科学技術イノベーション総合戦略 2015のフォローアップについて

参考資料2
科学技術イノベーション総合戦略
2015のフォローアップについて
平成28年4月19日
内閣府政策統括官
(科学技術・イノベーション担当)
科学技術イノベーション総合戦略2015のフォローアップ
目 的
総合戦略2015に基づく施策に関するフォローアップを行い、次年度総合戦略へ反映させる。
取組方法
1. 平成28年度の政府全体の科学技術関係予算の編成において、総合科学技術・イノベーション会議
が司令塔機能を発揮し、関係府省の施策の主導、資源の重点的な配分を行うため、総合戦略
2015に基づき、「重点化対象施策」を特定。
 総合戦略2015に定められた重点的取組に該当すると考えられる施策について、有識者による
ヒアリング等を実施し、必要に応じ、施策の内容、関係府省との連携等に関し調整した上で、総
合科学技術・イノベーション会議として、「重点化対象施策」を決定した。
 経済・社会的課題の解決に向け、11システムを構成する施策を重点化対象とした。
2.秋以降、重要課題専門調査会及び各戦略協議会・WG・検討会・分科会を開催。産学からの
100名規模の有識者により、総合戦略2015をフォローアップ。議論に各府省担当課長級も参画。
また、第5期科学技術基本計画の始動に向けた3つの政策分野及びイノベーションの連鎖を生み
出す環境の整備の進捗に関して、各府省へ調査を実施。
3.総合戦略2015第2部第1章「イノベーションの連鎖を生み出す環境の整備」に関して設定した指
標について、既存の統計・調査等から具体的なデータを把握。
2
科学技術イノベーション総合戦略2015のフォローアップ
まとめ
1.第5期科学技術基本計画の始動に向けた3つの政策分野及びイノベーションの連鎖を生み出す環境
の整備に関する取組の進捗の確認
• 「イノベーションの連鎖を生み出す環境の整備」に関して、設定した指標についてのデータを把握し
整理。(別添1)
• 有識者からの助言や予算案決定を踏まえて2015年9月以降 関係各省における重点化対象施
策の進捗状況の確認を実施。(別添2)
• これらを踏まえ、第5期科学技術基本計画における中長期的な方向性の下、今後の総合戦略
の策定と実行に活かしていく。
2.総合戦略2015のアクションプランによる各府省誘導の検証(別添3)
• 総合戦略2015がアクションプランによってどの程度誘導できたのかについて検証し、その課題として
挙げられた、府省連携の在り方、各省施策の全体俯瞰による社会実装までのシナリオ構築方法に
ついて議論。
3.産業競争力強化を含めたバリューチェーンのシステム化について議論(別添3)
• 上記の検証の結果を踏まえ、ありたい姿を実現するため、「日本の強みを生かしたバリューチェーンの
システム化」が重要であると認識。各分野の専門家を一堂に会し議論。
4.総合戦略2015に基づく各府省アクションプラン対象施策のPDCAの確認・助言(別添3)
• 各府省アクションプラン特定施策における有識者からの助言や予算案決定を踏まえたH27年度成
果とH28年度取組内容を確認し、PDCAを実行。
※なお、「世界最先端の医療技術の実現による健康長寿社会の形成」については、健康・医療戦略
推進本部が行うPDCAを通じてフォローアップを実施。
3
別添1
科学技術イノベーション総合戦略2015
第2部第1章「イノベーションの連鎖を
生み出す環境の整備」に関する
指標による状況把握
「イノベーションの連鎖を生み出す環境の整備」に関する指標による状況把握①
○科学技術イノベーション総合戦略2015第2部第1章「イノベーションの連鎖を生み
出す環境の整備」においては、「重点的に取り組むべき課題」として設定した5つの課題につ
いて、各府省の施策群や産学等の関係者の活動の結果として、我が国の全体の状況を俯
瞰して理解し、課題の状況の把握・分析を行うことを目的として、指標を設定した。
※ 総合戦略2015第2部第1章における5つの「重点的に取り組むべき課題」に関する指標
(1)若手・女性の挑戦の機会の拡大
・博士課程の進学率
・就職先の多様性(博士課程)
・若手研究者への研究費
・パーマネントな職に占める若手割合
・研究者に占める女性割合
・管理職に占める女性割合
(2)大学改革と研究資金改革の一体的推進
・大学の研究力の世界から見た評価(世界大学ランキ
ング)
・大学におけるパーマネントな職に占める若手の割合
・競争的資金の金額の増減割合
・経常収益に占める寄附金収益割合、民間収益割合
(3)学術研究・基礎研究の推進
・論文数
・論文被引用数(被引用度の高い論文数)
・学際的・分野融合的な領域への参画
(4)研究開発法人の機能強化
・機関間の人材流動化の状況
・インフラの整備・活用の状況
・海外・民間資金獲得及び共同研究の状況
・研究開発成果の創出及び実用化の状況
(5)中小・中堅・ベンチャー企業の挑戦の機会の拡大
・中小・ベンチャー企業への投資額
・イノベーション活動を実施している中小企業の割合
・中小企業からの新製品・サービスの創出状況
・研究開発型ベンチャー企業の新規上場数
5
「イノベーションの連鎖を生み出す環境の整備」に関する指標による状況把握②
○今回、総合戦略2015のフォローアップにおいて、この5つの「重点的に取り組むべき課
題」について設定した指標について、既存の統計・調査等から具体的なデータを把握し、別
添のとおり取りまとめた。把握したデータについては、総合戦略2016の策定、これに基づく
