~京都府報道発表資料~ 地域で認知症の方を見守るため警察との連携

地域で認知症の方を見守るため警察との連携を強化します
~認知症高齢者が行方不明になられた場合の早期発見、関係機関との迅速な連絡が可能に~
平 成 2 8 年 4 月 8 日
京都府健康福祉部高齢者支援課
電 話 075-414-4593
京都府では、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちづくりを推進しており、認
知症への理解を促進し、府域全体で認知症の方と家族を支えるため、“認知症サポーター”(ボランティア)
を育成する役割を担う「認知症キャラバン・メイト養成研修」を平成 17 年から実施し、現在、4,000 人以上を
養成してきました。
近年、認知症高齢者等が行方不明となり保護される事案が増加傾向にあることなどから、府・市町村・府警
本部がより一層連携することが重要であり、この度、京都府警察本部の協力を得て、府警本部及び府内 25 の全
警察署から44 名の警察官に参加いただくこととなりましたのでお知らせします。
これにより、警察署・交番が行うパトロールや相談業務、また、万一、認知症高齢者が行方不明になられた
場合の捜索時において、認知症の特性を踏まえた適切な声かけや地域包括支援センターなど関係機関等への迅
速な連絡などが期待できるようになります。さらに今後、今回受講の警察官が講師となり、交番勤務等の警察
官等にも研修を実施し、“認知症サポーター”の輪を広げていく予定です。
1 京都府・市町村と京都府警察本部とが連携して行う取組の内容
(1) 市町村及び全警察署に認知症サポーターの養成を行う認知症キャラバン・メイトを養成・配置
市町村職員や全警察署(25)の生活安全担当部署の幹部職員等を対象にした養成研修を実施
(2) 全警察署で認知症サポーターを養成
キャラバン・メイトが講師となり交番勤務の警察官等を認知症サポーターとして養成(6 月以降)
(3)府・市町村、警察、医療・介護・福祉の関係機関の連携を強化
各警察所轄圏域において「SOSネットワーク」(※2)構成機関連絡会議を定期開催
2 期待される効果
○地域のパトロール時や交番において、警察官等による認知症の人の特性を踏まえた対応力が向上
○認知症高齢者が行方不明になった際の対応力(声掛けなどの仕方、関係機関への連絡体制)が向上
○地域全体で認知症の人を支える体制づくりの推進・向上
3 認知症キャラバン・メイト養成研修
(1) 日
時
平成28年4月15日(金)10時~17時
(2) 会
場
京都府庁 職員福利厚生センター 3階大会議室(第2~5会議室)
(3) 受 講 者
行政関係者(市町村職員)38名、警察関係者(警察署生活安全課職員等)44名
(4) 研修内容
○認知症に係る理解(症状、支援、接し方、介護者の気持ち)
講師
なるもと
じん
京都府立医科大学大学院 精神機能病態学准教授 成本 迅 氏
~京都府報道発表資料~
京都府広報監
まゆまろ
○認知症サポーター養成講座の運営方法(ロールプレイ及びグループワーク)
講師
認知症の人と家族の会京都府支部代表
綾部市社会福祉協議会事務局長
あらまき
あつこ
やました
のぶかず
荒牧 敦子 氏
山下 宣和 氏
※1 キャラバン・メイトとは、自治体等と協働して認知症サポーター養成講座の講師役を担う、認知症に関する理解を促進す
るための啓発リーダー。 平成17 年度以降、4,481 人 、サポーター数164,191 人(平成27 年12 月末現在)
<参考>全国に約710 万人
※2 SOSネットワークとは、地域で認知症高齢者等が行方不明になられた際、警察や市町村、地域の関係機関や団体、市
民が協力して行方不明者を早期に発見するためのネットワーク。平成27 年度末現在、府内24 市町村で構築済み。
なお、平成26 年10 月、認知症高齢者等の行方不明時における早期発見のためのルールを定めた連携要領を全国で
初めて策定。
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京都府広報監
まゆまろ