年P 5 2 -盟 化』天理大学,昭和4 (5) 林景明 『台湾処分 と日本人」林氏支援 の会 ,1 9 7 2 年P 3 7 3 8 E ) 光次 F日本語語嚢 と中国語嚢』天理大学出版部 ,2 ( X氾年 P9 6 1 9 7 ( 6) 三善 E (7) 周長揖 F間南語 と普通話」語文出版社 ,P2 ( 8) 村上嘉英 Fエ クスプ レス台湾語』 白水社 ,p8 ( 9) 藤井友子 r漢字音」朝 日出版社 ,1 9 8 6 年 P1 -1 3 6 参照 ( 1 0 ) 藤 田毅志 F漢字教室 1 9 4 5 字」吉野教育図書 ,P64 4参照 ( l l ) 鄭良偉 r台湾福建話的語音結構及標書法』台湾学生書局 ,1 9 7 8 年P 4 5 -6 ( 1 2 ) 丁邦新 F台湾語言源流」台湾学生書局 ,1 9 7 9 年P 9 2 -1 0 6参照 ( 1 3 ) シャープ株式会社 『日本語 ワー ドプロセ ッサ ( 文書編 ) 1P4 7 7 ( 1 4 ) 沈文良 F 福 建語 ( 関南語) テキス ト」月葉慮 出版 ,1 9 9 8年 P2 台湾語 にお け る漠字 音 の一考 察 1 3 ( 1 5 ) Ro b e r tLCHENG r ASt ud yo ft hePr e di c t o no fMa nd a inCha r r c t e rRe a d i ng so nt heBa s i so fTa i wa ne s eLe x i c o n』1 97 9P1 2 1 6 2 ,村上先生の本 は11,樋 口先生の本 は1 2 ( 1 6 ) 嚢昔宝鑑の 「匹什 五字母昔」の 中には鼻音化母音 1 ある。 参考雷 目 (1) 沈富進 r 嚢音質鑑』文蛮学社 ,1 9 9 4 年 (2) 林 国重 『台湾語典j梅 山文教基金会 ,1 9 8 9 年 (3) 林央敏 『簡明台湾字典』前衛 出版社 ,1 9 9 5 年 ( 4) 鄭良倖 『台語輿国語字音封鷹規律的研究』学生書局 ,1 9 7 9 年 (5) 院徳 中 『 台湾語入門』 自立晩報.1 9 90 年 ( 6) 村上嘉英 r現代 関南語辞典』天理大学おや さと研究所 ,1 9 81 年 (7) 水谷静夫 『 岩波 国語辞典』岩波書店 ,1 9 7 9 年 (8) 鄭良偉 r 生活台語』 自立晩報 ,1 9 9 0年 (9) 林春地 『 台語千句録』任輿出版社 ( 1 0 ) 胡金麟 r台語初歩j 自立晩報 ,1 9 9 4 年 ( l l ) 荘勝雄 『普賛台文』松露彩色 出版 ,1 9 9 5 年 ( 1 2 ) 藤堂明保 r学研 漢和大字典』学研社 ,1 9 5 2 年 ( 1 3) 村上嘉英 r エ クスプ レス台湾語』 白水社 ,2 0 00年 ( 1 4 ) 陳子博 『華撃 月刊第 1 1 2 期 』「 台湾関南語之研 究」1 9 8 1 年 附 韓 (1) 台湾語の発音 (2) 台湾語の転調 (3) 台湾語の入声音節 ( p,t ,k韻尾) ( 鄭良偉著) ( 4) 台湾語の非人声音節 ( m, n, ng , u,i )( 鄭良偉著) (5) 台湾語の教会 ローマ字の一例 ( 台湾民 間故事) 天 理 大 学 学 報 1 1 ー a { u ー a u 附韓表 1 台湾 e u 語 の 発 音 m 0 0 ng n l a u H' 1. ul 2.子 音 b c h l t i- o亡 l aH.u+l au O aH' 1 +O at c hh t h [ ≡: -i 1 . . a u h g J 3.鼻 音 □n an k ロロロ ロロn ian 4.