「重きを置くべき施策」の特定、関係府省の施策の誘導に関する検討などに活用していく。
○なお、総合戦略2015の策定以降、第5期科学技術基本計画の策定過程において、
客観的根拠に基づく政策を推進するための指標及び目標値の検討を行った。その結果、基
本計画に8つの目標値が定められるとともに、「第5期科学技術基本計画における指標及
び目標値について(平成27年12月18日総合科学技術・イノベーション会議有識者
議員ペーパー)」に主要指標を設定した。
○今後、基本計画のフォローアップにおける指標の活用について、更なる検討を行う予定で
あり、総合戦略2015第2部第1章に定めた指標も踏まえつつ、指標の活用の在り方、
より詳細な関係指標の検討を行っていく。
6
若手・女性の挑戦の機会の拡大:博士課程の進学率
・博士課程の進学率は2000年以降減少傾向が続き、2012以降はほぼ10%で横ばいである。
修士課程卒業者は2005年以降、増減傾向がみられない中で、博士課程の進学率は2012年まで低下した。
図表1 修士課程修了者人数と博士課程進学率(就業せずそのまま進学する人の割合)
(人数)
(%)
90,000
20
80,000
70,000
18
16.8
16.7
60,000
50,000
40,000
16
15.6
14.3
15.2
14.1
14.4
14
13.1
12.5
11.7
30,000
20,000
10,000
-
12
10.8
11.4
9.9
10.7 10.8
9.6
9.8
9.9
10
8
(年)
文部科学省 「学校基本調査」より作成
7
若手・女性の挑戦の機会の拡大:就職先の多様性(博士課程)
・博士課程修了者のうち、就職者の進路は「研究者」、「技術者」、「教員」、「医療保健」が主。「その他」の増加傾向も
見られず、職種からみて多様化が進む傾向は見られない。
・専攻分野別では、工学では民間企業、農学では大学等が最も多い進路となる等、分野による違いは顕著。
図表2 博士課程の就職者の進路の推移(H21年度修了者のH22年11月時点)
図表1 博士課程の就職者の進路の推移
2,419
2,467
2,564
2,641
1,800
1,799
2,377
2,605
305
277
301
274
2,637
2,512
2,598
2,684
2,782
2,805
1,562
その他
医療保健
2,784
2,735
1,536
1,460
1,506
1,381
2,618
2,403
2,379
2,821
2,831
2,597
2,605
796
763
691
787
830
867
823
737
平成25年度
平成26年度
1,493
2,034
2,249
2,459
637
689
教員
技術者
平成24年度
2,698
平成23年度
2,586
1,512
1,391
平成18年度
2,545
平成17年度
0
2,677
243
310
平成22年度
2,418
2,434
2,000
291
253
6,000
4,000
250
平成21年度
8,000
232
平成20年度
10,000
調査時点の職業(専攻分野別)
(人)
平成19年度
12,000
研究者
事務職等
調査時点の職業(専攻分野別)(就職者のみ)
(出所)文部科学省『学校基本調査』(各年版)を基に作成。
各年度末の修了者の進路。
(注)就職者以外とは、進学者、臨床研修医、専修学校・外国語の学校等入学者、一時的な仕事に
ついた者、先以外の者、不詳・死亡の者
(出所)文部科学省「博士課程修了者の進路実態に関する調査研究」
8
若手・女性の挑戦の機会の拡大:若手研究者への研究費
・大学教員が平成24年度に得た研究資金(個人又は研究代表者として得た研究資金の金額)は、年齢とともに
平均値、標準偏差が増加(65歳∼を除く)。
・一方、中央値で見ると、35歳∼44歳がピーク(170万円)。
・平均的には若手にも研究費が配分されているが、大型外部資金は一部のシニア教員が獲得していると推測される。
図表1 教員の研究資金(年齢階層別)
(単位:百万円)
平均値
∼24歳
25歳∼34歳
35歳∼44歳
45歳∼54歳
55歳∼64歳
65歳∼
0.15
3.19
3.87
5.38
6.15
3.04
中央値
0.15
1.42
1.70
1.42
1.00
0.50
標準偏差
0.00
7.04
8.14
19.31
20.71
14.96
(単位:人)
推定
母集団数
133
17,899
61,414
58,133
43,879
6,151
(注)「平成24 年度における個人又は研究代表者として得た研究資金の金額」
金額は内部資金と外部資金(間接経費を除く)の合計。平成24 年度に入金された時点の金額であり、複数年にわたる研究資金について平成24 年度の金額が確定して
いない場合は、その金額を案分した一年あたりの金額。他機関の研究分担者に研究資金を振り分けている場合は、その資金を除く。
(出所)文部科学省「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査」平成25年度を基に作成。
9
若手・女性の挑戦の機会の拡大:パーマネントな職に占める若手割合
・大学について教授・准(助)教授に占める40歳未満*の比率を見ると、平成13年度以降低下傾向にあり、
平成22年度の7.6%から平成25年度には6.7%に低下。
・研究開発法人の常勤研究者(非任期付)に占める40歳未満の比率は平成22年度の25.0%から平成26年度
は19.2%に低下。
