連作 首 日差し ◆ サーフ・ワックス ◆ そういう冬 ◆ 回転ちらし寿司 ◆ 入瀬翠 ◆ ◆ モナリザのこと ◆ 目の前の水 ◆ もっともっと青く ◆ ◆ 回帰 ◆ つたなさ ◆ 先生あのね、 ◆ 既遂の朝 青井硝子 ◆ アンビバレント 榛葉純 ◆ 自分栽培キット ◆ ◆ Report2014 万華鏡の外 ◆ Adolescence 鈴木希実子 鈴木希実子 初霜の蝉 榛葉純 錆多ねじ 小野みのり 青井硝子 間宮きりん 箱囲亮太 谷村ヤスカズ 思いだすとき 田中智 水域 空中画廊 大村椅子 首 ◆ 連作 山崎有理 平井美奈子 箱囲亮太 廹田智 5 12 平井美奈子 ◆ Seasons ◆ 乗換駅 本田彩菜 ◆ ◆ ◆ ◆ 眠る過客 親展として 本田彩菜 結樹双葉 ◆ 村本有 種田郁子 ◆ 通過儀礼 種田郁子 ◆ 静けさの冒険 週末のカタストロフィ 風のある ダズル 堂那灼風 永井亘 遅延証明書 ◆ 顛末 ◆ 松本宗久 佐伯紺 ◆ 書かれなかったもの 山崎有理 ◆ ◆ ルーシュカ あつまる 渋谷美穂 首 リ コ ネ ク ト・ラ イ フ 仮面の邂逅 ◆ ◆ ◆ 再接続生活 間宮きりん 船越瑤子 ◆ ◆ 永井亘 ◆ ◆ 炎天の横顔 山階基 他人の鳥 檸檬色の旬 結樹双葉 海より明るい場所へ 手を振ったあとのほてり 深見あす香 増田達郎 入瀬翠 連作 30 40 39 38 37 36 55 54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 船越瑤子 69 66 65 64 63 62 61 60 59 58 57 56 98 94 90 86 82 78 74 70 歌 短 サーフ・ワックス ◆ 廹田智 波形に夏の光は降ってくる止まない歌は君の町にも ゼラチンの海を泳いで対岸のふやけた君に贈る瘡蓋 寄せ返す波で削れたガラスのようなあなたからの手紙を読む 橙の多摩川を越える夕暮れに握り直す手すりは熱い 夏空に止まない歌が充ちるまで数限りなく交わす口づけ 36 日差し ◆ 箱囲亮太 ベッドから真上へダイブ天井が架空の戦でくずれる前に 屋上の緑などあれ台風は何かを飲み込もうとして一人 筒の中はだいたいヒマだ焼夷弾の降る日の日記読むまでもない ある夏を晴れにしてきた男の瞳視界不明瞭につき次の候補へ 一歩目が爆心地を決めて進む なるべく外気は吸わないように 37 そういう冬 ◆ 平井美奈子 冷たくなる離れるさするあたためるそういうことを繰り返す冬 我々が近視の流星なら君はたいへん強く燃えてるんだね 怒る気にもなれないようなTシャツを買っておこうねいつかのために 年末に風邪を引いたらきみが来て一緒にテレビを観れたらいいのに シーツまで時雨の滲みた寝室に自分の腕で枕をつくる 38 回転ちらし寿司 ◆ 大村椅子 悲しみに名前をつけてみた日からジョニーで胸がいっぱいだった 吐き出した溜め息ぶんの幸せを吸い込むことで成り立つ呼吸 世の中は戦うよりも逃げるべきことだってある けいどろみたく 必要に迫られたので靴を履く 迫られたので洋服も着る 使ったらなくなる金でどうせ減る腹を満たす日々の途方もなさ 39 空中画廊 ◆ 山崎有理 何らかを自乗したある一辺を見つけてしまいよだれをしまう たくましい腕へと金の髪が延び指のリボンはほどかれている 気づいたら坂の途中で ひとりだった ひとりだった それにサルビア 首都高の灰のつめたい橋桁に背中をあずけ時計を探る ブランコに乗るときだけは華々しく自分の上を見てはいけない 40
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