音更町 認知症ガイドブック 平成28年3月 はじめに 認知症は誰にでもおこりうる脳の病気です。厚生労働省の発表によると2012年(平成24 年)で約462万人、65歳以上の約7人に1人と推計されていますが、正常と認知症との中間の状 態である軽度認知障害(MCI)と推計される約400万人と合わせると、65歳以上の約4人に1人 が認知症の人またはその予備軍といわれています。 音更町において、平成27年3月末の要介護認定者数2,086人のうち、認知症の目安とされる 認知症高齢者日常生活自立度Ⅱ以上の高齢者は、1,332人と、63.9%を占めており、今後も高 齢者人口の増加とともに認知症の人も増加していくことが予測されます。 この「認知症ガイドブック」には、認知症を正しく理解し、認知症の人や家族に役立つ情報 と、認知症の心配をしたときから症状が進行していくなかで、いつ、どこで、どのような医療 や介護サービスを受けたらよいのかを分かるようにした「認知症ケアパス」が掲載されていま す。認知症の人やその家族が住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、この「認知症ガ イドブック」をご活用ください。 もくじ 早期発見のためのチェックリスト・・・・・・・・・・・・・・・・P2 認知症とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P3 認知症の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P4 早期発見・早期治療が大切です・・・・・・・・・・・・・・・・・P5 若年性認知症とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P5 相談窓口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P6 認知症の専門病院にかかりたい・・・・・・・・・・・・・・・・・P6 介護保険サービスを利用したい・・・・・・・・・・・・・・・・・P7 一般福祉サービスを利用したい・・・・・・・・・・・・・・・・・P7 認知症の進行に応じた本人と家族の心構え・・・・・・・・・・・・P8 財産や契約が心配・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P9 車の運転が心配・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P9 認知症の人を見守る地域の力・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10 家族支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11 交流・生きがいづくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P12 認知症の人の気持ち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P13 認知症を予防したい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14 認知症の人と家族を支える社会資源(認知症ケアパス)・・・・・・P15 早 期 発 見 の た め の チ ェ ッ ク リ ス ト このチェックリストは、日常の暮らしのなかで、認知症の始まりではないかと 思われる言動を、「認知症の人と家族の会」の会員の経験からまとめたものです。 いくつか思いあたることがあれば、相談機関や専門医に相談しましょう。 ◆もの忘れがひどい □ 今切ったばかりなのに電話の相手の名前を忘れる □ 同じことを何度も言う・問う・する □ しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている □ 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う ◆判断・理解力が衰える □ 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった □ 新しいことが覚えられない □ 話のつじつまが合わない □ テレビ番組の内容が理解できなくなった ◆場所・時間がわからない □ 約束の日時や場所を間違えるようになった □ 