*任期の有無別データがないため、パーマネントな職が多数と考えられる教授・准(助)教授について見ている。
図表2 常勤研究者(非任期付)の年齢階層分布(研究開発法人)
図表1 若手教授・准(助)教授数および比率(全大学)
4,500
10%
3,000
人
数 2,500
2,000
人
1,500
平成22年度
1,000
平成26年度
9.9%
100,000
9.0%
8.4%
8.3%
7.6%
80,000
8%
6.7%
40,000
70,984 77,601 84,116 89,245 94,565 101,859 107,848 110,564 112,693 500
6%
0
∼29歳
60,000
4%
20,000
2%
7,140 7,653 8,369 8,847 8,543 8,534 9,003 8,456 7,551 0%
0
平成元年度 平成4年度 平成7年度 平成10年度平成13年度平成16年度平成19年度平成22年度平成25年度
(注)数字は10月1日現在。
(出所)文部科学省「学校教員統計調査」各年度(3年毎)
平成25年度
60歳∼
9.9%
3,500
︵ ︶
9.9%
12%
50∼59歳
120,000
10.1%
4,000
40歳未満の教授・准(助)教授比率
40∼49歳
教授・准(助)教授数(40歳未満)
30∼39歳
教授・准(助)教授数
平成22年度 平成25年度 平成26年度
∼29歳
30∼39歳
40∼49歳
50∼59歳
60歳∼
274
2,208
4,311
2,863
231
239
1,703
4,053
3,162
228
250
1,507
3,763
3,355
283
平成22年度 平成25年度 平成26年度
∼29歳
30∼39歳
40∼49歳
50∼59歳
60歳∼
2.8%
22.3%
43.6%
29.0%
2.3%
2.5%
18.1%
43.2%
33.7%
2.4%
2.7%
16.5%
41.1%
36.6%
3.1%
(出所)内閣府「科学技術関係活動に関するアンケート調査」を基に作成。
10
若手・女性の挑戦の機会の拡大:研究者に占める女性割合
・大学については教授・准(助)教授に占める女性*の比率を見ると、平成27年度で18.2%に増加。
・研究開発法人の常勤研究者(非任期付)に占める女性の比率は平成22∼平成26年度で8.7%から10.4%に
増加
*任期の有無別データがないため、パーマネントな職が多数と考えられる教授・准(助)教授について見ている。
図表1 女性教授・准(助)教授数および比率(全大学・国立大学)
図表2 女性の常勤研究者(非任期付)(研究開発法人)
10,000
【全大学】女性教授・准(助)教授
【国立大学】女性教授・准(助)教授
【全大学】女性教授・准(助)教授比率
【国立大学】女性教授・准(助)教授比率
9,000
20%
25,000
18%
人
数
︵ ︶
14%
12%
15,000
人
10%
10,000
2,000
平成27年度
平成26年度
平成25年度
平成24年度
平成23年度
平成22年度
平成21年度
平成20年度
平成19年度
平成18年度
平成17年度
平成16年度
平成15年度
平成14年度
平成13年度
平成12年度
平成11年度
平成10年度
平成9年度
平成8年度
平成7年度
平成6年度
平成5年度
女性
9,028
8,450
8,206
平成22年度
平成25年度
平成26年度
男性
1,000
0
0%
0
平成4年度
4,000
3,000
4,816 2%
平成3年度
5,000
6%
4%
(注)数字は5月1日現在。
(出所)文部科学省「学校基本調査」
6,000
20,432 8%
5,000
952
7,000
16%
12.0%
935
8,000
18.2%
20,000
859
平成22年度 平成25年度 平成26年度
男性
女性
研究者計
9,028
859
9,887
8,450
935
9,385
8,206 男性
952 女性
9,158 研究者計
平成22年度 平成25年度 平成26年度
91.3%
8.7%
100.0%
90.0%
10.0%
100.0%
89.6%
10.4%
100.0%
(出所)内閣府「科学技術関係活動に関するアンケート調査」を基に作成。
11
若手・女性の挑戦の機会の拡大:管理職に占める女性割合
・国立大学における管理職(学長・理事・副学長・学長補佐・外部委員等)の女性比率を見ると、概ね増加傾向。
・研究開発法人では、女性の管理職人数は平成25∼26年度で238人から260人に増加。管理職全体に占める
比率も6.3%から7.2%に増加。
図表1 女性学長・理事・副学長・学長補佐・外部委員等の比率
(国立大学)
図表2 常勤研究者の内、管理職の男女構成(研究開発法人)
16%
男性
14.0%
14%
12.6%
10.6% 10.4% 10.4% 10.6%
10.2%
7.8%
10.0%9.9% 10.2%
3.5% 3.5% 3.5%
2.6% 2.4%
1.2% 1.2%
平成19年度
平成14年度
平成13年度
平成17年度
1.2%
0%
1.2%
260
人 2,500
数 2,000
人 1,500
3,545
3,344
平成25年度
平成26年度
500
0
大学運営に参画
する外部委員等
1.8%
1.8% 2.1%
(出所)一般社団法人 国立大学協会「国立大学における男女共同参画推進の実施に関する追跡調査」
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
