大田区 介護予防・日常生活支援総合事業 指定介護事業者説明会 ~第6

大田区 介護予防・日常生活支援総合事業
指定介護事業者説明会
~第6期介護保険事業計画~
平成27年12月
大田区役所 高齢福祉課 総合事業担当
★:【出典】厚労省提供資料
新総合事業への移行について
★
新総合事業への移行について
■地域包括ケアシステムとは
法律上の定義(医療介護総合確保推進整備法 第2条)
地域の実情に応じて、高齢者が、可能な限り、住み慣れた
地域で、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むこ
とができるよう、医療、介護、介護予防、住まい及び自立
した日常生活支援が包括的に確保される体制をいう。
●大田区の地域包括ケア体制における新総合事業の位置づけ
『介護予防・生活支援』に位置づけられ、全国一律の予防給付
(訪問介護・通所介護)から地域支援事業に移行することで、
サービスの多様化を図り、地域の実情に応じ、一人ひとりの
利用者に適したサービスにつなげることを可能とします。
これまで以上に高齢者が在宅で安心して、自立した生活を
過ごすための健康寿命の延伸を目的とする。
新総合事業への移行について
≪大田区の地域包括ケア体制図≫
新総合事業への移行について
■新総合事業の目的
・地域の実情に応じて、住民等の多様な主体
が参加し、多様なサービスを充実すること
により、地域の支え合いの体制づくりを推
進することになります。
これにより、要支援者等が、心身ともに
健康を維持し、いつまでも元気で自立した
生活を営むために、これまで以上に一人
ひとりの状態に合わせた適切なサービスに
つなげることを目的とする。
新総合事業への移行について
■新総合事業の構成
予防給付として提供されている全国一律の
介護予防
訪問介護・通所介護
を区市町村が実施する新しい総合事業へ移行
★
新総合事業への移行について
★
新総合事業への移行について
■要支援1・2の予防給付についての一部変更
●介護保険の予防給付の訪問介護、通所介護が新総合事業にすべて移行する。
●その他のサービスは、これまでどおり予防給付によるサービスを利用する。
●新総合事業のサービスのみを利用する場合は、新総合事業の『事業対象者』
とし、迅速なサービス利用が可能になる。
訪問介護
通所介護
【福祉用具】
【在宅サービス】
・介護予防訪問看護
・介護予防通所リハビリ
・介護予防居宅療養管理指導など
【地域密着型介護予防サービス】
・介護予防小規模多機能型居宅
・介護予防認知症対応型共同
生活介護など
訪問型サービス
通所型サービス
その他の生活支援サービス
一般介護予防事業
※介護事業所の訪問型・通所型サービス
※多様な担い手による介護予防・生活支援
サービス
※一次予防事業、二次予防事業という区別
のない一般介護予防事業
この部分が新総合事業
に移行。
大田区の新総合事業
■大田区の高齢者の現状 平成27年4月現在
区
分
H27年度
H37年度
H27年度比較
第1号被保険者数
(65歳~)
158,859
⇒
167,488
×1.05
うち後期高齢者数
(75歳~)
74,143
⇒
97,743
×1.31
要介護(支援)認定者数
29,651
⇒
43,765
×1.47
うち要支援者数
8,412
⇒
12,979
×1.54
認定率
18.6%
⇒
25.6%
・大田区としては、後期高齢者数・認定者数の増加が見込まれる2025年
を目指し、これまで以上に自立した生活を過ごせるための介護予防に積極的
に取組み、その受け皿の拡充が求められます。
大田区の新総合事業
■新総合事業の対象者
①要支援認定者
・区内在住(住民登録が大田区)で、新総合事業開始日
(平成28年4月1日)以降の新規要支援認定者
・区内在住(住民登録が大田区)で、新総合事業開始日
(平成28年4月1日)以降の更新申請(区分変更
申請も含む。)による要支援認定者
・新総合事業開始日以降(平成28年4月1日)に転入
した要支援認定者
大田区の新総合事業
■新総合事業の対象者
②基本チェックリストによる事業対象者
・さわやかサポートでの基本チェックリスト含む
ケアマネジメントにより対象者と判定された方。
※第2号被保険者は、基本チェックリストではなく、
要介護認定等申請を行う。
※『事業対象者』にも、現在の介護保険と同様式の