慣れた道でも迷うことがある ◆人柄が変わる □ 些細なことで怒りっぽくなった □ 周りへの気づかいがなくなり頑固になった □ 自分の失敗を人のせいにする □ 「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた ◆不安感が強い □ ひとりになると怖がったり寂しがったりする □ 外出時、持ち物を何度も確かめる □ 「頭が変になった」と本人が訴える ◆意欲がなくなる □ 下着を替えず、身だしなみを構わなくなった □ 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった □ ふさぎ込んで何をするのもおっくうがり、嫌がる 公益社団法人「認知症の人と家族の会」ホームページ他より抜粋 健常者と認知症の人の中間 にあたる症状に、MCI(軽度認知障害)があります。 MCIとは、認知 機能(記憶、計算、理解、判断、学習、思考、言語、実行など)のうち一つの機能に問題が生じてはい ますが、日常生活には支障がない状態のことです。 MCIでもあきらめない! 認知症の一歩手前の段階がMCI。MCIを放置すると、認知機能の低下が続き、5年間で約50%の 人は認知症へと進行すると言われています。MCIと診断されても認知症になることが確定したわけで はありません。適切な対策を行うことで、認知症の発症を予防、または先送りができると言われていま す。認知症専門医の受診で、MCIの診断を受けることができます。 1 認知症とは 認知症とは、考えたり、思い出したりすることが難しくなってくる脳の病気です。 さまざまな原因から、脳の細胞が壊れることで、脳の働きが悪くなり、日常生活や人間関係に支 障が出ている状態をいいます。(おおむね6か月以上続いている) 認知症ともの忘れの違い 記憶力は年齢とともに徐々に低下していきますが、それは自然なことで、認知症の症状ではあ りません。 通帳どこに しまったかな 約束の時間を 忘れちゃったわ 約束なんて してないのに 約束したことや、通帳をしまったことは 覚えている ⇒ 通帳がない! 誰か盗ったのね! 約束したこと自体や、しまったこと自体を もの忘れ 忘れている ⇒ 認知症(病気) 認知症の症状 認知症には、脳の細胞が壊れることによって直接起こる中核症状と、本人の性格や環境、人間 環境など様々な要因が絡み合って起こる幻覚・妄想などの精神症状および日常生活への対応が困 難になる行動障害の行動・心理症状(BPSD)があります。 脳の細胞が壊れる 中核症状 記憶障害 見当識障害(時間・場所・季節などが分からなくなる) 理解・判断力の障害 実行機能障害(順序だててできない) 性格・素質 環境・心理状態 行動・心理症状(BPSD) 不安・焦り・怒り・うつ状態・幻覚・妄想 徘徊(はいかい)・興奮・排泄物をいじる など 認知症の行動・心理症状(BPSD)は、適切な治療や周囲の人のサポートで、認知症の人が 感じている精神的なストレス(痛み・かゆみなどの不調、悲しみ・寂しさなどの気持ち、音・光 などの居心地の悪さなど)を取り除いたり、周囲の人が関わり方を変えることによって、ある程 度の予防や緩和が可能です。 2 認知症の種類 アルツハイマー型認知症 脳に特殊なたんぱく質がたまることで、徐々に脳細胞が破壊 原 因 されていきます。脳全体(特に記憶に関する部分)がちぢんでし まいます。 ・言葉や名前が出てこない 症 状 の 特 徴 ・家の近くで迷子になる ・ものをなくす(置き場所を忘れ盗まれたと言う) ・人と話すことを避ける、引きこもるようになる ・「なにがなんだかわからない」と言う など 脳血管性認知症 脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管の病気により、 原 因 血液が通らなくなった脳細胞が破壊され、脳に機能しない部分が できてしまいます。 ・脳の障害を受けた部分により症状は個人差がある(運動麻痺、 症 状 の 特 徴 失語、感覚障害) ・ろれつが回らない ・うつ状態になりやすい(元気がない、食欲がない) ・ちょっとしたことで泣いたり怒ったりする など レビー小体型認知症 原 因 脳の神経細胞に、レビー小体という異常なたんぱく質が多く 集まることによって、神経伝達ができなくなってしまいます。 ・幻視、幻聴がある。