母音 と子音の結合 m ー am mー a n a{ ngーa ng . O e a kh s m ph ng p n n s1an mーl m nー1 n o ng o ngー i f ngー1 mg Ie ngJ +e ng e" u' ' 'n+un ー l a m ー l a n ー i a n g m n i a-[ ng o a t o' ' ' ng+O ne nーO a n ng ー Oa ng b u i -b u i u nb u n b{ u一 一 b u 引別別a . l別 u 血 ・上 - au-c hau a n-° ha n a m 一 一c ham ai一 一c ha i i o ngーC hi o ng un-c hum h c h a i一 一ba i au-bau am -ba n a ngーbang an -b an e ngーbe ng o a-bo a o ngーbo ng o an一 一bo an au-c l l hau am -c hham e-c ul e angーC I 血a ng 聾 霊 的慧 地坪 鎧 轡 軍 墓 紘 地 舶 .1 5評 血B. d慧 怒: 器 , . 皿. gI g 舶 監 ㌘ 慧 怒 . am′ eng. 皿血′ 叩 ‰ 血 地 監 ・B< a慧 悪 人 蒜 < 皿血( 叩 舶 u霊 ‰ 還 3 ;a ap諾 蒜 、 、 tm、 g, P 山 血禁 舶 豊 3 . ,伽藍 ,B a 、慧 思 . am′ eng. 皿. ㌫ 血筑 .t は伽藍 ㌘ 慧 髭 肋 B ah a藍 ㌫ 調川 ・ は監 聾- 台 湾 語 にお け る漢字 音 の一 考 察 1 5 附卓表 2 1. 関南 語 の転 調 転調す なわち声 調交替 につ い て, 間南語 には転 調 の現象 がみ られ る。 2単音節 以上 が連 続 して声 調 グルー プを作 る とき,最後 の音節 は本 来 の声調 を保 つが,前 に くる音節 は次 の よ うな転 調 をす る。 た だ し最後 の音節が軽声 の場 合 は前 の音節 を最後 の音節 と考 える。 なお,音調符号 は固有 の符号 をその まま付 ける。 これ をマ ス ター しない と,相手 に話 が通 じな くなるため,注意 を要す る。 その規則 は次 の ご と くであ る。 ( -)一般転調 第 1声- 第 7声 第 2声- 第 1声 第 3声- 第 2声 第 4声- 第 8声 第 5声- 第 7声 第 7声- 第 3声 第 8声- 第 4声 次 に最 も基礎 的 なケ ース と して , 2音節 語 を例 に とって説 明す る。 2音節語 はそれで一つ の ま とま った単位 であ るこ とを表示す るため に,一つ の ア クセス核 を持 つが, この ア クセ ン ト核 は原則 と して 第 2音節 ( 軽声音節 を除外 した最終音節 ) にあ る。 ア クセ ン ト核 は換 言 す れ ば本 来 の声 調 を保 つ もの であ り,第 1音節 ( 前 の音節 ) には転調 ( 声調交替)が起 こるのであ る。次 の例 に とって説明す る。 第 1声- 第 7声 風吹 ho ngc hho e To i ngko k c hho ngb8 ng hi o ngkAng s i an i m 工人 ka ng1 ang *& 聴明 香港 聾昔 異理 科学 家庭 披璃 芳水 公公 冬天 風雨 兄弟 英語 c hi n1 i k oha l kat 8 ng p0 1 8 phangc hdi ko ng吐o ng t a ngt hi n ho ngA hi an t i Engg l ' h 第 2声- 第 1声 早起 c hak hi 善愛 hl ' ai 好看 h6 l k hba n 頑貌 1 6 m豆 u 解決 kai koat 講話 美麗 火車 k6 ngl 6 e bl ' l e h6 c hhi a 東部 t a ngp6 張持 t i un t 壬 春夫 c hhunt hi n 非常 先生 芳花 開門 修理 新聞 馨撃 天使 安全 冬風 風雨 天地 hui s i 6 mg s i ans i n pha ngho e k hui mag s i u1 i