第 3次 柏 市 生 涯 学 習 推 進 計 画 (案 ) 柏 市 平 成 28年 2月 はじめに 「第3次柏市生涯学習推進計画」の策定にあたって 「学びあい 支えあうまち かしわ」 を目指して 近 年 ,私 達 の住 んでいる“地 域 ”は,核 家 族 化 の進 行 や価 値 観 の多 様 化 , 少 子 高 齢 化 の急 速 な進 展 ,さらには地 域 における人 間 関 係 の希 薄 化 などさま ざまな課題を抱えています。 また,ライフスタイルの多 様 化 等 により,地 域 の問 題 は高 度 化 ,複 雑 化 し てきており,過去の経験だけでは対応することが難しくなってきています。 今,求められているのは,新たな視点でものごとを考えていくことであり, そのためには,常 に最 新 の情 報 で学 び,その成 果 を活 用 していくことが,地 域の課題を解決するきっかけになると考えています。 一 人 ひとりが生 涯 に渡 って学 ぶことで,充 実 した心 豊 かな生 活 を送 ること ができるとともに,学 習 成 果 を地 域 課 題 の解 決 に生 かしていくことで,地 域 社 会 の活 力 維 持 ,さらには,地 域 の持 続 的 発 展 が図 られていくことと思 われ ます。 さらに,地 域 の持 続 的 発 展 には,子 育 て世 代 を中 心 とする生 産 年 齢 人 口 の 維 持 ・定 着 による人 口 構 成 バランスの保 持 が必 要 となることから,子 育 て環 境の整備が求められます。 そして行 政 は,市 民 が容 易 に最 新 の学 習 情 報 収 集 できるよう,インターネ ット等 の情 報 媒 体 を積 極 的 に活 用 し,誰 もが,いつでも,どこでも,自 由 に 学べるよう,情報発信することが求められています。 そこで,第3次柏市生涯学習推進計画では,「地域づくり」,「子育て」, 「情 報 提 供 」という3本 の柱 を重 点 施 策 として位 置 づけるとともに,市 民 の 皆さんに活用してもらえるよう,より実践的なものとして策定いたしました。 「学 びあい」の中 で,交 流 を深 め,つながり,広 がり,自 己 を高 め,さら には,住 み良 い地 域 づくりにつながり,全 市 で「支 えあい」が進 むことを期 待 しています。 平成 年 月 柏市長 i 秋 山 浩 保 第 3次 柏 市 生 涯 学 習 推 進 計 画 の概 要 ○この計 画 の特 徴 ①地 域 の課 題 解 決 へ 地 域 にはそれぞれ特 徴 があり,地 域 ごとにさまざまな課 題 があります。地 域 住 民 が力 を合 わせて自 分 たちの手 で地 域 の課 題 を解 決 していくことがこれ まで以上に求められています。 この計 画 では,地 域 の課 題 解 決 を生 涯 学 習 の観 点 から支 援 していくことを 目指しています。 なお,地 域 を支 える一 人 ひとりが,学 びあいや支 えあいの中 で個 をより深 め,家 庭 ・地 域 ・社 会 で,自 分 らしさを発 揮 していけるよう支 援 していきま す。 ②「つなぐ」計 画 へ (1) 学 びを活動 へと“ へと “ つなぐ” つなぐ ” 市 民 の方 々が生 涯 学 習 を通 じて学 んだ成 果 を,地 域 課 題 の解 決 へ「つ なぐ」ことを目指していきます。 (2) 活 動しようとしている人 と活動 団体 ,活動 団体 同士 を “ つなぐ” つなぐ ” これから地 域 活 動 に取 り組 もうとしている人 や実 際 に活 動 されている 団体同士を「つなぐ」ことを目指していきます。 ③わかりやすい計 画 へ 生涯学習は,市民の方々,地域で活動されている方々,学習機会の提供 をしているさまざまな機関・団体の方々が取り組んでいます。 この計画も,さまざまな方々にご覧いただき,活用していただけるよう, 見やすくわかりやすい計画づくりを目指しました。 ii ○全 体 構 成 図 1 生 涯 学 習 とは 生涯学習は,すべての教育の根幹となる,家庭で行われる 「家庭教育」や学校で行われる「学校教育」,家庭・学校以 外で行われる「社会教育」のほか,あらゆる機会や場所に おいて行う学習活動を指します。 2 柏 市 が目 指 す生 涯 学 習 像 『地 域 における生 涯 学 習 社 会 の形 成 』 ~学 びあい 支 えあうまち かしわ~ 3 基本方針 市民一人ひとりが自己を高めるために,自分に適した方法 で継続的な学習ができ,その成果を生かして地域社会で 自己実現を果たせるまちを目指します。 4 重点化方針 『現 代 的 課 題 に対 応 した学 習 支 援 』 5 重点施策 ① 地 域 づくりへの参 画 支 援 ② 子 育 て・親 育 ちの支 援 ③ 生 涯 学 習 情 報 の提 供 iii 目 次 は じ め に ·································································································i 第 3 次 柏 市 生 涯 学 習 推 進 計 画 の 概 要 ··················································i i 第1章 第1節 計画の策定にあたって 計 画 の 策 定 に あ た っ て ···························································2 1 生 涯 学 習 振 興 の 経 緯 ·································································· 2 2 計 画 策 定 の 視 点 ··········································································2 3 計 画 の 位 置 づ け ··········································································3 4 計 画 の 期 間 ················································································· 4 5 第2次柏市生涯学習推進計画(再改定版)の課題と方向性 ·············· 5 第2節 生 涯 学 習 を 取 り 巻 く 情 勢 ·······················································6 1 国 ・ 県 の 考 え 方 と 柏 市 の 方 向 性 ··············································· 6 2 国 民 の 生 涯 学 習 に 対 す る 現 状 ··················································· 7 3 柏 市 の 現 状 ················································································· 7 第2章 第1節 生涯学習の推進に向けて 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 ·························································1 0 1 生 涯 学 習 の 定 義 ········································································1 0 2 柏 市 が 目 指 す 生 涯 学 習 像 ·························································1 1 3 基 本 方 針 ··················································································· 1 1 4 重 点 化 方 針 ················································································1 1 5 柏 市 が 取 り 組 む 重 点 施 策 ( 3 本 の 柱 ) ··································1 2 第2節 重 点 施 策 ( 3 本 の 柱 ) の 体 系 ············································· 1 3 1 地 域 づ く り へ の 参 画 支 援 ································································1 3 2 子 育 て ・ 親 育 ち の 支 援 ··································································· 1 8 3 生 涯 学 習 情 報 の 提 供 ····································································2 3 第3章 各種施設における生涯学習の推進 第 1 節 生涯学習事業の推進に係る施設について ····································· 2 6 1 中 央 公 民 館 の 方 向 性 ·································································· 2 6 2 近 隣 セ ン タ ー に お け る 公 民 館 講 座 の 展 開 ································ 2 9 iv 3 図 書 館 サ ー ビ ス の 方 向 性 ·····························································3 1 第4章 第1節 計画の推進・評価体制 計 画 の 推 進 ・ 評 価 体 制 ·························································3 6 v vi 第1章 計画の策定にあたって 1 第1節 1 計画の策定にあたって 生涯学習振興の経緯 生 涯 学 習 の振 興 に係 る国 の動 き及 び柏 市 の計 画 策 定 の推 移 は, 平成二五年 平 成 二 〇年 ・新 しい時 代 を切 り拓 く生 涯 学 習 の振 興 方 策 について 平成一八年 ・教 育 基 本 法 改 正 平成一二年 ・ 新 しい情 報 通 信 技 術 を活 用 し た 生 涯 学 習 の推 進 方 策 について ・地 域 における生 涯 学 習 機 会 の 充 実 方 策 について ・生 涯 学 習 推 進 法 制 定 平成二年 平成八年 ・第 二 期 教 育 振 興 基 本 計 画 次 のとおりです。 平 成 25 年 第2次柏市生涯学習 推進計画再改定版 平 成 21 年 第2次柏市生涯学習推進計画改訂版 平 成 15 年 第2次柏市生涯学習推進計画 平 成 10 年 第1次柏市生涯学習推進計画改訂版 平 成 5年 縦 書 き:国 の動 き 柏市生涯学習推進計画 横 書 き:柏 市 の動 き 2 計画策定の視点 社 会 情 勢 の変 化 第3次生涯学習推進計画 ・核家族化,少子高齢化,共働き世帯の増加 ・地域における人間関係の希薄化 ・第 2次 計 画 (再 改 訂 版 )の 基本的な方向性を踏襲 ・「地 域 づくり」「子 育 て」 国 の動 き 「情報提供」に特化 ・現代 的・社会 的な課題 に対応した学習等 の 推進(平成 25 年閣議決定 ) 2 ・学んだ成果を活動へつなぐ 3 計画の位置づけ 本 計 画 は,市 の今 後 10年 のまちづくりの指 針 を示 す「柏 市 第 五 次 総 合 計 画 」の分 野 別 計 画 として位 置 づけるとともに,市 の教 育 が目 指 すべき方 向 性 及 び目 標 を明 らかにした「柏 市 教 育 振 興 計 画 」と整 合 性 を図 りながら策 定 します。なお,文 化 ・スポーツについては,個 別 計 画 を策 定 することから本 計 画 の対 象 としません。 柏市第五次総合計画 【 市 の最 上 位 計 画 】 <将来都市像> 「誇 りへつながる知 恵 や心 うるおす自 然 を活 かし, 笑 顔 と元 気 が輪 となり広 がる先 進 住 環 境 都 市 」 分野①こども未来 〈子どもの育ちと子育てを支える環境の充実〉 ○子 育 て・親 育 ちのための学 習 支 援 分野④地域のちから 〈地域や社会の課題に対応した生涯学習の推進 〉 ○地 域 づくり参 画 のための学 習 支 援 ○教 育 全 般 に係 る ○生 涯 学 習 に係 る 分野別計画 分野別計画 柏市生涯学習推進計画 柏市教育振興計画 整合 < 柏 市 の生 涯 学 習 像 > 「地 域 における 生 涯 学 習 社 会 の形 成 」 3 <教 育 振 興 像 > 「 策定中」 4 計画の期間 本 計 画 の期 間 は,生 涯 学 習 推 進 に向 けた中 長 期 的 な方 向 性 を示 すこ とから,平 成 28年 度 から平 成 32年 度 までの5年 間 とします。 ただし,社 会 情 勢 の変 化 や施 策 の進 捗 状 況 等 を踏 まえ,必 要 に応 じ て見 直 しを図 ります。 ○柏市生涯学習推進計画と関係計画の計画期間 平成 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 西暦 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 第 五 次 総 合 計 画 (平 柏 市 総 合 計 画 成 28 年 度 ~平 成 37 年 度 ) 柏 市 教 育 振 興 計 画 (基 本 構 想 ) 柏 市 教 育 振 興 計 画 柏市 生涯学習 推進計画 柏市 前期基本計画 後期基本計画 第 3次 生涯学習推進計画 第 2次 生涯学習推進計画 (再 改 定 版 ) 第三次計画 第四次計画 (平 成 23 年 度 ~平 成 27 年 ) (平 成 28 年 度 ~平 成 32 年 度 ) 芸術文化 振興計画 柏市 第 1次 計 画 第 三 次 計第 画2 次 計 画 スポーツ 推進計画 (平 成 23 年 度 ~平 成 27 年 ) (平 成 23 (年 平度 成 ~2平 8 成 年 度 2 7~ 年 平 成 37 年 度 ) 4 5 第2次柏市生涯学習推進計画(再改定版)の課題と方 向性 ①市 民 の方 々に活 用 されなかった 行 政 の取 り組 みを示 したものだったた め,市 民 の方 々に活 用 されることを想 定 してはいませんでした。 ●第 3次 計 画 では・・・ ⇒活 動 している団 体 の事 例 集 ,団 体 の 立 ち上 げ・運 営 の参 考 としていただくた めの手 引 書 を作 成 しました。 ②学 習 成 果 の活 用 策 が不 十 分 計 画 内 容 は社 会 情 勢 等 を踏 まえ柏 市 に適 したものを策 定 しましたが,学 習 成 果 を活 動 につなげていくための位 置 づけ が不 十 分 でした。 ●第 3次 計 画 では・・・ ⇒人 材 発 掘 ・育 成 から団 体 支 援 という 学 習 の成 果 が,活 動 に結 びつくよう事 業 を絞 りました。 ③施 策 の評 価 の困 難 性 評 価 指 標 を示 していませんでした。 ●第 3次 計 画 では・・・ ⇒「行 動 指 標 」,「活 動 指 標 」とい う2つの指 標 を設 定 しました。 5 第2節 1 生涯学習を取り巻く情勢 国・県の考え方と柏市の方向性 国 の 考 え 方 (第 2 期 教 育 振 興 基 本 計 画 より抜 粋 ) ○ 子育て経験者などの地域人材を生かし,小学校等の身近な場において, 親が交流・相談できる拠点整備などといった支援体制の強化・促進。 ○社会教育施設における学習機会の提供のみならず,PTAとの連携,学 校,子育て広場といった多様な場での家庭教育学習機会の提供。 ○教 育 政 策 は,課 題 解 決 の基 盤 として重 要 な役 割 を担 い,各 政 策 分 野 間 の相互の整 合性も図りつつ,国は関 係府省が一体となって展開していく ことが重要。 ○学 校 や公 民 館 等 を地 域 コミュニティの拠 点 として位 置 付 け,保 護 者 や 地 域住民などの多様な人 々が集 い,学 習することなどを通じ多 様な主体 によるネットワークを構築し,絆をつくり上げていく 。 県 の 考 え 方 (新 みんなで取 り組 む『教 育 立 県 ちば』プランより抜 粋 ) ○社 会 教 育 施 設 等 が連 携 ・協 力 し,地 域 住 民 に対 する学 習 活 動 の場 を提 供 するとともに,学 んだ成果 を地域 活動 や学校 教育 で生かす場 を広げ,その 成果が適切に評価される取組を推進。 ○家 庭 と地 域 社 会 が互 いに理 解 し合 い,地 域 社 会 を大 家 族 として捉 え,子 どもたちの教育に協力し合う環境づくりを進める。 柏市の方向性 ○学 校 や地 域 と協 力 し,地 域 ぐるみの子 育 て支 援 ,更 には子 育 て支 援 をき っかけとした地域づくりの推進 ○関係部署等との連携,社会教育施設の活用による,地域づくりの支援 ○学 びながら活動 し,活動 しながら学び,その成果を広がり,つながり,深 まる「学びの循環システム」の構築 ○生涯学習に関する情報提供の拡充 6 2 国民の生涯学習に対する現状 前 回 調 査 より「したことが 「生 涯 学 習 をしたことがな ある」という割 合 が増 加 し い」と回 答 した方 に理 由 を ていますが,依然として, 聞 くと,「きっかけがつかめ 「したことがない」という割 ない」が前 回 調 査 より増 加 合 が多 い結 果 となっていま しています。 す。 (平 成 24年 度 「生 涯 学 習 に関 する世 論 調 査 」より) 3 柏市の現状 ○地 域 活 動 等 への参 加 意 向 地 域 活 動 やボランティア活 「時 間 的 な余 裕 がない」が 動 に「参 加 したい」と考 え 半 数 以 上 を占 めている一 方 る人 が3割 を切 りました。 で,「活 動 内 容 がわからな い」という意 見 が多 いです。 (平 成 26年 度 「柏 市 民 意 識 調 査 」より) 7 8 第2章 生涯学習の推進に向けて 9 第1節 1 計画の基本的な考え方 生涯学習の定義 「 生 涯 学 習 の定 義 」は,具 体 的 な内 容 が定 義 されていないという 指 摘 がありますが,平 成 2年 の中 央 教 育 審 議 会 答 申 において,「生 涯 学 習 は各 個 人 が自 発 的 意 思 に基 づいて行 うことを基 本 とし、手 段 につ いても必 要 に応 じて、可 能 な限 り自 己 に適 した手 段 及 び方 法 を自 ら選 びながら行 うもの」とされています。 ○今 後 の社 会 教 育 行 政 の再 構 築 のイメージ図 (文 部 科 学 省 ) 「いつでも,どこでも,だれで も」学 べるのが生 涯 学 習 ! そのことによって,個 人 の自 己 実 現 が図 られるとともに,支 え あいやまちづくりが進 んでいく んだね。 10 2 柏市が目指す生涯学習像 『地 域 における生 涯 学 習 社 会 の形 成 』 ~学 びあい 3 支 えあうまち かしわ~ 基本方針 市 民 一 人 ひとりが自 己 を高 めるために,自 分 に適 した 方 法 で,継 続 的 な学 習 ができ,その成 果 を生 かして地 域 社 会 で自 己 実 現 を果 たせるまちを目 指 します。 4 重点化方針 現 代 的 課 題 に対 応 した学 習 支 援 教 育 基 本 法 に示 されている生 涯 学 習 の理 念 を踏 まえ,国 は現 役 世 代 から高 齢 者 にいたるまで,地 域 を構 成 するあらゆる者 が「互 助 ・共 助 」の理 念 の下 で協 働 し て地 域 課 題 に取 り組 み,経 験 や知 識 ・技 能 を,地 域 づくりへの積 極 的 な参 画 によ り,地域課題の解決等の社会貢献に生かしていくことが重要であるとしています。 柏 市 第 五 次 総 合 計 画 においても,生 涯 学 習 推 進 の基 本 方 針 として,社 会 教 育 施 設 等 の活 用 による情 報 収 集 などを通 じて身 に付 けた知 識 や技 能 を地 域 で 生 かせる よう,市 民の誰 もが,いつでも,どこでも,自由 に学習 することができることによ り,暮 らしやすい地 域 社 会 が形 成 されるとともに,自 分 達 の住 む地 域 に愛 着 を持 つようになるとしています。 以 上 を踏 まえ,第 3次 柏 市 生 涯 学 習 推 進 計 画 の策 定 に当 たっては,前 計 画 の生 涯 学 習 像 ,重 点 化 方 針 の基 本 的 な考 えを踏 襲 するとともに,一 人 ひとりが生 き生 きと自 己 実 現 を図 りながら学 習 成 果 を生 かした社 会 参 画 をすることが重 要 である ことから,基 本 方 針 に「学 習 成 果 を生 かして地 域 社 会 で自 己 実 現 を果 たす」とい う文言を加えました。 11 5 柏市が取り組む重点施策(3本の柱) 以 下 の3つを重 点 施 策 として取 り組 みます。 《 1 》 地 域 づ くりへ の 参 画 支 援 平 成 26 年 度 に行 われた柏 市 民 意 識 調 査 の結 果 では,地 域 活 動 への参 加 意 向 が低 下 しています。主 な理 由 としては 「時 間 的 な余 裕 が無 い」,「活 動 内 容 が分 からない」など の結 果 が得 られています。 そこで,地 域 で活 動 している団 体 の事 例 紹 介 や活 動 の手 引 きといったものに加 え,人 材 の発 掘 ・育 成 及 び団 体 に対 する支 援 を行 います。 また,学 びながら活 動 し,活 動 しながら学 び,その成 果 を生 かして,広 がり,つながり,深 まる「学 びの循 環 シス テム」の構 築 を推 進 します。 週 末 の催 し物 の準 備 は 大 丈 夫 かしら? 《 2 》 子 育 て・ 親 育 ち の支 援 家 庭 教 育 は人 が生 まれて最 初 に出 会 う教 育 であり,子 ども達 が成 長 するにあたり,非 常 に重 要 な役 割 を果 たすも のです。 しかし,共 働 き世 帯 の増 加 や核 家 族 化 が進 むことによ り,地 域 で子 育 てについて相 談 できる環 境 がなく,育 児 に 不 安 を持 つ親 が増 えています。 