瀬 戸 内 国 際 芸 術 祭 2016 実施計画 概要 1 開催概要 ○名称 瀬戸内国際芸術祭2016 Setouchi Triennale 2016 ○開催期間 春: 3月20日(日・春分の日) ~ 4月17日(日) 29日間 夏: 7月18日(月・海の日) 9月 4日(日) 49日間 ~11月 6日(日) 30日間 秋:10月 ※会期計 8日(土) ~ 108日間 ○会場 直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、 沙弥島(春会期)、本島(秋会期)、高見島(秋会期)、粟島(秋会期)、 伊吹島(秋会期)、高松港周辺、宇野港周辺 岡山県 犬島 小豆島 豊島 宇野 直島 男木島 本島 女木島 高松 沙弥島 粟島 香川県 高見島 伊吹島 1 大島 ○主催 瀬戸内国際芸術祭実行委員会 会長 :浜田恵造 (香川県知事) 名誉会長 :真鍋武紀 (前香川県知事) 副会長 :竹﨑克彦 (香川県商工会議所連合会会長) :大西秀人 (高松市長) 総合プロデューサー :福武總一郎((公財)福武財団理事長) 総合ディレクター :北川フラム(アートディレクター) 顧問 :梅原利之 構成団体 (四国旅客鉄道(株)相談役) :香川県、高松市、丸亀市、坂出市、観音寺市、三豊市、土庄町、 小豆島町、直島町、多度津町、玉野市、(公財)福武財団、(公 財)福武教育文化振興財団、香川県市長会、香川県町村会、四国 経済産業局、四国地方整備局、四国運輸局、国立療養所大島青 松園、四国経済連合会、香川県商工会議所連合会、香川県商工 会連合会、(一社)香川経済同友会、香川県農業協同組合、香川 県漁業協同組合連合会、(株)百十四銀行、(株)香川銀行、香川 大学、四国学院大学、徳島文理大学、高松大学、香川県文化協 会、(公財)四国民家博物館、(公社)香川県観光協会、(一社)日 本旅行業協会中四国支部香川地区委員会、(公財)高松観光コン ベンション・ビューロー、香川県ホテル旅館生活衛生同業組 合、四国旅客鉄道(株)、高松琴平電気鉄道(株)、香川県旅客船 協会、(一社)香川県バス協会、香川県タクシー協同組合、(公 財)香川県老人クラブ連合会、香川県婦人団体連絡協議会、(公 社)日本青年会議所四国地区香川ブロック協議会、香川県青年団 体協議会、さぬき瀬戸塾 〔オブザーバー〕岡山市、岡山県商工会議所連合会、岡山大学 2 テーマ 「海の復権」 3 特に大きな要素 ■地域はもとより県内や他地域との「連携」を図り、できるだけ多くの人が関わるプロジェ クトの推進により、開催効果を最大限波及させる。 ■「食」に関するプロジェクトを積極的に実施する。 ■地球規模の交流につなげる「国際化」を推進する。 4 事業内容 (1)アートプロジェクト 地域の資源を明らかにし、「あるものを活かし新しい価値を生みだす」アートプロジェク ト・イベントを展開するとともに、活動を継続してきた各プロジェクトはさらに発展性のあ る展開を図る。 2 直島(全会期) 本村港 本村 ANDO MUSEUM 宮ノ浦 宮浦港 積浦 李禹煥美術館 地中美術館 ベネッセハウスミュージアム 展開方針 ハード整備からソフトプログラム開発へ 世界的な発信力を持つ資源を活かしながら、島全体のソフトプログラム開発に 着手する。 直島パヴィリオン 藤本壮介設計の建築作品「直島パ 作品展開 [直島町] ヴィリオン」を宮浦港周辺に展開す る。 ベネッセハウスミュージアム ベネッセハウスミュージアムにお [ベネッセホールディングス] いて、「国吉康雄」展を行う。 宮浦ギャラリー六区 宮浦ギャラリー六区において、先 [実行委員会・福武財団] 端をいく企画展を開催する。