s i nban i ha h t hi n s a i a nc ho an t angho ng ho ngh6 t hi n t e 火焼 h6 l S i o 美 園 Bl ' ko k 倍育 t h6l i 6 k 海産 ha i s an k hl ' C hha g c hhi Gc h' 旅行 l i h6 ng 水道 c hdi t 6 起床 手指 1 6 天 理 大 学 学 報 附尊表 3 ( p, t , k韻尾) 人聾音節 ( -) _ ∴ p p h b m a t a k 4 剥. 主 a p a o k p 8 北 ノ 別 ヽ i a t 4 4 8 博 撤 覆 t t h 1 n k kh g ng h 力 8達 4賜 8 木 8 毒 8晩 8 密 8 4 答 毒 8 4 4撒 8敵 4 品圭 8 4弾 8 竹 姪 奪 4 蓄 8立 8六 4i 脱B 8 e k 4百 4碧 8密 番 滅 i o a p t k 4 筆 4 4 ( 疋 8 ) o a t 8抜 4 溌 8未 割 ¢ p p h b m i e a n u 主 o o a m h u o a a a h hn o e u h uhn g b n hn h 血 h n i h n h hn 4 8 壁 伯 髄 馨 番 百 抜 鉢 薄 4 8 ( 粕 拍 癖 電 聾. 沫 4二 ) . 4 8 貿 番 抹 横 匿 A 8 物 膜 戒 4渇 4喝 8過 4 4察 4 8 8六 4角 4 確 8撃 4撞 4& 8 畢 4 4帖 8 捜 4 爽 4 8業 8 脅 8葉 4接 4妾 8渉 4岳 8 蛤 郡 8 8 4 福 合 4血 4金 8 悪 8謁 8雑 4 節 族 4挿 4 族 切 4 屑 4設 8戎 4 益 4責 4策 4 色 4 墾 旭 % 8 蔚 4 揖 約 _ 9 越 4 8 織 祝 集 絶 4 8 ( 雀 絹 8) 4 8 搾 淑 4 雪 讃 ▲ 怯 酷 4 鵠 匪l 4 8渇 4 4T 三 1 士 口 結 力 4革 嫌 哩 8急 4 局 4乞 吸 曲 決 4 鉄 8 4 刻 撃 6逆 玉 月 8 4 8 塔 ま 舵 折 簸 施 托 嘉 掠 嫌 8猟 落 裂 略 抹 束 七 4 失 十 8熱 人 肉 日 8 ( h韻尾) t t h 1 n k kh g ng h 摘 J 殺 4 託 塔 8鹿 納 秩 8列 4 8突 墜 踏 篤 着 滴 要 4 臭△ A 紫 8 入馨音節 ( 二) ∴∴ c hc hh S ¢ c hc I l h S J ( 蹄 4) 8 4 ( 鉄 格 展 割 郭 閣 甲 8) 4 8 ( 較 鉄 拾 客 蔽 枚 隙 4 8 閥) .4 8 ( 捧 械 8 月) 8 4 ( 挟 4 8 2 戒 8 4 8歓 合 鶴 血 額 喝 4 84 8 ( ( 招 鴨 頁 阪 薬 撃 括 悪) 4 8) 8 4 ( 作 石 舌 食 沃 注 8 間 拙) 4 8 斜 挿 塵 尺 赤 珊 件 光. 二 . 4 8 ( 煤 錫 惜 吸 無 索 雪 説 閃 4 8) R4 ( 跡 8 熱 ) 4 鮫 蹄 △ . 二 A △ . 二. 1 7 台湾語 における漠字音 の一考察 附年表 4 非人聾音節 ( -) (m ,n,ng,u,i 和零韻尾 ) a 1 巴 1 地 5 麻 5 姫 1 礁 1 他 1 粒 2 那 1 家 2 巧 5 牙 2 雅 1 恰 1 亜 1 査 l 差 1 沙 ai 5排 3派 5 埋 2 買 7 大 1 胎 5 束 2 乃 1 該 ユ 開 1 碍▲ 7文 7書 1 哀 1 災 2 探 3 塞 Z 1 利 吹 1 杉 山 an am l 班 1 撃 7寓 5 1 談 畢 1 貧 灘 5 南 蘭 1 1 干 甘 5 顔 癌 5 3 含 湊 1 庵 安 2 3 斬 # 1 参 餐 ang 1 邦 1 芳 7 夢 1 束 1 薗 7 弄 7項 1 翁 3 6 1 葱 1 堅 au 3畢 3 孝 3 掃 3 1 帝 