海外安全対策情報(ウクライナ) 1 社会・治安情勢 (1) 現在,当地南部クリミア半島はロシアに違法に「併合」され,ウクライ ナ政権の統治が及ばない状況になっているほか,ウクライナ東部において も,昨年9月以降,一定の改善は見られたが,武装勢力による砲撃が散発 的に続いている。 (2) 他方,ウクライナ東部の一部,クリミア自治共和国及びセヴァストーポ リ市を除いては,首都キエフ市を含め総じて平穏かつ治安が安定しており, 社会情勢や治安情勢に大きな影響を与えるような事態になっていない。 2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向 これまでウクライナ検事総局は公式ホームページにおいて,犯罪統計を公表 していたものの,現在は詳細公表していない(参考:昨年1年間の犯罪総認知 件数 565,182件)。 (1) 邦人被害事案 混雑した地下鉄車内,ホテル,食堂など,不特定多数の利用者が多い公 共施設でのスリ・置引き被害のほか,路上に落ちている財布(ビニール袋 に多額紙幣等)を拾いトラブルとなる所謂「財布落とし」事件の情報が複 数寄せられており,注意を要する。 (2) 最近の特徴的傾向 当地報道は,キエフ市内中心部において当地治安機関が銃器を積極的に 押収している旨報じており,ウクライナ東部情勢をふまえ,一般市民にも 銃器が拡散していることが懸念される。 3 テロ・爆弾事件発生状況 2月3日,キエフ市クロウスキー駅付近のビル内で,ビル事務所宛てに送られ てきた花束が突然爆発。本事件による負傷者はなし。 4 誘拐・脅迫事件発生状況 邦人及び邦人以外の外国人が被害者となる事件に関する情報には接していな い。 以 上
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