逗子市統合内部システム導入に係る財務会計及び文書管理システム 等提供業務仕様書兼企画提案依頼書 平成28年4月 逗子市 総務部 情報政策課 1 逗子市統合内部システム導入に係る財務会計及び文書管理 システム等提供業務仕様書兼企画提案依頼書 逗子市統合内部システム導入に係る財務会計及び文書管理システム等提供業務につ いての仕様及び受注者を選考するための企画提案書を依頼する内容は、本書のとおりと する。 なお、企画提案書に係る事項等については、別紙逗子市統合内部システム導入に係 る財務会計及び文書管理システム等提供事業者の公募型プロポーザル方式選考要領に よる。 1 逗子市統合内部システム導入に係る財務会計及び文書管理システム等提供 業務について 逗子市統合内部システム導入に係る財務会計及び文書管理システム等提供業務(以 下「本業務」という。 )の内容等は、次のとおりとする。 (1) 本業務の目的 逗子市は、現在利用している財務会計システム及び文書管理システムの平成 28 年度の更新に合わせて電子決裁システムを導入し、平成 29 年度に更新を迎 える人事給与システムの更新時に人事評価システムを導入し、職員情報と連携 する統合内部システムの完成を目指し、内部システムのシングルサインオンに よる全職員の業務の効率化及び迅速化を図ると共に、これまで各所管で行われ ていたバックアップ等の作業をクラウド化することにより、運用管理の一元化 を図れるシステムを構築・導入し、システムの提供及び運用保守を受けるもの とする。また、将来的に庶務事務システム導入を検討し、更なる業務の効率化 及び迅速化を図れるように構築済みのシステムとスムーズに連携させ利用出来 るように考慮しておく。 (2) 現在の財務会計システム及び文書管理システム等に係る課題 (ア) 行政運営の効率化及び迅速化 現在利用している財務会計システム及び文書管理システムは、電子決裁シ ステムが導入されておらず、人事給与システムの更新に伴い、職員情報と連 携する統合内部システムを構築し、内部システムのシングルサインオンによ る職員の業務の効率化及び迅速化を一層進めることが必要である。 (イ) システムコストの削減 2 現在利用している財務会計システム及び文書管理システムは、別ベンダー のパッケージを利用しているため、電子決裁システムを導入する場合に連携 のための開発が必要となり、また全システム連携による統合内部システム構 築にも連携のための開発が必要となる。従って財務会計システム及び文書管 理システム並びに人事給与システム・人事評価システムは同一ベンダーのパ ッケージを利用し、電子決裁システムとの連携が既にできているベンダーを 選択することで、障害時の切り分けに伴う手間及び管理コスト並びに連携開 発費用を抑えると共に、現在各所管で行っているバックアップ等を一元的に 運用管理することが必要である。 (ウ) 事業継続計画・災害対策(BCP/DR) 現在利用している財務会計システム及び文書管理ステムは、庁内にサーバ を設置して運用しているため、災害時等にサーバに影響を与えるリスクがあ るため、データセンターに設置して事業継続性を高める必要がある。 (エ) ガバナンスの確保 現在導入されていない電子決裁システムを財務会計システム及び文書管 理システムに連携させ、統合内部システムと連携させることで、庁内システ ムを統括的に管理するガバナンスを確保する必要がある。 (3) 本業務について (2)で示された課題の整理や改善の視点から、平成 29 年度に予定している 人事給与システムの更新及び人事評価システムの導入と同時に統合内部システ ムの完成を十分考慮に入れ、平成 28 年度に財務会計システム及び文書管理シ ステムを刷新すると共に電子決裁システムを導入し、システムの提供及び保守 運用業務をする。 (4) 企画提案書の範囲 企画提案書の内容は、平成 29 年度予定している人事給与システムの更新及 び人事評価システム導入並びに統合内部システムの完成を考慮して、平成28 年度更新予定の財務会計システム及び文書管理システム並びに電子決裁システ ム導入及び保守運用の範囲とする。 3 統合内部システム等の提供業務範囲の概略図 2 逗子市統合内部システム導入に係る財務会計及び文書管理システム等提供 業務仕様書 逗子市統合内部システム導入に係る財務会計及び文書管理システム等提供業務の 仕様は、別紙財務会計システム仕様書、文書管理システム仕様書、人事給与システ ム及び人事評価システム仕様書、電子決裁及び統合内部システム(職員認証基盤と して他システムとの連携するシステム)の各仕様書とそれぞれの機能要件表を含む ものとする。