(アンテナショップ等活用プロモーション)(PDF:173KB)

県産品拡大展開総合支援事業(アンテナショップ等活用プロモーション)
企 画 提 案 仕 様 書
1 事業名
県産品拡大展開総合支援事業(アンテナショップ等活用プロモーション)
2 事業の背景及び目的
沖縄県経済の活性化を図るためには、県産品の消費拡大等による産業振興が重要であ
り、県内企業が、県内市場のみならず県外市場へも販路を拡大し、成長していくことが
有効である。このため、県外のさまざまな販売チャンネルや商談機会を活用し、県産品
イメージの向上、沖縄フェアの開催から定番化まで、成長段階に応じた総合的な支援を
行い、県産品の着実な販路拡大を図る必要がある。
本事業においては、県産品のトレンドを最も先取りしているアンテナショップが、先
見的に商品を発掘し県外消費者に魅力を伝えることによって新たな定番化を図るととも
に、次なる販路拡大へ展開するなど、県産品の販路拡大サイクルの加速化を図ることを
目的とする。また、各種プロモーション等によりアンテナショップの沖縄情報発信拠点
機能を強化し、新たな県産品愛用者の獲得へ繋げる。
3 委託内容
本委託の内容は以下の通り。
(1) 商品開拓及び商品改善支援
アンテナショップのバイヤーは、積極的に沖縄県内各地域の県産品を開拓し、県内
事業者 20 者程度との商談等を通して県外消費者に訴求するよう商品改善(※)を促し、
アンテナショップでのテスト販売へ結びつける。また、顧客モニター等による評価結
果や下記(2)のプロモーション結果等を商品改善に反映させるなど、顧客ニーズに対応
した商品を回転させるサイクルを構築する。
(※)例えば、食べ方・使い方の説明書き、品質表示、容量・サイズ・パッケージ等の変更等が想定される。
【実施にあたっての留意事項】
・商品改善支援については、勉強会や個別面談等の方法で実施すること。
・外部専門家(高級スーパーや食品系セレクトショップのバイヤー等小売業関係)を活用し、
客層やアンテナショップのコンセプトに応じた商品選定や商品改善支援の進め方について、
具体的な市場情報や助言を得ること。
・県内事業者が商品改善のための生産体制を構築できるよう、必要に応じて経営者への提案や
組織体制に関するアドバイスを行うこと。
・着実な商品改善が見込まれる県内事業者に対しては、県産品拡大展開総合支援事業補助金(※)
活用を促し、当該事業者の補助金活用が決定した際には、これに対して側面でハンズオン支
援を行うこと。
(※)詳細は準備中。
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(2) アンテナショップにおけるプロモーションの実施
アンテナショップ旗艦店舗において、上記(1)の商品を含む県産品について、下記
①~③のとおりプロモーションを実施し、お試し購入に繋げるだけではなく、新たな
定番化を目指す。プロモーションは、商品紹介だけではなく、文化・観光や地域特集
等企画性をもたせるなど、アンテナショップの情報発信拠点機能を強化することが重
要である。
①開催件数
6回以上
②実施期間
各1週間以上
③対象商品
平均 10 アイテム以上
【実施にあたっての留意事項】
・沖縄の風土、歴史、文化、ヒトとの交流をはじめ、県産品の商品特性等、その背景にあるス
トーリーを伝え、沖縄の物産と観光が両輪となった情報発信を行うこと。
・顧客等への事前告知のほか、マスコミ等活用により話題性の獲得を図り、誘客に繋げること。
・外部専門家(ビジュアルマーチャンダイザー)を活用し、県産品のブランド価値の向上に繋
がるイベント空間作りに取り組むこと。
・試食やレシピ提案等を行うことにより、お試し購入に繋げること。また、商品力向上や販促
活動の改善につながるよう、県内事業者等に対し、テスト販売参加を促すこと。
・旗艦店舗において6回以上実施するほかに、当該店舗以外においても実施可能とする。
・本事業終了後も自主事業として継続実施できるよう、費用対効果を勘案して取り組むこと。
(3) 観光と物産の広報・情報発信戦略の展開
アンテナショップを沖縄情報発信拠点として強化するため、アンテナショップの広
報企画担当は、下記①~③のとおり広報活動を展開するとともに、県外における沖縄
関連イベント等との連動を図り、訴求力の高い企画や情報拡散を仕掛けるなど、県外
メディア等を積極的に活用する。
①沖縄関連イベントカレンダー作成・配布
2~3ヶ月に1回程度
②メールマガジン・SNS発信
週1回程度
③フリーペーパー等県外メディア活用情報発信
6回程度
【実施にあたっての留意事項】
・沖縄の風土、歴史、文化、ヒトとの交流をはじめ、県産品の商品特性等、その背景にあるス
トーリーを伝え、沖縄の物産と観光が両輪となった情報発信を行うこと。
・外部専門家(広報戦略関係)を活用し、県産品のブランド価値の向上、話題性の獲得、アン
テナショップ誘客方法に関する助言を得て、広報戦略を強化すること。
・本事業終了後も自主事業として継続実施できるよう、費用対効果を勘案して取り組むこと。
(4) マーケティング及び効果検証
アンテナショップのマーケティング担当は、下記①~③の調査等を実施するととも
に、顧客ニーズ分析や広報戦略等を通して、県産品が愛用され続ける仕組みを確立さ
せる。例えば、マーケティング機能を強化することにより「顧客ニーズ・市場ニーズ
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分析→商品開拓→商品改善→広報・テスト販売→分析→商品改善→販売促進→次の販
路への拡大」のサイクルを確立させ、県産品の消費拡大や次のステージへの販路拡大
展開サイクルの加速化を図る。
①売上POSデータ分析
6回以上(プロモーション実施時)
②来場者アンケート調査
6回以上(プロモーション実施時)
