万国津梁産業人材育成事業委託業務仕様書(PDF:126KB)

万国津梁産業人材育成事業委託業務仕様書
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事業の目的
今後の本県の自立型経済の構築に向けては、発展著しいアジア等への海外展開を見据え
た希望と活力のある企業と人材づくりに積極的に取り組むことが重要である。
そのため、国内外へのOJT研修派遣や各種セミナーなどを行い、沖縄の産業振興に資
する高度な専門性と国際性を有する産業人材の育成を図る。
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事業全体のスキーム
本事業は、県が国からの補助を受けて実施するもので、県は海外ビジネスを担う人材を
育成する県内企業等及び海外展開を目指す個人に対して補助金を交付するとともに、専門
的な助言、各種セミナーを行う。専門的な助言及び各種セミナーの開催に係る業務は委託
先に委託して行う。
国
県
補助
委託先
委託
専門的な助言、各種セミナー実施等
県内企業、個人等
補助事業者
補助
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(OJT派遣、専門家招へい、留学)
委託業務の概要
本委託業務は、上のスキーム図で示された「委託先」が行う業務であり、その業務内容
は以下のとおり。
なお、本事業は国からの国庫補助金を財源として実施するものであり、国が示した「沖
縄 21 世紀ビジョン推進「万国津梁」人材育成事業等実施要領」
(別添)に記載されている
「高度産業人材」の育成として行うものである。
(1)補助事業者の公募、審査、報告会の実施
本事業における補助事業者を公募し、審査し、年度末には成果報告会を開催する。
公募にあたっては、ウェブサイトの活用、関係機関のメーリングリストの活用、経済
団体等への情報提供など、効果的な情報の周知を図ること。
補助事業者の審査にあたっては、委託先に属する者以外の、外部専門家を入れた審査
委員会を組織して行うこと。審査項目としては、育成した人材を活用した事業の具体性、
実現性、研修内容の具体性等を想定しているが、他に必要な項目があれば県と適宜調整
して追加することは可能。審査の結果、補助事業者として適当と認められた企業には、
県が補助金の交付決定を行う。
報告会においては、補助事業者による活動実績のみならず、支援を行う委託先として
も、支援が効果的に海外展開に結びついた事例等を紹介し、本事業において蓄積される
ノウハウが広く県内企業に還元されるよう留意する。
(2)海外展開に取り組む企業や人材の交流を促進する「産業人材ネットワーク」の強化
交流会の開催や、ソーシャルネットワークサービスを通じた情報共有などの方法によ
り、企業活動の枠を超えて人や企業等が有機的に融合し、海外展開に向けて各々の成長
を目指し協力していくネットワークを維持、強化する。
(3)海外ビジネスを担う人材育成のための各種セミナーの開催
海外ビジネスを担う人材育成のため、県内企業の中堅から経営層を対象としてセミナ
ーを開催する。
セミナーのテーマは、海外ビジネスを担う上で必要なビジネススキルとするが、具体
的な内容については企画提案により示すこと。
セミナーは、原則として連続セミナーとするが、外部機関と連携して行う連続セミナ
ーにおいて、部分的に講座を提供することは可能。
なお、セミナーの講師は必ずしも委託先の者である必要はなく、委託先が有する知見
を生かして選定した専門的な機関に講師を依頼してもよい。
(4)派遣・招へい型人材育成に関する支援
長期留学、国内外企業へのOJT派遣研修、海外の専門家招へいによる研修を行う企
業に対しては、万国津梁産業人材育成事業補助金交付要綱に基づいて、県から補助金を
交付する。
委託先は、補助事業者に対して、研修テーマの設定、研修先の紹介、研修手法、育成
した人材の活用方法、研修後の成果・課題の整理などに関する専門的な助言等の支援を
行う。
なお、補助事業者による人材育成の費用の積算の妥当性についても確認すること。
(5)本事業を活用する県内企業等による海外展開の促進
本事業を活用して人材を育成した企業による当該人材の活用状況及び海外展開に向け
た取組状況等を調査し、必要に応じて販路開拓に関する事業を紹介するなど、海外展開
を促進するための支援を行う。
(6)報告書の作成
業務完了時に、平成27年度の本事業の活動内容、成果及び課題を整理した報告書を
作成し、紙で 30 部、電子ファイルを一式提出すること。
(7)その他海外ビジネスを担う人材育成のために効果的な取組
本事業の周知、本事業を活用して海外展開を実現している企業の紹介など、海外ビジ
ネスを担う人材育成の機運を醸成するのに効果的な取組を行う。
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事業スケジュール
平成27年2月23日~3月13日
委託先の公募
3月23日ごろ
業務委託先選定委員会の開催
4月1日
委託先の決定、契約締結
4月1日~
事業実施
平成28年3月31日
平成27年度事業の終了
委託期間
契約締結の日から平成28年3月31日まで。ただし、平成27年度に実施する事業が
十分効果的に行われ、引き続き業務を委託することが望ましいと判断される場合には、平
成28年度以降も継続して委託することがある。
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見積上限額
83,317,000円(消費税及び地方消費税を含む)
委託先が本業務を行うために必要な経費であって、本業務に要した経費としての特定・
抽出が難しいものとして計上する一般管理費は、見積額(ただし、見積額に再委託費を含
む場合は、当該再委託費を除いた額)の 10%以内とすること。
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委託業務の経理
本委託業務は、業務完了時に、契約額の範囲内で、業務の実施に要した経費を精算する
ものであるため、以下の点に留意して経理を行うこと。
(1)委託業務が完了した際には、実績報告書を提出すること。
(2)委託業務にかかる支出には、全て、支出額、支出先、支出目的を明らかにする証拠
書類(領収書など)が必要であり、精算の際には県がそれらの証拠書類を検査した上
で支払うものであること。
(3)委託業務にかかる経費については、会計帳簿を備え、他の業務と明確に区分して記
載するとともに、常に状況を明らかにしておくこと。
(4)委託業務にかかる支出の証拠書類及び会計帳簿は、委託業務が完了した年度の属す
る翌年度から5年間、いつでも閲覧に供せるよう整理し保管しておくこと。
(5)委託料の支払いについては、精算払いを原則とし、必要に応じて概算払いに応じる
ものであること。ただし、概算払いを希望する場合は、年間の事業計画に即して概算
払請求計画書(様式任意)を作成し、契約締結までに県に提示すること。
(6)委託業務の実施にあたって、財産の取得は原則として認めないこと。
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その他留意事項
(1)県においては、平成27年度における海外販路開拓を支援する事業として、新分野
海外展開支援事業、沖縄国際物流ハブ活用推進事業及び県産工業製品海外販路開拓事
業の実施を予定しており、本事業の実施にあたっては、これらの事業と効果的な連携
を図ること。
(2)本仕様書に定めのない事項、または疑義が生じた場合は、県と受託者が双方で協議
して定めるものとする。