「虫がいる」「知らない人がいる」という 症 状 の 特 徴 ・パーキンソン症状が出る(転びやすい、手の震え、表情がなく なるなど) ・睡眠障害を起こしやすい ・症状の波が大きい ・薬に過敏に反応するため、副作用が起こりやすい など 前頭側頭型認知症(ピック病など) 原 因 原因は不明ですが、脳の中でも前頭葉(感情・理性)、側頭 葉(言葉、記憶、聴覚、嗅覚)が縮んでしまいます。 ・意味のない言葉や動きを繰り返す 症 状 の 特 徴 ・性格が極端に変化する(急に怒り出す、暴力など) ・非常識、ルールを守れない(万引き、交通違反など) ・集中力や関心がなくなる ・比較的若い年代の人に多い認知症 など その他の認知症 脳腫瘍、アルコール性脳症、感染症(インフルエンザ脳症など)、甲状腺機能低下症 薬の不適切な使用 など 3 早期発見・早期治療が大切です 認知症は治らない病気だから、医療機関に行っても仕方ないという人がいますが、認知症に ついても早期受診・早期治療がとても大切です。 認知症を引き起こす病気のなかには、治る病気や一時的な症状の場合があります。しかし、 治療をしないで長時間放っておくと、脳の細胞が死滅し、回復が不可能になります。 慢性硬膜下血腫 正常圧水頭症 頭蓋骨と脳のあいだに血液がたま 脳のすきまにある髄液が異常に多 り、脳を圧迫するために起こります。 原 因 頭をぶつけたあと、数か月かけて くなり、脳を圧迫するために起こり 症 状 の 特 徴 ・集中力がなくなった ます。 徐々に血がたまっていく場合もあり ます。 ・急に吐く 症 状 の 特 徴 原 因 ・うまく歩けない ・頭痛が続く ・うまく歩けない(がに股になる) ・失禁する ・意欲がなくなった など ・突然、失禁する ・もの忘れがでてきた など 甲状腺機能低下症:内科的な治療を行うことで、症状の回復を図ります。 不適切な薬の使用:薬をやめたり、量を調整したりすることで、症状の回復を図ります。 4 若年性認知症とは 65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。 若年性認知症の場合、なんらかの症状があっても、その原因が「認知症」であるとは思いに くいため、医療機関の受診が遅れがちです。早期に受診した場合でも、更年期障害、うつ病な ど別の病気と診断され、認知症が進行した状態になって初めて「若年性認知症」と診断される ことが少なくありません。受診しても症状が改善しない場合は、専門医を受診しましょう。 若年性認知症の内訳 レビー小体型 3.0% アルコール性 その他 17.0% 3.5% 血管性認知症 前頭側頭葉変性症 若年性認知症 コールセンター ☎0800-100-2707 月~土 10:00~15:00 39.8% 3.7% 頭部外傷後遺症 アルツハイマー病 7.7% 25.4% 認知症介護研究・研修大府センター (通話・相談は無料です) 出典:認知症介護研究・研修大府センターホームページ 5 相談窓口 音更町地域包括支援センター 高齢者が安心して暮らせるよう、介護・福祉・健康・医療に関することや、虐待防止・権利 擁護などの相談に対し、さまざまな職種と連携して支援します。主任ケアマネジャー・保健 師・社会福祉士のほか、認知症地域支援推進員などが相談に応じます。 問合先 ℡32-4567 / 音更町新通8丁目5番地 在宅介護支援センター柳町 緑陽台在宅介護支援センター 音更町が委託している高齢者福祉に関する相談窓口です。 ℡30-3115 / 音更町柳町北区1番地 6 ℡32-3100 / 音更町緑陽台南区2番地6 認知症の専門病院にかかりたい 認知症疾患医療センター(大江病院) 帯広市西20条南2丁目5番3号 認知症の専門的な診断や相談を行うための医療機関として、十勝で唯一北海道から指定を受 けた病院です。医療・福祉・介護の支援のため、かかりつけ医や関係機関と連携を図ります。 専門医療相談 ℡58-2690 月~金/9:00~17:00 受診の予約 ℡36-2100 月~金/8:30~12:00 13:30~17:00 ご本人の「かかりつけ医」に相談することもできます。 身体の状態や病歴、普段の様子も把握しているため、認知症の疑いがあると 判断された場合には、専門医を紹介してもらうことができます。 精神通院医療の給付 精神障害者保健福祉手帳の交付 精神疾患(認知症を含む)のため、通院に 障がいの状態を1~3の等級で証明します。 よる治療を受ける場合、医療費の負担が軽 税金の減免など手帳を取得することで受け 減される制度です。 られる支援があります。 