臨時レポート 最近のブラジル政治動向と今後の流れ ジルマ大統領の弾劾手続きが進行 HSBC投信株式会社 2016年4月22日 ジルマ大統領の弾劾手続きを巡る最近の動きと今後の流れについてまとめました。 ジルマ弾劾がメインシナリオとは言え、今後の政治動向には依然、流動的な要素も残されていることに 留意が必要です。 下院はジルマ大統領の弾劾を可決、上院で 過半数が賛成すればジルマ大統領は職務停止へ 2015年 これまで 12月 下院議長が弾劾請求を受理 2016年 3月 下院弾劾特別委員会設置 4月17日 下院が大統領弾劾を可決 3分の2以上の下院議員が賛成 現在 4月19日 上院弾劾特別委員会設置 5月中旬 特別委員会の所見を踏まえ、上院 (見込み) 総会にて上院での弾劾審議進行の 是非を採決 今後の流れ ブラジル下院では17日(日)、大統領弾劾の是非を 問う採決が行われ、下院通過に必要な3分の2 (342票)を上回る賛成367票で弾劾が可決されまし た(反対137票、棄権7票、欠席2名)。 これを受けて、今後弾劾手続きは上院に移り、上院 議員の過半数が上院で の弾劾審議に 賛成 する 場合には、ジルマ大統領は180日間の職務停止と なり、テメル副大統領が大統領を代行することとなり ます。その後、上院における弾劾審議後の採決で3 分の2以上の賛成があれば、ジルマ大統領は罷免 され、テメル副大統領が大統領に就任します(図1 参照)。 なお、市場では大統領交代期待が高まっており、株 式、債券、為替ともに上昇しています。 但し、現地では、① 2014年の大統領選挙における 不正資金の利用疑惑について捜査が進んでおり、 これが立件された場合には正副大統領の当選が 無効とされ、やり直し大統領選挙が行われる シナリオもあること、②テメル副大統領に対する弾 劾手続きが行われる可能性もあること、 ③憲法を改正してでも改めて大統領選挙を10月に 実施すべきと一部国会議員が主張していることなど が報じられています。足元の政治情勢は、一部に流 動的な要素も残されていることから、引き続き 注視して参ります。 なお、当社のブラジル関連ファンドの運用戦略には 基本的に変わりはありません(図2参照)。 図1:ジルマ大統領の弾劾手続きの流れ 過半数の賛成なら 賛成多数 ジルマ大統領、180日間の職務停止。 の場合: テメル副大統領が大統領代行に (反対多数: 弾劾手続きは終了) 上院総会で、ジルマ大統領の弾劾について投票 3分の2以上の賛成なら ジルマ大統領罷免・テメル氏が大統領に就任 (2018年末までの任期を務める) 図2 ブラジル債券・株式市場への当社の見方 債券市場 これまでの金融引き締め効果などからインフレ率が今後徐々に低下傾向を辿り、2017年には利下げ 余地が広がる可能性が高いことなどから、中長期的に強気スタンスを維持 当社のブラジル債券ファンドにおいて、将来の金利低下による債券価格の上昇も期待できることから、 特に投資妙味がある残存期間2年~5年の中期債を引き続き選好 株式市場 ブラジル株式関連ファンドでは内需関連セクターの中でも、公益、運輸関連銘柄を中心に政治情勢 や景気動向に株価および業績が左右されにくいディフェンシブな業種・銘柄を中心に引き続きポート フォリオを構築する 1 当資料の「留意点」については、巻末をご覧ください。 留意点 投資信託に係わるリスクについて 投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象としており、当該資産の市場に おける取引価格の変動や為替の変動等により基準価額が変動し損失が生じる可能性があります。従いまし て、投資元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金または保険契約ではなく、預金保険機 構または保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また、登録金融機関でご購入の投資信託は投 資者保護基金の保護の対象ではありません。購入の申込みにあたりましては「投資信託説明書(交付目論見 書)」および「契約締結前交付書面(目論見書補完書面等)」を販売会社からお受け取りの上、十分にその内 容をご確認頂きご自身でご判断ください。 投資信託に係わる費用について 購入時に直接ご負担いただく費用 購入時手数料 上限3.78%(税込) 換金時に直接ご負担いただく費用 信託財産留保額 上限0.5% 投資信託の保有期間中に間接的に ご負担いただく費用 運用管理費用(信託報酬) 上限年2.16%(税込) その他費用 上記以外に保有期間等に応じてご負担頂く費用があります。 「投資信託説明書(交付目論見書)」、「契約締結前交付書面(目論 見書補完書面等)」等でご確認ください。 ※上記に記載のリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。 ※費用の料率につきましては、HSBC投信株式会社が運用するすべての投資信託のうち、ご負担いただく それぞれの費用における最高の料率を記載しております。 ※投資信託に係るリスクや費用はそれぞれの投資信託により異なりますので、ご投資される際には、かならず 「投資信託説明書(交付目論見書)」をご覧ください。 HSBC投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第308号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 ホームページ www.assetmanagement.hsbc.com/jp 電話番号 03-3548-5690 (受付時間は営業日の午前9時~午後5時) 【当資料に関する留意点】 当資料は、HSBC投信株式会社(以下、当社)が投資者の皆さまへの情報提供を目的として作成したものであり、特定の金 融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。 当資料は信頼に足ると判断した情報に基づき作成していますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、 データ等は過去の実績あるいは予想を示したものであり、将来の成果を示唆するものではありません。 当資料の記載内容等は作成時点のものであり、今後変更されることがあります。 当社は、当資料に含まれている情報について更新する義務を一切負いません。 2
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