各 50 サンプル以上
アンケート項目
属性、購入商品、店舗・商品評価、紹介意向、
沖縄旅行経験、県産品購入頻度等
③県内事業者調査
20 社以上
調査項目
販路拡大展開サイクル加速化に向けた課題等
【実施にあたっての留意事項】
・外部専門家(マーケティング関係)を活用し、調査分析や体制構築等の助言を得て、マーケ
ティング機能を強化すること。
・その他、必要な調査分析等があれば実施すること。
(5) 県内事業者への情報のフィードバック
アンテナショップバイヤー及びマーケティング担当は、上記(4)から集約した情報
や、アンテナショップとの連携方法等について、県内事業者に対し随時フィードバッ
クし、県内事業者の販路拡大を支援する。
【実施にあたっての留意事項】
・売上情報のほか、顧客属性や広報方法と売上実績との因果関係等についても分析した上で、
県内事業者のアンテナショップにおける売上増や、新たな県外チャンネルへの拡大展開の検
討材料となるよう、有用かつ具体的な情報をフィードバックすること。
・フィードバックについては、報告会や個別フォロー等の方法で実施すること。
(6) その他本事業の目的を達するために有効な事業
上記のほか、本事業の目的を達するために有効な事業を実施する。
4 企画提案の内容
(1) 平成 23~27 年度アンテナショップ店舗別実績一覧(売上額、来客数または購入者
数、取扱アイテム数、売れ筋アイテム金額上位3位)を作成した上で、5年間の傾向
をまとめること。
(2) 委託内容(1)「商品開拓及び商品改善支援」については、対象商品選定案、想定さ
れる商品改善アドバイス内容を企画提案すること。
(3) 委託内容(2)「アンテナショップにおけるプロモーションの実施」については、時
期、テーマ、内容、連携団体、ターゲット、企画理由を含め、提案すること。
(4) 委託内容(3)「観光と物産の広報・情報発信戦略の展開」については、メディア別
に、時期、内容、ターゲット、イメージ写真を含め、提案すること。なお、既存で実
施している手法と新規実施の区別がわかるように記載すること。
(5) 委託内容(4)「マーケティング及び効果検証」(5)「県内事業者への情報のフィード
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バック」について、アンテナショップで展開可能な、県産品が愛用され続けるサイク
ル構築方法を提案すること。
(6)外部専門家(小売業関係、ビジュアルマーチャンダイザー、広報戦略関係、マーケ
ティング関係)の候補者を各1名以上あげ、当該候補者に依頼したい理由、期待する
助言内容をまとめること。なお、情報収集中の候補者名をあげてよい。
(7)委託内容(6)「その他本事業の目的を達するために有効な事業」については、実施可
能な企画候補を1つ以上提案すること。
5 委託期間
契約締結の日から平成 29 年2月 28 日まで
6 予算額
予算額は 30,000 千円以内(いずれも消費税及び地方交付税含む)を上限とし、2件
以内を選定する。なお、この金額は企画提案のために設定した金額であり、選定案件の
合計額が県予算枠 40,224 千円を超える場合は、県産品販売規模等に応じて予算の範囲
内で配分する。
7 業務の実施状況に関する事項
事業の進捗状況を、毎月 10 日までに沖縄県に報告すること。
8 再委託の制限
(1) 委託業務の見積金額の2分の1を超える業務、委託業務に係る統括的かつ根幹的
な業務の再委託を前提とする企画提案は認めない。
(2) 再委託が可能な範囲については、別途定めるものとし、再委託に際しては、原則
として沖縄県の事前承認を受けなければならない。
(3) 再委託の相手方は、本契約の公募に参加していた者、指名停止措置を受けている
者、暴力団員又は暴力団と密接な関係を有する者を選定することはできない。
9 事業の成果品及び著作権
(1) 本事業の実績をまとめた報告書を成果品として報告書 10 部及び電子ファイルを沖
縄県に納品すること。
(2) 成果品の著作権及び所有権は沖縄県に帰属する。ただし、本事業の実施にあたり、
第三者の著作権等その他の権利に抵触するものについては、受託事業者の責任をもっ
て処理すること。
10 委託業務の経理
本委託業務は、業務完了時に、契約額の範囲内で、業務の実施に要した経費を精算す
るものであるため、以下の点に留意して経理を行うこと。
(1) 委託業務が完了した際には、実績報告書を提出すること。
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(2) 委託業務にかかる支出には、全て、支出額、支出先、支出目的を明らかにする証
拠書類(領収書など)が必要であり、精算の際には県がそれらの証拠書類を検査し
た上で、で支払うものとする。
(3) 事業完了時に、実際に要しなかった経費があるときは、相当の委託料を減額する。
(4) 委託業務にかかる経費については、会計帳簿を備え、他の業務と明確に区分して
記載するとともに、常に状況を明らかにしておくこと。
(5) 委託業務にかかる支出の証拠書類及び会計帳簿は、委託業務が完了した年度の属
する翌年度から5年間、いつでも閲覧に供せるよう整理し保管しておくこと。
(6) 委託業務の実施にあたって、財産の取得は原則として認めない。
(7) 本事業は、沖縄振興特別推進交付金を活用して実施するものであり、受託事業者
においては、補助金等に係る予算の執行適正化に関する法律(昭和 30 年法律第 179
号)に基づき、適正に執行する必要がある。
(8) 本仕様書に定める事項について生じた疑義又は本仕様書について定めのない事項
については、沖縄県と受託事業者双方で協議して定める。
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