資料1 宮城県特定事業主行動計画の概要 1. 経緯等 県では,「次世代育成支援対策推進法」に基づき,「第3期宮城県特定事業主行動計画」を策定し, 職員が家庭生活と仕事を両立できる環境づくりに取り組んできた。 さらに,平成 27 年 8 月には「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(以下「女性活躍 推進法」)が制定され,地方公共団体に対して,特定事業主行動計画の策定が義務付けされた。 二つの法律には,それぞれ目的があるが,これまでの働き方を見直して仕事と家庭生活の両立を目 指すことは共通するものであることから,一体的な計画として効果的に推進していくため,第3期宮城県 特定事業主行動計画を「次世代育成支援対策推進編」に再編(内容変更無)し,「女性活躍推進編」を 加えた新たな計画を平成 28 年 3 月に策定した。 2. 女性活躍推進編の概要 (1) 状況把握・課題分析結果 国が法律に基づき策定した「事業主行動計画策定指針」において状況把握・課題分析が求められ ている以下の7項目について分析を行い,課題を抽出した。 ①採用した職員に占める女性職員の割合 ②継続勤務年数の男女の差異 ③各月ごとの職員の平均超過勤務 ④管理的地位に占める女性職員の割合 ⑤各役職段階に占める女性職員の割合 ⑥男女別の育児休業取得率及び平均取得期間 ⑦男性の配偶者出産休暇、育児参加のための休暇取得率・平均取得日数 分析結果は以下のとおり。 ◆女性職員の採用割合・受験者の女性割合 [課題] 女性職員の採用割合を高めるため,採用試験受験者の女性割合を引き上げていく必要がある。 - 1 - ◆超過勤務の状況 [課題] 復興の進捗度合いに応じて,月40時間超の職員数を減少させていく必要がある。 ◆管理職・各役職段階の女性割合 [課題] 将来の管理職を担える人材の育成に継続して取り組む必要がある。 - 2 - ◆男性職員の育休取得率 [課題] 男性職員の育児推進のため,次世代育成支援対策編の取組を確実に実行する必要がある。 ◆配偶者出産休暇・男性職員の育児参加休暇の取得状況 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 配偶者出産 取得人数(人) 90 79 94 72 95 補助休暇 平均取得日数(日) 1.2 1.1 1.0 1.1 1.1 (2日以内) 行使割合(%) 60.0 55.0 50.0 55.0 55.0 男性職員の 取得人数(人) 54 50 52 35 53 育児参加休暇 平均取得日数(日) 1.4 1.0 1.0 1.0 0.9 (5日以内) 行使割合(%) 28.0 20.0 20.0 20.0 18.0 [課題] いずれも低い行使割合となっていることから,休暇を取得しやすい環境整備に取り組む必要がある。 - 3 - ◆配偶者出産休暇・男性職員の育児参加休暇の取得状況(P.28) (2)計画内容 (イ)計画期間 平成28年4月から平成33年3月までの5年間 (ロ)目標数値 ◇大卒・短大卒・高卒試験受験者等の女性割合 40%程度[現況値33.5%] ◇職員一人一月当たり時間外勤務時間数 10時間以下[現況値11.65時間] ◇管理職に占める女性職員割合 15%以上[現況値6.1%] ◇係長級以上に占める女性職員割合 30%以上[現況値20.3%] <次世代育成支援対策推進編における目標数値(再掲)> ◇男性職員の育児休業取得率 15% ◇配偶者出産補助休暇取得率 100% ◇男性の育児参加休暇取得率 80% (ハ)取組内容 <女性の採用・登用の拡大の推進> 【採用試験受験者の女性割合の増加】 ① 応募者の確保 ・就職説明会や大学訪問等で、女性にとって働きやすい職場環境・やりがいのある仕事であることのPR ② 採用試験説明会での女性参加者への配慮 ・女性職員を積極的に起用するほか、女性を対象としたブースを設置し、女性が気軽に相談できるよう配慮 ③ 採用試験会場の拡大 ・東京や大阪などの大都市圏に採用試験会場を設置し、受験者の利便性に配慮 【管理職・各役職段階の女性割合の増加】 ① 人材育成の取組 ・課長補佐級(総括及び班長)への積極的な女性登用 ・管理監督者研修での組織マネジメント基礎知識修得・コーチング技法実習 ・自治大学校への派遣 ・(仮称)女性職員キャリア支援研修の実施 ・女性職員同士のネットワーク形成支援 ② 育休取得職員への配慮 ・職場の情報を適宜伝達するなど職務にスムーズに復帰できるよう支援 ・eラーニング研修の活用を推奨 ・育休代替任期付職員の採用 ③ 女性職員の職域拡大 ・係長級職員へのマネジメント能力向上支援 ・女性職員の職域拡大 ・職位段階ごとに職務上求められる行動を明示 <ワーク・ライフ・バランスの推進> 【時間外勤務の縮減】 ① 月40時間超の職員数の減少 ・部内兼務発令の弾力的な運用・所属内配置の柔軟な取組 ・恒常的な時間外勤務が生じている所属へのヒアリング及び個別対策 ② 定時退庁日の弾力的・効果的な実施 ・水曜日の定時退庁ができない場合、所属・班単位で他の曜日への変更 ・定時退庁しやすい環境づくり ③ 事務簡素化事例の周知・共有化 ・優良事例を庁内周知し、各所属の自発的な取組を促進 【男性職員の育児】 ○ 次世代育成支援対策推進編の目標数値達成に向けた取組 - 4 -
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