(以下「本仕様書」という。 ) (1) 本業務の名称 逗子市統合内部システム導入に係る財務会計及び文書管理システム等提供業 務(以下「本業務」という。) (2) 本業務の概要 平成29年度導入予定の人事給与システム及び人事評価システムの導入並びに 統合内部システム完成を視野に入れて平成28年度導入予定の財務会計システ ム及び文書管理システム並びに電子決裁システムの構築・導入及びシステムの 提供並びに保守運用業務とする。 4 (3) 契約期間 (ア) 財務会計システム及び統合内部システムは、平成 28 年 10 月から文書管 理システム及び電子決裁システムは平成 29 年1月から5年間とする。 (イ) 人事給与システム及び人事評価システは、平成 30 年1月(を予定し、平 成 29 年 10 月以降の合意された月から)から5年間とする。 (4) 本業務内容 (ア) 業務実施計画書の作成 本業務の実施スケジュール及び実施体制等を内容とする業務実施計画書 を作成すること。なお、提出期日及び様式は、契約後に協議の上決定する。 (イ) 打ち合わせ定例会の実施 本業務の進捗状況や情報共有のため、市と受注者は定例的に打ち合わせ定 例会を実施すること。また、打ち合わせ定例会以外でも市又は受注者が必要 と判断した場合は、その都度、日程を調整の上打ち合わせを実施するものと する。 (ウ) 構築及びデータ移行並びに検証テスト 本仕様書及び提案内容並びに機能要件表一覧の提案する要件に従い、また 受注者決定後の打ち合わせにて合意された内容の仕様に基づき、各システム を構築し、既存システムからのデータ移行を行い、ユーザー情報を登録し、 検証のための単体テスト及び統合テストを行い、各システムの稼働開始スケ ジュールに合わせ納品するものとする。 (エ) 納品物及び研修 ① 実施計画書( (4) (ア) ) 納期限: 契約締結後速やかに(期日は別途協議) ② 定例会・打ち合わせ記録( (4)(イ)) 納期限: 定例会・打ち合わせの日から5営業日以内 ③ 設計書等(本仕様((ウ)に基づくシステム設計書、パッケージ仕様書、 カスタマイズ部分についての基本設計書及び詳細設計書並びにテーブ ル仕様書等) 納期限: 内容及び期日は別途協議 ④ データ移行計画書等((4)(ウ)に基づく、データ移行計画書、データ 移行仕様書、データ移行報告書等) 各仕様書記載の各システム毎のデータ移行要件と3【企画提案依頼事項】 (4)での提案内容により別途協議 納期限: 内容及び期日は別途協議 ⑤ 研修及びマニュアル等 各仕様書記載の各システム毎の対象者への研修及びマニュアル 5 納期限: 詳細及び期日は別途協議 ⑥ パッケージソフトウェア、カスタマイズソフトウェア、テスト環境等 納期限:内容及び期日は別途協議 ⑦ 保守運用体制の計画及び内容(随時運用上の課題と改善策を含む) 納期限:内容及び期日は別途協議 ⑧ 保守運用時の性能及び機能向上作業等(バグフィックスやバージョンア ップに伴う作業等) 納期限:適宜 (オ) 契約満了後のデータ移行について 契約満了後他社のシステムへ移行する場合、中間標準レイアウトフォーマッ トでデータを出力し、 どのデータが移行する他社システムのどれに相当する かのマニュアルの提出迄を費用に含めること。 ※総務省の中間標準レイアウトについては下記を参照。 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/lg-clou d/02kiban07_03000024.html (5) 留意事項 (ア) 受注者は、本業務の履行により直接又は間接に知り得た情報(以下「機密情 報」という。)について、次の事項を遵守しなければならない。また、契約期 間満了後又は契約解除後も同様とする。 ・機密情報を第三者に漏らさないこと。 ・機密情報が漏洩しないよう管理徹底すること。 ・機密情報を複製又は複写しないこと。 ・機密情報を本業務以外の目的に使用しないこと。 (イ) 本仕様書に定める事項に疑義が生じた場合又は本仕様に定めのない事項があ る場合は、市と協議を行うこと。 6 3 企画提案依頼について 本業務においてシステムの提供する受注者を選考するための企画提案書を依頼す る内容は、次のとおりである。 