魚瀬地区（PDF：541KB）

【整理番号　４６】
事後評価書（完了後の評価）
都道府県名
事業名
島根県
関係市町村
漁村総合整備事業
おのぜ
地区名
魚瀬
松江市
漁業集落環境整備事業
（
事業主体
）
まつえし
松江市
Ⅰ　基本事項
１．地区概要
漁港名（種別）
属地陸揚金額
登録漁船隻数
主な漁業種類
地区の特徴
魚瀬漁港（第1種）
5
百万円
34
隻
まき網、1本釣り、採貝
104
人
利用漁業者数
5
トン
属地陸揚量
39
隻
利用漁船隻数
さざえ、あわび、わかめ類、ぶり類
主な魚種
魚瀬漁港は、島根半島の中央に位置し、北東に開口した漁港で、背後が急峻
な地形の狭隘な土地に民家が密集している漁村集落が存在している。地区の
漁業は、一本釣り、まき網、採貝業が主に営まれており、ぶり類、いか類、
さざえなどの水揚げが多い。
２．事業概要
事業目的
魚瀬地区は松江市の最西端に位置し、交通の利便性が悪く、漁港背後の急傾
斜地に家屋が密集する典型的な漁村集落である。これらの家屋は緊急車の進
入ができる道路もなく不便で、集落の過疎化、高齢化が問題となっている。
これらを解消するために、環境基盤の整備・改善をおこない、快適な生活環
境を構築することを目的とする。
主要工事計画
漁業集落道L=870ｍ、水産飲雑用水施設1式、漁業集落排水施設1式、防災安全
施設1式、緑地広場施設A=3,000㎡、用地整備A=4,000㎡
事業費
1,229 百万円
事業期間
平成11年度～平成20年度
Ⅱ　点検項目
１．費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化
本事業では、事業採択時に費用対効果分析を実施していない。
２．事業効果の発現状況
事業実施以前は、漁業を行うために毎日徒歩で漁具を運んでいたが、集落道整備により車で
運ぶことが可能になり、通漁時間が大幅に短縮された。また、以前は住民の憩いの場となる
緑地や子どもの遊び場となる広場の整備が遅れていたため、住民同士の交流が不十分であっ
たが、本事業の多目的広場や展望広場の整備により、コミュニティの醸成が促進された。
現時点での費用対効果分析の結果は１．０を上回っており、一定の効果発現が見られる。
３．事業により整備された施設の管理状況
本事業により整備された施設は、施設管理者である松江市が適正に施設の維持、保全及び運
営その他の管理を行っている。
４．事業実施による環境の変化
漁業集落排水施設の整備により、水路及び海の水質が浄化され、悪臭の改善、蚊や蝿などの
害虫の発生の減少により、衛生環境が改善された。集落道整備により緊急車両が家の前まで
行けるようになったこと、及び防火水槽、転落防止柵等の整備により生活環境が改善された
ことで安心して生活できるようになった。
５．社会経済情勢の変化
当該漁港において、高齢化や人口減少問題等があり、漁業者は年々減少している。
また、平成18年1月には島根県内の沿海20漁協が統合・合併し、さらに同年4月には県漁連・
県信漁連との事業統合を行い、漁業協同組合JFしまねが誕生した。
【整理番号　４６】
６．今後の課題
特になし。
７．事業の投資効果が十分見込まれたか
直前評価時の費用
便益比Ｂ／Ｃ
－
現時点の
Ｂ／Ｃ
1.65
※別紙「費用対効果分析
集計表」のとおり
Ⅲ　総合評価
本事業では、快適な生活環境の構築を図るために、集落道、水産飲雑用水施設、漁業集落排水施
設等の集落環境施設について整備を行った。貨幣化が可能な効果について、費用対効果分析を
行ったところ、１．０を超えており、経済効果についても確認されている。
また、事業効果のうち貨幣化が困難な効果についても、「以前より安心して生活が出来るように
なった」という地元住民からの声もあり、集落環境の改善が図られたものと考える。
以上の結果から、本事業は当該地区において快適な生活環境の構築に寄与したものとなってお
り、想定した事業効果の発現が認められた。
【整理番号　４６】
費用対効果分析集計表
１　基本情報
都道府県名
事業名
島根県
地区名
漁村総合整備事業
（漁業集落環境整備事業）
魚瀬
施設の耐用年数
37
２　評価項目
評価項目
①水産物生産コストの削減効果
便益額（現在価値化)
450,923
千円
②漁獲機会の増大効果
千円
③漁獲可能資源の維持・培養効果
千円
④漁獲物付加価値化の効果
千円
漁業就労環境の向上
⑤漁業就労環境の労働環境改善効果
千円
生活環境の向上
⑥生活環境の改善効果
地域産業の活性化
⑦漁業外産業への効果
水産物の生産性向上
便
益
の
評
価
項
目
及
び
便
益
額
⑧生命・財産保全・防御効果
2,740,111
千円
千円
243,172
千円
非常時・緊急時の対処
⑨避難・救助・災害対策効果
千円
⑩自然環境保全・修復効果
千円
自然保全・文化の継承 ⑪景観改善効果
⑫地域文化保全・継承効果
千円
598,715
千円
⑬漁港利用者の利便性向上効果
千円
⑭その他
千円
その他
計（総便益額）　Ｂ
4,032,921
千円
総費用額（現在価値化）　Ｃ
2,450,483
千円
費用便益比　Ｂ／Ｃ
1.65
３　事業効果のうち貨幣化が困難な効果
１．雑排水の垂れ流しや停滞等を要因とする蚊や蝿などの発生の減少による、生活快適性の
向上（覆蓋化費用、害虫駆除に係る費用削減効果）
２．緊急車両が家の前まで行けるようになったことによる生命・財産保全効果
