那須塩原市市税等電子収納及び日計処理業務 仕様書 那須塩原市 平成28年4月 内容 1基本事項…………………………………………………………………………………….1 1.1 業務名称………………………………………………………………………………..1 1.2 対象システム(機能)………………………………………………………………..1 1.3 業務の範囲……………………………………………………………………………..2 1.4 取扱い対象科目………………………………………………………………………..2 1.5 取扱い件数(想定)…………………………………………………………………..3 1.6 取扱い金融機関………………………………………………………………………..4 1.7 履行期間………………………………………………………………………………..4 1.8 システム(機能)動作環境…………………………………………………………..5 1.9 システム構築環境……………………………………………………………………..5 1.10 実施体制………………………………………………………………………………6 1.11 機密保持……………………………………………………….……………….……..6 2 システム構築……………………………………………………………………………….7 2.1 システム構築期間……………………………………………………………………..7 2.2 プロジェクト管理…………………………………………………….……………….7 2.3 設計……………………………………………………………………………………..7 2.4 導入……………………………………………………………………………………..7 2.5 テスト…………………………………………………………………………………..8 2.6 研修及びマニュアル整備……………………………………………………………..9 2.7 成果物…………………………………………………………………………………..9 3 運用…………………………………………………………………………………………10 3.1 稼働期間及び時間…………………………………………………….………………10 3.2 収納情報の伝送処理………………………………………………………………….10 3.3 運用要求項目………………………………………………………………………….11 3.4 セキュリティ要件……………………………………………………………….……12 3.5 業務支援要件………………………………………………………………………….12 3.6 契約終了時のデータの返却………………………………………………………….13 4 その他……………………………………………………………………………………….13 1 基本事項 1.1 業務名称 那須塩原市市税等電子収納及び日計処理業務 1.2 対象システム(機能) (1)共同利用センター機能(全体概要) ・LGWAN-ASP 事業者であり、日本マルチペイメントネットワーク運営機構(以下 「MPN 運営機構」という。 )が定める収納機関共同利用センターとして、MPN 運営 機構への登録が済んでいること。 ・共同利用センターと那須塩原市(以下「市」という。 )が使用する市税等基幹システ ムとの LGWAN を使用した各種情報の連動が可能であり、ペイジー収納に必要なマ ルチペイメントネットワーク(以下「MPN」という。)の構築をするため、導入支援・ 接続試験等の実施が可能であること。 ・下の(3)から(6)に記載する市税等の日計処理業務に必要な各種機能を有して おり、本業務の導入に必要な導入支援・各種試験等によりシステムを構築し、導入 後の運用が実施できること。 (2)ペイジー収納決済機能 ・共同利用センターの運営にあたり、MPN 運営機構が定める「マルチペイメントネッ トワーク収納機関共同利用センターガイドライン」に記載されている「サービスを 提供する場合の必須機能・任意機能」について、必須とされている機能を有してい ること。 ・市税等のペイジー収納の決済に使用する MPN を構築するため、導入支援・接続試 験等の実施が可能であり、導入後に必要な運用機能を提供できること。 ・事業者はマルチペイメントネットワークセンターの必要上、休止時間が必要な場合 を除き、原則1年間を通して24時間サービス提供が可能であること。 ・ペイジー収納による収納情報を、市の指定する決済日に合わせてその他の納付方法 の収納情報と統合して還元できること。 ・ペイジー収納の収納方式は、オンライン方式と一括伝送方式に対応出来ること。ま た、必要に応じて情報リンク方式の拡張が可能であること。 ・収納情報の状況を即時検索・照会ができること。 (3)クレジット収納代行送受信機能 ・市が契約するクレジット収納代行事業者とのクレジット収納情報の代行送受信に対 応し、市の指定する決済日に合わせてその他の納付方法の収納情報と統合して還元 できること。 ・収納情報の還元は、速報情報及び確報情報共に対応できること。 1 ・クレジット収納の収納情報登録に係る伝送ファイルは、ファイルサイズに関わらず ペイジー収納の収納情報登録と共通することができ、1ファイルでの送信に対応で きること。 (4)コンビニエンスストア収納情報代行受信機能 ・市が契約するコンビニエンスストア(以下「コンビニ」という。 )収納代行業者との コンビニ収納情報の代行受信に対応し、市の指定する決済日に合わせてその他の納 付方法の収納情報と統合して還元できること。 ・収納情報の還元は、速報情報及び確報情報共に対応できること。 (5)金融機関等窓口収納情報電子化機能 市の指定金融機関が取りまとめた金融機関及び市役所各支所における窓口収納分 等を、事業者が市から領収書原符(OCR 対応分)の引継ぎを受けた後、OCR 等の機 器を用い収納情報の電子化を実施し、市の指定する決済日に合わせてその他の納付 方法の収納情報と統合して還元できること。 (6)口座振替収納情報代行送受信機能 市が実施する口座振替について、金融機関に対する振替依頼及び振替結果情報の 一括代行送受信に対応し、市の指定する決済日に合わせて振替結果情報を還元でき ること。 ※事業者によりシステム(機能)の名称及び範囲が異なるため、ここに示したとおり に区分されている必要はない。 1.3 業務の範囲 (1)MPN の構築 市税等のペイジー収納に使用する MPN の構築に必要な調査、設計、導入、関係機 関との調整・協議、接続試験等の各種テスト、データ連動及び研修等 (2)日計処理業務導入準備 市税等の収納情報の日計処理業務の委託開始に必要な調査、設計、導入、関係機関 との調整・協議、接続試験等の各種テスト、データ連動及び研修等 (3)共同利用センターの運用及び保守 那須塩原市電子収納(ペイジー収納)及び日計処理業務に係る、共同利用センター 機能の運用及び保守業務 1.4 取扱い対象科目 (1)ペイジー収納対象科目 平成29年1月の運用開始時点での取扱い対象科目は下記のとおりとし、収納方式 はオンライン方式及び一括伝送方式を併用する。 ・市県民税(普通徴収) 2 ・固定資産税・都市計画税 ・軽自動車税 ・国民健康保険税 ・介護保険料 ・後期高齢者医療保険料 (2)日計処理業務対象科目 平成29年1月の運用開始時点での取扱い対象科目は下記のとおりとする。 ・市県民税(普通徴収) ・固定資産税・都市計画税 ・軽自動車税 ・国民健康保険税 ・介護保険料 ・後期高齢者医療保険料 ・市県民税(特別徴収) (3)収納実績及び導入予定内容 市税等の平成26年度収納実績の概要と本業務導入予定内容は下表のとおり。 1.5 取扱い件数(想定) (1)ペイジー収納及び日計処理業務取扱想定件数 本業務運用開始後の1年間あたりの取り扱い件数の想定は下表のとおりとする。な お、口座振替の実施回数は、通常納期限分年12回と再振替分年12回の年間合計2 4回の実施を予定する。 3 1.6 取扱い金融機関 平成28年3月末時点で市が収納契約を実施する金融機関は下表のとおり。ただし、 今後、各金融機関との協議により契約内容の変更や、収納契約金融機関数の変更も想定 すること。 金融機関名 契約関係 窓 口 収 納 口 座 振 替 ペイジー収納 A T M (予定) ペイジー収納 I B (予定) 足利銀行 指定金融機関 ○ ○ ○ 〇 栃木銀行 指定代理金融機関 (足銀取りまとめ) ○ ○ × 〇 福島銀行 指定代理金融機関 (足銀取りまとめ) ○ ○ × × 大田原信用金庫 指定代理金融機関 (足銀取りまとめ) ○ ○ × 〇 白河信用金庫 指定代理金融機関 (足銀取りまとめ) ○ ○ × 〇 那須信用組合 指定代理金融機関 (足銀取りまとめ) ○ ○ × × 那須野農業協同組合 指定代理金融機関 (足銀取りまとめ) ○ ○ × ○ みずほ銀行 収納代理金融機関 (足銀取りまとめ) ○ × ( 協議中) 〇 〇 ゆうちょ銀行 収納協定 (市と直接契約) ○ ○ 〇 〇 1.7 履行期間 本業務の運用については、平成29年1月から3月までを試験運用期間とし、平成2 9年4月より本運用期間として実施する。