そこで,同 じ不 安 を持 つ保 護 者 が集 まり,共 に学 びあう 機 会 を各 小 学 校 の保 護 者 などと協 力 して充 実 させていき ます。 この子 と,どう向 き合 え ばいいのかしら? 《3》 生 涯 学 習 情 報 の提 供 情 報 化 社 会 と言 われている今 日 では,インターネットの活 用 は避けて通れません。 現 在 ,運 用 している「らんらんかしわ」のさらなる充 実 ,イ ンターネットにアクセス出 来 ない方 々への情 報 発 信 をさらに強 化 し,「誰 もが,いつでも,どこでも,自 由 に学 ぶ機 会 とし て」,生 涯 学 習 情 報 の提 供 ができるよう,学 習 情 報 の提 供 の 充実に努めます。 また,県 内で唯 一の県 立生 涯学 習施 設である,さわやかちば 県民プラザとの連携も進めていきます。 柏 には,すばらしい活 動 をしている方 や深 く技 を極 めている 方 が数 多 くいるため,そういった方 々を発 掘 し,さまざまな形 で情報を発信していきます。 12 「らんらんかしわ」を見 ると さまざまな情 報 が掲 載 され てますよ! 第2節 重点施策(3本の柱)の体系 1 地 域 づ くりへ の 参 画 支 援 (1) 背 景 都 市 化 が進 み,地 域 社 会 における人 間 関 係 の希 薄 化 が叫 ばれている今 日 で は,誰 もが「地 域 のつながり」の重 要 性 を認 識 している一 方 で,「地 域 のつ ながり」の復 活 や「地 域 の担 い手 」が増 えるといった具 体 的 な解 決 策 は見 出 せていない状況です。 しかし,市 として「地 域 の担 い手 」になり得 る力 を持 っていながら,地 域 に埋 もれている人 材 に対 しての掘 り起 こし(アプローチ)が十 分 されてはい るとは言えません。 今 回 ,地 域 で活 動 する団 体 へのアンケート調 査 においても,活 動 を始 める にあたり地 域 のキーマンの存 在 というものの影 響 が大 きいということがわか り,担い手の発掘の重要性が改めて浮き彫りとなりました。 (2) 市 が 目 指 す べ き 方 向 性 ①地 域 のために何 かをしたいと考 える人 材 (リーダー・サポーター)の 発 掘 ,育 成 ②地 域 課 題 をともに解 決 していくための活 動 をする団 体 等 への支 援 (立 ち上 げ支 援 ・運 営 支 援 ) ③生 涯 学 習 実 施 機 関 のネットワーク化 (3) 具 体 的 な 取 組 み ( 行 動 目 標 ) ①地 域 の特 性 に合 わせた地 域 づくりの講 座 を展 開 し,リーダーやサポーター といった人材の発掘・育成を進めます。 ②地 域 課 題 は,多 種 多 様 であり,地 域 と行 政 だけでは解 決 することはできま せん。そこで,地 域 と行 政 と共 に地 域 課 題 を解 決 する団 体 の立 ち上 げ支 援 や,運営支援を行います。 ③ 庁 内 関 係 部 署 と の連 携 , 団 体 と 行 政 の 連 携 を 進 め ,「ネットワーク型 行 政」への転換を進めます。 13 《方向性①》 地 域 の た め に 何 か を し た い と 考 え る 人 材 (リ ー ダ ー ・ サポーター)の発掘,育成 《行動目標》 地 域 の特 性 に合 わせた地 域 づくりの講 座 を展 開 し,リ ーダーやサポーターといった人 材 の発 掘 ・育 成 を進 めま す。 具体的事業 事 業 の概 要 柏 市 生 涯 学 習 まちづく り出 前 講 座 (生 涯 学 習 課) 市 民 の依 頼 に応 じ, 講 座 に関 係 する部 署 の職 員 が講 師 とな り,地 域 に出 向 き, 市 民 の皆 さんの市 政 に対 する興 味 ・関 心 に応 える。 ボランティアの担 い 手 が増えるよう,養 成 講 座 を行 う(地 域 課 題 に対応するボラン ティア育成講座な ど)。 平 成 28 年 度 ~29 年 度 :各 部 署 のプログラムを現 代 的 課 題 に 関 連 するものへ移 行 平 成 30年 度 ~32年 度 :市 民 への周 知 を徹 底 し,当 該 講 座 の 利 用 を促 す。 公民館事業 (中 央 公 民 館 ) 地 域 における課 題 の 解 決 を図 るため,現 代 的 な課 題 の解 決 に 資 する学 習 支 援 や講 座 を行 う。 市 民 大 学 (協 働 推 進 課) 自 ら考 え,行 動 する 市 民の皆さんのため の学 びの場 を提 供 す る。 平 成 28 年 度 ~32年 度 ①すべての市 民 の生 涯 学 習 を支 える施 設 へ移 行 する。 ②沼 南 公 民 館 の事 業 を継 承 。 ③市 民 の主 体 的 な学 びを支 援 し,生 涯 学 習 による地 域 づくりに取 り組 む。 ④ネットワーク型 による生 涯 学 習 の推 進 に取 り組 む。 平 成 28年 度 ~32年 度 :講 座 内 容 と実 施 体 制 等 の見 直 しを行 い,受 講 者 及 び講 座 をきっかけとして 地 域 活 動 に関 わる人 材 の増 加 を図 る。 ボランティア養 成 事 業 (社 会 福 祉 協 議 会 ) 年次計画 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :精 神 保 健 ボランティアや日 常 生 活 支 援 ボランティア,災 害 ボランティアコ ーディネーター等 ,ニーズに基 づいた 人 材 育 成 講 座 を随 時 企 画 ・実 施 《成果目標》 『地 域 づくりに関 する活 動 をはじめた受 講 者 数 が増 加 すること』 14 《方向性②》 地域課題をともに解決していくための活動をする団 体 等 へ の 支 援 (立 ち 上 げ 支 援 ・ 運 営 支 援 ) 《行動目標》 地 域 課 題 は,多 種 多 様 であり,地 域 と行 政 だけで は解 決 することはできません。そこで,地 域 と行 政 と共 に地 域 課 題 を解 決 する団 体 の立 ち上 げ支 援 や,運 営 支 援 を行 います。 具体的事業 事 業 の概 要 地 区 担 当 職 員 による地 域 支 援 (社 会 福 祉 協 議 会) 地 区 担 当 職 員 が積 極 的 に地 域 に足 を運 び,住 民 と協 働 して 課 題 解 決 に向 けた取 り組 みを行 い,活 動 や団 体 の立 ち上 げの サポートを行 う。 地 域 活 動 や地 域 課 題 の解 決を図ろうとす る団体の支援を行 う。 地域活動支援補助金 (地 域 支 援 課 ) 柏市公益活動育成補 助 金 (協 働 推 進 課 ) 市 民 大 学 (協 働 推 進 課) 年次計画 設 立 から間 もない団 体 のための補 助 金 。 今 後 ,事 業 力 や信 頼 性 を高 めたい団 体 向 け。 自 ら考 え,行 動 する 市 民の皆さんのため の学 びの場 を提 供 15 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :随 時 平 成 28 年 度 ~平 成 30 年 度 :広 報 や地 域 活 動 への支 援 を通 じて本 補 助 制 度 を周 知 し,新 たな取 り組 みの 増 加 を図 る。 