今平成27年度 3学期始業式 平成28年1月6日 「新年 明けまして おめでとうございます」 本日から、南陽中学校の2016年、平成28年がスタートしました。14日 間の冬休みでしたが、どのような冬休みだったでしょうか。2学期の終業式で は、冬休みの3つの目標を示しました。その一つが「2016年の夢を描き・ 志を立て、その実現への確かな一歩を踏み出す」でした。 今、学年代表の海野くん・羽賀さん・三室さん・板東くんが新年への夢や志 を述べてくれました。 「一年の計は元旦にあり」という「ことわざ」があるように、今年を素晴らし い一年にするためには、一年の最初に、「このようになりたい」という夢を描 き、志を立て、そのための計画や準備をすることが大切です。 昨年、NHKの大河ドラマで登場した「吉田松陰」も「まずは志を立てるこ とから、すべてが始まる」と言っています。そして、夢や志への「思い」が強 ければ強いほど 、「夢や志」を現実のものとして、達成することができます。 是非、一人一人が今年の目標・夢・志を立て、その実現のためには、どんな準 備や努力が必要か考え、実行してください。 私も、今年の目標や夢・志を立て、初詣に袋井市にある「法多山」に行って きました。 目標や夢が叶うように、お願いをし、決意を誓ってきました。 まずは 、「南陽中学校全校生徒と全職員そして家族が、事故や病気になるこ となく元気で、一人一人が目標を達成して活躍できますように」とお願いし、 そのために、私自身も精一杯努力することを誓ってきました。 具体的には、3年生174名が受験や進路決定に向けて全力で取り組み合格 すること、そして、心に残る卒業式ができますように。また、2年生は、4月 から最上級生・1年生は中堅学年となり、南陽中の伝統を引き継ぎ、さらに素 晴らしい南陽中学校にしてくれることをお願いしてきました。 一人一人が、目標を見失うことなく、力強く前進してください。 冬休みの目標二つ目は 、「事件・事故ゼロ・非行ゼロ」今日までに大きな事 故や事件の報告を受けていません。そして、皆さんの元気な顔を見ることがで きて、安心すると共に、大変うれしく思います。この目標は、冬休みだけのこ とでなく、一年間を通しての目標でもあります。二学期は、ややケガをする人 が多かったように思います。落ち着いた生活を送り、ケガや事故等がないよう にしましょう。 年末年始は、いろいろなスポーツの大会があり、毎年、精一杯がんばる選手 から感動をもらい、それが自分が生きるためのガソリンとなります。 特に毎年、新年1月2日・3日に行われる「箱根駅伝」は、一区間約20k m・全長200kmを10人でつなぐ過酷な駅伝ですが、走る10人と選手に なれなかったメンバーとの絆の強さと最後ふらふらになっても自分達の学校の -1- 名誉と仲間全員の気持ちをつなごうとする責任感や友情にいつも心を打たれ、 感動します。仲間との絆を大切することや自分に与えられたことを最後までや り抜こうとする責任感等、自分の生活に置き換えてみると、自分もがんばらな くてはいけないという勇気と力をもらうことができます。 また、昨年は、ラグビーワールドカップで日本代表が日本ラグビーの歴史を 変える試合を行い、日本中を感動させたことは、皆さんも記憶に新しいことだ と思います。そのような素晴らしい試合を行えたのも、朝5時からの常識を越 えた世界一の練習量と工夫があったこと。そして、その練習を乗り越えた自信 と高い志があったことを大会後にテレビで報道されていました。 正月には大学ラグビーの試合を放送していました。以前、大学ラグビーの名 門校、明治大学ラグビー部の黄金時代を築いた北嶋監督の大切にしている言葉 に「前へ」という言葉があります。ラグビーは、全力で走ってくる100キロ 以上の大男をタックルで倒さなければなりません。北嶋監督は、練習中に相手 とぶつかるのを避けたり、全力でタックルにいかなかった選手を、レギュラー から外しました。ラグビーの技術を向上させると共に困難に負けることなく「前 へ」進む生き方を学んでほしかったからです。 夢や目標を達成するには、高い志と人一倍の努力、そして、「前へ」の気持 ちが大切です。特に3年生は、受験や進路決定が近づき、プレッシャーを感じ る時期を迎えますが、そこから逃げない「心の強さ」が必要です。逃げ出さな いで「前へ」進んでいる限り、可能性はありますが、逃げたり、横にそれたり すれば、可能性もなくなってしまいます。苦しい時こそ、「前へ」の気持ちが 大切で、苦しい時こそ、学年・学級のチームワークが大切です。受験は団体戦 です。 さて、今日から3学期が始まります。1・2年生51日、3年生は50日で す。3学期は、各学年・各学級のまとめの学期であり、別れと旅立ち(出発) の学期でもあります。そのことを踏まえて3学期の目標を示します。 全体として、一つ目は「出会えてよかった」と思える3学期にしてほしい。 今の学級のメンバーと生活できるのは、先ほど話をしたように50日あまりで す。特に3年生は、3年間共に笑い、苦しみ、感動した仲間や南陽中との別れ があります。1・2年生も今の学級の仲間全員と生活するのは、一生に一度で す。もう一度、今の自分があるのは、仲間の支えがあってのことであることを 確認し、仲間との絆を深めてください。信頼し合える仲間は、一生の宝物です。 二つ目は、2学期の終業式で課題としてあげた「人を思いやる心と正しい判 断力をつける」です 。(正しい判断力の中には、自分の思い通りにいかないこ とで、イライラした気持ちから、自分の気持ちをコントロールできず、自分を 見失う行動をとってしまうこと等も含みます。) -2- 正しい判断と人の心の痛みがわかり、温かさを感じる南陽中学校にしていき ましょう。そして、継続の目標として 、「黙働清掃完全実施 」「虫歯治療10 0%達成」があります。 具体的な学年別の目標としては、 1年生は、雪山体験があります。いよいよ1年生の出番です。南陽の特色あ る教育活動に挑戦します。スローガンである「協力・信頼・挑戦」を大切にし て、成功させてください。 2年生は、この3学期を3年生のゼロ学期としてとらえ、4月からの最高学 年としての自覚と準備をしてください。それと共に4月20日からの修学旅行 の準備です。最高の思い出をつくるため今からの準備が大切です。 3年生は、何回も言いますが、進路決定を通して、人としての土台をしっか りと築き、感動の卒業式を全員の手でつくりあげましょう。一人一人の旅立ち、 新しい夢や目標への挑戦の始まりです。 3学期のキーワードは、「志」「前へ」「仲間」そして「ありがとう」です。 平成27年度のまとめ3学期、皆さんの活躍を心から期待し、私の始業式の話 とします。 いつも通りしっかりと聞いてくれてありがとうございました。 -3- ★9月の朝礼で「黙働清掃」を社員教育に取り入れ、どんな仕事でも真心を こめて行う人に育てると紹介した「パナソニック・ナショナル電気」の創 始 者、松下幸之助さんも夢や目標を達成したいと心から思うこと、なりふ りか まわず・・・・・ -4-
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