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No.6
行政法
問題
次の各文章を読んで、妥当なものには○を、妥当でないものには×をつけてください。
(制限時間:1分)
1
審査請求、再調査の請求その他の不服申立てに対する行政庁の裁決、決定
その他の処分については、行政手続法の処分の規定が適用されることがある。
2
命令等制定機関は、意見公募手続を実施して命令等を定めるに当たっては、
必要に応じて、当該意見公募手続の実施について周知するよう努めるとともに、
当該意見公募手続の実施に関連する情報の提供に努めるものとする。
3
命令等制定機関は、委員会の議を経て命令等を定めようとする場合において、
当該委員会が意見公募手続に準じた手続を実施したときは、自ら意見公募手続を
実施する必要はない。
~ 11 ~
No.6
行政法
解答
1【×】
「処分の規定が適用されることがある」が×。
「処分の規定は適用されない」にすると○。
審査請求の裁決や再調査の請求の決定には、行政手続法は適用されません。
【参考】行政手続法3条1項15号
次に掲げる処分及び行政指導については、次章から第4章の2までの規定は、適用しない。
十五 審査請求、再調査の請求その他の不服申立てに対する行政庁の裁決、決定その他の処分
2【○】 選択肢の通り。
意見公募手続の周知と情報提供は、どちらも努力義務です。
【参考】行政手続法41条
命令等制定機関は、意見公募手続を実施して命令等を定めるに当たっては、必要に応じ、
当該意見公募手続の実施について周知するよう努めるとともに、当該意見公募手続の実施に
関連する情報の提供に努めるものとする。
3【○】 選択肢の通り。
委員会が意見公募手続のようなものをしていたら、命令等制定機関は自分で意見公募手続を
する必要はありません。
二度手間なので。
【参考】行政手続法40条2項
2 命令等制定機関は、委員会等の議を経て命令等を定めようとする場合
(前条第4項第4号に該当する場合を除く。)において、当該委員会等が意見公募手続に
準じた手続を実施したときは、同条第1項の規定にかかわらず、自ら意見公募手続を
実施することを要しない。
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