30 年 度 に次 年 度 以 降 の補 助 制 度 見 直 しに向 け検 討 平 成 31 年 度 ~ :見 直 した結 果 を踏 まえ実 施 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :現 制 度 における課 題 等 を抽 出 し制 度 の見 直 しを検 討 するとともに,広 報 の 充 実 ,団 体 の育 成 等 を通 じて応 募 団 体 の増 加 を図 る 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :講 座 内 容 と実 施 体 制 等 の見 直 しを 行 い,受 講 者 及 び講 座 をきっかけとし て地 域 活 動 に関 わる人 材 の増 加 を図 る。 地 域 いきいきセンター (社 会 福 祉 協 議 会 ) 市 民 交 流 センターの運 営 (協 働 推 進 課 ) 地域づくり・子育 て・障 害 者 ・高 齢 者 支 援 等 の充 実 を図 る ため,近隣センター を拠 点 として,身 近 な福 祉 の相 談 窓 口 と して設 置 地 域 を構 成 するさま ざまな主 体 の自 主 的 な活 動 や主 体 同 士 が つながるための拠点 として,地 域 情 報 等 に関する情報の収 集 ・発 信 や,市 民 活 動 に関 する相 談 窓 口 の設 置 を行 う。 平 成 28 年 度 ~32 年 度 2 年 毎 に1か所 の設 置 を目 指 し,柏 市 と検 討 ・調 整 を図 っていく。 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :平 成 28 年 5 月 施 設 開 館 予 定 。指 定 管 理 者 と連 携 し,各 種 事 業 等 を実 施 し,施 設 の来 館 者 及 び登 録 団 体 の増 加 を図 る。 《成果目標》 『地 域 活 動 に取 り組 む団 体 の立 ち上 げ数 及 び登 録 総 数 が増 加 すること』 16 《方向性③》 生涯学習実施機関のネットワーク化 《行動目標》 庁 内 関 係 部 署 との連 携 ,団 体 と行 政 の連 携 を進 め,「ネットワーク型 行 政 」への転 換 を進 めます。 具体的事業 事 業 の概 要 団 体 間 の交 流 の場 づ くり(社 会 福 祉 協 議 会) さまざまな団 体 が交 流 し,特 徴 を活 かしなが ら連 携 すること。そし て,複 雑 で多 様 化 した 生 活 課 題 等 の解 決 (地 域 包 括 ケアシステムの 構 築 )や新 たな活 動 の 誕 生 ,更 なる活 動 の幅 を広 げることのできる 地 域 を目 指 す。 市 役 所 内 の関 係 部 署 及 び大 学 や民 間 事 業 者 と の連 携 を強 化 する。 ネットワーク化 の推 進 (生 涯 学 習 課 ) 年次計画 平 成 28 年 度 :ボランティア団 体 ,NPO法 人 等 を 対 象 に団 体 同 士 のつながり,協 働 のき っかけとなる場 を設 定 平 成 29 年 度 :対 象 団 体 拡 充 の検 討 を行 い,目 的 型 と地 縁 型 がつながりあえる場 を検 討 平 成 30 年 以 降 :検 討 結 果 を踏 まえ,定 期 的 につなが り合 える場 を設 定 平 成 28 年 度 ~30 年 度 :関 係 部 署 ,関 係 団 体 との連 携 強 化 を 図 るとともに,連 携 事 業 等 を検 討 する ため,ネットワーク会 議 を開 催 平 成 31 年 度 以 降 :ネットワーク会 議 を踏 まえた連 携 事 業 等 をモデル事 業 として実 施 開 始 《成果目標》 『市 役 所 内 部 の関 係 部 署 の活 動 数 ,交 流 活 動 数 及 びネットワーク会 議 に参 加 した団 体 数 が増 加 するこ と』 17 2 子 育 て・ 親 育 ち の支 援 (1) 背 景 国 の「2014 年 度子 育て支 援策 等に関 する調査 結果 」によると,子育 て について近 所 で相 談 できる人 がいないと回 答 した割 合 が,平 成 14年 度 調 査に比べ,0.1%から 2.2%へ増えていることがわかりました。 市 においても,平 成 25年 度 に行 った「柏 市 子 ども・子 育 て支 援 事 業 計 画 策 定 に係 るニーズ調 査 」の結 果 ,近 所 での話 し相 手 がいないと回 答 した 割合が18%,平成20年の調査で は 10.3%だったので,地域とのつなが りを持たない保護者が増加している傾向にあります。 その結 果 ,子 育 てに関 する相 談 ができず,子 育 てに関 する知 識 が十 分 で はないので,生 活 習 慣 や社 会 性 ,自 立 心 の形 成 に課 題 を抱 える子 どもが増 加 しているのも事 実 です。そのため,学 校 ・家 庭 ・地 域 が連 携 して行 う地 域ぐるみの子育て支援が課題となっています。 (2) 市 が 目 指 す べ き 方 向 性 ①子 育 ての楽 しみや不 安 を分 かち合 える環 境 づくり ②安 心 して子 育 てができる情 報 提 供 ・相 談 体 制 の充 実 (3) 具 体 的 な 取 組 み ( 行 動 目 標 ) ①子 育 ての当 事 者 である保 護 者 同 士 が支 えあい,学 びあい,高 めあえ る関 係 をつくるとともに,子 ども同 士 も育 ちあえるよう,親 子 が出 会 い,交 流 できる場 を充 実 させます。 ②子 育 て関 連 情 報 が広 く市 民 全 体 に伝 わる情 報 提 供 体 制 をつくると ともに,気 軽 に相 談 できる場 やさまざまなケースに適 切 に対 応 でき るような相 談 体 制 を充 実 させます 18 《方向性①》 子育ての楽しみや不安を分かち合える環境づくり 《行動目標》 子 育 ての当 事 者 である保 護 者 同 士 が支 えあい,学 びあい,高 めあえる関 係 をつくるとともに,子 ども 同 士 も育 ちあえるよう,親 子 が出 会 い,交 流 でき る場 を充 実 させます。 具体的事業 事 業 の概 要 年次計画 地 域 子 育 て支 援 拠 点 事業 (子 育 て支 援 課 ・ 保育運営課) 乳 幼 児 及 びその保 護 者 が相 互 の交 流 を行 う場 を提 供 し,子 育 てにつ いての相 談 ,情 報 の提 供 ,助 言 その他 の援 助 を行 う。 「みんなの子 育 て 広 場 」(生 涯 学 習 課) 学 校 ・家 庭 ・地 域 が協 力 して,講 習 会 や井 戸 端 会 議 的 なグ ル ー プ ワ ークなどを実 施 し,情 報 収 集 ・交 換 や,不 安 や悩 みの解 消 ,仲 間 作 りの推 進 を行 う。 母 と子 のつどい (地域健康づくり 課) 地 域 ぐるみの子 育 て支 援 として,柏 市 民 健 康 づくり推 進 員 との連 携 協 力 によ り 実 施 する 。 ま た , 地 域 ごと に 開 催 し,身 体 計 測 や専 門 職 による健 康 講 話 ,個 別 相 談 ,参 加 者 同 士 の交 流,情報交換等を行 う。 19 平 成 28 年 度 ~32年 度 :平 成 31 年 度 までに 24 か所 にする (平 成 27 年 度 :21 か所 ). 地 域 子 育 て支 援 拠 点 事 業 従 事 者 を対 象 とした研 修 の充 実 (子 育 て支 援 員 研 修 の実 施 など)や親 支 援 プログラムの実 施 など,質 の向 上 を図 る。 平 成 28 年 度 :市 内 28 校 で実 施 平 成 29 年 度 :市 内 35 校 で実 施 平 成 30 年 度 :市 内 全 42 校 で実 施 平 成 31 年 度 以 降 :自 立 した運 営 ができる学 校 を増 やし ていく。 