トリオ TR−1000 50MHzトランシーバー トリオ社製TR−1000は、1966年に発売された肩掛け式のハンディー機で、単一電池8本を含めた重 量は約 3.8 ㎏です。本機は送信部を水晶発振とし、受信部にはコリンズ型のダブルスーパーを採用しています。 発表時の構成では水晶発振2SA70、励振段2SC32、終段増幅2SC609と3石が用いられて、終段入 力2W、空中線電力1Wが得られました。 終段と励振段の両方のコレクターを変調することによって、充分明瞭度の良いA3電波を得ています。A3の 100%変調時に370mAも消費したので、単一電池8本と電源がかなりの重量を占めることになったのはA 3の宿命でした。本機の受信部はコリンズ型のダブルスーパーで受信の安定度はたいへん優れたものでした。第 一局発43MHzの水晶発振と混合し50∼52MHzを7∼9MHzの第一IFに変換,第二局発のバリコン をパネル面に出して受信ダイヤルとしています。
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