食部門ディレクターについて(PDF文書)

食部門ディレクター
船越 雅代
FUNAKOSHI MASAYO
プロフィール
東京都出身。NY の Pratt Institute で彫刻を専攻。幼いころより
大好きであった料理に表現方法の可能性を見出し、一流店で食を
得るため NY の料理学校、Institute of Culinary Education を卒
業。今も大切な友人であり、師と仰ぐ Michael Anthony と出会い、
Blue Hill をはじめ、Union Pacific,WD50 の厨房に立つ。パリ
Astrance での研修を終えたのを機にヨーロッパからアジアを放
浪。オーストラリア船籍の大西洋中を巡るサーフブランド所有の
客船のシェフ、バリでは老舗 Tandjung Sari Hotel のシェフを務
める。2013 年に京都のレストラン、Kiln 立ち上げに参加しシェフ/ディレクターを務めた
のち独立。国内外各地で伝統的な食材、文化、元々の畑であったアートを結びつけた食のセ
ッションを始動する。最近ではノルウェーの FOOD STUDIO やサンフランシスコの
Flatbread Society との活動などがある。
○食プロジェクトの展開
食部門では、奈良時代以降の中韓との交流により、お茶・お菓子・漬物・お酒・饅頭など
の現代にも残る食文化が育まれてきたという背景を踏まえ、
これらの奈良発祥といわれる食
のルーツを探り、奈良独自の食文化を体験できるプログラムを展開する。
【リサーチ】
単に奈良の食をリサーチする
のではなく、そこにある歴史的
背景を理解し、生産者とのつな
がりを重視して、プロジェクト
を市民とともに作りあげてい
くための下準備とする。
【レシピ開発】
リサーチで繋がった人々ととも
に、レシピの開発に取り組む。
【食の体験】
プロジェクトのなかで体感した奈
良を、食を通じて表現し提供する。
モンゴル由来の「PAO」をシンボル
とし、フードトラックによる移動式
食空間の展開、奈良の風景を食材を
用いて表現するインタラクティブ
アートイベント、歴史・文化を料理
だけでなく空間も含めて表現する
饗宴など、さまざまな形で市民参加
型のプログラムを展開する。また、
プロジェクトで繋がった生産者の
バザールの併設など、市民の積極的
な発信を促す場を創出していく。