１株株主１坪地主になってくださいみなさんの記憶にまだ残っているでしょうが、去年９月９日から１０日にかけて関東、東北地方はまれに見る豪雨に見舞われました。この豪雨は日光、鹿沼地域などに大きな被害を出したほか鬼怒川の氾濫によって下流の茨城県常総市では住宅の水没や死者がでるなど大きな災厄をもたらしました。私たちの活動のフィールドである鬼怒川の河川敷も水がのり氏家大橋上流にあるカワラノギク保全地が洗われてしまいました。そこに設置していた看板も基礎部分までむきだしに洗掘されたおされてしまいました。現場への進入路には深い水たまりができ大きな玉石がごろごろあらわれて数日間は近寄ることも出来ない状況でした。被害はこれだけにとどまりません。ゆうゆうパークの一角、私たちの活動の原点であるシルビアシジミの食草ミヤコグサの第一管理地もまた水がのってしまいました。管理地の半分以上が水浸しになり砂におおわれました。現在リーフレットに使っているミヤコグサのあのみごとな姿は望むべくもありません。写真はこの管理地の最盛期の姿です。実は水害に会う前から管理地が年々貧弱な状態になっていることは私たちの間で問題になっていました。「ここが活動の原点なんですなんてとてもいえない。」「恥ずかしい。」「なんとかしなければ」と。 -1- わたしたちはやりたいことがたくさんあります。でもできることはおのずとかぎりがあります。そんなときに鬼怒川の氾濫です。このさい率直に申し上げます。わたしたちの年間活動はかなりの数になります。でもそれに参加してくれるのはごくごくかぎられた方です。あらためてみなさんの協力をおねがいします。管理地のミヤコグサの１株株主になってください。できることなら１坪地主になってください。もうお分かりと思いますが株主になるのに出資金は必要ありません。せめて年間１日、それもあなたの都合のよい日、やりくりのつく時間で結構です。管理地のミヤコグサの１株株主になってミヤコグサを育ててください。その１株、その１坪を小石で囲んで自分の管理地としてください。その配当はといえば、未来へこの資産をなくすことなく手渡す一役をはたしたかなというささやかな満足感でしょうか。今年の年間活動表にはミヤコグサ管理地での特別活動日キャンペーンを４回もうけました。くどいようですがこれは一応の目安です。この日でなくてもけっこうです。ぜひあなたのもてる時間をさいてください。そして来年の総会であなたも１株株主、１坪地主としてこの会のありかたについて発言してくださるようお願いいたします。来年の株主総会を楽しみにしています。 -2-