公募作 品も視野に入れる。 島内各所でのイベント展開 ①地域を巻き込みながらサイトスペ イベント [実行委員会・直島町・福武財団] シフィックなイベントを実施す 展開 る。 ②直島女文楽の公演を実施する。 ③2015 年完成予定の直島町民会館を 含めた島内の環境建築鑑賞ツアー の開発等を行う。 主な既存作品・継続展開プロジェクト 地中美術館 李禹煥美術館 ANDO MUSEUM ベネッセハウス ミュージアム 宮浦ギャラリー六区 直島女文楽の公演 3 直島銭湯「I ♥湯」 家プロジェクト 豊島(全会期) 唐櫃港 家浦港 唐櫃岡 家浦 豊島美術館 唐櫃浜 島キッチン 甲生 展開方針 豊かな資源を活かしたプログラムの展開と深化 豊かなリソース(資源、産業、暮らし等)を活かし、アートプログラムを 更に展開し深化させていく。 ①壇山に潜在する様々な資産が一目 作品展開 壇山の活用 [土庄町・福武財団] でわかり、その魅力や楽しみ方が 伝わるような情報誌的なマップを 制作し、壇山の活用方策を検討す る。 ②島キッチンから壇山への導線上に 大型オブジェの制作を計画する。 (石上純也) 針工場ギャラリープロジェ 家浦地区の旧針工場を使ったコン クト テンポラリーなギャラリーを開設す [福武財団] る。 インスタレーション作品の ①甲生地区の民家を使い、現代アート 展開 と先端工学が融合した作品を制作す [実行委員会・福武財団・ る。(スプツニ子!) ベネッセホールディングス] ②第 55 回ヴェネチア・ビエンナーレ において第 10 回ベネッセ賞を受賞 したアーティスト(アンリ・サラ)が 音と映像の作品を制作する。 ③新規アートプロジェクトに取り組 み、地域を巻き込みながらサイトス ペシフィックな作品を展開する。 ④公募作品も視野に入れる。 島キッチン等を活用したイベント イベント 島キッチン等の活用 [実行委員会] を実施し、ソフトプログラムの展開 展開 を図る。 主な既存作品・継続展開プロジェクト 豊島美術館 豊島横尾館 ストーム・ハウス 心臓音のアーカイブ トムナフーリ 島キッチン 4 空の粒子/唐櫃 あなたが愛するもの は、あなたを泣かせも する 女木島(全会期) 鬼ケ島大洞窟 女木島海水浴場 鬼の館 女木港 展開方針 長期的視野に基づく作品展開 既存作品を軸に、一般観光客を巻き込むための仕掛けや動線を形成する。 ①港から小学校周辺までの動線 作品展開 重点エリア ②小学校周辺から洞窟や海水浴場 までの動線 インスタレーション作品の ①新規アートプロジェクトに取り組 展開 み、地域を巻き込みながらサイトス [実行委員会] ペシフィックな作品を展開する。 ②公募作品も視野に入れる。 「MEGI HOUSE」を活用し、愛知 イベント 「MEGI HOUSE」の活用 [実行委員会] 県立芸術大学がソフトプログラムの 展開 展開を図る。 主な既存作品・継続展開プロジェクト カモメの駐車場 20 世紀の回想 均衡 段々の風 不在の存在 女根/めこん MEGI HOUSE 5 オニノコ瓦プロジ ェクト 男木島(全会期) 男木交流館 男木港 展開方針 長期的視野に基づく作品展開 小中学校の再開と共に注目され活気づく中、既存作品を活かし継続プログラム を進化させるとともに、恒常的な活動展開へと引き継ぐ。 インスタレーション作品の ①個々の既存作品やプロジェクトを 作品展開 展開 軸にした動線や配置計画を立て、 [実行委員会・高松市] 新規アートプロジェクトに取り組 み、地元を巻き込みながらサイト スペシフィックな作品を展開す る。 参加予定作家 松本秋則、大岩オスカール ②公募作品も視野に入れる。 