仕様書 評価部 1.件名 研究開発評価手法に関する海外動向

仕様書
評価部
1.件名
研究開発評価手法に関する海外動向調査
2.背景・目的
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。
)では、NEDO の実施
する評価(事前評価、中間評価、事後評価、追跡評価等)の結果を、技術開発マネジメントの改善に反
映させている。このマネジメント機能全体の強化のためには、評価システムを含めた技術開発マネジメ
ントサイクルの更なる改善が必要である。
海外(特に欧米諸国)のファンディング機関においても、各機関の特性に応じた様々な評価制度・手
法が開発・導入され、効率的なマネジメントが行われている。その評価システムの妥当性や検証研究が
数多くの研究者によって報告されており、国際的にベンチマークすることは、NEDO の評価システムを
改善する上で重要である。
過去、NEDO においては、平成 24 年度に「海外ファンディング機関における研究評価手法に関する動
向調査」により評価制度・手法のベンチマークを行ったが、その後諸外国の機関から新たな方法論が出
てきており、包括的なアップデートを行う必要がある。特に、公的資金で実施された研究開発事業に対
するインパクト評価の手法及び結果については、平成 24 年度調査時に調査項目として挙げていなかっ
たが、ここ数年で複数の機関から報告が行われるようになってきており、NEDO としてもベンチマーク
を行っていく必要がある。
本調査では、諸外国の研究開発機関、ファンディング機関等にて行われる評価手法について、国際的
なベンチマークを行い、その結果に基づき NEDO の評価システムの効率化・高度化に資することを目的
とする。
3.内容
諸外国の研究開発機関、ファンディング機関等における最新の研究開発評価手法及び事例について
情報収集・分析を行い、優れた視点や手法を NEDO の研究開発マネジメントへ反映させる改善指針を明
らかにすることを目的とする。具体的な作業手順は以下のとおり。なお、実施に当たっては、NEDO と
の密接な連携の下で行うものとする。
① NEDO が選定したベンチマークすべき対象国及び対象機関に加えて対象とすべき機関を選定する。
② NEDO と協議し、調査対象機関を決定する。
③ 対象機関に対する文献、対象機関が公開している情報・論文を調査する。
④ 評価実務担当者及び専門家からのヒアリング調査を行う。
⑤ 研究開発機関、ファンディング機関ごとに、事前評価、中間評価、事後評価、追跡評価、インパ
クト評価等の評価手法について、方法論を比較整理する。
⑥ 追跡評価を実施している機関については、研究開発終了後の実用化達成率を比較整理する。
⑦ インパクト評価を実施している機関については、ケーススタディとして、インパクト評価手法と
その結果を比較整理する。
実施に当たっては、次の観点で調査を行う。
A) 対象機関の位置付け:国による研究開発・イノベーションシステムの違い、その国の中での位置
付け、説明責任の果たし方、責任範囲、政策ツールの影響度合い
B) 評価の構造:その機関自体の評価か、政策実行プログラムの評価か。研究開発プロセスの評価か、
プロジェクトのアウトカムの評価か。
C) 評価手法:方法論、プロジェクトの寄与率あるいは貢献度の考え方
D) 評価の基準:成功の定義、評価結果の利用の仕方等
E) 研究開発段階の定義:TRL(Technology Readiness Level)による整理等
4.調査期間
NEDO が指定する日から平成 29 年 3 月 17 日まで
5.予算額
1,600万円
6.報告書
調査事業終了後には成果報告書の電子ファイル(PDF ファイル形式)を CD-R 等の不揮発性媒体に
記録し、
1 枚を所定の期日までに提出。各報告書に含めるべき範囲については NEDO より別途指示する。
なお、提出方法は、
「成果報告書・中間年報の電子ファイル提出の手引き」に従って提出のこと。
http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html
7.報告会等の開催
委託期間中又は委託期間終了後に、成果報告会における報告を依頼することがある。
8.その他
(1)調査の進捗状況は、NEDOの求めに応じて随時報告するとともに、NEDOが設置する追跡調査・評
価分科会で報告を行い、本分科会でのコメントを調査に反映させること。
(2)本仕様書に定めなき事項については、NEDOと実施事業者が協議の上で決定するものとする。