３．漁業集落排水施設整備による、港内水域及び周辺の海域等の水質改善保全効果
【整理番号　４６】
【整理番号　４６】
魚瀬漁港漁業集落環境整備事業の効用に関する説明資料
１．事業概要
（１）事
業
目
的：魚瀬地区は松江市の最西端に位置し、交通の利便性が悪く、漁港背後
の急傾斜地に家屋が密集する典型的な漁村集落である。これらの家屋
は緊急車の進入ができる道路もなく不便で、集落の過疎化、高齢化が
問題となっている。これらを解消するために、環境基盤の整備・改善
をおこない、快適な生活環境を構築することを目的とする。
（２）主要工事計画：漁業集落道L=870ｍ、水産飲雑用水施設1式、漁業集落排水施設1式、
防災安全施設1式、緑地広場施設A=3,000㎡、用地整備A=4,000㎡
（３）事
業
（４）工
費：１，２２９百万円
期：平成１１年度～平成２０年度
２．総費用便益比の算定
（１）総費用総便益比の総括
区分
算定式
数値
総費用（現在価値化）
①
2,450,483 （千円）
総便益額（現在価値化）
②
4,032,921 （千円）
総費用総便益比
②÷①
1.65
（２）総費用の総括
施設名
整備規模
事業費（千円）
1.漁業集落環境施設
漁業集落道
L=870ｍ
277,858
水産飲雑用水施設
1式
330,000
漁業集落排水施設
1式
445,000
防災安全施設
1式
15,813
緑地広場施設
A=3,000ｍ
2
38,015
用地整備
A=4,000ｍ2
121,914
計
維持管理費等
1,228,600
231,065
総費用
1,459,665
現在価値化後の総費用
2,450,483
【整理番号　４６】
（３）年間標準便益
区分
効果項目
年間標準便益額
（千円）
効果の要因
漁業集落道整備に伴う漁具等の運搬及び
通漁時間の短縮
水産物生産コストの削減効果
17,898
生活環境の改善効果
漁業集落道整備に伴う住民の生活利便性
の向上及び交通時間の短縮、道路管理作
業に係る労務時間の短縮、衛生環境の改
善・水洗化・水の確保による生活快適性
95,704
の向上、断水時等苦情（濁度）対応人件
費の削減、水道施設維持管理費の軽減、
防災安全施設整備に伴う生活上の安心感
の増大
生命・財産保全・防御効果
9,652 漁業集落道整備に伴う転落事故の減少
地域文化保全・継承効果
20,314
計
緑地広場整備に伴う住民の交流促進とコ
ミュニティの醸成
143,568
（４）総便益算出表
便益（千円）
評
価年割引率水産物生
生活環境生命・財地域文化
期度
産コスト
の改善効産保全・保全・継
間
の削減効
果
防御効果承効果
① 果
0
0
0
0
1 11 1.873
計
割引後
効果額合計
（千円）
②
①×②
0
0
12 1.801
13 1.732
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
14 1.665
15 1.601
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
16 1.539
17 1.480
0
0
0
0
0
0
0
49,501
0
20,314
69,815
103,326
18 1.423
19 1.369
0
86,732
0
20,314
107,046
152,326
0
86,732
0
20,314
107,046
146,546
10 20 1.316
11 21 1.265
0
86,732
0
20,314
107,046
140,873
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
181,614
12 22 1.217
13 23 1.170
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
174,722
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
167,975
14 24 1.125
15 25 1.082
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
161,514
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
155,341
16 26 1.040
17 27 1.000
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
149,311
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
143,568
18 28 0.962
19 29 0.925
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
138,112
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
132,800
20 30 0.889
21 31 0.855
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
127,632
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
