別紙2 特定保健指導(動機付け支援・積極的支援)業務委託 仕様書 1 件名 特定保健指導(動機付け支援・積極的支援)業務委託 2 業務概要 (1) 目的 「高齢者の医療の確保に関する法律」の規定に基づき、平成20年4月から各医療保険 者に対して、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の概念に着目した生活習慣病 予防を目的とした特定健康診査とその結果に基づく特定保健指導が義務付けられた。その ため、対象者が自らの健康状態を自覚し、メタボリックシンドロームの要因となる生活習 慣の課題に気づき、改善に向けた自主的な取り組みを継続できるように、特定保健指導を 実施する。 (2) 対象者 特定健康診査の結果により、「標準的な健診・保健指導プログラム【改訂版】」(平成 25年4月厚生労働省健康局)に定められた「動機付け支援レベル」・「積極的支援レベ ル」と判定された者で、特定保健指導を希望した市原市国民健康保険の加入者とする。 3 業務実施の基本的な考え方 (1) 特定保健指導の実施にあたっては、生活習慣病は自覚がないまま進行すること、長年 の生活習慣に起因すること、疾患の発症予測が可能なことを踏まえ、対象者に必要な行 動変容に関する情報を提示し、実行可能な行動目標を対象者が自己決定でき、健康的な 生活を維持できるように効率的・効果的な支援を行う。 (2) 対象者が特定保健指導を受けやすい体制を整えるとともに、生活習慣病の自覚症状や 危機感のない対象者が参加したいと思える保健指導プログラム内容とし、保健指導の利 用率の増加に努める。 (3) 特定保健指導は、個々の生活スタイルやニーズ、行動ステージを踏まえて、また、市 原市内の各地域の特性を理解し、経験のある専門職の技術と熱意のもとに、質の高い効 果が上がる保健指導を行う。 (4) 特定保健指導の実施にあたっては、健康的な生活習慣を維持していけるよう、地域や 事業所等で実施されている健康情報を積極的に活用した保健指導を行う。 4 委託事業規模(見込) 特定保健指導 初回支援実施予定者数 動機付け支援対象者(うち、評価終了予定者数) 積 極 的 支 援 対 象 者(うち、評価終了予定者数) 5 700人(57人) 510人(42人) 190人(15人) 業務内容 (1) 特定保健指導(動機付け支援・積極的支援)プログラムの作成 特定保健指導の実施は、厚生労働省告示第9号「特定健康診査及び特定保健指導の実施 に関する基準(平成19年厚生労働省令第157号)第7条第1項及び第8条第1項の規 定に基づき、厚生労働大臣が定める特定保健指導の実施方法」及び「標準的な特定健診・ 保健指導プログラム【改訂版】」、「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた 手引きVer2.0」(平成25年4月厚生労働省保険局)に準ずるものとする。 また、市原市民特有の特徴を考慮し、「保健指導のための禁煙支援簡易マニュアル」や 「保健指導におけるアルコール使用障害スクリーニング(AUDIT)」を活用して、対 象者に合わせた禁煙支援や減酒支援も積極的に実施する。 ア 特定保健指導(動機付け支援・積極的支援)内容の作成 対象者が自らの健康状態を自覚し、メタボリックシンドロームの要因となる生活習慣 の課題に気づき、改善に向けた自主的な取り組みを継続して行うことができる内容であ ることとする。 なお、初回支援を30分以上の個別支援で実施する場合は、対象者がより参加しやす いように携帯電話やパソコン等のICT(情報通信技術)を活用した遠隔保健指導を導 入する等、効率的な支援を考慮したものとする。 (ア) 動機付け支援 a 初回支援は1人20分以上の個別支援、又は対象者のニーズや参加申込の状況 に応じて、1人20分以上の個別支援若しくは1グループ80分以上のグループ 支援を実施する。 