申請 通院による、継続した治療が必要 になったとき 自己負担額は原則1割ですが、利 その他 用者本人の収入や世帯の所得など に応じて月額自己負担上限額が設 定されます。 福祉課障がい福祉係 ℡42-2111 申請 その他 初診日から6か月経過した日から 手帳の有効期間は2年間で更新に は手続きが必要です。 福祉課障がい福祉係 ℡42-2111 7 介護保険サービスを利用したい 日常生活のなかで、困りごとや不安が出てきたら、介護保険サービスの利用を検討 しましょう。介護保険サービスを受けたいときは、要介護認定が必要です。 訪問介護、訪問看護、通所介護(デイサービス)、通所リハビリ(デイケア)、 ショートステイ、小規模多機能型居宅介護、グループホーム、特別養護老人ホー おもな ム、介護老人保健施設、福祉用具貸与、住宅改修など サービス ※介護度により利用できるサービスは異なります。 ※詳しい内容は「高齢者のための保健福祉ガイド」をご覧いただくか、下記までご相談く ださい。 かかりつけ医の氏名、医療機関名、住所、電話番号、直近の受診日などを確認しておくと、申 請がスムーズです。申請は、本人のほか家族でもできます。 申請先:音更町地域包括支援センター高齢者福祉課 8 ℡32-4567 一般福祉サービスを利用したい 介護保険以外で利用できる在宅サービスです。各サービスを利用するためには、条 件がありますので、「高齢者のための保健福祉ガイド」をご覧いただくか、各問合せ 先にご相談ください。 食事サービス 訪問サービス おおむね65歳以上のひとり暮らし・高齢 おおむね65歳以上のひとり暮らし・高齢 者夫婦世帯、障がい者で調理が難しい人を対 者夫婦世帯の自宅を訪問し、自力では困難な 象に、食事をお届けします。 行為(家事など)に必要な支援をします。 音更町社会福祉協議会 高齢者福祉課予防調整係 ℡42-2400 移送サービス ℡32-4567 生きがいショートステイ 虚弱等の理由により通院時の交通手段を確 家族が旅行や冠婚葬祭などで外泊する際に、 保することが困難と認められる高齢者等を対 柏寿協会の施設に短期間入所し、日常生活の 象に、自宅から病院まで送迎します。 支援が受けられます。要介護認定非該当また 委託先:音更町社会福祉協議会 はそれに準ずる65歳以上の人が対象です。 高齢者福祉課予防調整係 高齢者福祉課予防調整係 ℡32-4567 ごみサポート収集事業 ℡32-4567 お元気コール 家庭ごみの排出が困難な高齢者や障がい者 70歳以上のひとり暮らしの方を対象に、 のごみ出しの負担を軽減するため、職員が直 月1回電話をかけ、安否確認や相談などを行 接自宅を訪問し、ごみを収集する「ごみサ います。介護保険サービス、食事サービス、 ポート収集事業」を行っています。 入院中、施設入所の方は対象外です。 環境生活課環境生活係 高齢者福祉課高齢者福祉係 ℡42-2111 ℡32-4567 9 財産や契約が心配 音更町成年後見サポートセンター(委託先:音更町社会福祉協議会) 認知症や知的・精神障がいなどにより判断能力に不安がある人の 「生活」や「財産」に関する不安や困りごとについて相談できます。 成年後見制度 日常生活自立支援制度 認知症、知的障がい、精神障がいなどにより判断 高齢などで判断に不安のある人が、福 能力が十分でない人の権利を守る制度です。 本人やご家族が家庭裁判所に申し立てし、後見人 祉サービス利用の手続き援助、金銭管 を選任する「法定後見制度」と、将来に備えて支 払い出しなど)、通帳などの預かり 援してくれる人や内容を決めておく「任意後見制 サービスを利用できる制度です。 理援助(公共料金の支払い・預貯金の 度」があります。 問合先 ℡42-2400 / 音更町大通11丁目1(音更町総合福祉センター内) 音更町消費生活センター(委託先:音更町消費者協会) 通信・訪問販売、悪質商法や架空請求、契約や買物トラブルなど 消費生活についての相談ができます。 問合先 10 ℡32-3211 / 音更町木野西通17丁目1(共栄コミセン内) 車の運転が心配 自動車運転免許の返納に関する相談 路線バスの割引制度 運転者が認知症の場合は、安全な運転を続けることが、 60歳以上で、運転免許証を自主返納し 徐々に難しくなるため、法律により、運転免許の取り消 運転経歴証明書をお持ちの人が対象です。 し、または運転免許の効力が停止される対象となります。 路線バスの通常運賃が半額になります。 車の運転に自信がなくなった場合の自主返納も可能です。 