122,751
22 32 0.822
23 33 0.790
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
118,013
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
113,419
2
3
4
5
6
7
8
9
【整理番号　４６】
24 34 0.760
25 35 0.731
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
109,112
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
104,948
26 36 0.703
27 37 0.676
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
100,928
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
97,052
28 38 0.650
29 39 0.625
30 40 0.601
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
93,319
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
89,730
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
86,284
31 41 0.577
32 42 0.555
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
82,839
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
79,680
33 43 0.534
34 44 0.513
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
76,665
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
73,650
35 45 0.494
36 46 0.475
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
70,923
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
68,195
37 47 0.456
38 48 0.439
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
65,467
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
63,026
39 49 0.422
40 50 0.406
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
60,586
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
58,289
41 51 0.390
42 52 0.375
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
55,992
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
53,838
43 53 0.361
44 54 0.347
17,898
95,704
9,652
20,314
143,568
51,828
17,898
46,203
9,652
0
73,753
25,592
45 55 0.333
46 56 0.321
17,898
8,972
9,652
0
36,522
12,162
17,898
8,972
9,652
0
36,522
11,724
47 57 0.308
48 58 0.296
17,898
8,972
9,652
0
36,522
11,249
0
0
0
0
0
0
49 59 0.285
50 60 0.274
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
51 61 0.264
52 62 0.253
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
53 63 0.244
54 64 0.234
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
55 65 0.225
56 66 0.217
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
57 67 0.208
58 68 0.200
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
59 69 0.193
60 70 0.185
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
