ニュービジネス創造論

科目名[英文名]
ニュービジネス創造論[Creation of New Business]
開 講 期
曜日・時限
後期(10月~1月)
コーディネーター
米山
〔
氏
猛
木曜
6限目
E-mail:[email protected]
名 〕
〔
所
属 〕
米山
猛
理工研究域 機械工学系教授
赤坂
洋一
前大阪大学教授・元アプライドマテリアルズ米国本社上級副社
長・日本法人代表取締役社長,マグナデザインネット取締役
担当講師陣
目片
強司
本学先端科学・イノベーション推進機構准教授
太田
貴章
BS 国際特許事務所
西山
貞雄
ユニバーサル製缶㈱顧問,前常勤監査役,元同社常務取締役・社
長補佐,元三菱マテリアル㈱フェロー
鈴木
康夫
本学理事・株式会社アーク代表取締役社長・株式会社小松製作所
顧問(元コマツ取締役兼専務執行役員 産機事業統括本部長)
キーワード
臼田
松男
元新日鐵主幹研究員・元本学理工研究域教授
樋口
健
株式会社NTTドコモ 北陸支社企画総務部 部長
技術経営(MOT)
,知的財産,研究開発(R&D)
,経営戦略,市場戦略,事業化,
ベンチャーキャピタル
◆授業の主題・目標
ニュービジネスの展開に必要な知識と手法について具体的に教授します。
◆授業の概要
1.研究開発(R&D)の重要性とそれを守るための知財戦略の方法論を具体的に理解する。
2.技術開発と実用化の例を通してイノベーション・プロセスと経営戦略を理解する。
3.ベンチャー経営のあり方,キャピタルの資源と資金調達の仕組み,具体的な方法論を理解する。
4.事業化の具体的な成功例と失敗例を通してニュービジネス創造のキーポイントを理解する。
◇各講義の内容(予定)
開講日
授
業
内 容
担当講師
(1)
10 月 6 日
(木)
ニュービジネス概論:
新しい事業の計画,ベンチャーの考え方,知財戦略,事業を行う
組織の在り方,市場や社会・技術の展望など,研究開発から事業
にわたって,本講義で取り上げるテーマを概説する.
(2)
10 月 13 日
(木)
ベンチャー経営とその環境1:
ベンチャーとは何か,ベンチャーのもつ意義,米国ベンチャー企
業の経営と環境,シリコンバレー 。
赤坂
洋一
(3)
10 月 20 日
(木)
ベンチャー経営とその環境2:
グローバル経済での企業競争力の源泉,日本型ベンチャー環境の
あり方,ベンチャー創設の心構えなど。
赤坂
洋一
(4)
10 月 27 日
(木)
R&Dと知財戦略1:
製品差別化戦略としてのR&Dの重要性とそれを守るための知財
戦略について述べる。
目片
強司
米山
猛
(5)
11 月 10 日
(木)
R&Dと知財戦略2:
製品差別化戦略としてのR&Dの重要性とそれを守るための知財
戦略について述べる。
目片
強司
(6)
11 月 17 日
(木)
技術調査:
特許情報プラットホームを使った特許・実用新案の検索方法につ
いて解説する.
太田
貴章
(7)
11 月 24 日
(木)
開発計画の事例1:
飲料アルミ缶,ボトルの開発計画の具体例を通してビジネス創造
のキーポイントを探る。
西山
貞雄
(8)
12 月 1 日
(木)
開発計画の事例2:
飲料アルミ缶,ボトルの開発計画の具体例を通してビジネス創造
のキーポイントを探る。
西山
貞雄
(9)
12 月 8 日
(木)
事業化計画の事例1:
コマツにおける競争優位な技術・経営戦略によるドラスティック
な事業業績向上事例~V字回復経営のキーポイントを探る~
鈴木
康夫
(10)
12 月 15 日
(木)
事業化計画の事例2:
コマツにおける競争優位な技術・経営戦略によるドラスティック
な事業業績向上事例~V字回復経営のキーポイントを探る~
鈴木
康夫
(11)
1月5日
(木)
自動車産業のイノベーション:
日米自動車の産業発展に貢献した主要なイノベーションを分析
し,また鉄鋼産業との連携の影響についても調べる.
臼田
松男
(12)
1 月 12 日
(木)
電機産業の経営戦略と課題:
電気産業,特に半導体産業の発展経緯と経営手法を分析し,ビジ
ネス・アーキテクチャーの影響についても学ぶ。
臼田
松男
(13)
1 月 19 日
(木)
事業化計画の事例3:
携帯電話事業化の具体的な成功例と失敗例を通してニュービジネ
ス創造のキーポイントを考える。
樋口
健
(14)
1 月 26 日
(木)
事業化計画の事例4:
携帯電話事業化の具体的な成功例と失敗例を通してニュービジネ
ス創造のキーポイントを考える。
樋口
健
(15)
2月2日
(木)
総括:学んだ知識とレポート課題や学習効果について,討論,意
見交換する。
米山
猛
◆成績評価の方法
出席及び提出された課題レポートを総合的に評価します。
授業には,3分の2以上の出席を必要とします。
◆テキスト・参考書・教材等
・丸島儀一『キヤノン特許部隊』光文社新書
・三枝匡『V 字回復の経営』日経ビジネス人文庫(鈴木氏の講義,事前に購入してもらいます)
・中村秀一郎『21世紀型中小企業』
・塚本潔『韓国企業モノづくりの衝撃』
・藤本隆宏『能力構築競争』
・配布資料
◆コーディネーターから受講生へのメッセージ
新しいビジネス創造の基礎を本学の講師陣が,また具体的な研究開発,事業化の事例を経験豊富な企業
経営トップがそれぞれ話します。新しいビジネス分野を切り拓くには,見逃せない科目です。