女性
6.3%
7.2%
93.7%
92.8%
平成25年度
平成26年度
平成25年度 平成26年度
男性
平成27年度
0.6%
学長補佐
3.5% 3.5% 3.5%
2.3%
238
1,000
4.7%
4.2%
平成23年度
0.0%
0.6%
3.8%
平成22年度
2%
平成21年度
2.0%
3.8% 3.8% 3.2% 3.2%
2.2% 2.3%
平成20年度
3.0%
理事
5.7%
4.7%
4%
3,500
副学長
6.6%
6.4%
6.2%
6%
7.2%
平成24年度
8%
4,000
学長
︵ ︶
10%
男性
3,000
9.8% 9.8% 9.5%
9.3%
平成26年度
10.1%
平成25年度
12%
11.5%
11.2%
12.2%
女性
女性
合計
研究者(常勤)
管理職
研究者(常勤)
管理職
研究者(常勤)
管理職
11,578
3,545
1,542
238
13,120
3,783
11,328
3,344
1,594
260
12,922
3,604
(出所)内閣府「科学技術関係活動に関するアンケート調査」を基に作成。
12
大学改革と研究資金改革の一体的推進:大学の世界から見た評価
・Times Higher Education (THE)及びQSの世界大学ランキングにおいて、ランキングの上位は諸外国の大学が占
める中、我が国の大学は、100位以内がTHEで2校、QSで5校であり、相対的に順位が低下している。(こ
の順位については、論文引用に関するデータベースやスコア算出の方法等の変更によって大きく変動するため、前回との
単純比較を行うべきでないとされている。特に、THEの2015年の順位は、そうした影響を大きく受けていることに注意し
なければならない。)
図表1 Times Higher Education世界大学ランキングにおける
日本の大学の順位
図表2 QS世界大学ランキングにおける日本の大学の順位
東京大学
2010
2010
2011
2012
2013
2014
0
20
40
26 30 27 52 54 23 東京大学
23 43 57 52 59 108 120 130 119 120 140
160
180
大阪大学
東北大学
128 137 132 147 100
順位
順位
88 100 112 京都大学
50
東京工業大学 150
60
80
0
2015
200
2011
2012
2013
2014
2015
38
39
56 58
74
139
212
京都大学
東京工業大学
大阪大学
120
東北大学
142
名古屋大学
北海道大学
219
250
九州大学
早稲田大学
125 144 150 300
141 157 165 (注1)2015年度、東京工業大学、大阪大学及び東北大学は順位が200位以下になったため、順位
の詳細は公表されていない。
(注2)順位は、スコア算出方法等の変更によって大きく変動するため、異なる調査年度間での単
純比較を行うべきでないとされている。
(出所)Times Higher Education, World University Rankingsを基に作成。
350
400
450
348
361
391
筑波大学
慶応大学
広島大学
神戸大学
(注)順位は、スコア算出方法等の変更によって大きく変動するため、異なる調査年度間で
の単純比較を行うべきでないとされている。
(出所)QS World University Rankingsを基に作成。
13
大学改革と研究資金改革の一体的推進:大学におけるパーマネントな職に占める若手の割合
・教授・准(助)教授に占める*40歳未満の比率を見ると、平成13年度以降低下傾向にあり、平成22年度と平成
25年度を比較すると7.6%から6.7%に低下。
*任期の有無別データがないため、パーマネントな職が多数と考えられる教授・准(助)教授について見ている。
図表1 若手教授・准(助)教授数および比率(全大学)
教授・准(助)教授数
教授・准(助)教授数(40歳未満)
40歳未満の教授・准(助)教授比率
12%
120,000
10.1%
9.9%
9.9%
9.9%
100,000
10%
9.0%
8.4%
8.3%
7.6%
80,000
8%
6.7%
60,000
40,000
70,984 77,601 84,116 89,245 94,565 101,859 107,848 110,564 112,693 6%
4%
2%
20,000
7,140 7,653 8,369 8,847 8,543 8,534 9,003 8,456 7,551 0%
0
平成元年度 平成4年度 平成7年度 平成10年度平成13年度平成16年度平成19年度平成22年度平成25年度
(注)数字は10月1日現在。
(出所)文部科学省「学校教員統計調査」各年度(3年毎)
「日本再興戦略」、 「『日本再興戦略』改訂 2014 」及び 「『日本再興戦略』2015 」に掲げられたKPIである
「3年間(2016年まで)で1,500人程度の若手・外国人への常勤ポストの提示を目指す」について、産業競争力会
議(第24回 平成27年10月15日)の「KPIの進捗状況」においては、「国立大学改革強化推進補助金(27年度:
126億円)において、若手・外国人研究者に対する教育研究環境整備費(スタートアップ支援)(上記126億円の
内数)により支援。上記事業等で国立大学が約1,500人分の若手・外国人の常勤ポストを確保できる予算を措置