丁 7 1 兄 係 1 欧 2 走 3 】 高 英 面 1 争 1 秒 宿 3明 1 倫 癖 1 聴 5 J 田 二 刀 en 1 包 2抱 3 1 浜 幣 唾 1 孔 7悪 ユ 交 2口 5 堅 1 街 1 虜 卿 5 7 蚕 迎 1 1 妻 溝 1 1 西 生 1 ど 1 悲 ノ ヽ 5 皮 2 米 1 知 / 2 恥 一 じ 2 里 1 靴 希 7 1 伊 也 2 1 支 着 1 1 癖 奪 2 1 詩 寓 2 7若 ian 1 編 1 篇 2 免 2 典 1 天 一 J 、 ヽ 5 連 1 項 1 煎 ユ 千 1 先 3然 i o ang 2 重 2 翠品 7 @ 3 模 1租 1 垂 傷 隻 1 蘇 7 3 昼 械 2 普 1 丁 些 中 3 1 衷 擢 1 都 2 土 3 1茎 沖 1 輔 5 1 褒 一 7 1 披 5 7古 無 1 多 2 1 聴 革 Z 】 鏑 J = j r i , i l n m O u o ng ng 杉 1 磨 彪 - 2 敏 7 謬 王 1 珍 7 5 宙 o Oai a 5 壁 Oan 哩 3 半 1 藩 u Oe 3 麻 言̀' 5 3 浮 配 ui 5 両 戸 8 0 0 F J 3 簸 3 扉 2 卯 7 7 墨 貌 1 江 7 1 些 閲 頑 7 礼 5 尼 点 7 5 埜 着 1 迦 基 5 1 騎 軟 5 迎 宜 1 堅 5 乾 5 言 5 賢 塑 1 宮 1 姑 型 2堺 5 槙 2 魯 2 音 7 誤 1 垂 郷 7 1 l 些 肱 央 掌 1 哩 終 1 両 1 烏 1 租 5曲 5 羅 1 ー 苛 ′ 1 1 科 プヒ 5 鵜 5 1 風 河 1 商 翁 7 5 割 木 沈 1 1 抽 探 1 王 旦 7 4; 1 堕 隣 5 3 流 辰 臨P 哩 2 5 量 老 1 斤 5 金 求 J 、 1 軽 銀 7 欽 邸 J 二 L J ⊂ : ヽ . 5 束 7 型 恰 7 恨 1 休 欣 恩 日 異 1 親 i 第 1 新 7 墨 仁 ノ じヽ 1 1 憂 二 王 ± 二 1 1 掛 周 こ 秋 1 一 じ l = 、 ー 些 † 心 収ロ 5 5 2 刃 柔 7 g 3 1 掛 乗 3 ユ誇 快 5 1 懐 花 1 娃 歪 5 7 些 樺 3 翠 2滴 2 短 5圏 7 1 開 】 寛 7 願 1 番 5 完 5 査 2鴨 3 算 2 軟 5 7 奉 1 旺 5 1 株 先 3 2 貯 退 2 7 旅 内 3 1 句 爪 1 魁 直 7 2蔓 外 和五 1 夫 灰 2 3 穣 宇 7 1 資 罪 3 1 些 次 1 輸 蓑 5 7 鋭 如 1 堆 2 腿 5 富 1 規 1 廟 5 危 3 費 5 為 3酔 1 吹 2 水 7敬 翠 7 5 埜 & 2葦 2 1 討 滴 2 5 墜 垣 両 乱 埋 ( 鼻化 韻尾和 m,ng 韻母) 非 人聾音節 ( 二) p ph b m t t h 1 n k kh 2 1早 宗 二 ど ng h ¢ c h c h h S J 1 8 天 理 大 学 学 報 附鐘表 5 No.l l TA lWAN BⅢヾRAN KOSU I.ADdgdabchchhi 血= koa t Jc hi t 一 占I auc hab61 angc hh6 nlas nu nd出1 1 ko hi 6 ngTai S n pahi hbeko ngs it hi t h6;t t dt hl t t h6kaut ij i t bng1 6 k1 屯 6s i ,i6S nu 岳] 7o t ehk坑 kAA血 k6 ng1be hpa ngj i o. HG6ngs u,n豆be hpÅngj i bI ht i 6 ht もI t hang k6 ngh i aht 6as l aH ,l ane o 呑aid血i b, "Amak6 ng,' ■ 豆upAin豆b e hpangj i bt i 6 hk6 ngÀm丘g 6 abe hc