「平成29年度やまなし6次産業化サポートセンター運営事業」業務委託仕様書 1 目的 農山漁村の活性化を図るためには、農林漁業者等による加工・販売分野への進出を促 進するなど、1次産業たる農林漁業と、2次産業・3次産業との総合的かつ一体的な推 進を図り、農林水産物等の資源を有効に活用して、農山漁村地域における雇用の確保と 所得の向上を目指す農山漁村の6次産業化を推進することが重要な課題となっている。 このため、本業務委託は、農林漁業者等の6次産業化を推進する支援機関(以下「6 次産業化サポートセンター」という。)の運営業務を委託することにより、農林漁業者等 が6次産業化に取り組む上での様々な課題に迅速かつ弾力的に対応し、支援体制整備の 効率化を図ることを目的とする。 2 委託期間 契約締結の日から平成30年3月26日まで 3 委託業務の内容 6次産業化に取り組む県内の農林漁業者等を支援するため、6次産業化サポートセン ターを設置し、国、県、市町村等と協力・連携し、以下の活動を行う。 (1)人材育成研修会(インターンシップ研修を含む)の開催 経営感覚を持って6次産業化の事業に取り組める人材を育成するため、経営、マー ケティング、資金調達等に必要な知見を得るための講義を行うとともに、加工・販売 等の実践的な経験を得るため、6次産業化に取り組んでいる事業者等へのインターン シップ研修を併せて実施する。 また、研修会実施後に受講者に対し、6次産業化等への取組状況等について、聞き 取り調査又はアンケート調査を行う。 (3)農林漁業者等へのサポート活動 6次産業化を支援するプランナーを選定、登録、派遣し、農林漁業者等の経営の発 展段階に即した助言、六次産業化法※に基づく総合化事業計画の認定に向けたサポー トや認定後のフォローアップ等を行う。 また、県内の拠点において相談窓口を設置し、農林漁業者等からの相談対応、案件 の発掘、本事業の実施に関する情報発信、プランナー派遣等の日程調整及び進行管理 を行う。 ※ 地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の 利用促進に関する法律 4 業務の目標 六次産業化法に基づく総合化事業計画の認定件数を増加させることを目標とする。 5 業務の実施体制等 委託業務の実施に当たっては、委託者と必要な協議及び打ち合わせを十分行い、その 指示に従って業務を進めることとし、以下の実施体制をとること。 (1)業務実施体制 業務全体の責任者である統括企画推進員、それぞれの業務実施に係る企画立案を行 う企画推進員及び経理責任者を定め、プランナー等を含めた業務実施体制を構築する。 (2)県内の常設拠点 県内の支援ニーズ等を適切に把握し、支援業務を機動的に展開するため、県内に1 か所以上の常設の拠点(常時、業務実態を把握している担当者に連絡を取ることが可 能な事務所等)を設置する。 (3)プランナー ア プランナーを募集し、その登録に当たっては面接を行った上で、別記要件に基づ き選定することとし、登録した場合には山梨県に報告を行うものとする。 なお、今までに派遣実績のないプランナーについては、一旦、登録を抹消し、必 要に応じて改めて公募等により必要な人材を確保すること。 イ プランナーの派遣に当たっては所轄の農務事務所等と十分な連携を図ることとし、 案件ごとに相談者カルテ(国様式)を作成し、所轄の農務事務所等と情報を共有す るものとする。また、派遣した翌年度、派遣先に対し、課題解決の状況、今後の課 題等を聞き取り調査又はアンケート調査し、結果をカルテに記載する。 ウ 総合化事業計画の認定に至っていない事業者に対するプランナーの派遣回数は5 回を上限とする(派遣の初回は、できるだけ企画推進員も同行すること) 。 ただし、特に必要と認めた場合は派遣を継続することができるものとする。 エ プランナーの派遣の都度、派遣先に対して「満足度調査(国様式) 」を行い、その 結果を管理すること。 オ プランナーについて、当該年度内に支援活動を行った際の「満足度調査」の結果 に基づき評価(国様式)を行うこととする。 6 委託経費の対象となる経費 委託経費として計上できる経費は、別表の経費とする。 7 事業成果の取扱 (1)事業成果の報告等 受託者は、委託事業が終了したときは、委託事業の成果を記載した業務完了報告書 を、山梨県に提出すること。 (2)事業成果の帰属等 ①本事業は、県の委託事業であることから、事業成果は山梨県が継承する。 ②本事業に関して知り得た業務上の秘密は、契約期間にかかわらず決して第三者に漏 らしてはならない。なお、サポートセンター及びプランナーが知り得た情報の保全に 関するルールを国の方針に従って定めることとする。 8 その他事項 (1)再委託について 原則として、本件委託業務の全部又は一部を第三者に再委託してはならない。ただ し、山梨県の承諾を得たものについては除く。 (2)仕様変更 本件受託事業者はやむを得ない事情により、本仕様書の変更を必要とする場合には、 あらかじめ山梨県と協議の上、承認を得ること。 (3)記載外事項 本仕様書に記載されていない事項については、山梨県の指示に従うこと。 (4)6次産業化ネットワーク活動交付金との関連 本事業は、国の交付金「6次産業化ネットワーク活動交付金」の支援体制整備事業 として実施するため、事務手続き等は本仕様書のほか本交付金の実施要綱、交付要綱、 実施要領によることになります。 (5)その他 本仕様書に記載内容に疑義が生じた場合には、山梨県と協議すること。 (別 記) プランナーは、以下の(1)から(3)までの全ての要件を満たしている者とする。 (1)学識要件 ① 以下の全ての分野について一定の知見を有しつつ、そのうち1以上の分野につい て高度な専門的知見を有していること。 (ア)県域内の農林水産物の生産実態 (イ)農林水産物の加工 (ウ)農林水産物(加工品)の流通 (エ)農林水産物(加工品)のマーケティング (オ)農政、食品安全等に関する法令、制度 (カ)経営管理 又は ② ①の(ア)から(ウ)までの分野について、一定の知見を有しつつ、輸出、IT、 観光、異業種連携等のいずれかの分野について、高度な専門的知見を有しているこ と。 (2)経験要件( (1)の②の場合は除く。) 6次産業化に関する案件について、コーディネート業務に携わったことがあること、 又は、6次産業化に取り組んだことがある農林漁業経営者であって、いずれも一定の成 果を上げていること。 (3)コミュニケーション能力要件 以下の要件を全て満たしていること。 (ア)6次産業化に関係する各分野の人材に精通していること。 (イ)6次産業化に関する支援措置や事業計画の作成に関し、事業者に対して丁寧に 相談に応じ、的確な助言をする能力を有していること。 (別 表) 委託経費として計上できる経費の範囲は、次に掲げるとおりとする。 1 人材育成研修会の開催 ○人材育成研修会開催費 講師謝金、講師旅費、開催案内印刷・発送費(印刷費、発送費、発送賃金)、会場費 (会場借料、会場等備品、会場整理賃金)、テキスト作成費(原稿料、資料印刷費) インターンシップ研修の実施費(研修生受入れ謝金、研修生保険料)等 2 農林漁業者等へのサポート活動 (1)個別相談等実施費 講師謝金、講師旅費、資料印刷費等 (2)事業推進費 企画推進員手当、企画推進員旅費等 (3)事業管理運営費 管理運営員手当、資料印刷費、通信機器類等リース料、通信費、情報提供費、消耗品 費等 ※インターンシップ研修の研修生受入れ謝金は、1日当たり1人7,900円、また、プ ランナーの謝金は、1時間当たり7,100円とする。
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