したことにより、KPI達成のための現時点で必要な値を上回った。」としている。
14
大学改革と研究資金改革の一体的推進:競争的資金の金額の増減割合
・競争的資金は平成21年度に予算額4,913億円に達したが、以降減少に転じた。その後、予算額は平成26年度
から再び増加傾向に転じている。
図表1 競争的資金の予算額の推移
6,000
5,000
4,672 4,701 4,766 4,813 4,913 4,639 4,514 4,255 当初予算額︵
億円︶
4,000
3,265 3,000
3,443 3,490 4,091 4,162 4,213 3,606 2,968 2,000
1,000
0
H12
年度
制度数
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
22
25
23
26
28
37
36
37
44
47
39
23
22
20
18
19
(出所)内閣府集計データ
15
大学改革と研究資金改革の一体的推進:経常収益に占める寄附金収益割合、民間収益割合
・受託研究等収益等は絶対額も経常収益に占める割合も平成24年度以降増加傾向にある。
・寄附金収益については平成21年度以降増加傾向にあるが、経常収益に占める割合は横ばいである
図表1 国立大学の経常収益に占める寄附金収益割合、受託研究等収益等
8%
6.8%
6.6%
6.6%
6.7%
6.2%
2,000
6%
受託研究等収益等
5%
寄附金収益
4%
3%
2.3%
2,500
7.3%
2.1%
2.2%
2.2%
2.3%
2.3%
2.2%
2%
金額(億円)
7%
6.9%
2,249 1,975 1,857 1,851 1,828 1,882 1,756 1,500
1,000
608 566 602 630 642 667 684 500
0
1%
H20
0%
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H21
H22
受託研究等収益等
H23
H24
H25
H26
寄附金収益
(注)大学共同利用機関法人を含む国立大学等。
受託研究等収益等には、受託事業等収益等を含む。
(出所)文部科学省「国立大学法人等の各事業年度決算等について」
16
学術研究・基礎研究の推進:論文数、論文被引用数(被引用度の高い論文数)
・我が国の総論文数は横ばい(77,094本(平成24年度))。
・我が国の総論文数に占める被引用回数トップ10%論文数の割合は8.5% (平成24(2012)年)で、平成19
(2007)年以降増加傾向。
図表1 我が国の総論文数及び総論文数に占める被引用回数トップ10%(補正)論文数の割合(整数カウント)
90,000
80,000
76,348
75,785
75,295
75,323
75,794
77,094
12%
70,000
7.9%
8.0%
8.1%
8.2%
8.4%
8.5%
割
合
6%
4%
20,000
10,000
10%
8%
︵ ︶
60,000
論
文 50,000
数
40,000
件
30,000
14%
6,039
6,097
平成19年
(H18‐20)
平成20年
(H19‐21)
6,089
6,165
6,330
6,546
0
2%
0%
平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
(H20‐22) (H21‐23) (H22‐24) (H23‐25)
出版年
日本の総論文数(3年平均、整数カウント)
日本のTop10%補正論文数(3年平均、整数カウント)
総論文数に対するTop10%論文の割合
(注)Top10%補正論文数とは、被引用回数が各年各分野で上位10%に入る論文の抽出後、実数で論文数の1/10となるように補正を加えた論文数を指す。
(注)Article, Review を分析対象とし、整数カウント法により分析。整数カウント法は国単位での関与の有無の集計である。 例えば、日本のA大学、日本のB大学、米国
のC大学の共著論文の場合、日本1件、米国1件と集計する。したがって、1件の 論文は、複数の国の機関が関わっていると複数回数えることとなる。
(注)データベース収録の状況により単年の数値は揺れが大きいため、3 年移動平均値を用いている。
トムソン・ロイター Web of Science XML (SCIE, 2014 年末バージョン)を基に、科学技術・学術政策研究所が集計
(出所)文部科学省 科学技術・学術政策研究所、科学研究のベンチマーキング2015、調査資料‐239(2015年8月)を基に作成。
17
学術研究・基礎研究の推進:学際的・分野融合的な領域
・TOP 1%論文に着目し、わが国が参画している領域数をみると、英国やドイツに比べて少なく、かつ、減少傾向にある。
・サイエンスマップ2012において世界における学際的・分野融合的領域(218領域)に対する日本の参画は英国や
ドイツに比べて少ない。
図表1 各国の参画領域数の推移
世界
領域数
日本
参画
領域数
英国
割合
参画
領域数
ドイツ
割合
参画
領域数
割合
サイエンスマップ
2008
コアペーパ
647
263
41%
388
60%
366
57%
サイエンスマップ
2010
コアペーパ
765
278
36%
488
64%
477
58%
サイエンスマップ
2012
コアペーパ
823
274
33%
504
61%
455
55%
図表2 学際的・分野融合的領域への各国の参画状況
