被扶養者の手続きおよび再認定について - 東京都情報サービス産業健康

事務専科講習会
被扶養者の認定
について
平成27年 9月8日
東京都情報サービス産業健康保険組合
目
次
1.被扶養者が増減したとき
・・・・・・・3
2.被扶養者について
・・・・・・・3
① 被扶養者の範囲
・・・・・・・3-4
② 世帯関係の基準
・・・・・・・5
③ 収入基準
・・・・・・・5
④ 収入基準の見方
・・・・・・・6
⑤ 年間収入の考え方
・・・・・・・6
⑥ 被扶養者の申請に必要な主な添付書類
・・・・・・・7-8
⑦ 記入例
・・・・・・・9-12
3.後期高齢者医療制度
・・・・・・・13
1.被扶養者が増減したとき
被扶養者に異動があった日から、5日以内に以下の書類を事業主経由で健康保険組合に提出してください。
●「被扶養者(異動)届」 正副2枚
提出書類
※20歳以上60歳未満の配偶者を被扶養者に追加した場合
「国民年金第3号被保険者届」 を健康保険組合経由で提出して下さい
添付書類
●健康保険証(削除のみ添付)
●健康保険高齢受給者証(削除の場合・該当者のみ添付)
2.被扶養者について
健康保険法第3条7項の各号
(3親等内の親族)
① 被扶養者の範囲
被保険者と同じように保険給付をうけられる被扶養者は、健康保険法等によって定められ、健康保険組合が
認めた家族が対象ですが、被扶養者となる人が 「主として被保険者の収入により生計を維持されているこ
と」が必要で、つぎの世帯関係および収入基準に該当することが条件です。
※経済(金銭)的な扶養ですので、身の回りの世話等では生計を維持しているとはいえません。
3
■3親等内の親族図
同一世帯でなくても良い
4
② 世帯関係の基準
被保険者と同居でも別居でもよい人
(1)直系尊属(被保険者の父母、祖父母、曾祖父母、法律上の養子縁組による養父母)
(2)配偶者(事実上の婚姻関係と同様にある内縁関係を含む)
(3)子・孫・弟妹
被保険者と同居が条件の人
(1)本人の兄・姉・伯叔父母・甥・姪などとその配偶者
(2)本人の子・孫・弟妹の配偶者
(3)本人の配偶者の父母・祖父母・曾祖父母・兄弟姉妹・連れ子・甥・姪
同一の世帯とは?
同一の世帯に属するとは被保険者
と住居および家計を共同すること
であり、戸籍を同一にすることで
はありません。
(4)本人と内縁関係にある配偶者の父母及び子(配偶者死亡後の父母及び子も含む)
③ 収入基準
被扶養者の収入とは、公的年金(障害年金や遺族年金も含む)、雇用保険給付金、出産手当金、傷病手当金、パート・アルバイ
ト代、家賃等の不動産収入などすべての収入をいいます。
対象者が被保険者と同居の場合
対象者の年間収入が130万円(対象者が60歳以上である場合、または厚生年金保険法による障害厚生年金の受給要件に該当する
程度の障害者である場合は180万円)未満で、かつ、被保険者の年収の2分の1未満であることが原則です。
対象者が被保険者と別居の場合
被保険者と同居していなくてもよい対象者が、被保険者と別居生活をしているときは、対象者の年間収入が130万円(対象者が
60歳以上である場合、または厚生年金保険法による障害厚生年金の受給要件に該当する程度の障害者である場合は180万円)未満
で、かつ、被保険者からの送金より少ない場合に認定されます。
5
④ 収入基準の見方
認
130万円
同
居
の
場
合
A
対象者の年収 100万円
被保険者の年収 300万円
130万円未満の収入 被保険者
の1/2未満
○
B
対象者の年収 120万円
被保険者の年収 200万円
130万円未満の収入 被保険者
の1/2以上
×
C
対象者の年収 160万円
被保険者の年収 400万円
130万円以上の収入
×
被保険者の年収:400万円の場合
別
居
の
場
合
定
130万円
D
対象者の年収 100万円
被保険者の送金額 110万円
130万円未満の収入 収入を上
回る送金
○
E
対象者の年収 120万円
被保険者の送金額 110万円
130万円未満の収入 送金不足
×
F
対象者の年収 160万円
被保険者の送金額 200万円
130万円以上の収入
×
※扶養認定対象者が60歳以上の人または障害年金受給者の場合は、上記の収入基準は「180万円未満」となります。
⑤ 年間収入の考え方
年間収入130万円とは、1月~12月までの合計金額で判断するのではなく、扶養申請以降の収入を年間収入に換算して判断します。
よって、パート・アルバイトを始めたばかりの方でも年間収入に換算した際に130万円を超える金額になる場合、扶養認定できません。
《参考》 年額130万円を月額に換算すると・・・
1,300,000(円)÷12(ヶ月)=108,333.333・・・(円)≒108,333(円)
よって、月平均収入が108,333円を超える方は収入基準オーバーとなります。
6
⑥ 被扶養者の申請に必要な主な添付書類
被保険者と同居別居どちらでもよい人
認定
対象者
子
配偶者
添付書類
弟・妹(孫)
中学生
以下
高校生
以上
被保険者と同居が条件の人
父母
または
祖父母
甥・姪
義父母
兄・姉
中学生
以下
高校生
以上
-
夜間
及び
大学院
生・通信
学生は
必要
●
●
●
中学生
以下
高校生以
上
-
夜間
及び
大学院生
通信学生
は必要
伯父母
叔父母
(★)所得証明書
(市町村で発行)
●
-
夜間
及び
大学院
生・通信
学生は
必要
在学証明書
-
-
●
-
●
-
●
●
(★)雇用保険