平 成 28 年 度 ~29 年 度 :母 子 保 健 事 業 における,周 知 の強 化 や地 域 ニーズに合 わせた運 営 方 法 ,実 施 内 容 の検 討 及 び実 施 平 成 30 年 度 ~32 年 度 :参 加 者 のニーズにあわせた啓 発 物 を 検討。 育 児 相 談 について,離 乳 食 や歯 科 指 導 も含 め,効 率 的 ・効 果 的 に実 施 子 育 てサロンの開 催 (社 会 福 祉 協 議 会) 地 域 の近 隣 セン タ ー や 集 会 所 等 で,親 子 が気 軽 に集 まる場 を提 供 す る。 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :地 区 担 当 職 員 の支 援 により,地 域 の 子 育 てサロンの立 ち上 げ支 援 を行 うと ともに,年 に1~2回 程 度 ,子 育 てサ ロンサポーター向 けの交 流 会 や研 修 会 を実 施 。 また,子 育 てサロンの情 報 を掲 載 した 冊 子 を作 成 し,広 く情 報 提 供 を図 る。 《成果目標》 『“子 育 て仲 間 がいない”と 回 答 した割 合 が減 少 すること』 20 《方向性②》 安心して子育てができる情報提供・相談体制の充実 《行動目標》 子 育 て関 連 情 報 が広 く市 民 全 体 に伝 わる情 報 提 供 体 制 をつくるとともに,気 軽 に相 談 できる場 やさま ざまなケースに適 切 に対 応 できるような相 談 体 制 を 充 実 させます。 具体的事業 事 業 の概 要 年次計画 利用者支援事業 (基 本 型 )(子 育 て支 援 課 ) (基 本 型 ) 子 ども・子 育 て支 援 の推 進 に当 たって,子 ども及 びそ の保 護 者 等 ,又 は妊 娠 して 同 事 業 (母 子 保 いる方 が教 育 ・保 育 施 設 や 健型) 地 域 の子 育 て支 援 事 業 等 を (地 域 健 康 づく 円 滑 に利 用 できるよう,身 り課 ) 近 な実 施 場 所 で情 報 収 集 と 提 供 を行 い,必 要 に応 じ相 談 ・助 言 等 を行 うととも に,関 係 機 関 との連 絡 調 整 等 を実 施 し,支 援 を行 う。 (母 子 保 健 型 ) 妊 娠 期 から子 育 て期 にわ たるまでの総 合 的 相 談 支 援 の実 施 。保 健 師 等 の専 門 職 がすべての妊 産 婦 等 を対 象 に継 続 的 に把 握 し,必 要 に 応 じて支 援 プランを関 係 機 関 と協 力 して策 定 する。 主 に手当 や助成 などの制 はぐはぐ柏 (子 育 て支 援 情 報 度 ,子 育 てに関 するイベン ト,市 内 の子 育 て支 援 団 体 提供事業) の情 報 などを子 育 てサイト (子 育 て支 援 に掲 載 し,提 供 する。 課) 21 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :平 成 32年 度 までに3か所 整 備 す る。 基 本 型 と母 子 保 健 型 のそれぞれの特 性 を発 揮 し,互 いの機 能 を補 完 し合 い ながら,子 育 て家 庭 を対 象 とした包 括 的 な支 援 の展 開 を目 指 す。 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :コンテンツの充 実 など子 育 てに必 要 な情 報 が取 得 しやすい環 境 をつくると ともに,子 育 て家 庭 の目 線 で発 信 を行 う。 子 育 て支 援 団 体 等 が自 主 的 に情 報 発 信 しやすくなるような仕 組 みづくりな ど,機 能 の充 実 を図 る。 幼児健診 (地 域 健 康 づく り課 ) 集 団 健 診 を実 施 。①対 象 児 への個 別 通 知 ,②健 診 会 場 にて身 体 計 測 ,口 腔 内 観 察 (3歳 児 は歯 科 検 診 ),専 門 職 による相 談 ・指 導 ,③ 必要時精密健診受診票発 行 ,④必 要 時 継 続 支 援 ,⑤未 受 診 者 への受 診 勧 奨 などを 実施 平 成 28 年 度 ~32 年 度 :保 護 者 の育 児 不 安 を解 消 するととも に,継 続 した支 援 が必 要 な場 合 には, 関 係 機 関 と連 携 した支 援 体 制 の充 実 を 図 る。 《成果目標》 『育児のしづらさを感じている割合が減少すること』 22 3 生 涯 学 習 情 報 の提 供 (1) 背 景 国 の「生 涯 学 習 に係 る世 論 調 査 」によると,「生 涯 学 習 をしたことが ない」と答 えた方 で,「きっかけがつかめない」という回 答 が約 21%と 少なからずいることから,きっかけとなるよう,生涯学習に関する情報発 信の強化が求められています。 また現在,さまざまな部署・機関が同種の情報発信をおこなっており, 情 報 の集 約 が行 われておらず,かえって市 民 からは分 かりづらい状 況 と なっています。情 報 発 信 の整 理 が必 要 であるとその見 直 しを求 める声 も あります。 さらに,最 近 の傾 向 として,学 習 塾 もスマートフォンで映 像 授 業 を提 供 する時 代 になり,施 設 や自 宅 だけでなく,場 所 を選 ばないで学 習 でき る環境が整いつつあります。 (2) 市 が 目 指 す べ き 方 向 性 ①さまざまな生 涯 学 習 情 報 ,ライフスタイルの変 化 に対 応 した学 習 機 会 の提 供 (3) 具 体 的 な 取 組 み ①“生涯学習 ”についての周知や,「らんらんかしわ」を通じて情報発信の 強化,講座やイベント,生涯学習に係る情報を集約できるよう,システム の充実を図っていきます。 ②同時に,団体情報等の同種の関連情報について,統合の可能性を模索し, 関係機関,関係部署と協議をおこないます。 ③さらに「誰もが,いつでも,どこでも,自由に」学ぶ機会が得られるよう, 新しいシステムを活用した,学習の提供も検討します。 23 《方向性①》 さ ま ざ ま な 生 涯 学 習 情 報 ,ラ イ フ ス タ イ ル の 変 化 に 対 応した学習機会の提供 《行動目標》 “生 涯学 習 ”についての周知 や,「らんらんかしわ」を通じて情報発 信の 強 化 ,講 座 やイベント,生 涯 学 習 に係 る情 報 を集 約 できるよう,システ ムの充実を図っていきます。 同 時 に,団 体 情 報 等 の同 種 の関 連 情 報 について,統 合 の可 能 性 を模 索 し,関係機関,関係部署と協議をおこないます。 さらに「誰 もが,いつでも,どこでも,自 由 に」学 ぶ機 会 が得 られるよ う,新しいシステムを活用した,学習の提供も検討します。 具体的事業 事 業 の概 要 生涯学習情報提供シ ステム (生 涯 学 習 課 ) 柏 市 内 (近 隣 )の生 涯 学 習 に関 する情 報 (講 座 イベントや団 体 な ど)を 探 したり,掲 載 したりできるサイ ト。官 民 かかわらず情 報 を提 供 公 民 館 等 における受 講 , 自 宅 におけるPCによ る受 講 ,公 共 交 通 機 関 等 による移 動 中 におけ るタブレット端 末 等 に よる受 講 など,さまざ まなツールに向 けた学 習 情 報 を提 供 すること により,市 民 のライフ スタイルに合 わせた学 習 の機 会 を拡 充 する。 