サイエンス
マップ2012
日本
英国
ドイツ
学際的・分野融合的領域の数
218
72
126
118
総計
823
274
504
455
(出所)文部科学省科学技術・学術政策研究所「サイエンスマップ2010&2012」、
阪彩香「サイエンスマップ調査の発展と活用‐10年を振り返って」第7回政策研究レビューセミナー(2014年12月16日)
データ: 科学技術・学術政策研究所がトムソン・ロイター社 ESI・リサーチフロントデータ(NISTEP ver.)を基に、集計、分析を実施。
「サイエンスマップ」:共引用関係に着目した論文データベース分析により、国際的に注目を集めている研究領域を定量的に把握し、それらが互いにどのような位置関係にあるのか、どのような発展を見せているのかを示した
科学研究の地図。2007‐2012年を対象としたサイエンスマップ2012では国際的に注目を集めている研究領域として823領域が抽出された。
「コアペーパー」:サイエンスマップの各研究領域を構成している論文(Top1%論文)。
「参加領域数」:研究領域のコアペーパー(Top1%論文)のうち1件以上に関与している領域数。
18
研究開発法人の機能強化:機関間の人材流動化の状況−1
・平成26年度の在籍研究者数は15,141人に対して、研究者新規採用数は424人、転入者は1,162人。
・年代別では39歳以下のみで転入者全体の61%を占めている。
・転入者の前職の所属セクターは、大学等が多くなっており、それと比較して会社は少ない。
図表1 新規採用者・転入者の年齢分布
<新規採用者>
<新規採用者>
平成25年度
100%
平成26年度
90%
300
179
70%
182
42.9%
︵ ︶
60%
3 5
5
600
50∼59歳
40∼49歳
30∼39歳
∼29歳
平成25年度
569
552
30%
0
20%
60歳∼
19
10%
0
<転入者>
100%
90%
80%
70%
40∼49歳
52.9%
51.4%
︵ ︶
155
144
100
93
37
60歳∼
50∼59歳
40∼49歳
30∼39歳
400
∼29歳
200
40%
8.0%
80%
10.9%
70%
90%
19.7%
51.6%
49.0%
30%
10%
<割合> 100%
3.5%
10.0%
20%
0
30∼39歳
平成26年度
50%
127
107
600
平成25年度
20.4%
60%
その他
364
公的機関
279
非営利団体
299
325
27
169
40
180
平成25年度
平成26年度
27.6%
26.1%
40%
40∼49歳
30%
30∼39歳
20%
∼29歳
10%
企業
21.8%
31.3%
50%
50∼59歳
大学等
その他
大学等
公的機関
28.0%
28.0%
2.5%
3.4%
15.8%
15.5%
平成25年度
平成26年度
非営利団体
企業
0%
14.5%
12.4%
平成25年度
平成26年度
0%
60歳∼
253
295
800
0
60%
218229
60歳∼
0%
<転入者>
平成26年度
500
∼29歳
1,200
50∼59歳
40%
26
1,400
1,000
50%
50
人 400
数 300
人
200
39.6%
<実数>
80%
239
218
人 200
数 150
人
100
1.1% 0.7%
5.8%
0.0% 1.2%
4.5%
人数︵人︶
250
図表2 転入者の前職の所属セクター別割合
(注)「採用・転入研究者」は、研究者にあたる者で外部から加わった者をいう。その際、「出向(ある者が自己の使用者を離れて第三者の下で就
労すること)」も含める。そのうち、「新規採用者」は、いわゆる新卒採用者をいう。最終学歴修了後、アルバイトやパートタイムの勤務、大学や研
究機関の臨時職員としての雇用などの経験のみの者も含む。「転入者」は、採用・転入をした者の内、新規採用者を除く者をいう。
(注)その他は、外国の組織、自営業者など。
(出所)内閣府「科学技術関係活動に関するアンケート調査」を基に作成。
19
研究開発法人の機能強化:機関間の人材流動化の状況−2
・在籍研究者に対する新規採用の割合は2.8%(平成26年度実績)であり、20代に集中している。
・在籍研究者に対する転入者の割合は7.7%(平成26年度実績)であり、20代及び30代が多く、次いで60歳
以上で多い。
図表3 在籍研究者に対する新規採用・転入者の割合
<転入者>
<新規採用者>
平成25年度
30%
平成25年度
平成26年度
26.3%
26.2%
25%
20%
15%
10%
4.1%
3.9%
5%
0%
∼29歳
0.5%
0.4% 0.1% 0.1% 0.6%0.0%
30∼39歳 40∼49歳 50∼59歳
60歳∼
2.9%
2.8%
合計
20%
18%
16%
14%
12%
10%
8%
6%
4%
2%
0%
平成26年度
17.3%
17.1%
12.9%
12.0%
10.3%
4.5%
4.1%
∼29歳
7.7%
7.0%
3.3%
2.9%
30∼39歳 40∼49歳 50∼59歳
4.6%
60歳∼
合計
(出所)内閣府「科学技術関係活動に関するアンケート調査」を基に作成。
20
研究開発法人の機能強化:インフラの整備・活用の状況
・平成26年度の貸出対象の先端機器・設備、大規模施設数は1,219件であり、共用・供用実績は延べ貸出し時間
で270万時間を超え、それにより得た収入は約14.9億円である。