h hi も" ko a 1 angc hi ahbek豆l anchhi b・ 1 'H6 ngl i auc hi dc hho aik hipa ngJ 1 0,1 a1eS u nas hi 丘c hi o ngA一 m丘 6 0 豆kit is i m1 l l i . hbh6 e;Eh血nha hpba"i ,s m un一 点さj i 6t e hk i 6 ,c hi dk豆Ako ng Hi tAm 砧 I ai ,c hl t l 6S nu akapALo ngkh山IC k6 ng:" Ako ng,g6 abe hc hhi 血‖ ko a: TAko ngt hi 且"be ehi 丘u,c hi di f LS n一 u Ak6 ng‥" Ll 's it e hh豆mbh,急白1 ang l 1 i be m hkhi 1 aic hhi 血" ko a,c hhBpi l lkehpi a h1 6 ngt ehkh山1 6 ek豆1 angc hh丘t i 6 hl l 'ki amI も k h山1k n hpbadl a? i ■- ' ' 柄I kdg6at angbe et i au,t e hb e hc hhi 血Hc hhut l 1 aiane. 's un丘k6 ng. I I " Ab6h61 且,be hc hhi もHt i 6 hc hhi 血"khans 占 I S i al r1 台," Ako ngh6 et ap,s i 6 ngh61 aig6a 8hikhangpi "c hhi bl r , kha hb6 ec hhAt i 6 hl a ng ・I " 向I k丘--,mkd一 ・ -I , "S n一 u As bak6 ngbe ec hhutl ai " Be hc hhi 血1 't i 6 hkha hk j Lda1 aic hhi 血" ,i aut e ht もI kd81 r hi h?" m Ako ngk6 ng, l ' Ab6-h61 a h,g6 abe hc hhi 血r rkhia6. ' 'chi t 一 色8 un・ Ac hi t iannit baAko ng台h' ' kha n gpi "kapangj i b,ki at k( i 一 一 一 一 . 2.Ki 丘日 . s kiebi 丘ut 血i Ai由 k higb akek豆t i t l " 1 angc hbs i I j l ' t ,t i d" l l angc hi nho aH hic hi l lp 豆ni 且n8 i dhc hhi a"i n,t ihl t t Js ar ' l aki 且" s n mll aplpanS apau 81 6i hbe m hh6-hl tS al 1 6ki a" s ai ,t i auki 豆"s ic hi t l a ngAit hic hi t 8t hi ・ Ti t l l l 1 急ngc hi t ik6 ngc hhutis 61c hhut合t hi =l rG6 ai 豆be hc hi nh6l k hb a日 ,1 台t Xhphahs i oI C hhb aH ,i 豆be hc hi n e,i 豆be hl aik6 aI ' SbaI ;Ⅰ 豆be hbas o6 ei H ,i 豆be hb6phi b6 ep6h,i 豆be hk6' c h丘I angml an r 官一 合・ " c hi a"c h6 T6 aki 且" 8 aic hi t Lpe hkh'1 ait 心i : " in" T 1 a ngko ng台t 6 ac hhBkhl 't i tc hi nh6khba" ,t ea m屯 khopha l18 i ec hhb a" ;Chhe kc hl m gni Auc hhdc hi n c hi 且"c h6 e, 