本業務の導入準備及び運用については、試験 運用と本運用それぞれの内容に合わせて下記の履行期間により実施すること。 4 (1)電子収納及び日計処理業務導入準備委託 契約締結日の翌日から平成29年3月31日 上記期間の履行内容の詳細については下記のとおりとする ・MPN の構築(ペイジー収納用) 契約締結日の翌日から平成28年12月28日 ・日計処理業務導入準備 契約締結日の翌日から平成28年12月28日 ・本運用に向けた調整作業 平成28年12月29日から平成29年3月31日 (2)共同利用センターの運用及び保守 平成29年1月4日から平成33年12月31日 1.8 システム(機能)動作環境 ・クライアントパソコン及びプリンタは、内部基幹系 LGWAN に接続された既存の機器 を使用すること。 ・共同利用センターに接続するクライアント数は20台(同時接続5台を想定)で稼働 できること。また、稼働後において一定数の増設もあり得るものとする。 ・使用するクライアントに、モジュールやソフトウェア等を追加する必要がある場合は、 提案書に記載すること。 1.9 システム構築環境 (1)MPN 構築環境 ペイジー収納に使用する MPN の構築に必要な共同利用センターとの接続環境及び 各種システムは、株式会社 TKC が提供する市基幹系ネットワークシステムにおいて平 成28年6月を目途に整備する仮想環境に構築すること。 (2)日計処理システム構築環境 日計処理業務に使用する共同利用センターとの接続環境及び各種システムは、株式 会社 TKC が提供する那須塩原市基幹系ネットワークシステムにおいて平成28年6月 を目途に整備する仮想環境に構築すること。 (3)基幹システム提供事業者に変更が生じた際の対応 上記(1)及び(2)で構築したシステム環境について、本業務の運用開始後、市 基幹システムの契約期間満了等に伴い契約事業者に変更が生じた場合、本業務事業者 は市の指示に従い、契約変更後の基幹システム提供事業者と打ち合わせ等の必要作業 を実施し、新たにシステム環境を構築すること。なお、基幹システム提供事業者の変 更に伴い費用負担が生じる場合は、市と本業務事業者で協議し費用負担を決定するこ と。 5 1.10 実施体制 ・本システムの構築において、プロジェクト管理者を1名選任し、収税課とともに、進 行管理を行うとともに、業務毎に担当者(複数業務を担務することは可とする)を置 き、業務主管課の支援を行うこと。 ・打合せは、業務着手前、中間、業務完了時のほか、随時必要に応じて行うものとし、 打合せの都度プロジェクト管理者は出席し、打合せの内容に応じて業務担当者が出席 するものとする。 ・事業者は、事務打合せの都度、その結果について整理し、議事録等の書面をもって市 へ報告するものとする。 ・本業務の遂行上必要な関係機関との協議については、事業者の責任において適正に処 理するとともに、その内容を遅滞なく市へ報告するものとする。 ・MPN 及び日計処理システムの構築にあたっては、指定金融機関及び MPN 運営機構及 び基幹系システムを提供する株式会社 TKC と必要な打合せを行うこと。 連絡先 郵便番号 320-8644 住 所 栃木県宇都宮市鶴田町1758番地 会 社 名 株式会社TKC 担当者名 地方公共団体事業部 営業本部 北関東営業部 栃木営業第一課 吉田、石井 電話番号 028-648-2111 ・運用段階において、業務主管課と定期的または随時に打合せを開催し、課題及び要望 を共有し、必要な運用支援を行うこと。 ・事業者は、事業実施メンバーに対して、個人情報の取り扱いを含むセキュリティ教育 を実施し、情報セキュリティ保持に関する意識の徹底を図ること。 1.11 機密保持 市から知り得た情報(周知の情報を除く)は、本システムの提案、契約、構築及び運 用の目的以外に使用せず、契約終了後についても機密として保持し、第三者に開示又は 漏洩しないよう必要な措置をとること。 6 2 システム構築 システムの構築にあたっては、下に示す項目に添い、かつ市の規模(データ量、収納 方法及び件数、職員数、出先数等)を十分考慮し実施すること。 2.1 システム構築期間 ・システムの構築期限は、運用開始に必要な各種試験の実施を含め平成28年12月2 8日とする。 ・システムの運用開始時期については平成29年1月とし、詳細な日程については関係 機関を含めた協議の結果により、各機能別に実施することとする。 ・運用経費については、平成29年1月から生じるものとし、システム構築期限以前に 市の費用負担は生じないものとする。 2.2 プロジェクト管理 ・事業者は契約後にプロジェクト計画書を提出すること。 ・プロジェクト計画書は、本業務の全体設計からシステム構築、接続試験等の各種テス ト、研修及びマニュアル整備、運用、成果物までを対象とし、市と十分に協議したう えで作成し提出すること。 ・プロジェクト計画書には、安全かつ確実にシステムの運用開始ができるような導入ス ケジュール案を提示するとともに、接続試験を含めた各種テストや操作研修などにつ いても十分な時間的配慮を行うこと。 2.3 設計 ・設計にあたっては、設計後の仕様追加や変更等を最小限にするために、業務主管課と のコミュニケーションを密に行い、現行業務及び運用期間における今後の展望を把握 すること。 ・業務主管課に導入システムの仕様について十分に説明を行い、導入システムによる業 務と現行業務との差異を明確にし、業務適合及びカスタマイズに係る要件を整理する こと。 ・業務改善が必要な場合は、具体的な方法や手順について十分に説明し、支援を行うこ と。 2.4 導入 ・導入にあたっては、機能追加や法改正等を考慮し拡張性を維持するため、極力業務パ ッケージの根幹に対する改修を避けるものとする。 ・業務パッケージ基本機能による適合については、パラメータシート等のドキュメント を保存し、カスタマイズ等については要求条件と検査記録についてドキュメントの整 7 備を行うこと。 ・仮想環境整備前に実施する各種システムの導入に関するテスト環境等については、事 業者が準備することとし、本稼働開始に伴う移設などにかかる作業及び費用について も事業者が負担すること。 ・システムを構成する端末等の機器については、本稼働前に必要な設定変更等を行うこ と。 2.5 テスト (1)基本事項 ・MPN運営機構の定める各種試験を含めたシステムの構築に必要なテスト工程は、実 施スケジュール、品質管理指標、テスト項目、項目抽出基準等を設定した計画を策定 し、実施すること。 (2)テスト工程 ①MPN各種テスト MPN運営機構の定める各種試験の実施については、本市を含め関係する各金融機 関及び基幹システムを提供する株式会社TKCと打ち合わせを実施し、スケジュール 及びテスト項目等の必要な工程表を作成し実施すること。なお、MPN 運営機構に支払 うオンライン確認及びクリアニング確認試験の費用については、市が直接 MPN 運営機 構に支払うものとする。 上記以外にMPNの構築に必要な各種テストについても同様の取り扱いとする。 ②日計処理業務機能テスト ・クレジット収納の日計処理業務に必要な、共同利用センターに対する賦課データの登 録及びクレジット収納代行事業者からの収納データの還元に関する接続試験等の各種 テストは、本市を含めクレジット収納代行事業者及び基幹システムを提供する株式会 社TKCと打ち合わせを実施し、スケジュール及びテスト項目等の必要な工程表を作 成し実施すること。 ・コンビニ収納の日計処理業務に必要な、コンビニ収納代行事業者からの収納データの 還元に関する接続試験等の各種テストは、本市を含めコンビニ収納代行事業者及び基 幹システムを提供する株式会社TKCと打ち合わせを実施し、スケジュール及びテス ト項目等の必要な工程表を作成し実施すること。 ・金融機関等窓口収納分の収納情報電子化業務で必要な、OCR 機器等による納付書原符 の読込試験については、スケジュール及びテスト項目等の必要な工程表を作成し、市 が指定する納付書様式にて実施すること。 ・口座振替情報の代行送受信業務に必要な、共同利用センターに対する振替依頼データ の登録と、各金融機関からの振替結果データの還元に関する接続試験等の各種テスト は、本市を含め市指定金融機関・各金融機関及び基幹システムを提供する株式会社T KCと打ち合わせを実施し、スケジュール及びテスト項目等の必要な工程表を作成し 8 実施すること。 ・納付方法別の収納データの統合について、本市基幹システムにおいて機能レベルや業 務レベルで要求仕様を満たす動作及び収納データの統合が実現されているか、品質が 要求水準に達しているかを確認すること。 ・賦課データの登録処理を要するペイジー収納とクレジット収納についても、関係機関 が求める要求水準に達しているか確認すること。また、口座振替の振替依頼データの 取り扱いも同様とすること。 ③総合テスト 共同利用センターの実施する機能毎の要求仕様を満たしているか把握し、他機能との 連携、実運用を想定したシナリオ、実運用を考慮した品質・性能の検証、実運用に沿 ったシステム構成の信頼性、セキュリティ等について検証すること。 2.6 研修及びマニュアル整備 (1)研修 ・本業務の導入及び運用のために必要な研修は、スケジュール、内容、会場、対象者 (関係職員20人程度) 、実施にあたって必要な作業等を明記した計画を策定し、実 施すること。 ・本稼働前に、システム利用者を対象とした事前研修を行うこと。 ・事前研修は、運用時に実際に使用する端末をした研修とし、必要に応じて基幹シス テムの提供者である株式会社TKCと事前に打ち合わせを行い研修に向けた調整を すること。 ・研修会場及び研修用端末は市が用意する。 (2)マニュアル整備 ・共同利用センター機能の運用に関して、市の基幹システムの仕様に合わせた操作や 運用スケジュールに合わせた作業手順等を記載した運用マニュアルを作成すること。 ・運用マニュアルは、共同利用センターの有する機能で、市が使用できる全ての項目 について記載すること。 ・運用マニュアルには、システムトラブル等に関して想定できる限り全てのトラブル 内容と、その対処法及び事業者の支援体制(連絡先)等を記載すること。 ・バージョンアップやシステム改修に従い、都度マニュアルを更新すること。 ・マニュアルは、市に正本・副本1部ずつと電子媒体にて提供すること。 2.7 成果物 本業務における成果物は、事業者が作成し市に提出すること。なお、成果物の内容は 市とプロジェクト計画協議段階で、内容・納品時期について調整し決定する。 9 3 運用 ・事業者は、市税等の公金収納業務の重要性を認識し、安全かつ確実にペイジー収納及 び日計処理業務の運用を実施できるよう努めるとともに、日計処理業務の効率性の向 上について十分に配慮すること。 ・本仕様書の要件を満たす品質・性能等を継続して提供するために、システムの更新及 びバージョンアップ等を行い、正常な稼働を保証すること。 3.1 稼働期間及び時間 ・ペイジー収納による決済に必要な共同利用センター機能は、24時間365日稼働す ることができること。ただし、システムメンテナンス等に伴う収納サービスの休止時 間を設ける場合はこの限りではないが、事前に市と協議すること。 3.2 収納情報の伝送処理 (1)共通事項 ・日計処理業務に係る共同利用センター機能は、予め市と協議をした運用に係るタイ ムスケジュールに沿って規定の日時までに市へ還元する収納データの作成をし、市 への収納データ送信の準備を完了すること。 ・市が行う共同利用センターへの賦課データの登録及び収納データの受信等の各種作 業は、システムメンテナンスの時間を除き24時間365日できること。ただし、 基本稼働時間は、平日の8時30分から17時15分とする。 ・共同利用センターが送信する各種収納情報については、接続環境及び市基幹システ ム等の不具合等を想定し、再電送できるしくみを構築すること。 ・共同利用センターが送信する各種収納情報については、市で受信作業が行われなか った日は蓄積されるものとし、次回の受信作業の際に一括して日計日ごとに受信で きるしくみを構築すること。 (2)ペイジー収納 ・市が共同利用センターへ収納依頼(賦課)データを伝送した日から起算して、概ね 2営業日以内に利用者による納付ができること。 ・市への納付情報の還元は、実際に納付があった日から起算して概ね2営業日以内に 実施できること。 (3)クレジット収納 ・市が共同利用センターへ収納依頼(賦課)データを伝送した日から起算して、概ね 2営業日以内にクレジット収納代行事業者への登録処理が完了できること。 ・市への速報情報の還元は、クレジット収納代行事業者から指定された伝送日から起 算して、概ね2営業日以内に実施できること。 ・市への確報情報の還元は、クレジット収納代行事業者からの市への入金日を日計日 10 として処理できること。 (4)コンビニ収納 ・市への速報情報の還元は、コンビニ収納代行事業者から指定された伝送日から起算 して、概ね2営業日以内に実施できること。 ・市への確報情報の還元は、コンビニ収納代行事業者からの市への入金日を日計日と して処理できること。 (5)窓口収納 ・市への収納情報の還元は、市から事業者へ領収書原符(OCR 対応)を引継ぎした日 から起算して、概ね3営業日以内に実施できること。 (6)口座振替 ・市が共同利用センターへ振替依頼データを伝送した日から起算して、概ね2営業日 以内に各金融機関への登録処理が完了できること。 ・市への振替結果情報の還元は、市が金融機関と取決めする伝送日から起算して、概 ね2営業日以内に実施できること。 3.3 運用要求項目 (1)運用管理 ・システムの本稼働前までに運用計画書を作成し、市の了承を事前に得ること。 ・運用計画書に基づいた運用管理を行い、市に対して毎月の利用状況等を含めた定期 報告及び随時の報告を行うこと。 ・本事業全体の運用監視を行い、運用に不備があるときはこれを改善すること。 (2)品質性能管理 ・共同利用センター機能の品質性能測定の方法はプロセスについて具体的に示し、市 の了承を事前に得ること。 ・市と合意する指標を設け、定期報告すること。 ・運用期間内の使用ハードウェア容量及び必要な品質性能について予測を行い、十分 な容量及び品質性能をあらかじめ確保しておくこと。 ・万一、品質性能が満たされない事象が発生した場合は、速やかに市へ報告し、協力 的かつ速やかに問題の解決を行うこと。 (3)障害対策 ・業務に影響を与える障害発生時においては、障害検知時から30分以内に市へ通知 すること。また回復予定時間については障害検知時から90分以内に通知すること。 ・予め想定される障害がある場合は障害対策マニュアルを作成し、対応方法等の必要 事項を職員に周知すること。 ・復旧回復時間については、想定される障害ごとに回復時間を明示すること。 ・障害復旧後、事業者は原因の分析と再発防止策を報告すること。 11 (4)バージョンアップ等 ・共同利用センターの有する機能のバージョンアップや法改正によるプログラムリリ ース等を定期的に実施し、セキュリティパッチの適用や配布等については随時実施 できること。 ・システムのバージョンアップ等の際は、システムの運用に支障がないように実施で きること。万一バージョンアップ等の作業のために、一時的にシステム機能の休止 を要する場合は、事前に市と協議すること。 ・バージョンアップや法改正、セキュリティパッチの適用について、極力プログラム 改修及び追加費用が発生しない仕組みが考慮されていること。 ・事業者は、職員要望を取り込み、共同利用センター機能向上のためのバージョンア ップに反映できるようにすること。 (5)バックアップ データベースは、不測の事態に備え1日1回以上バックアップを取得し、バックア ップデータは複数媒体を使用し13ヶ月以上保管することとし、必要に応じてリカバ リできるようなしくみを構築すること。 (6)緊急時対策 災害や情報流出事件等により、情報資産に損害又は共同利用センターの運営に重大 な障害が発生する等、緊急事態が発生した場合に、被害が最小限に抑えることを第一 に、迅速かつ適切な対応が可能となるような危機管理対策の整備等の対策を講じるこ と。 3.4 セキュリティ要件 (1)職員認証 ・基幹システムを使用し共同利用センターへの各種情報の送受信を実施する際は、ユ ーザIDとパスワードによる職員認証を可能とすること。 (2)アクセスログ取得・管理 ・個人情報の内部漏洩を防ぐ仕組みとして、アクセスログ管理を実施すること。 3.5 業務支援要件 (1)ヘルプデスク ・各業務主管課から、システムに関する問い合わせを受け付けるためのヘルプデスク を用意すること。 ・ヘルプデスクは障害等の一次受付窓口を兼ねること。 ・ヘルプデスクは業務稼働時間に電話又はメールによる受付を行い、それ以外の時間 帯においてもメールによる受付を行うこと。 (2)運用支援 12 収税課及び各業務主管課に対し、新たな運用方法やシステムの機能を用いた業務フロ ーの改善等について継続的に支援すること。 3.6 契約終了時のデータの返却 ・本業務の終了(運用期間終了)に際し、既存データを抽出し市へ返却すること。 ・データは、可読性電子ファイル形式(CSV 等)にて提出することとし、作業時に追加 の費用負担は生じないものとする。 4 その他 契約書、仕様書等に定めのない事項については、市と事業者双方の協議により決定する。 以上 13
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