しょうにようはいえんきゅうきん 小児用肺炎 球 菌 予防接種 しっぺい 説明書 がいよう (1)疾病の概要 肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の二大原因のひとつです。この菌は さいきんせい ずい まくえん きん けつしょう はいえん 子どもの多くが鼻の奥に保有していて、時に細菌性髄膜炎・菌 血 症 ・肺炎・ ふくびくうえん ちゅうじえん 副鼻腔炎・中耳炎などの病気を引き起こします。 その中で細菌性髄膜炎の原因の多くはb型インフルエンザ菌(ヒブ)による ものですが、肺炎球菌によるものも約30%を占めています。この菌による髄膜 すいとうしょう なんちょう せいしん はったつ ち た い 炎(肺炎球菌性髄膜炎)での死亡率や後遺症率(水頭症・難 聴・精神発達遅滞 など)は、ヒブによるものよりも高く、40%ほどに達すると言われています。 肺炎球菌にかかりやすいのは、生後3ヶ月以降から5歳くらいまでです。 (2)予防接種の効果 小児用肺炎球菌(7価ワクチン)は、細菌性髄膜炎や菌血症等を予防するワ クチンです。世界100ヵ国近くで使用されており、日本では、平成22年2月から 乳幼児用に使用が認められました。 (3)予防接種後の反応 は 主な副反応は、接種部位の症状(赤み・しこり・腫れ・痛みなど)や発熱 (37.5℃ 以上)などです。 また、非常にまれにショックやアナフィラキシー様反応、けいれん等の重篤 な副反応があります。このような症状が認められた場合はすぐに医療機関に受 診してください。 (4)予防接種健康被害に対する救済制度 予防接種法に基づく定期の予防接種による健康被害救済にかかる給付につい ては、当該予防接種と因果関係がある旨を厚生労働大臣が認定した場合、健康 被害に対する給付を行います。
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