ライフスタイルに合 わせた学 習 機 会 の提 供 (生 涯 学 習 課 ) 年次計画 平 成 28 年 度 ~30 年 度 :東 葛 飾 地 域 の生 涯 学 習 情 報 の一 体 的 な提 供 に向 け,関 係 機 関 等 と調 整 平 成 31 年 度 以 降 :調 整 結 果 を踏 まえた情 報 提 供 の実 施 各 種 ツールの普 及 状 況 や市 民 ニーズ等 から方 向 性 を検 討 《成 果 目 標 》 『生 涯 学 習 講 座 ・事 業 の紹 介 数 及 び閲 覧 数 が増 加 すること』 24 第3章 各種施設における 生涯学習の推進 25 第 1 節 生涯学習事業の推進に係る施設について 生 涯 学 習 の推 進 に当 たっては,さまざまな施 設 において,地 域 や住 民 のニー ズに応じた多様な生涯学習事業を展開していくことも必要です。 施 設 の中 でも,今 後 の生 涯 学 習 に展 開 に特 にかかわる,中 央 公 民 館 ,近 隣 セ ンター及 び図 書 館 において,次 のとおり,生 涯 学 習 の推 進 に取 り組 んでまいり ます。 1 中央公民館の方向性 (1) 現 状 と 課 題 これまで,市 内 には社 会 教 育 法 に基 づく公 民 館 として,中 央 公 民 館 ,沼 南 公 民 館 があり,講 座 や事 業 を通 して生 涯 学 習 の機 会 を提 供 するとともに 地 域 住 民 の学 習 ・文 化 ・コミュニティ活 動 の拠 点 としての役 割 を果 たして きました。 しかし,公 民 館 事 業 に対 する認 知 度 は高 いとは言 えず,市 民 にとっては 特 定の利用者のための施設であるとのイメージもあります。また,平成28 年 度 に沼 南 公 民 館 が近 隣 センターに移 行 することに伴 い,対 象 地 域 の拡 大 への対 応 が求 められるなど,中 央 公 民 館 を取 り巻 く状 況 は大 きく変 化 して います。 公 民 館 は,市 民 のニーズを把 握 し,主 導 的 に学 習 機 会 を企 画 ・提 供 する ことができる生 涯 学 習 の拠 点 であることから,このような変 化 に対 し,新 しい時 代 を切 り拓 く中 央 公 民 館 のあり方 (役 割 )や事 業 展 開 の方 向 性 を明 確にすることとしました。 (2) 基 本 方 針 これまでも,生 涯 学 習 事 業 は関 係 部 署 により全 庁 的 に実 施 されてきまし た。個 々の部 署 を生 涯 学 習 のセンターとして捉 えた場 合 ,それらをコーデ ィネートする中 央 公 民 館 はセンター・オブ・センター(中 心 的 な役 割 を担 う拠点)と言うことができます。 これからの生 涯 学 習 は,庁 内 関 係 部 署 に留 まらず,多 様 な主 体 と連 携 し て事 業 を展 開 していく必 要 があります。そのためには,中 央 公 民 館 に専 門 26 的 ・技 術 的 な情 報 提 供 やアドバイスができる人 材 を配 置 し,コーディネー ト機能を発揮していくことが求められています。 これから中 央 公 民 館 は,さまざまな人 の学 びを支 援 する学 習 機 会 の充 実 と学 びの成 果 が活 かせる場 づくりを基 本 方 針 として,次 の役 割 に重 点 をお いて生涯学習事業を展開していきます。 ① すべての市民の生涯学習を支える施設へ移行します。 これまで,中 央 公 民 館 及 び沼 南 公 民 館 は,それぞれの地 域 の拠 点 施 設 とし て事 業 を実 施 してきましたが,これからは,中 央 公 民 館 に事 業 の企 画 や運 営 方 法 を一 元 化 することにより,地 域 を限 定 することなく,社 会 の要 請 が高 い 分野の学習や家庭教育等の支援をきめ細かく実施していきます。 (具体的な取組み) 広 域 的 に公 民 館 事 業 を展 開 していくため,地 域 の市 民 ニーズに応 えるとと もに高 齢 や子 育 てなどで,学 ぶことに支 障 や制 約 がある市 民 も参 加 しやすい よう,他 の社 会 教 育 施 設 や近 隣 センター等 で出 前 講 座 を実 施 し,地 域 での学 習機会を充実させていきます。 ② 沼南公民館の事業を継承します。 平成 28 年度から沼南公民館は近隣センターに移行することになりますが, これまで培 ってきた学 びを通 じた地 域 コミュニティ醸 成 の取 り組 みは,近 隣 センター移 行 にあわせて,旧 沼 南 地 域 の拠 点 として継 承 していく必 要 があり ます。 (具体的な取組み) 沼 南 公 民 館 が担 ってきた体 系 的 な生 涯 学 習 事 業 を継 承 していくために,同 じように計 画 的 ・体 系 的 に講 座 事 業 を実 施 し,事 業 の点 検 や評 価 を行 ってい る中 央 公 民 館 を中 心 に主 催 講 座 を実 施 するとともに,生 涯 学 習 部 全 体 で生 涯 学習の機会の提供に取り組みます。 ③ 市民の主体的な学びを支援し,生涯学習による地域づくりに 取り組みます。 都市化によるコミュニティの問題や高齢者世帯の孤立,子育ての悩みなど, 市民の暮らしには,これまでとは違ったさまざまな課題が増えてきています。 民 間 事 業 者 では取 り上 げられにくい,これら生 活 上 の諸 問 題 をテーマにした 27 学 習 内 容 を重 点 化 するとともに,主 体 的 に課 題 解 決 のために地 域 活 動 を目 指 す人材を育成・支援します。 (具 体 的 な取 り組 み) ア 現代的な課題や社会問題の解決につながる学習を重点化します。 イ 市民自らが企画する講座を支援していきます。 ウ 地 域づくりに関わるひとづくりを支援 するため,実践力 を身につけるカリ キュラムを充実します。 エ 登 録 団 体 の学 習 還 元 として,公 民 館 主 催 講 座 での講 師 などをコーディネ ートしてきましたが,さらなる多様な活動機会の支援に取り組みます。 ④ ネットワーク型による生涯学習の推進に取り組みます。 公 民 館 には現 代 的 課 題 や生 活 上 の諸 問 題 の解 決 につながる学 習 機 会 を充 実 させていくことが求められています。 このため,NPOなどさまざまな課 題 の解 決 に向 けて活 動 している市 民 活 動 団 体 やふるさと協 議 会 など地 域 に根 ざした組 織 等 との連 携 を強 化 し,地 域 課題をともに解決するネットワークの構築に取り組みます。 (具 体 的 な取 組 み) ア 生 活 上 の諸 問 題 を講 座 学 習 のテーマとして整 理 し,庁 内 関 係 部 署 や関 係 機関,市民団体などとの連携により,効果的で魅力ある講座を実施します。 イ 市 民 団 体 等 の活 動 を公 民 館 発 の情 報 として紹 介 するとともに提 案 を講 座 に採用していきます。 28 2 近隣センターにおける公民館講座の展開 (1) 現 在 ま で の 経 緯 柏 市 の公 民 館 講 座 は中 央 公 民 館 を基 点 としつつ,近 隣 センターを地 区 公 民館として位置づけ,地域の拠点として実施して来ました。 行 政 改 革 推 進 委 員 会 の提 言 を受 けて平 成 13年 4月 に地 区 公 民 館 を廃 止 したことにより,公 民 館 講 座 は近 隣 センターを拠 点 にコミュニティ講 座 と して継承されました。 平 成 22 年 度 の事 業 仕 分 けにより,多 額 な事 業 費 ,公 民 館 講 座 との重 複 などを理 由 に廃 止 されるまでの間 (平 成 13年 度 ~22年 度 まで)実 施 さ れていました。 