問合先 ℡23-5171 / 十勝バス(株) ℡33-2470 / 帯広運転免許試験場 ℡26-3636 / 北海道拓殖バス(株) ℡25-0110 / 帯広警察署 ℡33-2470 / 帯広運転免許試験場 アルツハイマー 型認知症 主 な 症 状 ・記憶障害 運 転 の 特 徴 ・運転中に行き先を ・見当識障害 ・視空間認知障害 レビー小体型 認知症 前頭側頭型認知症 (ピック病) ・幻視・幻聴 ・性格の変化 ・パーキンソン症状 ・ルールを守れない ・睡眠障害 ・同じ行動を繰り返 ・症状の波が大きい す。 脳血管性 認知症 障害を受けた部分に より、症状が異なる (運動麻痺など) ・注意力の低下 ・交通ルールの無視 ・注意力の低下 忘れ、道に迷う。 ・ブレーキ操作など ・運転中のわき見 ・ブレーキ操作など ・駐車・幅寄せが下 の反応や運転操作 手になる。 が鈍くなる。 ・車間距離が短くな る。 の反応や運転操作 が鈍くなる。 参考:認知症高齢者の自動車運転を考える介護家族者のための支援マニュアル 11 認知症の人を見守る地域の力 音更町徘徊(はいかい)高齢者等SOSネットワークシステム 認知症の人が行方不明になったとき、捜索に協力していただける人に、行方不明者 の情報をメールやFAXで配信し、早期発見に役立てます。 介護しているご家族 認知症などで行方不明になる可能性の 地域のみなさん(個人・団体) 認知症の人が行方不明になったときに、 ある人について、名前・特徴・写真など 日常生活の中で気にかけていただき、情 の情報をあらかじめ登録し、早期発見に 報提供をお願いするものです。行方不明 役立てる制度です。 者の情報提供は、個人にはメール配信を、 団体にはFAXを、登録先に送信します。 登録先:音更町地域包括支援センター高齢者福祉課予防調整係 行方不明になった場合の連絡先:帯広警察署 ℡32-4567 ℡25-0110 認知症サポーター養成講座 認知症を正しく理解し、認知症の人とその家族を見守る応援者となる「認知症サ ポーター」を養成する講座です。講座を1回受講すれば、認知症サポーターになるこ とができ、受講者には「オレンジリング」をお渡しします。 所要時間:1時間~1時間30分 受講費用:無料 開催日程:広報紙などに掲載します 地域や職場の集まり・学校などに講師(音更町キャラバン・メイト)が出向いて「出 前講座」を行うこともできますので、ご相談ください。(5名以上であれば可) 音更町地域包括支援センター高齢者福祉課予防調整係 徘徊高齢者感知器の貸与 ご本人が感知器(GPS)を携帯し、 ℡32-4567 緊急通報装置の設置・貸与 ひとり暮らしの高齢者などが、緊急に 行方が分からなくなった場合に、委託 助けを求めたいときに、無線型ペンダン したオペレーションセンターに電話を トなどを押せば自動的に消防署などへ通 して居場所を確認します。 報できる装置を設置・貸与します。 高齢者福祉課高齢者福祉係 ℡32-4567 高齢者福祉課高齢者福祉係 ℡32-4567 民生委員 救急医療情報キット 地域の身近な相談役として、相談や ひとり暮らしの高齢者や障害のある人 助言、情報提供を行い、行政や地域包 を対象に、救急医療キットを希望者に無 括支援センターを結ぶ橋渡し役を行っ 料で配布します。 ています。 高齢者福祉課高齢者福祉係 ℡32-4567 福祉課福祉係 ℡42-2111 12 家族支援 認知症介護家族交流会 家族介護者交流事業 認知症の人を介護しているご家族同士が日 頃の思いを語り合ったり、情報交換したりす るための交流の場です。(2か月に1回) 日程は広報紙などに掲載します。 高齢者福祉課予防調整係 ℡32-4567 要介護4・5の方を在宅で介護している家 族の身体的・精神的負担の軽減を図るための 交流事業を行っています。 音更町社会福祉協議会 ℡42-2400 介護マーク 認知症の人の介護は、周囲から介護してい ることが分かりにくく、介護者の負担が重く なります。男性介護者が、病院やお店のトイ レに付き添うときや、女性用下着を購入する 場面などに活用できます。 申請時、その場でお渡しします。(無料) 高齢者福祉課予防調整係 13 ℡32-4567 見かけたら、あたたかく見守りましょう。 交流・生きがいづくり 地域交流サロン 老人クラブ 自宅や身近な地域会館を会場に、地域の 高齢者の知識と経験を生かし、生きがいと 方々が気軽に参加しながら楽しい時間を過ご 健康づくり、社会参加活動などを行っている す交流の場です。 自主的な組織です。 