被保険者証・負担割合証が大田区から利用者に発行
される。
※新総合事業の対象者としての有効期間(介護認定
でいう認定期間)については設けていない。
大田区の新総合事業
■被保険者証見本
大田区の新総合事業
■事業開始年月日
平成28年4月1日
※現行の訪問・通所介護利用者は、平成28年3月31日
で認定期間が切れる方から、平成28年度中の認定更新
タイミングにより、順次新総合事業に移行する。
それまでは、現在の介護保険の予防給付でのサービス
提供となる。(請求コードも予防給付での請求
となる。)
※現在の要支援者に対し、認定更新の案内物に、総合事業
の案内も合わせて、平成28年2月上旬ごろから送付
を予定している。
大田区の新総合事業
■移行イメージ
■訪問介護・通所介護(予防給付)から訪問型サービス・通所型サービス(新総合事業)への移行イメージ
:予防給付
(通所・訪問)
経過措置期間(みなし指定介護事業者のサービス利用可能期間)
:新総合事業
27
大
田
区
の
新
総
合
事
業
開
始
28
29
≪要支援で通所・訪問介護のサービスを受けている方≫
・平成28年度中に、認定の更新タイミングで、順次、新総合事業のサービスに移行。
・対象者には、認定更新申請のお知らせの中に、新総合事業の案内物を同封。
・移行の際に、引き続き新総合事業のサービスを受けるために、介護認定を受けるか、
さわやかサポートでの基本チェックリストを含むケアマネジメントを受けるかは(事業
対象者)、現行利用者の選択となる。
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大田区の新総合事業
■大田区の利用の流れ
さわやかサポートで相談(区の窓口でも案内)
介護サービス・総合事業の案内
希望サービス確認
本人状態確認
介護認定申請
認定非該当者
要支援1・2
・福祉用具、通所リハビリ
、訪問看護、
・地域密着型サービス 等
事業対象者
≪介護予防生活支援サービス事業≫
・訪問型サービス
・通所型サービス
≪一般介護予防事業≫
※全ての65歳以上の高齢者
大田区の新総合事業
■事業対象者になった後の利用までの流れ
①事業対象者は、基本チェックリスト、介護予防ケアマネジメント依頼
届出書を【さわやかサポート】へ提出。さわやかサポートから【地域福
祉課】へ送付。
②地域福祉課で、システム台帳登録、被保険者証・負担割合証等発行、
【利用者本人】に送付。
③介護予防ケアマネジメントを【さわやかサポート又は委託された指定
居宅介護支援事業所】で実施。(アセスメント、ケアプラン(案)の作
成、サービス担当者会議など)
④ケアプラン交付
⑤サービス事業利用
(利用料の支払い等)
⑥給付管理票作成・
国保連合会送付など
大田区の新総合事業
■大田区の新総合事業の取組み
サービス
実施時期
内容
現行相当サービス(みなし)
平成28年4月~
平成30年3月
緩和した基準(サービスA)
平成30年3月まで
区独自の緩和した基準
に実施
訪問型
現行介護予防給付相当と同
単価、同基準。
平成28年度から
モデル試行
生活援助サービスに限定。
実施者は、シルバー人材セ
ンター等。利用者負担は、
1回500円、30分程度。
現行相当サービス(みなし)
平成28年4月~
平成30年3月
現行介護予防給付相当と同
単価、同基準。
緩和した基準(サービスA)
平成30年3月まで
区独自の緩和した基準
に実施
(仮称)大田区“絆”サービス
(サービスB)
通所型
一般介護 一次予防事業、二次予防事業
平成28年4月~
予防事業 を区別せず、一体的に実施
【新たな取組み】
・週一回以上の介護予防の
通いの場を拡充。
・総合事業のサービスの担
い手の育成。
大田区の新総合事業
■訪問型・通所型サービス
現行相当サービス(みなし指定事業所からのサービス)
・現行の介護予防訪問介護・通所介護と運営等基準及び
報酬等は同水準です。
・算定単位も月単位での請求とします。
■訪問型サービス(住民主体)
(仮称)大田区“絆”サービス
・地域の住民等を中心とした生活援助サービスに限定
したサービスをモデル的に試行として予定。
・利用者負担1回500円、30分以内。
・実施者は、シルバー人材センター、民間事業者等。
※利用の受付は、さわやかサポートのケアマネジメント
