医療機関における管理会計構築支援業務

ヘルスケアセクター
医療機関における管理会計構築
支援業務
平成22年病院運営実績分析調
査の概要によると、調査対象
1,134病院のうち、687病院
(60.6%)が赤字となっています。
医療費高騰の抑制施策の結果、
医療機関においては、今後大幅
な収益の増加を見込むことはで
きないと考えられるため、原価管
理や予算管理又は原価計算等、
管理会計の重要性がますます高
まると予想されます。
管理会計の必要性
全国公私病院連盟における平成22年病院運営実態分析調査の概要によると、調査対象
1,134病院のうち、実に687病院(60.6%)が赤字となっています。特に、自治体病院において
は、救急医療、へき地医療等の不採算医療を実施する必要性もあることから、経営の悪化
が進んでいるのが現状です(579病院のうち492病院(85.0%)が赤字)。
また、病院の収益は2年に一度改定される診療報酬に大きな影響を受け、昨今の診療報酬
の改定は、少子高齢化における医療費の高騰を抑制すべく、診療報酬のマイナス改定が行
われています。さらに、平成15年4月より大学病院等の特定機能病院で導入された、急性期
入院医療にかかる診断群分類包括評価(DPC)により、出来高払いから疾病ごとの包括払
い制度への転換が図られました。
非営利性が原則である医療機関においても、患者の視点に立った質の高い医療の提供の
ためには、最新の医療機器の導入や病院施設の建て替え等の継続的な設備投資が必要で
あり、そのための資金を利益として確保することは当然に求められます。
上述のとおり、医療機関を取り巻く経営環境は非常に厳しく、また将来における診療報酬の
大幅な引上げは、医療費抑制の観点から困難であると考えられます。そのため、最新の医
療機器や、医療設備を維持し、質の高い医療を提供するために原価管理や予算管理又は
原価計算等、管理会計の重要性がますます高まると考えられます。
管理会計の目的
医療機関が行う管理会計は、主として経営改善、経営戦略、業績改善、投資意思決定の
目的を達成するために行われています。
・原価削減への施策
・自社か外注かの意思決定
経営改善
経営戦略
・適切な病床配分
・予算実績管理
・人事考課
・職員へのモチベーション
・診療科別損益管理のための
意思決定資料
業績改善
投資意思
決定
新日本有限責任監査法人
・機器導入の意思決定
・機器購入の優先順位決定
管理会計構築支援業務
医療機関において最適な管理会計を構築するためには、経営改善や、経営戦略等の目的を明確化し、各医療機関のニーズを
的確に把握する必要があります。新日本有限責任監査法人では、医療機関の将来ビジョンや責任と権限の範囲等を的確に把
握し、最適な管理会計制度を導入するとともに、導入後の効果や見直しの必要性等におけるモニタリング業務を実施し、有効
な管理会計の支援業務を実施いたします。
医療機関の
組織体制
業界の動向及び
医療機関の将来ビジョン
• 医療機関の目指す方向性の把握
• 市場の動向、成長性等の把握
• 責任と権限の範囲の把握
• 医療機関における組織構造の把握
管理会計における目的及び手法の明確化
(経営改善、業績改善、経営戦略、投資意思決定等の各種目的に合わせた管理手法の明確化)
主な作業スケジュール
Step1
情報収集
Step2
現状分析
Step3
最適な管理会計手法の提案
Step4
モニタリング
原価計算制度
管理会計の一つとして位置付けられる原価計算制度は、各医療機関の目的によって原価の集計単位が異なり、主に以下
の原価計算制度があります。各医療機関における原価計算制度を構築する目的を的確に把握し、各医療機関のニーズに
合致した原価計算制度の構築支援業務を実施します。
■主な原価計算の種類
■診療科別原価計算のフロー(例)
► 診療科別原価計算
Step1
部門の設定
► 患者別原価計算
Step2
原価の分類
Step3
配賦基準の設定
Step4
配賦計算
► DPC別原価計算
・診療部門の設定
・変動費と固定費の分類
・原価項目別
・中央診療部門の設定
・管理可能費と管理
不能費の分類
・部門費別
・補助部門・管理部門
の設定
・個別費と共通費
・等価係数の設定
・原価項目の部門への
直課又は配賦
・部門費の配賦
管理会計構築支援業務の実績
医療機関における管理会計の考え方及び方法には制度化されたものがないため、新日本有限責任監査法人では各医療機関
のニーズを的確に把握し、目的に合わせた最適な管理会計制度の構築支援業務を行っています。
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