音更町社会福祉協議会 ℡42-2400 高齢者就労センター 高齢者福祉課高齢者福祉係 ℡32-4567 おとふけ生きいきポイント事業 高齢者に適した仕事を引き受けて能力や経 町内に在住の65歳以上の人が、音更町長 験、技術に見合った仕事を紹介し、老後の健 が指定する介護保険施設などで介護支援活動 康と生きがいを支援します。 おもな仕事は、草刈・除雪・家事援助など を行うことによりポイントが付与され、貯め があります。 高齢者就労センター ℡42-3335 ふまねっと 高齢者の歩行機能の改善や認知症の予防、 障がい者の運動学習等を目的とした、「ふま ねっと」という道具を活用した運動です。 音更町社会福祉協議会 ℡42-2400 たポイント数に応じて換金できる事業です。 音更町社会福祉協議会ボランティアセンター ℡42-5005 14 認知症の人の気持ち ご本人は、どのような気持ちでいるでしょうか。 認知症の初期・・・ご本人は今までと違う自分に戸惑い、不安を感じています。 “本人に自覚がない”というのは間違い。認知症の症状に、最初に気づくのは本人です。 音がうるさい 光が怖い 途中で口出しされると 混乱してワケが 分からなくなる 大事なものが だんだん無くなっていく かなしい、くやしい… 言いたいことはあるのに どう伝えたらいいの 返事はいいけど いつもそれでおしまい 認知症のテストや質問を されると、どっと落ち込む 認知症の人が感じている世界 「どこ」「いつ」「なんで」と不安や緊張が高まり、消耗が激しく、疲れやすい 声・生活音・光・色・空間の広がりを、強い刺激と感じ、緊張が高まる 日常の出来事が早く感じられ、体がゆれる感覚がある 体の不快(痛み・かゆみ・だるさ・喉の渇き・空腹・眠気)に対処できず、イライラする こころで感じたことは忘れません 認知症が進むにつれて、自分が話したり聞いたりしたこと、行動したことは すぐに忘れてしまうかもしれません。 しかし、認知症が進んでも、こころで感じたことはいつまでも残る、という ことを私たちが忘れないようにしましょう。 多くの人は、自分の中に起きている変化を周囲に気づかれないよう隠そうとします。 そのため、物忘れなどを指摘されると、イライラして怒りっぽくなることもあります。 ご家族からみれば、以前と人柄が変わり、自分勝手になったようにみえるかもしれません。 しかし、ご本人は今、誰にも言えない不安をひとりで抱えていることを理解しましょう。 15 認知症を予防したい 認知症のリスクを下げるもの 認知症のリスクを上げるもの ら、生活習慣病・運 生活習慣病・肥満の予防 生活習慣病・肥満 動不足・偏った食事 糖尿病・高血圧の治療・管理 治療の中断 バランスのよい食事 食事を抜く・低栄養 適度な運動 運動不足 禁煙 タバコ、お酒の飲みすぎ 休養、30分未満の昼寝 不規則な生活 人との交流・社会参加・知的活動 閉じこもりがち 歯みがき・口の中のケア 歯周病・よく噛まない さまざまな研究か などの習慣が認知症 の発症リスクを高め ることが明らかに なっています。 生活習慣病と認知 症のリスクを示した ものが下の二つのグ ラフです。 糖尿病・高血圧・脂質異常症を 持っている数と認知症のリスク 4 3.4 3 2.1 2.8 3 2 高血糖で認知症のリスクが上昇 (アルツハイマー型認知症) 1.6 2 1.8 1 1 1 1 0 0.6 0 0個 1個 2個 3個 Luchsinger JA et al Neurology65:545-551,2005 正常 空腹時に 血糖が高い 食後に 血糖が高い 糖尿病 Ohara T,et al Neurology77:1126-1134,2011 「体質(家族歴)」や「健康(栄養)状態」は一人ひとり違います。 自分のリスクを知るために健診を受けて あなたに合った食事・運動を相談しましょう。 特定健診などの各種健診、健康相談・栄養相談に関する申込み・問合せ 音更町保健センター保健課成人保健係 ℡42-2712 元気なうちから介護予防を始めましょう! 介護予防チェックリストの結果、生活機能低下しているおそれがあり、介護予防に取り組 みたい人の教室です。 (注)要支援・要介護認定を受けている方は対象外 転倒骨折予防教室 運動機能の維持・向上とともに、精神面の活性化を図ることにより、 要介護状態になることを予防するための教室です。 健口クラブ お口の機能を向上することで、食生活・栄養状態の改善や、誤嚥性肺 炎の予防を図り、要介護状態になることを予防するための教室です。 