山村地域の振興及び都市との共生に関する基本方針‐おいでん・さんそ

パブリックコメント
「山村地域の振興及び都市との共生に関する基本方針‐おいでん・さんそんビジョン‐(案)
」
における意見募集結果の公表
● 提出いただいた意見の集計
提出数72通(郵送
●
1通、Eモニター
71通)
意見の内訳
項目ごとに分類すると、74件の意見等がありました。
● 「山村地域の振興及び都市との共生に関する基本方針‐おいでん・さんそんビジョ
ン‐(案)
」に対する意見等とそれに対する市の考え
以下のとおりです。なお、提出いただいた意見は、趣旨を踏まえた上で要約して
いることがあります。また、意見を求めるもの以外(感想等)については、市の考
え方は示していません。
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取組の視点について
意見等の概要
件数
・いなからしさを磨き上げることによって、
・山村地域住民が、価値に気づいて誇り高
く住み続けられる環境を整えてほしい。
市の考え方
都市住民にとっても、山村住民にとっても
1
価値のある地域となり、それが多くの市民
に共有されるように、市民、地域と共に取
り組んでまいります。
・山村地域の課題解決を山村地域のみで取
り組むこともありますが、山村と都市の異
・全ての市民(法人を含む)が、お互い「支
え合う」ような基本姿勢を持つべき。
・山村地域をどうするかの課題は、都市部
なる課題のなかには、それぞれの強みで解
1
決できるものもあります。都市と山村がお
互いを理解し、支え合うことも課題解決に
との関係は不要。
向けた取組のひとつとして必要であると考
えます。
・交通インフラについては、「地域で支え、
地域で運営する公共交通の確保」、自然災害
への対応については、
「安全・安心に居住で
・山村部の交通インフラや自然災害への対
処をどうするかの基本戦略が見えない。
1
きる宅地分譲の推進」や「安全・安心な暮
らしの確保」として基本的な方針を掲載し
ています。今後、この方針に基づく具体的
な取組について、第8次総合計画を策定し
ていくなかで検討してまいります。
2
移住・定住の促進について
意見等の概要
件数
市の考え方
移住・定住の促進
・高齢者の生きがいづくりとして、山村地
・避暑や別荘生活を体験してみるとか、高
齢者の生きがいづくりとして山村を利用し
域との交流を進めていくほか、2地域居住
1
てみるのもいいのでは。
施設である稲武地区の帰農者滞在施設の活
用状況を見て、今後の方向性を検討してい
きます。
・現在でも空き家情報バンクや農山村での
・新たな転入を進めていくことができるよ
うな取組が計画的でない。
住宅取得・移住に対する補助等を実施して
3
います。今後、この基本方針に基づき、毎
年40組の移住をモデルとして、新たに市
有財産を活用した住居、宅地の確保や農地
等も含めて宅地の確保をするなどにより取
組を拡充し、若い世代を中心に計画的に移
住促進を図っていきます。
・山村の方々が生き生きと暮らしいている
ことを引き続き PR し、山村でのイベントを
・山村地域の暮らし、イベントのPRを引
1
広報等で PR してほしい。
き続き市ホームページや広報、各種メディ
アでPRしていきます。
・この基本方針に基づき、新たに市有財産
・山村地域を整備し宅地を確保。
・移住者に住みやすい環境を整える。
1
活用、農地も含めた宅地確保等を進めると
ともに、生活機能の維持確保に努めていき
ます。
「いなからしさ」を全面に押し出して、都
市部のように便利ではないが、田舎が好き
という人が住める最低限の環境を整えるだ
・いなからしさを磨き上げ、都市とは異な
1
けにすべき。
る価値観に基づくライフスタイルが実現で
きるように、山村地域ならではの移住や生
業の支援に取り組みます。
3 都市と山村の人・モノ・経済が循環する観光・交流の促進について
意見等の概要
件数
市の考え方
観光振興
・観光により人が集まる山間部が生きる道。
・ラグビーワールドカップやオリンピック
そのためにはツアーや交通手段の充実、お
等の国際的なイベント、リニア新幹線開通
いしい野菜類を市街地に安く提供する施策
等に力を注ぐべき。
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等、外国人や広域観光を踏まえ、観光資源
の磨き上げや担い手育成、観光組織の強化
・交流できる商品開発、観光開発、他県か
を進め、ツアーや観光商品の開発に取り組
らの人口流入につながる創生を期待する。
んでいきます。
体験・交流
・都市と山村の交流は、とよたまちさとミ
ライ塾の拡充やおいでん・さんそんセンタ
・山村地域との交流活動をもっと増やした
ーによる交流コーディネートの推進等の取
方がいい。
組を通じて、引き続き充実を図ってまいり
・体験型宿泊施設を作って山村の活性化に
ます。
つなげてほしい。
6
・体験型宿泊施設については、
「里山暮らし
・子育て世帯に対しては、山村部に大きな
体験館
すげの里」等、既存の施設や民間
アスレチック施設などがあったら、自然も
施設の稼働状況を見ながら必要に応じて検
楽しめるし、皆出掛けるのでは。
討します。
・レジャー施設については、旭高原元気村
を始め、各地域にある観光・交流施設の充
実に努めるなかで、必要な機能について検
討してまいります。
ボランティア・山村留学など
・おいでん・さんそんセンターの交流コー
ディネート事業の充実により、都市部のボ
