TORCH-2016 レポートの要約 Ø Ø Ø Ø Ø Ø Ø Ø Ø ベラルーシ、ウクライナ、ロシアでは未だに 500 万人が高度に汚染された地域で暮 らしている。 4 億人が低度汚染地域で暮らしている。 チェルノブイリ原発事故で発生した放射性降下物の 37 %が西ヨーロッパ地域に降 下、西ヨーロッパの土地の 42%が汚染された。 命に関わる癌の増加が今後 4 万にのぼると予想されている。 甲状腺がんの報告が今までに 6000 件あり、今後 16,000 件にのぼると予想されてい る。 オーストリアにおいても、放射線が原因の甲状腺がんの増加が見られる。 放射線が原因の白血病、心臓血管の病、乳がんの増加が確認されている。 放射線が原因の出生異常、精神病、糖尿病の増加の証拠が新たに示されている。 汚染地域の子どもたちが、放射線由来の病気に冒されていることの証拠が新たに示 されている。 ベラルーシ、ウクライナ、ロシアは最も汚染された国々である。500 万人が未だに高く 汚染された地域(セシウム 137 の汚染が 40,000 ベクレル毎平方メートル)に暮らして いる。ベラルーシでは 18,000km2、ウクライナでは 12,000km2、ロシアでは 16,000km2 である。4 億人が低度汚染地域(4000Bq/m2~40,000Bq/m2)に住んでいる. ヨーロッパ の土地の 42%が汚染された。 西ヨーロッパ(ベラルーシ、ウクライナ、ロシアをのぞくすべてのヨーロッパの国を含 む)はチェルノブイリ原発事故で発生した放射性降下物の 37 %をうけ、それは北半球に 降下したすべての降下物の 40%にあたる。 今後 50 年で、40,000 件の命に関わる癌が発生すると予想されており、1945 年の日本の 原爆被害と規模と同等である。すでに甲状腺がんが 6000 件報告されており、さらに今 後 50 年で 16,000 件増えると予想されている。 新たなエビデンスが、他国でも見られているように、オーストリアでの甲状腺がんの増 加を示している。調査や診断、医療目的の放射性ヨウ素による被曝の増加は(甲状腺が ん増加の)部分的な理由であり、1990 年以降のオーストリアにおける甲状腺がんの増加 の 40%はチェルノブイリ原発事故が原因と見られる。 定量的リスク予想を含む新たなエビデンスが、汚染地で見られる白血病、固形がん、心 臓血管疾患、精神病やその他の放射線由来の病気の増加を示す既存の研究を強化してい る。 今も続いている高度汚染地域の子どもたちの健康障害が、汚染された食物を取り込む事 が原因であると示す説得力あるエビデンスが提示されている。 (保養のために)海外を訪 れることは、チェルノブイリ事故の影響を受けている子どもたちにとって大変に利益が ある。 EC と各国の政府に対し、チェルノブイリ事故の影響を受けている子どもたちのおかれ ている状態を緩和するために、人道的な政策を取るように勧告する。また、保養プログ ラム等を行っている非政府団体や、医療慈善事業へのサポートも行うべきである。30 年 たった今でも、チェルノブイリの影響を受けている子どもたちには人道的支援が必要と されている。 また、EC と各国政府には、ヨーロッパで増え続けている癌の増加をモニタリングする レジストリーの作成も含むチェルノブイリ事故の長期的影響を調査する調査プログラム への資金援助が必要であると勧告する。 出展: イアン・ファーレイ, Ph.D、TORCH2016(チェルノブイリ原発事故による健康影響に 関する独立した科学評価報告), Global 2000/FoE オーストリア, ウィーン, 2016 Ian Fairlie, PhD, TORCH-2016 An independent scientific evaluation of the health-related effects of the Chernobyl nuclear disaster, commissioned by GLOBAL 2000/Friends of the Earth Austria and financed by Wiener Umweltanwaltschaft (Vienna Ombuds Office for Environmental Protection), Vienna 2016 翻訳: FoE Japan (翻訳の訂正等の連絡は [email protected] へ) 国際環境 NGO FoE Japan 〒173-0037 東京都板橋区小茂根 1-21-9 tel: 03-6909-5983 fax: 03-6909-5986 [email protected] http://foejapan.org/
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