男木交流館「男木島の魂」等 「男木島の魂」を有効活用するイ イベント の活用 ベント等ソフトプログラムの展開を 展開 [実行委員会] 図る。 主な既存作品・継続展開プロジェクト 路地壁画プロジェ クト wallalley SEA VINE 記憶のボトル 漆の家 歩く方舟 男木島の魂 オンバ・ファクトリー 川島猛&ドリームフレン ズギャラリー 6 男気プロジェクト 小豆島(全会期) 福田 土庄 福田港 肥土山・中山 土庄港 醤の郷・坂手港 池田港 草壁港 三都半島 坂手港 展開方針 エリアごとの特徴的な作品展開とアジア地域文化交流 土庄港周辺、肥土山・中山地区、三都半島、醤の郷・坂手港、福田地区などを 小豆島の軸とし、それぞれ特徴的なアートプロジェクトを実施する。また、 「福武ハウス」を中心にアジアにおける地域文化のコミュニティを通した交流を 図る。 エリアでの展開 ①土庄港周辺 作品・ [実行委員会・土庄町・小豆島 細い路地が入り組んだまちの特 イベント 町・福武財団] 徴を活かした作品展開を図る。 展開 ②肥土山・中山地区 ワン・ウェンチー作品や農村歌 舞伎舞台を活用したイベント等の 展開を検討する。 ③三都半島 エリアの核となる新しいアートプ ロジェクトに取り組む。 ④醤の郷・坂手港 継続プログラムを進化させる。 ⑤福田地区 「福武ハウス」において、台湾 などアジアの作家によるグループ 展を開催する。 ⑥草壁港、池田港 動線の拠点となる場所に作品展 開を図る。 主な既存作品・継続展開プロジェクト 迷路のまち 太陽の贈り物 肥土山・中山 福武ハウス うみのうつわ 7 花寿波島の秘密 つぎつぎきんつぎ 大島(全会期) 大島青松園 展開方針 島の将来展望をつくる 大島青松園の住民と来島者のかかわりの中で、美術を通し地域と豊かな環境を 構築するため行ってきた、やさしい美術プロジェクトや田島征三の活動を活か し、島の在り方を考えた展開を継続する。また、島及び島民の歴史などの美術博 物館的展示に向けた準備に取り掛かる。 主な既存作品・継続展開プロジェクト 「つながりの家」カフェ・シヨル/資料展示室/海のこだま 青空水族館 犬島(全会期) 犬島精錬所美術館 展開方針 ハード整備からソフトプログラム展開へ 魅力的な既存の作品群(ハード)を活かすプログラム(ソフト)展開を図る。 特に演劇・パフォーマンスの拠点としての展開に力を入れる。また、家プロジェク トでは5つのギャラリーでそれぞれ新作を展開する。 主な既存作品・継続展開プロジェクト 犬島精錬所美術館 シーサイド犬島ギャラリー 中の谷東屋 8 犬島「家プロジェクト」 維新派 沙弥島(春会期) 瀬戸大橋 展開方針 島の核となるプロジェクトの展開 新しいアートプロジェクトに取り組み、島の核を作り魅力アップを図る。神戸 芸術工科大学の活動も継続展開する。 主な既存作品・継続展開プロジェクト 階層・地層・層 沙弥島・西ノ浜の家 八人九脚 本島(秋会期) 本島港 展開方針 島の核となるプロジェクトの展開 地域資産を活かした新しいアートプロジェクトに取り組み、島の核を作るとと もに、既存作品を組み合わせることで魅力アップを図る。 主な既存作品・継続展開プロジェクト Vertrek「出航」 シーボルトガーデン 漆喰・鏝絵かんば んプロジェクト 9 善根湯×版築プロ ジェクト 高見島(秋会期) 高見港 展開方針 島の核となるプロジェクトの展開 京都精華大学のアートプロジェクトを中心に、新しい側面を加え島の核を作り、 それを軸とした作品展開を図る。 