<DPC に関する Q&A> 問 1)DPC を導入した目的は何ですか? ⇒DPC は国の政策として、急性期医療を担う病院を対象に推進されています。これを導入すると、全国共通の診断 群分類により、病院間あるいは地域間で異なっている診療行為を見直すことができ、医療の標準化と効率化を図 ることが可能となります。 問 2)すべての入院患者さんが DPC の対象となるのですか? ⇒当院に入院されたすべての患者さん(脳卒中ケアユニットも含む)が DPC の対象となりますが、一部下記のよ うな例外がございます。 ・交通事故(自賠責保険適用)、労働災害、公務災害など ・入院後 24 時間以内に亡くなられた場合 なお、病気の種類(病名)によっては、包括金額が定められていないものもあります。その場合にはすべての治 療項目が出来高計算となります。また、非常に長期の入院や手術、麻酔、リハビリ、一部の高額な検査や処置を 必要とする場合にも出来高計算となる場合があります。 問 3)DPC 対象の病気でも出来高方式で計算してもらえますか? ⇒DPC 制度では、計算方式の選択はできません。DPC では病名ごとに診療費が決まっていますので、不要、過剰 な検査や投薬を行わずに、その病気の治療に専念します。従いまして、入院中にその他の病気が見つかった場合、 緊急を要しない病気であれば、一旦入院された病気の治療を一旦終え、退院された翌日以降に、外来もしくは再 入院での検査、治療をお願いすることがあります。 問 4)投薬や注射はすべて包括となるのですか? ⇒入院中に処方された薬の中でも、手術中に使用する薬や退院後に服用される薬は包括計算ではなく、出来高計算 となります。また、一部の高額な薬剤についても出来高計算となる場合があります。 問 5)食事代(食事療養費)はどうなるのですか? ⇒食事の代金は、従来通り実費負担となります。 問 6)医療費は高くなるのですか?安くなるのですか? ⇒DPC では病気の種類(病名)及び症状の経過や治療の内容によって、1 日当たりの医療費が決まります。また、 入院の期間によっても 1 日当たりの医療費が変わる仕組みになっており、一概に申し上げることはできません。 問 7)病気の種類(病名)が入院途中で変わったらどうなりますか? ⇒入院した時の病気の種類(病名)が退院するまで同じとは限りません。検査の結果によっては、診断が変わる可 能性もあります。DPC 方式では、入院期間を通して「最も医療資源を投入した病名」で 1 日当たりの医療費が決 定されます。 問 8)入院医療費の計算方法はいつから変わるのですか? ⇒平成 28 年 4 月 1 日以降に入院された患者さんから対象となります。3 月 31 日以前から入院されている患者さん は、今まで通りの出来高方式による計算となります。 問 9)入院医療費の支払い方法に変わりはありますか? ⇒変わりありません。一部負担金の支払い方法は、従来と変わりなく請求書(月 1 回)を発行し、お支払いいただ きます。なお、患者さんの症状の経過や治療の内容によって病気の種類(病名)が変更となった場合には、1 日 当たりの包括金額を変更することがあります。入院中に変更となった場合には、前回までのお支払額と過不足を 調整の上、請求させていただきます。 問 10)難病医療(公費)は適用されますか? ⇒難病の病名が、入院の主たる治療目的である場合は、公費医療の適用になります。 問 11)高額療養費の取り扱いは変わりますか? ⇒変わりません。従来通り、高額医療費の取り扱いには変更はありません。 問 12)早く退院させられることになるのでしょうか? ⇒入院、退院の判断は、医師が医学的判断に基いて行います。入院治療の必要があるにもかかわらず、退院をお願 いすることはありません。
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