平成 28 年度企業価値可視化促進事業委託業務 企画提案仕様書 平成 28 年4月 18 日 沖縄県商工労働部 1 業務名 平成 28 年度企業価値可視化促進事業委託業務 2 業務期間 契約締結の日から平成 29 年3月 31 日まで 3 業務目的 県内企業が、その強みを最大限に発揮し、着実に成長発展を遂げるには、企業が有す る技術・ノウハウ、ネットワーク、人材、経営理念など財務諸表には現れない知的資産 (=企業価値)を的確に把握できるよう可視化し、経営に活用していくことが必要であ る。 このような経営手法が知的資産経営と言われており、他府県においては金融機関が企 業向けに知的資産経営セミナーを実施するなどして浸透しつつあるが、沖縄県において は普及が課題となっている。本事業においては、県内で知的資産経営を普及させるため の各種取組を実施する。 4 委託業務内容及び企画提案を求める事項 本事業においては、知的資産経営を普及させ、本事業終了後も継続的に知的資産経営 が行われるようにするため、以下の4つの取組を委託する。 ⑴ 県内企業を対象とした知的資産経営の手法習得支援 ⑵ 知的資産経営報告書作成支援員の養成 ⑶ 知的資産経営報告書の活用に関する検討 ⑷ 普及啓発 - 1 - ⑴ 県内企業を対象とした知的資産経営の手法習得支援 県内企業に対し、知的資産経営手法を習得するための基礎講座を実施するととも に、受講した県内企業が実際に知的資産経営報告書を作成するためのハンズオン支援 (個別勉強会)を行う。 報告書作成を実践した県内企業が知的資産経営に取り組むことで、県内企業の間で 知的資産経営に関する関心が高まり、普及が進むことを目指しており、このような狙 いを踏まえて、支援対象企業の選定方法、講座の運営手法(時期、カリキュラム等)、 基礎講座の講師、ハンズオン支援を行う専門家、普及啓発への反映方法等を提案して ください。 なお、基礎講座の回数、報告書作成のための個別勉強会の回数、ハンズオン支援対 象企業数については、それぞれ次に掲げる活動目標の数値以上とすること。 また、基礎講座の一部を、知的資産経営報告書作成支援員の養成のための基礎講座 と合同で実施してもよいが、それぞれの対象者に適した内容の講座となるよう留意す ること。 【活動目標】 ⑵ ○基礎講座 5回以上 ○ハンズオン支援企業数 5社以上 ○報告書作成ハンズオン支援(個別勉強会) 各社5回以上 知的資産経営報告書作成支援員の養成 本事業終了後も、持続的に知的資産経営が行われるよう、県内企業に対して知的資 産経営報告書(企業の知的資産を整理し、まとめたもの)の作成の支援を行う支援員 を養成する。 養成は、講座及び支援の実習によって行うものとし、講座の運営手法(時期、カリ キュラム等)、講師、支援の実習手法等を提案してください。支援の実習手法につい ては、⑴で掲げる県内企業を対象とした知的資産経営の手法習得支援に組み込むこと を想定しているが、具体的にどのように組み込むかを提案してください(例:個別勉 強会に立ち会うなど)。 なお、講座の回数及び支援員候補者参加者数については、それぞれ次に掲げる活動 目標の数値以上とすること。 また、講座の一部を、県内企業向けの基礎講座と合同で実施してもよいが、それぞ れの対象者に適した内容の講座となるよう留意すること。 【活動目標】 ○講座 ○支援員候補者参加者数 ⑶ 5回以上 10 名以上 知的資産経営報告書活用検討委員会の運営 先進事例として、金融機関が知的資産経営報告書を通じて顧客の強みを的確に把握 し、顧客同士のマッチング支援を行うなどの事例がある。 このように、県内企業を支援する関係機関も積極的に知的資産経営報告書を活用す - 2 - ることが、知的資産経営の普及にとって必要であるため、本県においてはどのように 活用できるか、有識者、金融機関、行政機関等からなる委員会を設置して検討する。 また、委員会の議論に供するため、先進事例の調査等を行うとともに、検討結果及 び先進事例を取りまとめた「活用検討書」を作成すること。 企画提案にあたっては、委員のうち有識者として参加いただく方の候補、委員会の 開催スケジュール等を提案してください。 なお、委員の人数及び開催頻度は以下のとおり想定している。 ○ 委員の人数:10 名程度(県外の有識者も可) ○ 開催頻度:2ヶ月に1回程度の年度内合計5回程度 ※ 必要に応じ、上記構成委員以外をゲストスピーカーとして招聘し、意見を聴取す る機会を設けることも可能。その場合の旅費は委託費に含める。 ⑷ 普及啓発 知的資産経営を普及するため、県内企業、金融機関、支援機関、税理士その他県内 企業に関わる機関等を対象に、普及パンフレットの作成及びシンポジウムを開催す る。 その他、予算の範囲内で、提案者の創意工夫による普及啓発を行うことも差し支え ない。 企画提案にあたっては、シンポジウムの開催時期、規模等を含めて提案してくださ い。 