平成28年度徳島県農林漁業者等へのサポート活動業務委託仕様書 1

平成28年度徳島県農林漁業者等へのサポート活動業務委託仕様書
1
事業の目的
本県の農山漁村には農林水産物をはじめとする優れた地域資源が豊富
に存在しており,これらの地域資源を活用した6次産業化の取り組みは,
農林漁業者の所得を増大し,農山漁村を活性化するものである。
このため,六次産業化サポートセンターが実施する業務の一部を経営
支援等のノウハウを有する団体に委託することにより,農林漁業者等の
6次産業化の取組を支援する。
2
事業の内容及び対象経費
(1)事業の内容
ア 6次産業化に取り組む又は取り組もうとする農林漁業者等(以
下「農 林漁業 者等」 という。)の個 別相談等 に対応 する6 次産業
化プランナーの選定,登録
イ 農林漁業者等の求めに応じて,登録した6次産業化プランナー
等を派遣し,助言等を行うほか,総合化事業計画の認定に向けた
サポート及び認定後のフォローアップ等の実施
ウ 農林漁業者等からの相談対応,案件の発掘,本事業の実施に関
する情報発信
エ 6次産業化プランナー等の日程調整及び進行管理
オ 相談者カルテの作成
6次産業化プランナーによる支援活動の内容を整理し,支援活
動の改善を図るため,6次産業化プランナーを派遣して支援する
農林漁業者等について,相談者カルテ(様式第1号)を作成し,
その農林漁業及び関連事業の取組内容や収支状況,6次産業化に
向けた取組についての現状,計画及び課題,それに対する支援内
容を記録するとともに,毎月県に実績を提出する。
カ 満足度調査の実施
6次産業化プランナーの評価を行うため,6次産業化プランナ
ーの派遣先に対し,担当した6次産業化プランナーの改善提案,
取組姿勢等について,満足度調査(様式第2号)を行う。
キ 6次産業化プランナーの評価
6次産業化プランナーの選定に活用するため,6次産業化プラ
ンナーが作成した相談者カルテの内容及びその派遣に係る満足度
調査の結果に基づき、当該6次産業化プランナーの評価(様式第
3号)を行う。
(2)対象経費
ア 選定委員会開催費
委員謝金,委員旅費,資料印刷費等
イ 個別相談等実施費
講師謝金,講師旅費,資料印刷費等
ウ 事業推進費
企画推進員手当,企画推進員旅費等
エ
3
事業管理運営費
管理運営員手当,資料印刷費,通信機器類等リース料,通信費,
情報提供費,消耗品費等
事業実施に関する事項
(1)6次産業化プランナーは,学識経験者等を委員とする選定委員会
を設置の上,公募により,選定基準に従って専門分野別に6次産業
化プランナーを選定し,その結果を県に報告すること。
(2)6次産業化プランナーの選定が書類審査及び面接により実施され
るものであること。
(3)6次産業化プランナーがその在任中及び離任後,その業務に関し
て知ることのできた個人情報及び営業秘密の内容を他人に知らせ,
又は不当な目的に使用しないようにするため,6次産業化プランナ
ーとしての登録に当たり,秘密保持に関する誓約書を提出させるこ
と。
(4)県内における支援ニーズ等を適切に把握し,支援業務を機動的に
展開するため,事業を実施する常設の拠点を県内に設置しているこ
と。
(5)派遣された6次産業化プランナーは,派遣の都度,派遣先から受
けた相談の内容とこれに対して提案した改善策の内容について整理
し,相談者カルテに記載するほか,相談者カルテの情報を適宜更新
し,委託先に提出するものとする。
(6)委託先が6次産業化中央サポートセンターと連携して支援を行う
場合には,相談者カルテ及び満足度調査に記載された個人情報又は
営業秘密の提供について,あらかじめ本人の同意を得た上で,6次
産業化中央サポートセンターと共有するものとする。
(7)県担当者が求めたときは,相談者カルテ,満足度調査及び6次産
業化プランナーの評価に関する情報を提供するものとする。
(8)本事業は,特定の農林漁業者や企業,団体のみの利益追求のため
に実施するものではないため,委託先及び6次産業化プランナー等
は,支援業務の実施に当たり,支援を受けたものから費用を受領す
ることはできない。
(9)本事業の実施に当たっては,事業全体の責任者である総括企画推
進員,事業実施に係る企画立案を行う企画推進員及び経理責任者を
定め,事業執行体制を構築すること。
(10)委託先は,本事業に関して知り得た業務上の秘密を,事業期間に
かかわらず,決して第三者に漏らしてはならない。また,委託先は
事業により知り得た個人情報について,本事業以外の目的で使用し,
又は第三者に漏らしてはならず,善良なる管理者の注意をもって取
り扱うこと。
(11)委託先は,業務の進行状況等を県に随時報告するほか,県担当者
の求めに応じて報告を行い,適切な事業の執行に努めるものとする。
(12)事業の目的を達成するため,県担当者は業務状況・進行状況に関
して必要な指示を行うものとし,委託先はこの指示に従うものとす
る。
4
5
対象とならない経費
次の経費は,業務の実施に必要なものであっても,所要額に含めるこ
とはできない。
(1)専ら、本業務を実施するために雇用した者以外の手当
(2)本業務(資料の整理・収集,調査の補助等)を実施するために雇
用した者に支払う経費のうち,労働の対価として労働時間及び日
数に応じて支払う経費以外の経費
(3)拠点となる事務所の借上げ経費
(4)委託契約締結前に支出された経費
(5)委託対象経費に係る消費税及び地方消費税に係る仕入れ控除税額
(対象経費に含まれる消費税及び地方消費税相当額のうち,消費税
法 (昭和 63年 法律第 108号)の 規定に より仕入 れに係 る消費 税額と
して控除できる部分の金額及び当該金額に地方税法(昭和 25年法律
第 226号) の規 定に よる地 方消 費税の 税率を乗 じて得 た金額 の合計
額)
(6)その他本業務を実施する上で必要とは認められない経費及び本業
務の実施に要した経費であることを証明できない経費
その他
本仕様書に記載されていない事項について,又は本仕様書の変更を必
要とする場合には県と協議の上,これに対応するものとする。
(別記)
登録する6次産業化プランナーは,以下の(1)から(3)までの要件
を全て満たしている者とします。
(1)学識要件
ア 以下の全ての分野について一定の知見を有しつつ,そのうち1以
上の分野について高度な専門的知見を有していること。
(ア)県域内の農林水産物の生産実態
(イ)農林水産物の加工,商品化
(ウ)農林水産物(加工品)の流通
(エ)農林水産物(加工品)のマーケティング
(オ)農政,食品安全等に関する法令,制度
(カ)経営管理
又は
イ アの( ア) から (ウ) までの 分野 につい て, 一定の 知見を 有しつ
つ,輸出,IT,観光,異業種連携,再生可能エネルギー等のいず
れかの分野について,高度な専門的知見を有していること。
(2)経験要件((1)のイの場合は除く。)
6次産業化に関する案件について,コーディネート業務に携わったこ
とがあること,又は6次産業化に取り組んだことがある農林漁業経営者
であって,一定の成果を上げていること。
(3)コミュニケーション能力要件
以下の要件を全て満たしていること。
(ア)6次産業化に関係する各分野の人材に精通していること。
(イ)6次産業化に関する支援措置や事業計画の作成に関し,事業者
に丁寧に相談に応じ,的確な助言をする能力を有していること。