メチレンブルー静注 50mg「第一三共」の相互作用

メチレンブルー静注 50mg「第一三共」の相互作用
(1)併用禁忌とその理由
該当しない
(2)併用注意とその理由
3. 相互作用
本剤はチトクローム P450(1A2、2B6、2C9、2C19)を阻害する作用がある。
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
フルボキサミンマレイン酸塩、パロ
キセチン塩酸塩水和物、セルトラリ
ン塩酸塩、エスシタロプラムシュウ
酸塩等
セロトニン症候群があらわれるお
それがある。
本剤のモノアミン酸化酵素阻害作
用によりセロトニン作用が増強さ
れる。
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込
み阻害剤
ミルナシプラン塩酸塩、デュロキセ
チン塩酸塩等
三環系抗うつ剤
アミトリプチリン塩酸塩、ノルトリ
プチリン塩酸塩、イミプラミン塩酸
塩、クロミプラミン塩酸塩等
ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗
うつ剤
ミルタザピン
解説: In vitro 試験結果から、メチレンブルーがチトクローム P450(1A2、2B6、2C9、2C19)に対して阻害
作用を有することが示された。
メチレンブルーにはモノアミン酸化酵素阻害作用があり、本剤とセロトニン作動薬(選択的セロトニン
再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、三環系抗うつ剤、ノルアドレナ
リン・セロトニン作動性抗うつ剤等)との併用により、セロトニン症候群があらわれる可能性がある。
本剤を投与する前にこれらの薬剤を投与している可能性がある場合には、本剤の投与を低用量から開始
するなど、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。