企画提案書の記述内容と以下の企画提案依頼事項との対応表を作成し、添付書類等 として企画提案書と併せて提出すること。若しくは、次の項番のとおりに企画提案 書を作成し提出すること。なお、企画提案書は第二次審査で説明用として利用する ため、A4横で作成すること。 【企画提案依頼事項】 (1) 貴社の概要について 貴社の概要、規模、組織体制を明示すること。 (2) システムの概要及び仕様並びに機能等について (ア) 貴社の提案する各システム等のシステムの名称及びシステム化の範囲 平成28年度は財務会計システム、文書管理システム、統合内部システム及 び電子決裁システムを構築し、平成29年度は人事給与システム及び人事評価 システムを28年度に構築したシステム群と連携させ統合内部システムを完成 させる。この場合の連携する各システムの平成28年度と平成29年度の機能充 足度の範囲とその特徴などを明示すること。また、各システムの機能について は、機能構成図、各機能の処理内容、拡張性、ユーザーインターフェース、信 頼性、セキュリティ対策等(次の(3)(ア)若しくは(イ)の⑥以外での全般的 な対策等)について概要を明示すること。 なお、各システムの仕様書(財務会計システム、文書管理システム、電子決 裁システム、人事給与システム、人事評価システム、統合内部システム)に記 載してある項目について提案を求めているところにはその回答を記載するこ と。(各仕様書中提案を求めている下線部分の項目)また、各システムの仕様 書に記載してある項目を満たすこと。但し、満たしていないところがあれば、 貴社の提案する各システム毎に、その代替え方法がある場合はその内容を明記 し、代替え方法がない場合はその旨明記すること。(各システム仕様書の記載 されている項目について、仕様を満たしていない場合は、仕様を満たしていな いことを明記すること。 ) (イ) 各システムについて、別紙の機能要件表に対応の可否を凡例に基づいて記 載すること。(企画提案書と一緒にエクセルで提出すること。) (ウ) 開発元を明示の上、開発元が取得している国際的若しくは国内の資格(ISO など)を明示すること。 7 (エ) 当該各システムの導入実績について、本市と同一規模以上の直近の導入自治 体名5つを挙げ、それぞれの稼働時期、システムの概要を明示すること。 (3) 導入方法 本業務の全システムは、クラウド環境に構築する前提で、庁内等のクライアン ト機からアクセスして利用するものとする。従って、逗子市が用意する以下の仕 様のクラウド環境に構築する場合と、本業務システム全てのサーバサイドの環境 及びネットワークを本業務受注者が提供する場合の両方を提案すること。 (ア) 逗子市が用意するクラウド環境に構築する場合 ① サーバ仕様 ・仮想環境(VMware)の上の各ゲストOSが用意された上に、シス テム環境を構築すること。この場合の必要とする各システム毎のOS及 びバージョンを明記すると共に、ミドルウェアの種別や製品名等名称を 明記しシステム構成図として提示すること。 ・ 冗 長 構 成 は VMwareHA で 行 い 、 バ ッ ク ア ッ プ 及 び リ ス ト ア は VMwareDataProtectionを利用する。なお、上記環境に対応出来ない 場合の冗長構成及びバックアップ並びにリストアの方法や運用方法を 提示すること。 ② 各システム毎の必要とする稼働環境条件(vCPUの数(コア数・クロッ ク等条件がある場合は記載のこと)、メモリ容量、ディスク容量等を提 示すること。 (見積明細書にも明記すること。) ③ 必要とされるネットワーク要件等(クライアント機との接続するために ネットワーク機器等の必要があれば見積もりに項目を追加して明示す ること。 ) ④ クラウド事業者との構築・運用保守手順等打ち合わせや手順書作成を含 む工数及び人月単価を見積書に記載すること。 ⑤ クラウド事業者が障害等一次受け切り分けをする場合の運用保守要件 等を明記すること。 ⑥ セキュリティに関して、以下について明示すること。 ・個人情報等の格納の仕方 ・情報漏洩防止等に対する対策及び追跡の仕方 ・利用者の識別、認証機能、アクセス制御機能及び利用と侵入のログ採 取機能 ・コンピュータウィルス等の防止機能及び対策 (イ) 本業務受注者がクラウド環境を提供する場合 ① データセンター及びサーバの仕様 システム環境、構成図、サービスレベル、その他条件等を明示すること。 