なお、グループ支援を実施する場合は1グループ8人以下とし、対象者4人に 対して、保健指導実施者1人を確保することとする。 b 6か月後の評価は通信等を利用して実施する。 c 具体的な内容としては、下記の (a) ~ (d) について明記すること。 (a) 初回支援から6か月後の評価までの実施スケジュール (b) 支援内容 (c) 指導教材(配布資料、指導ツール等) (d) 保健指導実施者の職種と人数 (イ) 積 極 的 支 援 a 初回支援は1人20分以上の個別支援、又は対象者のニーズや参加申込の状況 に応じて、1人20分以上の個別支援若しくは1グループ80分以上のグループ 支援を実施する。 なお、グループ支援を実施する場合は1グループ8人以下とし、対象者4人に 対して、保健指導実施者1人を確保することとする。 b 3か月以上の継続的な支援は中間評価を実施することとし、支援A(積極的関 与タイプ)及び支援B(励ましタイプ)によるポイント制とする。 なお、ポイントの上限は300ポイントとする。 c 6か月後の評価は通信等を利用して実施する。 d 具体的な内容としては、下記の (a) ~ (e) について明記すること。 (a) 初回支援から6か月後の評価までの実施スケジュール(3か月以上の継続的 な支援及び中間評価を含む) (b) 継続的な支援形態(電話、メール[手紙、FAX、電子メール等])及び支 援時間、支援ポイント (c) 支援内容:「標準的な特定健診・保健指導プログラム【改訂版】」の支援パ ターンを参考にして、複数のコースを作成すること。 (d) 指導教材(配布資料、指導ツール等) (e) 保健指導実施者の職種と人数 イ 実施期間 平成28年8月下旬~平成29年3月31日 *土・日や夜間の開催もあり ただし、本年度中に初回支援を実施し、継続的な支援を29年度に行う必要がある 場合は、29年度予算の範囲内で継続的な支援を引き継ぐものとする。《別契約》 ウ 実施場所 市が提供する施設(28年度は保健センター・姉崎保健福祉センター:通称アネッサ ・南総公民館・市津公民館の4施設の日程を確保済み)とする。また、利用者の居宅や 受託者が保有(管理)する施設での実施も可能とする。 なお、市が提供する施設で実施する場合は、保健指導実施者以外に必ず当日会場受付 担当者を配置し、会場設営及び受付を行い、終了時には机や椅子等は元の場所に片付け、 施設に設置されている報告書へ参加人数(スタッフの人数も含む)を記入する。 (2) 特定保健指導の募集案内用原稿の作成・提出 特定保健指導の参加募集案内の送付にあたって、動機付け支援及び積極的支援の保健指 導プログラム内容を紹介するリーフレット、日程及び申込方法を記載した原稿を作成・印 刷し、市へ提出する(それぞれA4判2枚程度)。 ※ 28年度配布見込数 5,500枚 ※ 27年度配布実績数 5,400枚(再募集用及び再々募集用2,900枚含む) (3) 特定保健指導のPR用ポスターの作成・提出 特定保健指導の参加募集のPRにあたって、動機付け支援及び積極的支援の保健指導プ ログラム内容を紹介するポスターを作成・印刷し、市へ提出する(A3判200枚、A2 判5枚程度)。 (4) 特定保健指導の実施 ア 参加申込の受付事務及び初回支援の準備 対象者への案内送付は市が行う。その後、市より対象者のデータを受け取り、電話又 は通信等で申し込みを受けて、日程調整をする。 市へ申込者の名簿を提出し、市より申込者の利用券(PDF形式)を受け取る。その 後、申込者へ利用券や指導教材を送付する等、初回支援の準備を行う。 イ 支援を実施する際の資格確認 支援を実施する際は、必ず利用券及び市原市国民健康保険被保険者証を用い、資格確 認を行う。なお、資格喪失者へは支援を実施せず、市が準備した資料を提供する。その 後、速やかに市へ報告する。 ウ 支援計画の作成 特定健康診査の結果や個々の生活状況を踏まえ、また、対象者が選択した具体的で実 践可能な行動目標・行動計画を継続できるように必要な介入・支援等を記載した支援計 画を作成する。 