計
4,032,921
【整理番号　４６】
３．効果額の算定方法
（１）水産物生産コストの削減効果
①漁業集落道整備に伴う漁具等の運搬及び通漁時間の短縮
整備前は、道幅が狭く階段等も通るため、自宅から徒歩で漁具等を漁船まで運んでいた。集
落道整備により、自宅から自動車による運搬が可能となった。その運搬時間の短縮を便益と
して算定する。短縮時間は、片道徒歩20分から自動車3分、往復で34分（0.57時間）として算
定する。
①-1　専業漁業者
区分
年間出漁日数(日)
備考
①
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町漁業者
調査実施方法：ヒアリング調査
200 調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
対象漁業者数(人）
②
運搬回数（回（往復））
③
1回当たり短縮時間（時間）
④
漁業者労務単価(円/時間)
⑤
年間便益額（千円/年）
正組合員37人-渡船業者2人
35 （平成24年港勢調査）
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町漁業者
1 調査実施方法：ヒアリング調査
0.57
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
片道当たり17分短縮(徒歩20分→車3分)、往復34
分短縮
平成25年漁業経営調査報告
1,447 （H26、農林水産省(3t未満))
5,774 ①×②×③×④×⑤／１０００
①-2　兼業漁業者
区分
備考
年間出漁日数(日)
①
対象漁業者数（人）
②
運搬回数（回（往復））
③
1回当たり短縮時間（時間）
④
漁業者労務単価(円/時間)
⑤
年間便益額（千円/年）
100
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町漁業者
調査実施方法：ヒアリング調査
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
67 准組合員数（平成24年港勢調査）
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町漁業者
1 調査実施方法：ヒアリング調査
0.57
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
片道当たり17分短縮(徒歩20分→車3分)、往復34
分短縮
平成25年漁業経営調査報告
1,447 （H26、農林水産省(3t未満))
5,526 ①×②×③×④×⑤／１０００
①-3　渡船業者
区分
備考
年間出漁日数(日)
①
対象漁業者数（人）
②
運搬回数（回（往復））
③
1回当たり短縮時間（時間）
④
漁業者労務単価(円/時間)
⑤
年間便益額（千円/年）
年間便益額（千円/年）
200 調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町漁業者
2
調査実施方法：ヒアリング調査
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
20 渡船業者→正組合員
片道当たり17分短縮(徒歩20分→車3分)、
0.57 往復34分短縮
平成25年漁業経営調査報告
1,447 （H26、農林水産省(3t未満))
6,598 ①×②×③×④×⑤／１０００
17,898 ①-1 ～ ①-3計
【整理番号　４６】
（２）生活環境の改善効果
①漁業集落道整備に伴う住民の生活利便性の向上及び交通時間の短縮
集落道整備前は道幅が狭いため家屋まで車がアクセスできず、家屋から離れた駐車場まで徒
歩で移動するなど、集落の住民の通勤や買い物等に時間がかかっていた。集落道整備により
家屋付近まで車がアクセスできるようになり、住民の生活利便性が向上した。また、集落道
整備によって交通の所要時間も短縮した。
区分
受益対象家屋(戸)
備考
①
64
1世帯当たり短縮所要時間（時間/週） ②
1.07
一般利用者単価(円/時間)
③
年間便益額（千円/年）
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
全世帯の41％が該当（157戸×0.41＝64）
1日当たり1.29回利用
1回当たり7.12分短縮
（7.12×1.29×7／60＝1.07）
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
7,770 ①×②×５２週×③／１０００
②集落道整備に伴う道路管理作業に係る労務時間の短縮
集落道整備により、地域住民が負担していた除草や除雪、道路側溝清掃などの道路管理作業
に係る労務時間が短縮された。
②-1　除草作業
区分
受益対象家屋(戸)
備考
①
松江市住民基本台帳登録世帯数（H27.8月末現
157 在）
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
1回当たり9分短縮
短縮された労務時間（時間/回）
②
0.15
1世帯当たり作業人数（人/回）
③
1.10 調査実施方法：ヒアリング調査
作業回数（回/年）
④
一般利用者単価(円/時間)