その後 は,中 央 公 民 館 と合 併 後 の沼 南 公 民 館 を拠 点 として講 座 を運 営 す る一方,市民大学を設置し地域づくり講座を展開して来たところです。 (2) 沼 南 公 民 館 か ら 沼 南 近 隣 セ ン タ ー へ 合 併 後 ,旧 沼 南 地 域 の公 民 館 講 座 の拠 点 として活 動 してきた沼 南 公 民 館 は,合 併 の際 の協 定 書 に沼 南 地 域 における近 隣 センター整 備 に合 わせ,コ ミュニティセンターとすると定 められており,条件 が整ったことから,平 成 28年度に沼南近隣センターに移行することが決定されました。 近 隣 センター移 行 後 も,これまで沼 南 公 民 館 で実 施 されて来 た公 民 館 講 座は,中央公民館が継承して実施していきます。 (3) 今 後 の 展 開 平 成 22年 度 まで近 隣 センターで実 施 されてきたコミュニティ講 座 は毎 年 多数の講座が実施されていました。 しかし,少 子 高 齢 化 や核 家 族 化 の進 展 ,ライフスタイルや価 値 観 の多 様 化 など,市 民 生 活 を取 り巻 く環 境 が大 きく変 化 し,地 域 のつながりや支 え あいの意 識 が希 薄 化 していることから,住 み良 い地 域 づくりを推 進 するた め,生涯学習を通じて身に付けた知識や技能を地域で生かし,複雑,かつ, 多様化する地域課題の解決に取り組んでいくことが必要となっています。 29 今 後 は中 央 公 民 館 が中 心 的 な機 能 を発 揮 し,地 域 バランスに配 慮 しなが ら計 画 的 に,より市 民 に身 近 な近 隣 センターを拠 点 とした講 座 展 開 を推 進 していきます。 (4) 講 座 運 営 に つ い て 講 座 運 営 に当 たっては,地 域 特 性 や地 域 の実 情 ,課 題 等 を把 握 し ているコーディネーターを中 心 に職 員 が協 力 し,地 域 づくりや子 育 て に関 係 する部 門 ,教 育 委 員 会 ,さらに社 会 福 祉 協 議 会 などが連 携 を 強 化 し,地 域 課 題 の解 決 や多 様 な主 体 との連 携 を図 っていきます。 30 3 図 書 館 サービスの方 向 性 生 涯 学 習 拠 点 としての図 書 館 に関 する施 策 をより具 体 化 するものとして, 以下のようにまとめました。 (1) 現 状 と 課 題 これまで貸 出 冊 数 がサービス指 標 のひとつとして重 視 されてきましたが, 今 後 は,多 様 化 された図 書 館 の利 用 形 態 を鑑 み,幼 児 から高 齢 者 まで,だ れもが,いつでも,快 適 に利 用 でき,さまざまな知 的 活 動 のために時 間 を 過 ごすことができる図 書 館 ,地 域 の情 報 拠 点 となる図 書 館 をめざすことが 必要となります。 また,市民自ら地 域の課題を解 決できるよう,学 習や交流のきっかけづく りを支援していくことも必要です。 特 に,子 どもの読 書 活 動 の推 進 については,図 書 館 はその重 要 な役 割 を 果たしていくべきものであると考えられます。 (2) 基 本 目 標 と 取 組 み 図 書館サービスについては,既 存の本館及び分 館を活用しながら,特 にソ フト面 のサービス向上 に取り組 んでいますが,新たに以 下の6つをキーワー ドとした基本目標を掲げ取組みを推進していきます。 ① 市民の「知りたい」に応える図書館 生 活や仕 事に役 立つ地 域の情 報拠 点として,正 確かつ迅 速なレファレン スサービスを提供できる環境整備,レファレンス事例集の作成と公開等, レファレンス機 能 の強 化 を図 ります。あわせて,図 書 リスト・パスファイ ンダーの作 成 ,企 画 展 示 ・講 座 の開 催 等 を実 施 し,市 民 の学 習 や課 題 解 決 を支援していきます。また,市民の課 題に対応するための資 料の充実に 努め,適切な蔵書の維持と更新を図っていきます。 31 ② だれもが利用しやすい図書館 すべての市 民が等 しく図書 館を利 用できるように,高 齢者 ,障がい者 及 び来 館 が困 難 な利 用 者 については,大 活 字 本 ,録 音 資 料 等 の充 実 を図 る とともに,利 用 者 の希 望 に添 えるよう宅 配 方 法 の見 直 しの検 討 などを行 います。 ③ 子どもの豊かな心を育む図書館 「柏 市子 ども読書 活動 推進 計画 (第 二次 )」に基 づき,子どもの読 書活 動 を推進 していきます。乳幼児 とその保護者 に対しては,引き続きこども図 書 館 を中 心 として,図 書 の提 供 とあわせ,子 育 てや親 子 の健 康 に関 する 情 報 提 供 などの子 育 て支 援 を行 っていきます。また,市 内 小 中 学 校 ,高 等 学 校と連 携し,ビブリオバトル等 ,読 書 活動 のきっかけとなるようなイ ベントを開 催 するとともに,学 校 図 書 館 の支 援 等 をしていきます。中 学 生 ・高 校 生 を対 象 としては,部 活 動 ,進 路 等 の身 近 なテーマを集 めた資 料コーナーを設置し,読書への関心につなげていきます。 ④ 本を通じた交流を生む図書館 地 域 の課 題 解決 支援 等につながる内 容をテーマとした資 料コーナーの設 置 ,イベントの開 催 等 を通 じて,地 域 に身 近 な分 館 で市 民 の地 域 活 動 を 支 援していくとともに,新たな活動につながる交 流を生み出 す学習機会を 提供していきます。 ⑤ 柏の歴史・文化を伝えていく図書館 柏 市 の歴 史 や文 化 ,行 政 の記 録 を次 世 代 に伝 えていくために,文 化 課 等関係部署と連携しながら,郷土資料や行政資料を積極的に収集,保存, 提供していきます。破損劣化の著しい貴重な郷土行政資料のデジタル化, 柏 に関する資 料や情 報のリスト及 びパスファインダーの作成 等を行 い,そ の情報をホームページで公開していきます。 ⑥ IT学習環境を整える図書館 地 域 の身 近 で利 用 しやすい生 涯 学 習 施 設 として,より多 くの市 民 が容 易 に情 報 を得 て,継 続 した学 習 ができるようにするため,商 用 データベー 32 スの充 実 を図 り,全 館 に無 線 LANルーターを設 置 するなどインターネッ ト閲覧環境を整備します。 33 34 第4章 計画の推進・評価体制 35 第1節 計画の推進・評価体制 計 画 は,策 定 し,実 行 するだけではなく,適 正 な評 価 を行 い,施 策 の充 実 や 見直しを行っていくことが大切です。 この計 画 では,外 部 の有 識 者 を含 む附 属 機 関 に,計 画 の進 捗 を報 告 するとと もに,意見を聞きながら,計画的かつ効果的に推進を図ります。 この計画の進捗管理及び評価については,毎年度,重点施策により行います。 進捗管理及び評価の結果,重点施策としての位置づけが不要となった場合は, 翌 年 度 以 降 ,重 点 施 策 からはずします。また,新 たに重 点 的 に取 り組 むべき施 策が生じた場合は,翌年度以降に重点施策として位置づけていきます。 教 育 委 員 会 が所 管 する施 策 の評 価 について 教 育 委 員 会 が所 管 する施 策 の評 価 については,教 育 に関 する事 務 の点 検 ・評 価 報 告 書 において,この計 画 で掲 げる成 果 目 標 により, 施 策 の進 捗 状 況 を明 らかにし,対 象 年 度 の取 り組 み内 容 と,今 後 の 方 向 性 を示 していきます。 36 37
© Copyright 2024 ExpyDoc