ギャバロン髄注 0.005%、0.05%、0.2%の相互作用

ギャバロン髄注 0.005%、0.05%、0.2%の相互作用
(1)併用禁忌とその理由
該当しない
(2)併用注意とその理由
3. 相互作用
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
降圧薬
中枢神経抑制薬
催眠鎮静薬、
抗不安薬、
麻酔薬等
アルコール
オピオイド系鎮痛剤
モルヒネ等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
降圧作用を増強するおそれがある。 相互に作用を増強すると考えられ
中枢神経抑制作用を増強するおそ ている。
れがある。
低血圧あるいは呼吸困難等の副作
用を増強するおそれがある。
解説:降圧薬
ギャバロン錠の国内臨床で血圧低下の副作用がみられていることから、降圧薬を併用した場合、急激な
血圧効果を起こすことが考えられる。また、循環器系への作用をみた動物実験(ウサギ)で本剤 1mg/kg
の静脈内投与により一過性の血圧低下が、3mg/kg の静脈内投与により持続性の血圧低下が認められてい
る。
中枢神経抑制薬、アルコール
動物実験で、バクロフェンと中枢神経抑制薬(フェノバルビタールナトリウム、ジアゼパム)の相互作
用から、バクロフェンの中枢抑制作用(意識・運動活性、筋緊張度の低下等)及び最大痙攣抑制作用等
が増強することが認められている。また、急性脳波実験でジアゼパムとの併用で相加的な増強作用が、
フェノバルビタールナトリウムとの併用で軽度の中枢抑制作用の増強が認められている。
よって、本剤はアルコールや中枢神経抑制作用をもつ薬剤等の併用により、中枢神経抑制作用が増強さ
れる可能性が考えられる。特に催眠鎮静薬、抗不安薬、麻酔薬等との併用では、これらの作用の増強に
より、麻酔からの覚醒遅延、過剰な鎮静、四肢の脱力悪化、徐脈、低血圧等が生じることが考えられる。
オピオイド系鎮痛剤
バクロフェン髄注と硬膜外モルヒネとの併用により、低血圧、呼吸困難等の副作用が起こることが知ら
れている。投与経路に係らず、モルヒネを含むオピオイド系鎮痛剤との併用について注意が必要である
と考えられる。