⑤
年間便益額（千円/年）
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町民
3
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
1世帯当たり1人以上人員を提供
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
169 ①×②×③×④×⑤／１０００
②-2　除雪、道路側溝清掃、その他作業
区分
備考
13 調査日：平成27年9月
受益対象家屋(戸)
①
短縮された労務時間（時間/年）
②
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
0.60 調査実施者：松江市
1世帯当たり作業人数（人/年）
③
1.13 全世帯の8％が該当（157戸×0.08＝13）
一般利用者単価(円/時間)
④
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
年間便益額（千円/年）
年間便益額（千円/年）
19 ①×②×③×④／１０００
188 ②-1 ～ ②-2計
【整理番号　４６】
③衛生環境の改善による生活快適性の向上
漁業集落排水施設の整備により、雑排水の垂れ流しや停滞等を要因とする害虫の発生、悪
臭、景観の悪化等が防止され、環境衛生が改善された。それに伴い、どぶ浚い等雑排水路の
清掃作業に係る労務時間が削減された。
区分
備考
年間作業回数(回)
①
5.94 調査日：平成27年9月
作業時間(時間/回)
②
1.49
1世帯当たり作業人数(人/回)
③
1.38
受益対象家屋（戸）
④
157 松江市住民基本台帳登録世帯数（H27.8月末現在）
一般利用者単価(円/時間)
⑤
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
年間便益額（千円/年）
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
4,184 ①×②×③×④×⑤／１０００
④水洗化による生活快適性の向上
漁業集落排水施設の整備により、計画対象区域の世帯では水洗トイレが利用可能となり、生
活快適性が向上した。
④－1　浄化槽の設置による水洗化
区分
備考
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
排水処理施設対象世帯の99％が該当
(147戸×0.99＝145)
持続的な汚水処理システム構築に向けた都道府県構
想策定マニュアル(H26、国土交通省・農林水産省・
環境省）
持続的な汚水処理システム構築に向けた都道府県構
想策定マニュアル(H26、国土交通省・農林水産省・
環境省）
持続的な汚水処理システム構築に向けた都道府県構
想策定マニュアル(H26、国土交通省・農林水産省・
環境省）
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
49％の世帯が設置スペース無(145*0.49＝72)
世帯数(戸)
①
145
浄化槽設置費用(円/基)
②
837,000
浄化槽維持管理費用(円/基/年)
③
65,000
浄化槽耐用年数(年)
④
32
家屋取壊必要世帯数(戸)
⑤
72
家屋取り壊し費用(円/m2)
⑥
家屋修復作業(円/m2)
⑦
合併処理浄化槽面積(m2)
⑧
4.5 5人槽と想定。1.5m×3.0m
年間地代(宅地価格)(円/m2)
⑨
343 8,567×0.04（借地料換算）
木造住宅耐用年数(年)
⑩
浄化槽設置費及び維持管理費
年間便益額（千円/年）
⑪
地震被害想定調査報告書手法編
値
建設着工統計調査報告 H26年度分 (H27、国土
170,000
交通省）木造一戸建1m2あたり工事予定額
魚瀬町実勢価格（宅地）
国土交通省　土地総合情報システムより
浄化槽の設置に必要な家屋の取り
壊し及び復旧費
⑫
年間便益額（千円/年）
年間地代（宅地価格借地料換算）
⑬
年間便益額（千円/年）
年間便益額（千円/年）
9,075 (神奈川県、H27) 構造別解体費用木造中央
22 減価償却資産の耐用年数に関する省令　財務省
13,217 ①×（②／④＋③）／１０００
2,637 ⑤×⑧×（⑥＋⑦）／⑩／１０００
223 ①×⑧×⑨／１０００
16,077 ⑪＋⑫＋⑬
【整理番号　４６】
④－2　くみ取り作業立会時間の短縮
区分
年間くみ取り回数(回)
①
１回当たり立会時間(時間)
②
立会人員(人)
③
一般利用者単価(円/時間)
④
年間便益額（千円/年）
備考
7.43 調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
0.35 調査実施者：松江市
排水処理施設対象世帯の99％が該当
(147戸×0.99＝145)
145 1世帯1人立会
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
822 ①×②×③×④／１０００
④－3　し尿処理の経費削減
区分
備考
7.43 調査日：平成27年9月
年間くみ取り回数(回)
①
１回当たり収集料金(円)
②
対象世帯数(戸)
③
対象処理人口(人)
④
し尿処理施設処理人口(人)
⑤
