企画提案仕様書 1 委託事業名 平成 28 年度沖縄県工芸製品新ニーズモデル創出事業委託業務 2 委託期間 契約締結の日から平成 29 年 3 月 31 日まで 3 提案総額の上限額 7,000,000 円以内(消費税含む) 4 事業目的 沖縄県では、その地理的、気候的特性と歴史によって優れた工芸品が育まれてきた。 平成 28 年 4 月現在、国指定伝統工芸品の数は 14 品目と全国で 4 番目に多く、その分野 も織物・染物・陶器・漆器等と多岐に渡っており、その特異性や文化的価値から、本県 の主要産業である観光産業にも貢献し、本県経済に大きく寄与している。 しかしながら、伝統工芸品は手作りの風合いや品質等で高い評価を得ながらも、近年 の社会情勢の変化や安価な輸入品・量産品の流入に伴い生産額が伸び悩み、現代の社会 ニーズに対応する製品の投入等による業界の活性化が課題となっている。 本事業では上記課題へ対応していくため、新たな製品づくりを模索している製造事業 者を対象に支援を行うことで、今後の本県工芸産業におけるニーズモデルを創出・確立 し 5 ていく。今後の本県工芸産業におけるニーズモデルを創出・確立していく。 事業概要 工芸事業者によるニーズモデル企画を公募し、外部有識者を含む検討委員会において、 審査の上モデル企画を採択する。 審査の上採択された企画案に対し、県外市場調査、試作品製作支援、試作品のテスト マーケティング等の支援を行う。 6 提案方法 以下「7 委託内容」において示す業務について、28 年度の事業計画スケジュールを 提示したうえで、具体的な事業提案を行うこと。 7 委託内容 本委託の内容は以下の通り (1)工芸製品新ニーズモデル公募の企画・検討委員会事務局運営 新たな工芸ニーズを開拓していく工芸製品のモデル企画を、県内の工芸品製造事業 者に(以下(「工芸事業者」という。)対し広く公募する。なお、モデル企画の審査 は、県が設置する工芸製品新ニーズ調査検討委員会で実施し工芸事業者7業者(本島 5業者、離島2業者)を選定、採択する。 調査検討委員会の事務局を運営すること。 1 (2)離島事業者への事業内容の周知 離島事業者への事業内容の周知を図るため、離島において事業説明会等を実施する。 (3)県外における市場調査・新ニーズ調査の実施 モデル企画公募により採択された工芸事業者(7事業者を想定)を伴い、県外先進地 での調査・視察を行う。 県外調査地は 2 ヶ所程度を選定し、調査地において流通関係者等による先進事例の セミナー等も企画する。 工芸事業者の旅費は委託費より計上する。 (4)工芸事業者の試作品開発支援 モデル企画公募により採択された工芸事業者へ、県外調査、講師招聘による勉強会 の開催、試作品開発の進捗確認等のハンズオン支援を行う。 (5)工芸事業者の旅費について 工芸事業者が当事業のハンズオン支援を受ける際に必要となる以下の旅費について は、委託費で計上すること。 ア 県外調査、展示会等、事業の支援スケジュールにそって参加するための旅費 イ 離島の工芸事業者が本島において行われる会議、勉強会に出席するため旅費 その他:原材料代等の試作品開発のため経費については、別途「沖縄県工芸製品 新ニーズモデル事業補助金交付要綱」に基づき、県が工芸事業者に対し、 直接補助を行う。(後述(5)を参照) (6)工芸事業者の補助事業の事業執行支援 ①基本的な考え方 補助事業が適正かつ円滑に行われるように、各工芸事業者ヒアリングを通して、 補助事業の事業執行に必要な連絡調整、助言、執行管理の支援を行うこと。 ②補助事業の内容 ・補助事業者:上記(1)によりモデル企画が採択された工芸事業者 ・補助事業内容:試作品開発にかかる経費の補助 ・補助率:75% 補助金額上限:25 万円 ③補助事業の支援内容 県が別に定める「沖縄県工芸製品新ニーズモデル事業補助金交付要綱」のほか 関係法令等に従って補助事業者が補助金を適正に執行できるよう次のとおり事業管 理を実施すること。 ア 補助事業の執行支援 イ 補助金交付申請書及び事業計画書の内容確認及び補正の助言 ウ 支援対象事業者の事業の遂行状況の確認及び助言 2 エ 補助事業実績報告書、その他事業の成果に関する書類の内容確認及び補正の 助言 オ その他補助事業管理のため必要な事項 (7)展示発表会の企画・開催 新たに開発された試作品について、展示発表会を企画・開催を行う。本展示発表会 は商品評価も行うテストマーケティングの機能を有することとし、セレクトショップ 等県内外流通関係者等の招聘、講演会等も実施する。 (8)成果報告会の企画・開催 展示発表会に至る過程・テストマーケティング結果等、本事業の成果を関係者に報 告するための報告会を企画する。 (9)報告書の作成 A4 版(カラー)にて 20 部作成する。