主な既存作品・継続展開プロジェクト うつりかわりの家 除中菊の家 海のテラス 京都精華大学 (参考 2013 作品) 粟島(秋会期) 粟島港 海洋記念館 展開方針 長期的視野に基づく核形成と展開 日比野克彦の「瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト」を基軸に、瀬戸内海の 歴史や魅力を見せるアートプロジェクトを展開する。 主な既存作品・継続展開プロジェクト 瀬戸内海底探査船 美術館プロジェクト 須田港待合所プロジェ クト 10 伊吹島(秋会期) 旧伊吹小学校 真浦港 展開方針 長期的視野に基づく核形成と展開 みかんぐみのアートプロジェクトを中心に、新しい側面を加え進化させ、島の 核を作り、それを軸とした作品展開を図る。 主な既存作品・継続展開プロジェクト トイレの家 みかんぐみ 沈まぬ船 高松港周辺(全会期) 展開方針 マザーポートとしての役割と演出 各島への玄関口としてのみならず、アジア各国から人々が集う港としての賑わい を演出する。また、屋島や玉藻公園など高松の資産を活かしたプログラムやアート イベントを展開する。 芸術祭2016が取り組む国際的プロジェ 瀬戸内アジア村 作品・ [実行委員会] クトの核として、夏会期にアジア各国からの イベント ものづくりやパフォーマンス、食が集結する 展開 アジア村を展開する。 参考: 高松港・アート工房 (2013) 主な既存作品 Liminal Air –core- I’m here ここにいるよ。 待つ人/内海さん 11 宇野港周辺(全会期) 展開方針 連絡船の町 連絡船のアーカイブをつくり、宇高連絡船を始めとする世界各地の海運の歴史を 明らかにすることで、瀬戸内海や宇野港が担ってきた役割を再確認し、「連絡船の 町」として宇野港を特徴づけていく。 ①官民連携した長期的活動として海運・海上 宇野港「連絡船の 作品・ 町」プロジェクト 交通に関することや宇野港・宇高連絡船の イベント [実行委員会・玉野市] 役割などについて調査研究を重ねる。 展開 ②日本を中心に世界各地から連絡船に関する 歴史的価値の高い写真を中心に数多く収集 し、優秀なものを展示するフォトコンテス トを開催する。 ③連絡船にまつわるイベントを展開する。 参考:宇野港・連絡船の町プロジェクト(2014) 主な既存作品 宇野のチヌ 舟底の記憶 PARADISE 街中写真プロジェクト (2)イベント (開幕前)・平成 27 年 5~6 月 キックオフイベント<香川> メインビジュアルやポスター、参加アーティストの第一次発表等 ・平成 27 年 10〜12 月 企画発表会<東京、大阪> 核となる作品やイベント、参加アーティストの追加発表等 ・平成 28 年 2〜3 月 開幕直前の告知プロモーション<東京> (開会時)構成団体、アーティスト、地域の方々、サポーター、協賛企業等が一堂に会す る記念式典等 (開幕後)アート、アジア、食など多種多様なプラットフォームを切り口とした国際シン ポジウム等 (3)連携事業 ○パートナーシップ事業 ・芸術祭の開催効果を会場エリアだけでなく、県内の他地域にも波及させることができる よう、県内の市町や団体等が実施する建築・アートを主体としたイベント等で芸術祭と 連携することで相乗効果が期待できるものを「パートナーシップ事業」と位置づけ、広 報面での連携や来場者に各会場を巡ってもらえるような仕組みを設ける ○美術館等との連携 ○学校、大学等との連携 ○瀬戸内の他地域の大型アートイベント等との連携 ・国内で最も長い歴史を持ち日本最大級の野外彫刻の国際コンクールである「UBEビエ ンナーレ(現代日本彫刻展)」など 12
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