7,371 松江市上下水道局調べ
施設建設費(千円)
⑥
2,725,478 松江市上下水道局調べ
年間維持管理費(千円)
⑦
93,398 松江市上下水道局調べ
施設耐用年数(年)
⑧
くみ取り費用
年間便益額（千円/年）
⑨
3,503 ①×②×③／１０００
し尿処理施設建設費、維持管理費
⑩
年間便益額（千円/年）
12,645 (⑥／⑧＋⑦)×④／⑤
年間便益額（千円/年）
16,148 ⑨＋⑩
年間便益額（千円/年）
33,047 ④-1 ～ ④-3計
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
3,252 調査実施者：松江市
排水処理施設対象世帯の99％が該当
145 (147戸×0.99＝145)
上下水道事業年報　平成25年版
522 （H26、松江市上下水道局）　計画処理人口
32
【整理番号　４６】
⑤水の確保による生活快適性の向上
水産飲雑用水施設の整備により、生活用水の確保に関する状況が改善し、生活快適性が向上
した。
⑤-1水道敷設無世帯
水道敷設がなかった世帯に関しては、住民において井戸等による飲用水及び生活用水等の水
の確保を行っていたが、水産飲雑用水施設の整備により、その状況が改善された。水の確保
に要する費用に代替して便益を算出する。井戸等による住民レベルにおける水道と同等の水
確保のための代替費用と回避支出を便益とし、具体的には１）井戸等の建設費用、２）井戸
等の維持管理費、３）水質検査費で代替する。
区分
備考
対象世帯数(戸)
①
井戸等1箇所当たり建設費（千
円）
②
井戸等の耐用年数（年）
③
16
1箇所当たり維持管理費（千円/
年）
④
200
1箇所当たり検査費用（千円/年） ⑤
204
年間便益額（千円/年）
6
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
全世帯の4％が該当（157戸×0.04＝6）
2,000 水道事業の費用対効果分析マニュアル
-算定事例-、（H23、厚生労働省）
（44＋160＝204）
3,174 ①×(②／③＋④＋⑤）
⑤-2排水施設整備に伴う水不足の回避
施設整備前の簡易水道では、当該事業によるトイレ水洗化や防火施設整備により水量が不足
することが予想されていたが、水産飲雑用施設の整備により、その状況が回避された。水の
確保に要する費用に代替して便益を算出する。具体的には当該事業により新たに不足する水
量を算出し、その水量を井戸等によって確保するための代替費用を便益とする。
区分
備考
整備前最大配水量（m3/日）
①
140 松江市調べ
計画時予想最大給水量（m3/日）
②
226.8 松江市調べ
不足水量（m3/日）
③
1人当たり計画最大給水量（m3/
日）
④
不足相当人数（人分）
⑤
計画時1世帯当たり人口（人/世
帯）
⑥
不足相当世帯数（世帯分）
⑦
井戸等1箇所当たり建設費（千
円）
⑧
井戸等の耐用年数（年）
⑨
16
1箇所当たり維持管理費（千円/
年）
⑩
200
1箇所当たり検査費用（千円/年） ⑪
204
86.8 ②－①
0.315 松江市調べ
276 ③÷④
3.38 松江市調べ、　530人/157戸
82 ⑤÷⑥
2,000 水道事業の費用対効果分析マニュアル
-算定事例-、（H23、厚生労働省）
（44＋160＝204）
年間便益額（千円/年）
43,378 ⑦×(⑧／⑨＋⑩＋⑪）
年間便益額（千円/年）
46,552 ⑤-1 ～ ⑤-2計
【整理番号　４６】
⑥断水時等苦情（濁度）対応人件費の削減
当地区では、以前は夏の渇水期には水量が不足するため断水が起こっていた。渇水により水
が濁るため苦情が出、そのたびに職員が苦情対応にあたっていた。水産飲雑用水施設整備に
より、渇水および水の濁りがなくなり、この対応に係る経費が削減された。
区分
備考
年間濁度苦情回数（回）
①
1回当たり対応時間（時間）
②
1回当たり対応人数（人）
③
一般利用者単価（円/時間）
④
2
0.5 松江市上下水道局調べ
2
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
年間便益額（千円/年）
4 ①×②×③×④／１０００
⑦水道施設維持管理費の軽減
水産飲雑用水施設の整備により、当地区の水道施設の修理費の削減効果があった。
区分
備考
整備前修理費（千円/年）
①
年間便益額（千円/年）
2,945 松江市上下水道局調べ
2,945 ①
⑧防災安全施設整備に伴う生活上の安心感の増大
防火水槽および転落防止柵の設置により、火災時や子ども・高齢者の通行時に対する住民の
安心感が増大したとして便益を算出する。便益は地域住民1世帯当たり支払意思額を推定し、
受益世帯数を乗じて算定する。
区分
備考
対象世帯数(戸)
①
1世帯当たり支払意思額（円）
②
年間便益額（千円/年）
157 調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
6,463 調査実施者：松江市
1,014 ①×②／１０００
【整理番号　４６】
（３）生命・財産保全・防御効果
①漁業集落道整備に伴う転落事故の減少
当地区は急傾斜地に家屋が建っており、大雨の際に水が溢れた道路側溝に人が転落し流され
て死亡する事故があった。漁業集落道整備により、側溝に蓋がされ、住民の生命が保全され