受給資格者証
(退職証明書)
●
-
-
-
●
●
●
●
-
●
●
雇用条件証明書
●
-
●
-
●
●
●
●
-
●
●
-
-
●
●
●
●
●
●
●
●
(★)送金証明
-
-
被保険者と別居の場合は必要
-
-
-
-
-
(★)続柄記載の
ある住民票
-
-
被保険者と別居の場合は
世帯全員分が必要
組合指定の現況表
(★)年金振込
通知書
受給している場合は直近分が必要
-
●
●
-
続柄の記載されている世帯全員分が必要
受給している場合は直近分が必要
※★印の添付書類はコピーでも受付けています。(発行後3ヶ月以内のものに限ります。)
7
●取得と同時にご申請いただく無職・無収入の配偶者は、事業所でその事実を確認した場合に限り、
添付書類を省略しています。
●配偶者の扶養で、上記以外の申請理由において無職・無収入の場合は「所得証明書」が必要です。
ただし、申請時点でパート等の給与収入がある方は、「雇用条件証明書」が必要です。
自営業等の収入所得者は、過去3年分の「確定申告書の写し」が必要です。
●義務教育を終了している高校生以上の学生の方は、「在学証明書」が必要です。
なお、在学証明書の代替として「学生証の写し」でも構いません。
ただし、専門学生の方は通年就学であることが学生証にて判別できないため「在学証明書」が必要です。
●夜間または大学院生や予備校、通信教育課程の方は、在学証明書のほかに「所得証明書」も必要です。
●雇用保険の給付を受けない場合は「雇用保険資格喪失確認通知書」もしくは「離職票Ⅰ・Ⅱ」に
【法第4条不該当(雇用保険加入期間が1年未満の方は「法第13条不該当」 】の押印されている
ものの写しが必要です。
なお、雇用保険の適用がない場合は、雇用保険に未加入だった理由の記載がある「退職証明書」を
提出して下さい。
●送金証明とは銀行振込の場合は振込受領書などであり、現金書留の場合はその控です。
●送金証明は継続した扶養期間の実績を確認する為、申請時点において直近の最低3ヶ月分(月に1度の
送金、3回分の証明)を提出して下さい。手渡しは認められません。
※ほかにも扶養申請に至った理由や状況などに応じて提出していただく書類が変わりますので、手続き前に
適用グループ(℡03-3239-9816)へお問合せ下さい。
(例)被保険者と扶養対象者の「氏」が違う場合、外国籍の扶養等
8
※記入の注意
⑦ 記入例
記入例(扶養申請)
◆子供の申請の場合、⑥の続柄は、「子」
ではなく、「長男」や「長女」のように、
戸籍上と同一の続柄を記入して下さい。
◆収入がない方の申請の場合、カ 欄 職業・
キ 欄 収入の欄は未記入ではなく無職・
0円と明記して下さい。
出産予定のある方は
必ず記入してください
事業主印
9
9
記入例
(被扶養者現況表)
赤枠すべて記入してください。
緑色の点線枠は、別居の方の
場合のみ必ずご記入ください。
別居の場合は必ず送金状況及び
別居先の同居者の有無を記入
被保険者の年収も
忘れずに記入
10
記入例(扶養削除)
被扶養者の削除日について
1. 被扶養者自身が社会保険の資格を取得したとき、その日
2. 被扶養者が死亡したとき、死亡した日の翌日
3. 被扶養者が収入基準を超える収入を得られるように
なったとき、その日
4. 被扶養者が収入基準を超えるような労働契約を結び働き始めた
その日
※被保険者が退職等により資格喪失となる場合は異動届の提出は不
要です。
5. 被扶養者が後期高齢者医療制度に該当したとき、その日
事業主印
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記入例(訂正届)
※記入上の注意
正しい被扶養者異動届を作成し、誤った項目を正しく記載された項目の上に赤字で記入して下さい。
(赤字の部分は複写の控も赤字になるよう記入して下さい。)
※認定日や削除日、氏名を訂正する場合は、別途訂正の事実確認がとれる添付書類が必要になります。
事業主印
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3.後期高齢者医療制度
「後期高齢者 医療制度」は、75歳以上の全ての対象者 が加入する、医療制度です。
TJKなどの「被用者保険」に加入していた方、「国民健康保険」に加入していた方ともに、75歳の誕生日を迎えると脱退し、「後期高齢者
医療制度」へ移り、新しい「保険証」が交付されます。
※ 「後期高齢者医療制度」の運営主体… 都道府県ごとの「広域連合」
■ 対象(被保険者)となる人
被保険者・被扶養者ともに、75歳の誕生日に組合員資格を喪失し、後期高齢者医療制度へ加入することになります。
①被保険者
(被扶養者なし)
③
7
5
歳
TJKの被保険者
被保険者
(74歳以下の被扶養者あり)
7
5
歳
後期高齢者医療制度
TJKの被保険者
②
7
5
歳
被扶養者
TJKの被保険者
TJKの
被扶養者
後期高齢者医療制度
7
5
歳
TJKの被扶養者
後期高齢者医療制度
後期高齢者医療制度
国民健康
保険
75歳未満の被扶養者であっても、
被保険者が75歳になりTJKの組合
員資格を喪失した場合は、同時に被
扶養者としての資格も喪失し、75歳
になるまでは国民健康保険に加入
することになります。
後期高齢者医療
制度
7
5
歳
被扶養者が75歳になった時、被扶養者のみ資格喪失する
※ 65歳以上74歳以下で一定の障害があると認定された方は、後期高齢者医療制度に 加入することになります。
13