を通して、案内を行う。
大田区の新総合事業
■一般介護予防事業
対象:65歳以上の全ての高齢者を対象とした区の介護予防事業。
以下の事業を新規・拡充予定。
『老人いこいの家21所を活用した介護予防の通いの場』
内容:椅子に座った状態でできる膝痛・腰痛改善、筋力ストレッチ等
を毎週実施。認知症予防や脳トレ、筋力アップの効果をあげる。
『いきいきシニアサロン』
内容:専門職指導による、転倒予防や筋力アップを目的とした
短期集中型運動機能訓練サロン。
場所:区内スポーツクラブ・高齢者在宅サービスセンター、週一回。
※対象者は、現在の二次予防事業対象者(要介護認定のおそれのある方)
※利用の受付は、さわやかサポートのケアマネジメントを通して、
案内を行う。
大田区の新総合事業
■一般介護予防事業
≪その他の介護予防事業≫
■認知症予防
『認知症予防体操』・『認知症予防室内ウォーク』・
『認知症予防朗読講座』
■転倒予防/膝痛・腰痛改善
『いきいき公園体操』・『ポールdeウォーク』
『膝痛・腰痛ストップ体操』・
『足腰らくらく水中ウォーク』
■活動支援『シニアボランティア養成講座』
以上の事業は、区報掲載後、高齢福祉課で受付を行って
います。
大田区の新総合事業
■新総合事業の庁内実施体制(予定)
所属
実施業務
高齢福祉課
・新総合事業の制度設計
・一般介護予防事業の運営
地域福祉課
・被保険者証、負担割合証等の発行業務
介護保険課
・事業所の苦情、事故、相談対応
・国保連経由の給付管理業務
・事業所指定業務
福祉管理課
・事業所指導業務
共通
・新総合事業の窓口案内
大田区の新総合事業
■事業の上限管理
国から新総合事業の効果的かつ効率的な実施の観点から、事業実施においては、
上限額が設定されている。
新総合事業開始の前年度の介護予防給付費に介護予防事業費を加えた実績額に、
75歳以上の高齢者の伸び率を乗じた計算式が提示されている。
以下、大田区の総合事業の上限管理表(予測)となる。
みなし指定の考え方・請求
■みなし指定の考え方
みなし指定(介護保険法改正法附則第13条)
総合事業の移行に当たって、総合事業に係る規定の施行日
前日である平成27年3月31日において、介護予防訪問・通所
介護等に係る指定介護予防サービスの事業者について、当該
施行日において、総合事業(国基準相当サービス)による指定
事業者の指定をみなす。
※みなし指定有効期間
平成27年4月から平成30年3月末日まで
みなし指定の考え方・請求
■みなし指定の詳細
①事業者番号1371110468までの指定を受けて
いる事業所が、みなし指定事業所に該当です。
②みなし指定事業所でも、平成27年4月1日以降に、
法人の変更等で事業所番号が新しくなった場合は、
該当しません。
③平成27年3月31日までに東京都より指定を受けた
事業所でも、「みなし指定不要の申し出」をした
事業者はサービス提供ができません。
※平成27年4月1日以降に、東京都等に介護予防訪問
介護・通所介護の指定を受けた事業者については、
大田区で新規指定を予定。
みなし指定の考え方・請求
■みなし指定事業者サービス切り替え例
例)要支援者Aさん:平成28年7月1日に
認定更新があり、要支援継続の場合
■契約書・重要事項説明書について
●利用者との契約名称等(サービス名称変更)の契約書の変更
を行う必要があります。
※契約書等の雛形については、大田区から提供しますので、
参考にご活用ください。(HP・ケア倶楽部等)
みなし指定の考え方・請求
■訪問型サービス
コード
単位
大田区の対象
訪問型サービス費
A1 1111 (みなし)(Ⅰ)
1月につき
1,168単位
事業対象者・要支援1・2
週1回程度の訪問型サービス
が必要とされた者
訪問型サービス費
A1 1211 (みなし)(Ⅱ)
1月につき
2,335単位
事業対象者・要支援1・2
週2回程度の訪問型サービス
が必要とされた者
1月につき
3,704単位
一時的な支給限度額変更を行った
事業対象者・要支援2
週2回を越える程度の訪問型
サービスが必要とされた者
種類
項目
サービス名称
訪問型サービス費
A1 1321 (みなし)(Ⅲ)
新総合事業の事業対象者については、原則要支援1相当の
サービス内容を想定しており、週1回程度が目安となります。
みなし指定の考え方・請求
■通所型サービス
コード
サービス名称