支援計画は「標準的な健診・保健指導プログラム【改訂版】」と同程度のものとする。 エ 特定保健指導の実施に係る記録及び実施報告書等の作成・提出 (ア) 利用者について、特定保健指導支援計画及び実施報告書(実績評価書含む)並び に実施した支援内容についての記録を作成、提出すること。これらの報告の様式は 「標準的な健診・保健指導プログラム【改訂版】」に示された電子的なデータ標準 様式の記載項目に準ずるものとし(XML形式)、電子データで5日までに国民健 康保険団体連合会(以下、「国保連」という。)へ提出する。 なお、平成29年3月の初回支援実施分は、平成29年4月5日までに提出する こと。 また、対象者本人が記載した個人記録については、デジタル化が望ましいが、紙 での記録・保管でも可能とする。5年間を保存期間とし、その後は確実に全データ を処分する。 (イ) 初回支援終了後は、利用者の署名入り出欠簿、初回支援実績一覧(日毎、月毎) を翌月末までに市へ提出する。 (ウ) 利用者の早期把握のため、初回支援終了後及び6か月後の評価終了後(積極的支 援は継続的な支援状況を含む)の国保連に提出した実績をXMLデータ提出件数表 として、国保連への提出月の翌月末までに市へ提出する。 オ 未利用者に対する勧奨 参加募集案内の送付後、はがきや電話等による利用勧奨を積極的に行う。なお、電話 による利用勧奨は、対象者のライフスタイルに合わせて、夜間や休日も行う。また、対 象者より辞退の申し出があった場合は、可能な限り理由を聴取し、市へ報告する。 カ 利用中断者に対する催促 (ア) 利用中断者(初回支援欠席者を含む)に対して、状況把握を行い、利用に向けた 調整を行う。 (イ) 転居等のやむを得ない理由による利用中断者については、速やかに市へ報告する。 (5) 特定保健指導業務委託の年度実施報告書の作成・提出 特定保健指導終了後、年度実施報告書を平成29年12月末までに作成・提出する。 (6) 市との打ち合わせ会議の開催 特定保健指導全般の事業計画書を提出し、企画内容や運営方法、年間スケジュール、募 集案内用原稿、指導教材等について、支援開始前に市と十分な打ち合わせ会議を行う。 また、対象者全ての支援が終了するまでの期間は、進捗状況の報告等を含め、定期的な 会議を開催する。 6 支払方法 初回支援実施予定者数(うち、評価終了予定者数) 計 動機付け支援 510人 (42人) 700人 積極的支援 190人 (15人) (57人) 委託料の支払方法は単価(1人当たり)契約とし、「動機付け支援」は初回支援終了後に 8割、6か月後の評価終了後に2割とし、「積極的支援」は初回支援終了後に4割、6か月 後の評価終了後に6割とし、請求及び支払いについては「委託契約書」により行う。 動機付け支援及び積極的支援の委託料はいずれも従量制とし、それに係る人件費、旅費、 通信費等の一切を含むものとする。 7 利用者からの相談対応 利用者からの問い合わせに対応できるよう連絡先を明確にするとともに、連絡を取りやす い体制を整備する。 8 利用者からの苦情及び事故対応 利用者からの苦情及び保健指導中に事故が発生した場合は、適切な処置を講じるとともに、 速やかに市へ報告し、苦情又は事故内容、苦情・事故再発防止策について記録を作成し提出 する。必要に応じて、利用者を傷害保険に加入させる等、事故の責任及び損害賠償等につい ては受託者に帰属する。 また、事業の実施にあたっては、安全管理に十分な注意を図ることとする。 9 個人情報 個人情報の取り扱いに関しては、「市原市個人情報保護条例」等を遵守し、個人情報の保 護に努める。 10 その他 本仕様書に定めていない事項については、別途、市と協議する。
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