図表1 先端機器・設備、大規模施設に関する共用・供用の状況
平成26年度
先端機器・設備、大規模施設数(件)
延べ貸出時間(時間)
利用収入(百万円)
1,219
2,755,878
1,493
(出所)内閣府「科学技術関係活動に関するアンケート調査」を基に作成。
21
研究開発法人の機能強化:海外・民間資金獲得及び共同研究の状況
・平成26年度の民間企業からの収入額は約382億円であり、収入全体に占める割合は3.2%と平成22年度から
増加。
・平成26年度の共同・受託研究件数では大企業(共同研究72.3%、受託研究71.8%)が主な相手先となって
おり、外国企業との共同・受託研究はごく少数に留まっている。
図表1 民間企業からの収入と収入全体に占める割合(注)
45,000
図表2 産学連携活動の相手別構成(研究開発法人)
<民間企業との共同研究件数>
4%
大企業
40,000
3.1%
35,000
︵
3%
2.6%
38,180
︶
民間企業からの
収入割合
30,020
1%
10,000
700
2,500
600
2,000
件
数 1,500
件
1,000
42
20
544
629
1,553
1,748
0%
0
平成22年度
平成25年度
平成26年度
中小企業
3
172
500
件
400
数
件 300
500
5,000
大企業
︵ ︶
40,257
2% 割
合
民間企業からの
収入額
外国企業
3,000
︵ ︶
金 30,000
額
25,000
百
万 20,000
円 15,000
3.2%
中小企業
<民間企業との受託研究件数>
200
外国企業
5
174
491
455
平成25年度
平成26年度
100
0
0
平成25年度
平成26年度
(注)研究活動以外の収入が大きい石油天然ガス・金属鉱物資源機構は集計から除外している。
(出所)内閣府「科学技術関係活動に関するアンケート調査」を基に作成。
22
研究開発法人の機能強化:研究開発成果の創出及び実用化の状況
・研究開発法人が実施許諾・譲渡した特許権は、平成25∼26年度で合計5,538件から6,505件に増加。
相手先は国内中小企業が最大で、平成25∼26年度で合計2,925件から3,398件に増加。
・法人発ベンチャーの設立件数(累計(当該時点で存続していないものを含む))は平成25∼26年度で176件か
ら188件に増加。
平成25年度
外国その他
3,398
2,925
2,000
外国企業
国内その他
件 3,000
国内中小企業
1,055
1,000
1,145
1,433
141149
国内大企業
特許の共有相手
1,227
3 10
14 10
0
平成25年度 平成26年度
<割合>
100%
90%
0.1%
4.5%
2.9%
<割合>
4.6%0.1%
2.2%
80%
70%
60%
52.2%
19.1%
22.0%
20%
10%
18.9%
平成25年度
平成26年度
3年超∼5年以内
5年超
60%
80.1%
79.3%
10.2%
8.0%
1.7%
平成25年度
10.1%
5.3%
5.3%
国内大企業
40%
特許の共有相手
20.7%
1年超∼3年以内
80%
国内中小企業
40%
30%
外国企業
国内その他
50%
1年以内
100%
外国その他
52.8%
18 19
5年超
︵ ︶
件 4,000
数
8
247158
160
140
120
件 100
数 80
件 60
40
20
0
︵ ︶
5,000
<実数>
297 5
145
1年超∼3年以内
<実数>
平成26年度
1年以内
7,000
6,000
図表2 法人発ベンチャーの設立件数(経過年数別)
3年超∼5年以内
図表1 特許権の実施許諾・譲渡件数
20%
0%
(注)件数は実施許諾・譲渡したのべ権利数
(出所)内閣府「科学技術関係活動に関するアンケート調査」を基に作成。
0%
(注)
平成26年度
当該時点で存続していない法人発ベンチャーも含む。
23
中小・中堅・ベンチャー企業の挑戦の機会の拡大:中小・ベンチャー企業への投資額
・SBIR制度による国から中小・ベンチャー企業への研究資金額は大きな変動は見られず、平成25年度実績で356億
円。一方、平成25年度の目標値は455億円。
・日本のVC等の平成26(2014)年度の年間投資額は1,171億円で、平成25(2013)年度の1,818億円
から減少。ただし、国内向けは718億円から740億円に増加。
図表1 SBIRの目標額・実績額
図表2 日本のベンチャーキャピタル等の年間投資額
2,000
500
140
129
118
450
111
110
113
111
1,800
120
1,600
350
︶
億
円
91
100
300
250
200
390
362
400
357
150
405
351
435413
451
367
453
365
455
455
356
指
80 定
本
数
60
本
︵ ︶
︵
目
標
額
・
実
績
額
89
40
100
年間投融資額 (億円)
400
718
1,400
1,200
1,000
国内向け投資金額
505
海外向け投資金額
800
600
740
495
304
国内外不明投資金額
1,093
400
20
50
200
0
0
H19
H20
目標額
H21
実績額
H22
H23
H24
H25
H26
指定本数
(出所)中小企業庁経営支援部 技術・経営革新課
「中小企業技術革新挑戦支援事業と中小企業技術革新制度(SBIR制度)の概要」
431
0
2011
510
418
21