また、報告書作成データも提出すること (10) その他、本事業に関する業務 上記以外に本事業と関連し、効果的と思われる業務を企画提案・実施する。 (11) 上記(1)~(9)の総合運営 本事業の主要な業務である上記(1)~(9)(試作品開発や、県外での市場調査・新 ニーズ調査、展示発表会等)を総合的に企画し、運営する。 (12)委託事業の進捗状況の報告 契約書第 10 条に基づき、以下の時点での状況を報告すること。 ① 平成 28 年9月末日現在 ② 平成 28 年 12 月末日現在 8 委託業務の経理等 (1)委託事業が完了したときは、実績報告書を提出すること。 (2)当該委託事業に係るすべての支出については、領収書等の厳格な証明書類が必要で あること。また、支出額、支出内容について完了検査時に厳正に審査され、これを満 たさない場合は当該委託費の支払ができない場合があること。 (3)委託業務に係る経費については、会計帳簿を備え、他の経理と明確に区分して記載し、 委託費の使途を明らかにしておくこと。 (4)委託費の支出内容を証する経理書類を整備して、会計帳簿とともに委託業務の完 了した日の属する会計年度の終了後5年間、いつでも閲覧に供することができるよ うに保存しておくこと。 (5)委託費の支払いについては、委託業務完了後に提出する実績報告に基づき支払うべ き委託費の額を確定し、清算払いを行うものであること。 (6)委託業務を実施する場合、原則、財産(備品等)の取得は認めないものとすること。 3 9 再委託について (1)一括再委託の禁止 契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は請負わせることができ ない。 (2)契約の主たる部分 契約書第 13 条の第 2 項の規定に基づく「契約の主たる部分」は以下のとおりとする。 ① 契約額の 50%以上を超える業務 ② 企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統括的かつ根幹的な業務 契約の主たる部分についてはその履行を第三者に委任し、又は請負わせることがで きない。ただし、これにより難い特別な事情があるものとしてあらかじめ県が書面 で認める場合は、これと異なる取扱いをすることがある。 (3)再委託の相手方の制限 本契約の企画提案参加者であった者に契約の履行を委任し、又は請負わせることは できない。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関係 を有する者に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできない。 (4)再委託の範囲 本委託契約の履行に当たり、委託先が第三者に委任し、又は請負わせることのでき る業務等の範囲は以下のとおりとする。 ① 示会等に使用するパンフレットやパネル等作成のための制作会社への再委託 ① 示会等におけるブース設営業務 ③その他、県と事前協議の上、再委託が必要と認められるもの。 (5)再委託の承認 契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面に よる県の承認を得なければならない。 (6) 契約書第 13 条第4項の規定に基づく簡易な業務は以下のとおりとする。 ①資料の収集、整理 ② 資料の複写、印刷、正本 ③ 稿・データの入力及び集計 10 提案にあたっての留意事項 (1) 本仕様書に記載の業務内容は、企画提案のために設定したものであり、実際の 委託契約の仕様書とは異なる場合がある。 (2) 委託事業者の選定は、提案された内容等を総合的に評価し決定する。そのため、 事業を実施するにあたっては、沖縄県と協議して進めていくものとし、提案され た内容をすべて実施することを保証するものではない。 4 (3) 本仕様書記載の業務委託の内容については、実施段階において、予算、その他 諸事情により変更することがある。 11 その他 (1) 事業完了時に実際に要しなかった経費があるときは、相当の委託料を減額する。 (2) 本事業の実績をまとめた報告書を成果品として 20 部及び電子ファイルを沖縄県に 提出する。 (3) この仕様書に定めない事項及び疑義が生じた場合は、受託者と委託者の双方が協 議して定める。 (4)成果報告書等、県に提出する印刷物等については、著作権及び所有権は沖縄県に帰 属する。ただし、本委託業務にあたり第三者の著作権等その他の権利に抵触するもの については、受託者の責任と費用をもって処理する。 (5)事業支援、補助を受けて製作した試作品の著作権は、製作事業者に帰属するものと する。 5
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