・「ボランティア」という力を有効に使って
保全活動を積極的に進めてほしい。
1
ランティアによる過疎集落の草刈や祭の手
伝い等を行う集落活動応援隊や、耕作放棄
地を活用した企業の農体験コーディネート
等の拡充を図ってまいります。
・子どもの学校で、山村地区の小学校との
・チャレンジ&ドリーム推進校、セカンド
交流事業があるが、年に数回行き来するだ
けなので、もう少し活動を広げたらよい。
・田舎暮らしは体験しないとわからないの
スクール等の子どもの交流を引き続き継続
2
業のPRを行い、体験・交流人口の拡大に
で、子どものうちに触れ合う方がいいと思
努めます。
う。
・積極的に山村地域のイベント等の情報を
都市部の人にわかるようにする。
・退職者する前の人たちにもう少しPRし
するほか、各種団体等が行う体験・交流事
・観光交流の体制強化や交流拠点機能の向
3
た方がよい。
上を図っていく中で、山村の交流資源やイ
ベント等を磨き上げて、積極的な情報発信
に取り組んでいきます。
・都市と山村の話し合いの場として、おい
でん・さんそんセンターがいなかとまちの
・都市と山村の話し合いの場を設ける。
1
くるま座ミーティングを毎年開催していま
すが、今後も都市と山村が共に考え、まち
づくりに取り組む機会の拡大に努めます。
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地産地消の推進による生業創出について
意見等の概要
件数
市の考え方
産業誘致
・企業、団体等が旭、下山、稲武、足助、
・製造業や環境・エネルギー分野等の次世
小原に工場、その他施設を設けた時の税制
代産業の工場や研究所等を支援する企業立
優遇や従業員を増やした時の補助制度など
地奨励金について、農山村地域を優遇して
を図る。
おり、引き続き企業立地を推進していきま
・新規産業を中山間地に創生したり、農業
人口の増加策や農業労働人口の増加策を重
3
す。
・製造業等の進出や設備投資に対する固定
点的に行い、詳細で効果的な施策を考える
資産税の免除を平成 28 年度以降も延長し
べき。新規産業は、地熱発電所の開発・建
ていくとともに、新たに農林水産物販売業
設や山の整備と広域自然公園の開発・取り
等の設備投資に対する固定資産税の軽減措
纏めによる雇用の新規創造等。
置を創設します。
起業支援
・今やネットがあれば収入はどうとでもな
・情報通信環境については、合併後の取組
る人が居る。その人達が田舎に住むにあた
で光ケーブルを整備しました。今後、それ
って障壁となるのはインターネット事情、
らも活用しつつ、山村地域でのスモールビ
食料など日常品の調達、郵便の利用のしや
2
ジネス(小さな起業、小仕事)を、先駆的
すさ。田舎に住まわせる→農林業に従事さ
に取り組んでいる移住者とも連携しつつ、
せるという固定概念を捨て政策を考案して
起業しやすい環境を整えていきます。
欲しい。
農林業
・土地を集約して、会社組織の大規模農業
・農業については、集落営農組織の立ち上
で、米や野菜作りを行う。
げによる集約化や大規模化を推進してお
・将来のことまで考えたら、観光よりも林
り、今後、6次産業化の推進や道の駅等を
業、農業を活性化させ人口を増やしたほう
3
活用した販売強化を図っていきます。
がいい。
・また、林業については製材工場稼働と連
・自然の中で生きることこそ人間本来の姿。
携して、林業者、林業施業者の育成に努め
工業から農林業への転換を促進する。
ます。
5 住み続けられる環境づくり
意見等の概要
件数
市の考え方
交通
・車に乗らない世代(子ども・高齢者)の生活
は大変だと強く思うので、ますは公共交通
・公共交通機関は、地域と共に考え運営す
機関の確保が必要。
る地域バスを始め、基幹バスについても、
・住んでいる方たちが転出しなくて済むよ
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利用促進、利便性向上に努めていきます。
うにせめて公共交通機関は充実したままで
・なお、鉄道の敷設は困難であると考えま
いて欲しい。
す。
・足助を中心に鉄道を敷設する。
地域核
・地域核の機能維持をコンパクトにきっち
・地域核は生活に必要な機能、交流拠点と
り進めることが必要。
して、交通、生活サービス、行政機能の維
・市役所の業務を移したり子ども園を増や
したり、住宅の開発を増やしたりして都心
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持確保を図るとともに、居住促進にも取り
組みます。
まで移動しないで済むような公共施設を移
転した方が良い。
商業
・小売店および、宅配サービスの充実、個
・小売店等は民業との関係もあり、市が主
人事業主販売(とくし丸等)の招聘などを、
体となって行うことは考えていません。た
市が主体となって行う。
2
だし、ソーシャルビジネス支援等、社会課
題の解決に繋がる商業等は立ち上げの支援
等を引き続き行ってまいります。
子育て
・子育てをしやすい環境を作ることが必要。
・交通や医療面に関しては、地域核を中心
・山村地域で育てるメリットもあるとは思
に、既存の機能の維持確保に努めます。ま
うが、交通や福祉・医療面でデメリットが
た、山村地域の強みを生かし、地域との関
多い。
1
わりのなかで安心して子育てできる環境を
確保できるよう、地域ぐるみで小学校の存
続や子どもの居場所づくり等に取り組みま
す。