基 本 技 の 練 習 2 順突き(追い突き) 順突き(追い突き)は間合いの遠い時に大きく踏み込んで突く攻撃技です。 ① 足を踏み出すというより反対側の足を強くつっぱり、その反作用で腰を前へ押し出しながら前進する。 ② 踏み出す時にもたついていると、出足を払われたり、簡単に攻撃を捌かれてしまいます。 踵を上げず、足裏全体で床を滑るように移動する。 ③ 後足を前に移動させる時に一旦後足を前の支持足にそえ、更に内側に弧を描きながら前へ出る。 ④ 支持足に腰を引き寄せるようにして体重を乗せたら、次に支持足で床面を力一杯圧し、その反動で 腰を前に押し出す。 ⑤ 引き寄せられた腰を支持足が支えている時は、上体はまだ半身の姿勢です。 ⑥ 腰を押し出す方向(重心の移動する方向)と突きの方向は同じです。 ⑦ 支持足で床面を圧して得る力を、突く方向に伝える呼吸を習得しましょう。 ⑧ 腕は上体の回転に伴って突き出されます。 足 ・ 腰 ・ 突き 同時に決まらなければ効果は有りません。 ⑨ 突いた瞬間、上体はまっすぐです。 出来るだけ後足と床面の角度を小さく、つまり腰を低く落とすことで、 それだけ威力の有る突きが生まれます。 ⑩ 移動中、絶対上下動しないように。 腰の高さ(帯の位置)は床面と平行に移動します。 注意点 足の運びを迅速に、上体は正面向きのまま、腰と共に直立移動します。 拳ではなく腰で突く気持ちで。 後足の突っ張りと腕の突き出しのタイミングが合わないと効果は有りません。 後足を大きく踏み出す時に腰が高くならないように。 軸である前足の膝を十分に屈しておくこと。 足の横幅にも気をつけ、腰の移動する方向と突きの方向が一致しなければ効果はありません。 左右交互に反復練習しましょう。 逆突き 前足と逆の拳で腰の回転を利用して突く、安定度の高い強力な反撃技です。 ① 主に前屈立で、腰を十分に落として突きます。 ② 右拳で突く場合は右拳を腰に構えたまま、水月前方に差し出している左掌を思いっきり引き寄せながら タイミングよく腰を回転させます。 ③ 腰の回転による効果的な力の活用で突くのですから、力に頼って肩を振り込んだりしてはいけません。 ④ 後足の突っ張りを利かせ、反作用を利用した突き出しが大切です。 思い切り強く後足の膝を突っ張りながら、拳を素早く突き出せるコツを速く身に着けましょう。 ⑤ 後膝を伸ばして後足で斜め下方へ床面を強く押せば、それだけ足に対する床の反圧が加わります。 押しの力がより大きな力を生み、突きの効果も大きくなります。 ⑥ 出来るだけ腰を低くして、後足と床面の角度を小さくするほど、反作用の活用は大になり、突きの 威力が増します。 ⑦ 腰の回転が上体と腕をリ-ドしていく事を練習によって会得しましょう。 注意点 腰が浮かないように両足を床に密着させ、腰を十分に落とす。 突き手を出す時、肘が脇腹から離れないように、特に意識して肘で脇腹をこするようにする。 腰より肩の方が速く回ると、腰の回転による力強い突きは生まれません。 肩の力を抜き 腰の回転だけで突き出すように。 腰の回転に伴って、引き手が手→腕→肩→胸→腰 , 突き手は腰→胸→肩→腕→手 の順になる。 突きが決まる瞬間、腰よりも肩が回り過ぎると、肩が流れて脇下が締まらず、効果的な突きにはならない。 腰の回転を速く鋭く。 正面を向いて突きの決まった時、上体は真っ直ぐです。 腰が残り、上体が前傾(ヘソが下を向く)しない ように注意しましょう。 で、
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