帆;t i 6 hni auo ngl aik6 aHs b a" . ■ ノ 1 1 B6s o6 ei "c hi BI S igo ih,b 6phi b6 ep6 hc hi BI S iS e h,Lib山Iko ngs aus e h,g6 l ni G丘8 1 u gO 6 h・ " JikはH I S aim J mS ui 豆pehk h' 1 まiAnni仙i : " T6 ac hhBt hauc h6 nghi tc hangc hh8 ngc hも ngt i tc hi nh6 khb a" ,c hhi 由 舵 k o hphahS i c c hhbaH ;c hhi 血一 点I b6 e t 6 ngc hh血c hi au丘c hi nc hi 且"c h6 e,叱 t i 6 he ngih6'1 aik6 al ■ s b a" .B68 06 eic hi ds iho e,b6phi 86 ep6 hc hi Bio 益nc h丘m koe,c hhi ts i anl l ds i d " ho e.H s iho e,LauT T6 a8kapj i台ki A" s aii nBit hil i 丘uc hi nt ho ng,l i ngat i t t i 6 ht i d' l ang61 6i h,t m 6 kt 6kt el 8 a"k i aH 8 Ait Bib6 1 6 'l ai ,si d一 一 c hi nkdi 豆s i dlb6 ec hl m tl ai ,To ngj i aii昌t h al t hait hb eic hi nt i 6 hkip,n豆s ib6ho at t 6 ' . i由" T 一 品s i 6 ngt hi al rt かs a"kl 五日 s Ai ,c hi dki al r6 aihi aansagt xh k豆lt hauki ngt i 6 ha nc h6 a"t 血i .Tdt dhi t s i ,t e s a" ki 且" S aikhb a"t 1 6 ht i dl r h台t hauc hang,l ら ngkam c hi ul il ,S al l S ic hi dp eh kl m' l l ait Gi : " AnTi u" I hp 6点るt h auc ha ngs ekahc hi nh6 l khb aH ,kukl t 一 点ko hphahs i o I C hhb a" ,P釦1 g・ kengkhe hhi a"kui n,b i 唱t i 6 ht i t l " 1 angko ng一 色1 aik6 a‖ s b aH ・" t 6 at K6 ngkauc hi as b at hehi Aut hi ,t i t i " 1 a ngl at hi a"kaht a ngbe et i au,khihahbd kc hi nc hi nt bal di ,c hhBi 1 bphh 1 色, khb aHt i 6 hAn・ ni ,1 8 ngkAm ko hl ai :' ' B68 06 e千 "c hi ds it i t l 1 a ngko ng色bd kc hi u,b 6 c hhi ui 豆ph山1 u,c hac hhb1 6 hl e nko ahc hh血i c hhi u,Ng6Chds ii l1bAka phi b6 ep6 hc hi ds it i t i■ ■ l l angko ng占c hhhi c hhi c hi u.一 一 h H6j i t c h'khit dt i 6 hga ngki 且" 一 拍i ,t i dl ■ l l a ngk0put C hi o ngi at i 6 hs hgI1 6mi
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