た。軽減される人的損失を便益として計測する。
区分
備考
平均年収（千円）
①
平均年齢（歳）
②
生活控除率
③
ライプニッツ係数
④
2,579 市町村民経済計算（平成24年度）、島根県
松江市年齢別人口集計（H27.8月末現在）、住
55.1 民基本台帳より
0.4 裁判の基準
自動車損害賠償責任保険の保険金等及び自動
9.899 車損害賠償責任共済の共済金等の支払基準、
平成13年金融庁・国土交通省告示第1号
1人当たり逸失利益（千円/人）
⑤
1人当たり精神的損害額（千円/
人）
⑥
事故発生確率（％）
⑦
年間便益額（千円/年）
15,318 ①×（１－③）×④
公共事業評価の費用便益分析に関する技術指
226,000 針(共通編)、国土交通省、H21
4.0 1件/25年　（S48及びH10に1件発生）
9,652 (⑤＋⑥）×⑦／１００
（４）地域文化保全・継承効果
①緑地広場整備に伴う住民の交流促進とコミュニティの醸成
緑地広場整備により住民の交流や憩いの場、子どもの遊び場が創出され、地域住民の余暇活
動や交流が深まり、コミュニティの醸成が促進された。便益は、余暇活動の内容ごとに施設
を利用する住民の人数と利用時間から時間価値によって算定する。
①-1　展望広場　散歩・ウォーキング
区分
備考
1人当たり利用時間（時間）
①
0.17
のべ利用者数（人/年）
②
11,744
一般利用者単価(円/時間)
③
年間便益額（千円/年）
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
4,356 (①×②×③）／１０００
①-2　多目的広場　地区運動会
区分
備考
1人当たり利用時間（時間）
①
3.5
のべ利用者数（人/年）
②
136
一般利用者単価(円/時間)
③
年間便益額（千円/年）
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町民
調査実施方法：ヒアリング調査
調査調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
10分
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町民
調査実施方法：ヒアリング調査
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
1,038 (①×②×③）／１０００
【整理番号　４６】
①-3　多目的広場　ゲートボール
区分
備考
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町民
調査実施方法：ヒアリング調査
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
1人当たり利用時間（時間）
①
3
のべ利用者数（人/年）
②
1,904
一般利用者単価(円/時間)
③
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
年間便益額（千円/年）
12,463 (①×②×③）／１０００
①-4　多目的広場　散歩・ウォーキング
区分
1人当たり利用時間（時間）
①
備考
0.33
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町民
調査実施方法：ヒアリング調査
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
20分
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
のべ利用者数（人/年）
②
2,246
一般利用者単価(円/時間)
③
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
年間便益額（千円/年）
1,617 (①×②×③）／１０００
①-5　多目的広場　グラウンドゴルフ
区分
1人当たり利用時間（時間）
①
のべ利用者数（人/年）
②
一般利用者単価(円/時間)
③
年間便益額（千円/年）
備考
3
111
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町民
調査実施方法：ヒアリング調査
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
726 (①×②×③）／１０００
①-6　多目的広場　その他（家族でのレクリエーションなど）
区分
1人当たり利用時間（時間）
①
0.67
のべ利用者数（人/年）
②
78
一般利用者単価(円/時間)
③
年間便益額（千円/年）
年間便益額（千円/年）
備考
調査日：平成27年10月、調査対象：魚瀬町民
調査実施方法：ヒアリング調査
調査実施者：松江市
調査場所：魚瀬自治集会所
40分
調査日：平成27年9月
調査対象：魚瀬町157世帯中95世帯回答
調査実施方法：アンケート調査
調査実施者：松江市
2,182 平成26年毎月勤労統計調査(H27､厚生労働省)
114 (①×②×③）／１０００
20,314 ①-1 ～ ①-6計

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