なお、普及パンフレットの部数及びシンポジウムの開催回数は、それぞれ次に掲げ る活動目標の数値以上とすること。 【活動目標】 ○普及パンフレット ○シンポジウム 5 4,000 部 1回以上 見積上限額 33,350千円以内(消費税及び地方消費税込み) 受託者が本業務を行うために必要な経費であって、本業務に要した経費としての特 定・抽出が難しいものとして計上する一般管理費は、見積額(ただし、見積額に再委 託費を含む場合は、当該再委託費を除いた額)の 10%以内とすること。 外部有識者にかかる旅費、シンポジウム開催にかかる会場使用料など、本委託業務 の実施に必要な経費は全て計上すること。 ただし、この金額は、企画提案のために設定した金額であり、実際の契約金額と異 なることがある。 6 成果物 業務完了時には、以下の成果物を提出すること。 ⑴ 普及パンフレット ⑵ 活用検討書 4,000 部(納品方法については事業開始後調整する) 50 部 - 3 - ⑶ 委託業務報告書 2部 ⑷ ⑴~⑶の電子データ(CD-ROM 等) 一式 7 著作権 成果物の著作権及び所有権は沖縄県に帰属する。ただし、第三者の著作権その他の権 利に抵触するものについては、受託者の責任と費用をもって処理するものとする。 8 委託業務の経理 本委託業務は、業務完了時に、契約額の範囲内で、業務の実施に要した経費を精算す るものであるため、以下の点に留意して経理を行うこと。 ⑴ 委託業務が完了した際には、実績報告書を提出すること。 ⑵ 委託業務にかかる支出には、全て、支出額、支出先、支出目的を明らかにする証拠 書類(領収書など)が必要であり、精算の際には県がそれらの証拠書類を検査した上 で支払うものであること。 ⑶ 委託業務にかかる経費については、会計帳簿を備え、他の業務と明確に区分して記 載するとともに、常に状況を明らかにしておくこと。 ⑷ 委託業務にかかる支出の証拠書類及び会計帳簿は、委託業務が完了した年度の属す る翌年度から5年間、いつでも閲覧に供せるよう整理し保管しておくこと。 ⑸ 委託料の支払いについては、精算払いを原則とし、必要に応じて概算払いに応じる ものであること。ただし、概算払いを希望する場合は、年間の事業計画に即して概算 払請求計画書(様式任意)を作成し、契約締結までに県に提示すること。 ⑹ 9 委託業務の実施にあたって、財産の取得は原則として認めないこと。 再委託の制限等 ⑴ 一括再委託の禁止等 契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委託し、又は請負わせることができ ない。 また、以下の業務(以下、「契約の主たる部分」という。)については、その履行 を第三者に委任し、又は請負わせることができない。 ただし、これにより難い特別な事情があるものとしてあらかじめ県が書面で認める 場合は、これと異なる取扱いをすることがある。 ア 契約金額の 50 %を超える業務 イ 基礎講座の企画判断、管理運営などの統轄的かつ根幹的な業務(講師を外部に依 頼することは可能。ただし、講座の企画を一括して再委託することは認めない。) ⑵ 再委託の相手方の制限 本委託業務の企画提案参加者であった者に契約の履行を委任し、又は請負わせるこ とはできない。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関 係を有する者に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできない。 ⑶ 再委託の範囲及び再委託の承認 本委託契約の履行に当たり、委託先が第三者に委任し、又は請負わせることのでき - 4 - る業務等の範囲は以下のとおりとする。 ア シンポジウム等を開催する際の会場設営、運営 イ 講師の旅行の手配 ウ 普及パンフレット、活用検討報告書のデザイン、印刷等 エ その他「契約の主たる部分」以外の業務であって県が認める業務 ⑷ 契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面に よる県の承認を得なければならない。ただし、以下に掲げる「簡易な業務」を第三者 に委任し、又は請負わせるときはこの限りでない。 10 ア 資料の収集・整理 イ 複写・印刷・製本 ウ 原稿・データの入力及び集計 エ その他容易かつ簡易な単純作業 その他の留意事項 ⑴ 本仕様書は企画提案公募のための仕様書であり、企画提案が採択された場合でも、 企画提案した業務と異なる業務を行う場合がある。 ⑵ 本仕様書に明記されていない事項で、業務の実施に当たり必要となる事項について は、県及び受託者で協議の上、決定する。 - 5 -
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