8 ② 各システム毎の必要とする稼働環境条件 ③ 必要とされるネットワーク要件を明示すると共に、見積書に項目と金額 を記載すること。 ④ 本業務受注者がクラウド環境を提供する場合で、自社のデータセンター ではない時は明示すること。なお、日本国内のデータセンターに限る。 ⑤ 障害発生時等の運用保守要件等 ⑥ セキュリティに関して、以下について明示すること。 ・個人情報等の格納の仕方 ・情報漏洩防止等に対する対策及び追跡の仕方 ・利用者の識別、認証機能、アクセス制御機能及び利用と侵入のログ採 取機能 ・コンピュータウィルス等の防止機能及び対策 (4) データ移行及びデータ連携について (ア) 各システムのデータ移行について、 受注者及び既存のシステムベンダーもし くは市職員が行う、 データ移行の範囲並びに方法等を予算内で提案すること。 予算内でのデータ移行のデータの範囲及び年数並びに作業分担とその内容 を提案すること。また、その手法が手作業ではなくどれだけ自動化されてい るかを明示すること。 (イ) 統合内部システム及び電子決裁システムへのデータ登録について、 その手法 やデータの持ち方を明示すること。また、既存のActive Directory連携す る方法及び平成29年度導入予定の人事給与システム導入時のデータの持ち 方や連携方法などを提案すること。 (5) 導入体制、導入サポート、保守体制及びスケジュール等 (ア) 貴社が提案する各システム導入における体制及び連絡体制並びに導入後の 保守体制(上記(3)(ア)若しくは(イ)についてそれぞれ明示のこと) (イ) 各システム導入に関しての担当PM、SE、営業等の人数、それぞれの氏名 と役職、それぞれの経験年数、当該システム導入実績、専任か併任かを明示 すること。 (ウ) 導入スケジュール(平成28年度及び平成29年度それぞれのシステム設計、 データ移行、構築、単体テスト、結合テスト、導入サポート、職員研修等を 具体的に明示し、平成28年度及び平成29年度で完成させる機能の範囲を明 示すること。特に、平成28年度及び平成29年度における統合内部システム の機能の範囲を明示すること。) (エ) 導入作業工程中の役割分担 導入作業工程中の貴社と本市との役割分担及び作業内容を記載すること。 9 (オ) テスト計画内容 テストの計画及び内容を明示すること。 (カ) 職員研修及び運用説明会(導入サポート) 本仕様書に沿って導入支援のための研修や説明会の種類や内容等を明示す ること。また、使用するマニュアルの概要やスケジュール予定を明示するこ と。 (キ) 保守及び障害対応 本仕様書に沿って保守の内容及び範囲を具体的に明示すること。また、障害 時の対応を、企画提案書(3)(ア)若しくは(イ)それぞれに従って、 ・障害検知の方法について具体的に明示すること。 ・障害時の対応体制、対応方法について具体的に明示すること。 ・障害発生時に業務を継続させるための手法を具体的に明示すること。 (ク) クライアント機入れ替えやネットワーク環境の変化に伴うクライアント機 へのサポートについて 本市では、2年毎に半数のクライアント機を入れ替える予定であり、又国 や県の指導の下、 ネットワーク環境等の変化やクライアント機自体の変更が 想定される。 この場合のネットワーク及びクライアント機等の変化に対応す るための想定されるサポートや検証内容を提案すること。 (ケ) 検証環境の提供 当該システム全ての検証環境を受注者が保持し、 バージョンアップや機能改 良並びにバグフィックス等ソフトウェアに変更を加えた場合の検証環境を提 供し、各システム導入後に本番環境に変更を加える場合は必ず受注者が保持 する検証環境で検証後に本番環境に投入することの手続き等を明示すること。 (コ) 情報管理体制 本業務の履行により直接又は間接に知り得た情報について、 情報セキュリテ ィ上安全に管理するための体制や考え方を明示すること。 (5) その他 (ア) 本業務を成功させるためのポイント、業務実施に当たっての留意点があれば 提案すること。 (イ) 本業務について、上記提案依頼事項の他に追加提案事項があれば提案するこ と。 (ウ) 本業務以外に、将来的に本市に有益な提案可能な内容等があれば提案するこ と。 以上 10
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