手術室スタッフが震災時を想定し具体的な行動イメージが向上できるかを

【一般口頭発表】
15:50~16:00
【一般口頭発表】
(第 2 会場・小ホール)
急性期医療
看護部門
16:00~16:10
(第 2 会場・小ホール)
急性期医療
リハビリテーション部門
手術室スタッフが震災時を想定し具体的な行動イメージが
当院スタッフの慢性腰痛に対して理学療法を
向上できるかを検証~アクションカードを作成していく過程で~
施行した結果について
《演者》
《演者》
戸塚共立リハビリテーション病院
藤本 健太
1.研究目的
震災時アクションカードを活用する事、および作成し
ていく過程で手術室スタッフが、震災時の対応が想定
でき、具体的に行動するイメージが向上できるのか明ら
かにする。
2.研究方法
対象者:手術室スタッフ 5 名(看護師 4 名 助手 1 名)
1)アクションカードを作成
2)対象者にアクションカードを作成前と作成後に構造
化された質問用紙 5 段階尺度を用いて 2 回に分けて
実施した。
3.研究結果
アクションカード作成前のアンケート結果で①手術中
に震災が起きた時の想定ができますかの問いに、やや
できる 2 名、どちらとも言えない 1 名、できない 2 名であ
った。②手術中に震災が起きたら自分の役割を見いだ
して具体的な行動イメージができますかの問いにやや
できる 2 名、どちらとも言えない 1 名、ややできない 1
名、できない 1 名という結果になった。
アクションカード作成後も同じ内容のアンケートを行
い①はややできる 5 名。②はできる 1 名、ややできる 4
名という結果になった。
4.考察
研究結果よりアクションカードを活用する事、および
作成していく過程で、読み合わせ、リハーサル、想定訓
練、ディスカッションと段階を得たことで震災に対して想
定がしやすくなり、具体的な行動イメージが向上しやす
くなったと考える。
第 53 回TMG学会
戸塚共立第 1 病院
三森 健太郎
1.目的(はじめに)
腰痛に対して数々の運動療法や治療方法が推奨さ
れているが、痛みに関与する因子は複数存在すること
が多く、全てにおいてリハビリテーションが有効であるか
は明確ではない。本研究の目的は腰痛に対して、原因
を明らかにすること。そしてなぜ痛みが慢性化している
かを考察することで、痛みの根源を断つことを目標とし
た。
2.方法(内容)
対象は当院リハビリテーション科スタッフの 20 代男性
である。小学生から高校生までサッカーをやっていた。
その頃から左下部腰椎深部にズキズキするような鈍痛
を認めていた。競技を引退してから、痛みが増強するよ
うなことはない。症状発現は骨盤後傾位での端坐位に
て増強する。保持可能時間は 2~3 分後である。徐々
に鈍痛が増してくることで自ら骨盤前傾し、腰椎と正中
位へと戻すことで症状の軽快を認める。訓練方法とし
て、腸腰筋の筋力強化訓練を施行した。背臥位にて股
関節 90 度以上の範囲で自ら膝へ抵抗をかけ、股関節
を最終屈曲位まで可動させる。訓練中は、呼気を重視
させることで、腸腰筋の腰椎前弯作用を防止した。
3.結果(結論)
訓練後、座位時間は 5 分以上と拡大した。痛みも認
めなかった。同内容を自主訓練として指導し、経過を見
ることとした。
4.考察
今回の目的は、腰痛の原因を明らかにすると共に、
「根源」を断つことである。この場合の「根源」とは腸腰
筋の筋力低下を招いた原因となる。競技前後の問題で
はない事から、日常歩容と絡めて考察を行った。日々
のリハビリテーションにおいて、除痛を目的とすることは
少なくない。慢性疼痛は、運動療法により、軽快したと
しても、セラピストが望む効果が持続しないことを臨床場
面で多く経験する。
腰痛の原因と、原因に対する考察を行ったが、重要
なことは自主訓練を終了したとしても、腰痛が再発しな
いことである。引き続き経過を追っていくことが必要であ
る。