第7章 [PDFファイル/694KB]

第7章 専門支援ネット
(1)介護保険(施設サービス)の運営
日常生活で常に介護が必要な方で、居宅での生活が困難な方への支援、あるいは、比較的状態の安
定している方で、在宅復帰できるようリハビリテーションを中心としたケア等を提供するため、介護
保険施設が適正に運営されるよう努めていきます。
また、平成 25 年 10 月時点における、比較的緊急性があると認められる特別養護老人ホーム入所
待機者は 42 人となっており、速やかに解消を図っていく必要があります。本市においては、待機者
解消に資するため、特別養護老人ホームを 30 床増床します(平成 27 年中に供用開始)。
(2)総合相談・権利擁護
総合相談・権利擁護
①総合相談
○高齢者が、住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を継続できるよう、必要となる保健・医療・
福祉などのサービスや制度の利用、関係機関へつなげるなどの支援を行います。
②権利擁護
地域の住民や民生委員、介護支援専門員などの支援だけでは十分に問題が解決できない場合や、適切
なサービス等につながる方法が見つからない等の困難な状況にある高齢者が、地域において安心して生
活を行うことができるよう、専門的・継続的な視点からの支援を行います。
○成年後見制度
成年後見制度の利用が必要な高齢者へ適切な支援ができるよう、関係機関との連携を強化します。
また、市民に対して制度の周知に努めます。
○高齢者虐待防止
日常的かつ身近な相談は、地域包括支援センターで実施していくとともに、高齢者虐待に関する
相談は、関係機関と検討していく体制を構築します。また、関係者に高齢者虐待の相談、面接方法、
マネジメント等の社会福祉援助技術を中心にした基礎研修への参加を促します。さらに、実際の相
談場面で介入方法を選択するときに知識・技術・理論の実践と統合が図れるよう、相談援助指導者
の育成に努めます。
○消費者被害の防止及び対応
高齢者を狙う悪質商法が多様化し、本人の被害者意識が希薄なことが多く、消費者被害に遭う高
齢者が増加傾向にあります。消費生活センター、介護保険事業者、民生児童委員等と連携すること
により、消費者被害の早期発見・救済、被害拡大防止の仕組みづくりを行います。
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(3)認知症対策の推進
認知症対策の推進
①認知症への理解を深める啓発
○認知症の早期発見のため、また認知症を正しく理解して地域で支えていけるよう、講演会での知識
普及や、研修会を活用した勉強会の実施など、認知症の正しい知識の普及啓発を行います。
②認知症初期集中支援チーム
○地域と専門機関・行政が一体的に連携を図り、認知症の人をできる限り早く、地域の中で発見し、
早期の受診や介護サービスなどを通じた適切な対応ができるよう、様々なネットワークを構築し、
関係機関との連携強化を図ります。
③認知症地域支援推進員
○認知症の方に、その状態に応じた適切なサービスが提供されるよう、医療・介護・地域のサポート
などの各サービスの連携支援を行うことにより、地域の認知症支援体制を構築し、地域の実情に応
じて認知症の人やその家族を支援するため、認知症地域支援推進員を配置します。
④認知症ケアパスの作成
認知症ケアパスの作成・活用
作成・活用
○認知症の予防や早期発見、利用できるサービスなど状態に応じた対応方法までわかりやすく情報を
まとめた認知症ケアパスを作成し、適切な運用に努めます。
⑤認知症サポーター、キャラバン
認知症サポーター、キャラバン・
サポーター、キャラバン・メイトの育成
○認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指し、認知症の高齢者やその家族を見守る支援
者である「認知症サポーター」養成のため、「認知症サポーター養成講座」を行います。また、認
知症サポーターとなった方の活躍の場づくりを行います。
○「認知症サポーター養成講座」の講師役となる「キャラバン・メイト」を養成します。
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