2012
7
2013
13
2014
年度
(出所)一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター(VEC)
「ベンチャー白書2014」を基に作成。
24
中小・中堅・ベンチャー企業の挑戦の機会の拡大:イノベーション活動を実施している中小企業の割合
・平成21年度∼23年度にイノベーションを実現した企業の割合は、大規模企業と比較して、中規模、小規模企業
では、プロダクト/プロセス/組織/マーケティングイノベーションの実現割合が低い傾向がある。
※実現割合:全体の中で、実現している企業の数の割合
図表1 プロダクト/プロセス/組織/マーケティング・イノベーション実現割合
(単位:%)
13.9
プロダクト・イノベーション実現 (%)
12.4
25.4
18.6
11.5
プロセス・イノベーション実現 (%)
24.5
16.5
9.8
全規模 計
大規模
22.3
組織イノベーション実現 (%)
28.9
19.9
23.9
マーケティング・イノベーション実現 (%)
25.4
23.2
0
5
10
15
20
25
30
中規模
42.6
小規模
31.7
35
40
45
50
(注)本調査は中小・ベンチャー企業に限定したものではない。
経済センサス−基礎調査における「経営組織」のうちの「会社」(株式会社(有限会社を含む)、合名会社、合資会社、合同会社、相互会社)に属し、なおかつ常用雇用者数が国内と海外
を合わせて10人以上で、農林水産業、鉱業、採石業、砂利採取業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、サービス業の一部に属する企業
(出所)文部科学省「第3回全国イノベーション調査」
25
中小・中堅・ベンチャー企業の挑戦の機会の拡大:中小企業からの新製品・サービスの創出状況
・大幅改善、軽度な改善改良のいずれでも、規模が大きい企業ほど新製品・サービスを投入している割合が高い。
ただし、軽度な改善改良については規模による違いが比較的小さい傾向にある。
図表1 過去3年間の主力製品・サービス分野における新製品・サービスの投入状況
(単位:%)
資本金階級
新しいまたは大幅に改善した製品・サービスを投入した
新しさや大幅な改善はないが、既存技術の軽度な改善
改良による製品・サービスを投入した
H24年度
H25年度
H26年度
1億円以上10億円未満
38.7
37.1
39.4
10億円以上100億円未満
41.1
45.6
43.3
100億円以上
53.2
57.0
63.1
1億円以上10億円未満
80.6
87.2
86.2
10億円以上100億円未満
79.9
86.1
88.3
100億円以上
85.3
90.5
87.3
(注1)調査対象は研究開発を実施している資本金1億円以上の企業 (中小・ベンチャー企業に限定した調査ではない)
(注2)「過去3年間」とは、H24年度の値でH21∼H23年度、H25年度の値でH22∼ H24年度、H26年度の値でH23 ∼ H25年度
(出所)文部科学省「民間企業の研究活動に関する調査」を基に作成。
図表2 新製品・サービスを導入した企業の割合
(単位:%)
企業規模
小規模
中規模
大規模
全体
10∼49人
50∼249人
250人以上
新製品のみ
平成21年度
平成23年度
13.5
7.6
12.2
6.9
17.1
9.1
25.2
13.8
プロダクト・イノベーションを実現
新製品・サービス両方
平成21年度
平成23年度
3.3
3.5
2.9
3.1
5.0
4.8
4.6
5.8
新サービスのみ
平成21年度
平成23年度
3.6
2.9
3.3
2.3
4.1
4.6
8.2
5.8
(注)本調査は中小・ベンチャー企業に限定したものではない。
経済センサス−基礎調査における「経営組織」のうちの「会社」(株式会社(有限会社を含む)、合名会社、合資会社、合同会社、相互会社)に属し、なおかつ常用雇用者数が国内と海外
を合わせて10人以上で、農林水産業、鉱業、採石業、砂利採取業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、サービス業の一部に属する企業
(出所)文部科学省「全国イノベーション調査」
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中小・中堅・ベンチャー企業の挑戦の機会の拡大:研究開発型ベンチャーの新規上場数
・我が国における研究開発型企業の新規上場(IPO等)数は平成24年から平成26年の間は増加傾向
(22社→30社)。
図表1 研究開発型企業の新規上場(IPO等)数の推移
35
30 30
25
22 ︵ ︶
企
業 20
数
15
社
27 10
5
0
平成24年
平成25年
平成26年
上場年
(注)「新規上場のための有価証券報告書」を参照し、研究開発の状況から研究開発の有無を確認した。有価証券報告書の「研究開発活動」において、研究活動
内容の記載があるものを対象とした。また経由上場も含まれる。
(注)企業の設立から株式新規上場までの年数は考慮していない。
(出所)日本取引所グループ 新規上場会社情報(http://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/index.html)を基に作成。
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