通所型介護予防教室 「すまいる」 運動・栄養・お口の機能向上、とじこもり・うつ・認知症予防を支援 する教室です。(送迎・昼食・入浴付) 音更町地域包括支援センター高齢者福祉課予防調整係 ℡32-4567 認知症の人と家族を支える社会資源(認知症ケアパス) 認知症の発症からその進行状況に合わせた適切なサービスやその他の支援を掲載しています。 認知症の 生活機能 健康 軽度認知障害 (MCI) 認知症の疑い 認知症を有するが 日常生活は自立 誰かの見守りがあれば 日常生活は自立 日常生活に手助け・ 介護が必要 常に介護が必要 自立 日常生活に 問題はない もの忘れはあるが金銭管理や 買い物など、日常生活は自立 している 買い物や事務、金銭管理など にミスがみられるが、日常生活 はほぼ自立している 服薬管理ができない、 電話や訪問者の対応などが 1人では難しい 着替えや食事、トイレなどが うまくできない ほぼ寝たきりで 意思の疎通が困難 障害 支援の内容 相談 音更町地域包括支援センター、在宅介護支援センター:柳町、緑陽台、担当ケアマネジャー、認知症地域支援推進員 転倒骨折予防教室、健口クラブ 介護予防教室すまいる 介護予防 悪化予防 平成28年3月末現在 認知症対応型通所介護:ロータス音更 小規模多機能型居宅介護:ケアプラザくろさわ、きずな 健康診査(特定健診、後期高齢者健康診査、各種がん検診)、健康相談・栄養相談 訪問リハビリテーション:あんじゅ音更、徳洲会 通所介護:カラダラボ、木野、くろーばー、茶話本舗、すずらん、 フィジカルデイ、北勝館、ゆうゆう、らんらん、ロータス音更、 通所リハビリテーション:あんじゅ音更、とかち、徳洲会 老人クラブ、地域交流サロン、町内会、サークル、ふまねっと 他者との 繋がり支援 仕事 役割支援 安否確認 見守り 介護予防教室、お元気コール 通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーション(デイケア) ハローワーク、高齢者就労センター、おとふけ生きいきポイント事業 老人クラブ、町内会 民生委員、緊急通報装置、認知症サポーター、音更町キャラバン・メイト、音更町徘徊(はいかい)高齢者等SOSネットワーク お元気コール 成年後見サポートセンター(成年後見制度、日常生活自立支援制度) 権利擁護 消費者被害 徘徊高齢者探知機の貸与 音更町消費生活センター 支援の内容 訪問介護:くろーばー、ほほえみ、北勝館、小規模多機能型居宅介護 食事サービス、訪問サービス、移送サービス、ごみサポート収集、福祉電話の貸与 生活支援 出張理髪、寝具洗濯・乾燥サービス、 介護用品の支給 訪問介護、通所介護(デイサービス)、通所リハビリ(デイケア)、 訪問看護、訪問リハビリ、訪問入浴:らんらん、福祉用具貸与・購入 身体介護 かかりつけ医への受診、認知症疾患医療センター(大江病院)、病院(精神科・神経内科) 医療 訪問看護 認知症介護家族交流会、家族介護者交流事業 ショートステイ:あんじゅ音更、寿楽園、とかち、ロータス音更 家族支援 生きがいショートステイ:寿楽園 緊急時支援 (精神症状が 見られる等) ショートステイ 医療機関入院、救急医療情報キット、帯広警察署 緊急通報装置 やさしい住宅改修 住宅改修 住宅型有料老人ホーム:すずらん、北勝館 サービス付き高齢者向け住宅:くろーばー宝来、さかい、はるかぜ 住まい 徘徊高齢者探知機の貸与、介護マーク、介護用品支給 特別養護老人ホーム きずな、寿楽園、ロータス音更 特定施設入居者生活介護(養護老人ホーム:柏陽園、介護付高齢者専用賃貸住宅:ピアしらかば) グループホーム:元気の里、このは、しらかばおとふけ、つくし どんぐり、ひびき野、ふれあいの里おとふけ 軽費老人ホーム:あさひ苑 老人保健施設:あんじゅ音更、とかち ※主に町内の事業所を表示しています。事業所名は五十音順です。 ※各事業の詳しい内容は、【高齢者のための保健福祉ガイド】をご参照ください。 相談先メモ 家族 名 前 電 話 名 前 電 話 名 前 電 かかりつけ医 話 医療機関名 医師名 電 話 医療機関名 医師名 電 ケアマネジャー 話 事業所名 担当者 電 ■メモ■ 話 認知症ガイドブック 平成28年3月 発行 音更町 編集 音更町地域包括支援センター高齢者福祉課 〒080-0104 音更町新通8丁目5番地 電 話 0155-32-4567 FAX 0155-32-4576
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