単位
大田区の対象
A5 1111
通所型サービス費
(みなし)
1月につき
1,647単位
事業対象者・要支援1
A5 1121
通所型サービス費
(みなし)
1月につき
3,377単位
一時的な支給限度額変更
を行った事業対象者・
要支援2
種類
項目
新総合事業の事業対象者については、原則、要支援1相当の
サービス内容を想定しています。
介護予防ケアマネジメント
■基本的な考え方
介護予防・日常生活支援総合事業
ガイドラインより
●介護予防ケアマネジメントは、介護予防の目的である
「高齢者が要介護状態になることをできる限り防ぐ」
「要支援・要介護状態になっても状態がそれ以上に悪化しないようにする」
ために、高齢者自身が地域における自立した日常生活を送れるよう支援する
ものであり、従来からのケアマネジメントのプロセスに基づくものである。
●新総合事業における「介護予防ケアマネジメント」はさわやかサポート
の基本チェックリスト含むケアマネジメントにより、「事業対象者」に
該当した者に対して行うものである。
≪留意点≫
総合事業では、介護認定のように、事業対象者への有効期間が設定
されていません。
これまで以上に、利用者本人理解の上での自立を意識した目標設定、
目標達成に向けてのケアプラン作成、作成したケアプランの達成
状況を確認・評価して必要に応じて適宜計画の見直しを行うことが
重要であると考えます。(モニタリング)
介護予防ケアマネジメント
■大田区における支給限度額の考え方
総合事業
事業対象者
予防給付
要支援1
要支援2
5,003単位
10,473単位
・予防給付の要支援1の限度額 (5,003単位)
とする 。
※利用者の状態 (退院直後で集中的にサービス
利用することが自立支援につながるケースなど)
によっては、予防給付の要支援1の限度額を超え
ることも可能です。その場合であっても、上限額
は要支援2の支給限度額を超えることは、想定し
ていません。
一時的に限度額を引き上げる場合は、以下を大田区(高齢福祉課)に提出する。
『総合事業対象者における一時的な区分支給限度額変更申請書』
『新総合事業利用者票』、『アセスメント様式』、『介護予防支援経過記録』
『担当者会議の要点』
介護予防ケアマネジメント
■事業対象者及び要支援1 ・要支援2の費用の区分
利用者区分
サービス利用パターン
サービス費
の区分
ケアマネジメント費の
区分
訪問型サービスのみ
事業対象者
通所型サービスのみ
総合事業
介護予防
ケアマネジメント費
予防給付
介護予防支援費
予防給付と
総合事業
介護予防支援費
総合事業
介護予防
ケアマネジメント費
訪問型と通所型サービス
予防給付のみ(訪問看護・
訪問リハ・福祉用具等)
要支援1・2 予防給付と総合事業
(訪問・通所)
総合事業のみ
(訪問・通所)
介護予防ケアマネジメント
■新総合事業のみ利用の場合のケアマネジメント費の考え方
ケアマネジ
メント
類型
サービス
サービス
2月目 3月目
提供
開始月
内容
サービス
担当者
会議
ケアマネジ
現行相当
メントA
現行予防
電話連絡
給付と同様 等による
4月目
○
×
×
×
-
○
○
○
基本報酬+
初回加算
基本
報酬
基本
報酬
基本
報酬
状況確認
報酬
※モニタリング訪問は少なくとも3か月ごとで実施。
介護予防ケアマネジメント
■介護予防ケアマネジメント費の費用コードと金額
費用コード
費用コード略称
サービス内容
単位数
1001
ケアマネジメントA
ケアマネジメント基本報酬
430
1002
ケアマネジメントA(初回)
ケアマネジメント費の基本報酬 +
初回加算
730
1003
ケアマネジメントA
(小規模多機能連携加算)
ケアマネジメント費の基本報酬+
介護予防小規模多機能型居宅
介護事業所連携加算
730
※地域区分は、11.40円で算出します。
最後に・・・
●大田区の新総合事業では、
・週一回以上の継続的な介護予防の通いの場
・自主的な運用につなげやすい介護予防事業
・シニアボランティアの活用による担い手の育成
・定期的な専門職(理学療法士等)等の指導 等
に重点をおいた介護予防事業の取組みの充実を図り、
健康寿命の延伸や認定に至らない元気な高齢者を
増やしてくことを目指していきます。
【ポールdeウォーク】
【膝痛・腰痛ストップ体操】
【いきいき公園体操】