基 本 技 の 練 習 3 受け技 強い受けは決め技としての効果を発揮します。 受けただけで相手の攻撃意欲を奪ってしまうような強い受けを習得するためには、 タイミング、腰の回転などに注意することが大切です。 揚受 肘を曲げ、前腕を内方に回転させながら額の前に上げます。 肘は耳の横の高さ、あまり離さず近い位置に、前腕下端の筋肉を十分に働かせる。 腕受 肘を曲げ、前腕を外向に回転させながら、外側から回して受けるのが内受け、 肘を中心に前腕を立てて横に受けるのを外受けといいます。 下段払 前腕を内方に回転させながら肘を伸ばして、大きく斜めに打ち下ろして受けます。 手刀受 手刀で胸部水月を突いてくる相手の腕を斜めに切り落とすように受けます。 十字受 両前腕を手首の部分で交差させながら、上へ跳ね上げて受ける強力な受けです。 特に難しい 揚受 と 手刀受 のポイント 上段揚受 ① 前腕の決まる位置は額の前拳一握り(約10cm)。 前腕はその背側を後ろ向きにし、 肘を脇腹と同一面にあるようにする。 ② 両腕は額の前で十字をきりながら、前腕は肘をほぼ直角に曲げて上へ上げる 反対の腕(添え手)は前腕の内側を通りながら下へ(引き手) 互いにひねりながら強く引っ張り合うようにします。 ③ 受ける瞬間は拳をしっかり握りしめ、腕、脇下、腹と結合している筋肉を締めます。 注意点 受ける腕の肘の位置が高すぎると、腰が甘くなって受ける力が弱くなり、相手の腕を跳ね上げられません。 前腕を斜めに、肘を下げ気味にするように。 受け腕が額からあまり離れてしまうと相手に押し込まれてしまいます。 前腕は額前から約10cmを忘れず、恐怖心から頭を後に反らしてがちになるが 絶対に頭を後に反らしてはいけません。 手刀受 ① 決まる時、受け手の肘はほぼ直角に曲げて内側に締め、前腕の延長線が必ず脇腹にくるようにする。 ② 他の受けと違って引き手を腰に構えません。 引き手は開掌して背側を下に向け、掌の手刀部分を 水月前に置きます。 受けた次の瞬間、引き手がそのまま貫手になって相手の水月を反撃する為です。 ③ 受ける方の手刀は、耳横から斜めに引き手前腕の上を引き手は受け手の肘下を通し、 互いに引っ張り合うようにする。 ④ 実際に受ける時には、真後ろ、或いは斜め後方への体のさばきを迅速にする。 注意点 必ず肘を十分に曲げ、手刀の手首は真っ直ぐ伸ばすように。 肘が伸びたり、手首が曲がると相手の 腕の上や下をかするだけで、受けになりません。 受け腕の肘が脇腹の線からはみ出し、前腕が斜め横に 倒れないように、肩を落とし、肘を締めて前腕を立てること。 スナップを効かせる為には手刀の掌を押し広げるようにして、四指をそろえ、手首を伸ばして固めること。 肘に力が入ってしまうとスピ-ドが出ません。 横に
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