TMI総合法律事務所勤務 パートナー弁護士 金融庁勤務 文部科学省勤務

諸分野で活躍する卒業生
将来につながる、法学部の学び。
TMI総合法律事務所 勤務
金融庁 勤務(国税庁から出向中)
パートナー弁護士
田畑 仁
清水 真紀子
2005年 政治学科卒業
富山県立高岡南高校出身
1998年 法律学科卒業
新潟県立新潟高校出身
自分の頭で考える力が身についた
法学部の学修環境に感謝
法曹としての基礎を築きながら
かけがえのない友を得られました
TMI 総合法律事務所に入所して14年目になります。そのあいだ、ア
ハードな交渉を支えてくれているのは、大学時代にゼミの先生や仲
金融庁での担当は金融税制の企画立案。税制改正は、通例、夏に
大学では法律に加え、政治学・政策論や経済学の授業で議論の
メリカのロースクールに2年間留学し、提携先(Morgan Lewis &
間、法職研究室のみんなと切磋琢磨した日々だと感じます。彼らとの
各省庁から財務省に改正要望を提出し、さまざまな議論を経て12月に
枠組みを身につけ、公共政策のゼミで、
「公共性とは何か」といった
Bockius法律事務所)のニューヨークオフィスで研修を受ける機会に
議論を通じてロジカルなものの考え方を学び、法曹の心構えを身につ
税制改正大綱を閣議決定、その後国会審議を経て成立、というプロセ
テーマで仲間と日々議論を交わしたことが財産となっています。また、
恵まれました。また、帰国後は総合商社に1年出向するなど多様な経
けることができました。また、サークルでは基礎スキーに夢中になり、
スを辿ります。なかでも、議論の方針の決定、財務省との協議、議員
学生団体の行政研究会や、都市政策セミナーにも所属し、多様な
験を積んだことで、現在は国際的なM&Aやジョイントベンチャーなど
そこで得た友人は、いまも仕事を離れて語り合えるかけがえのない存
への説明といった最前線で走り回るのが私(課長補佐)の仕事です。
世界で活躍する先輩の話を聞いたり、
会の運営に悩んだりしたことも、
の案件を担当することが多くなりました。私の仕事は主に企業間の交
在です。法曹の仕事は情報を正確に把握すると同時に、人や社会の
今年度は最近話題のNISA(少額投資非課税制度)の拡充が
自分の視野を大きく広げてくれました。大学は、知識の詰め込みの
渉と契約をサポートすることにあり、各国の法律や商習慣の違いを理
思いの多様さを知ることも大切。大学での4年間はさまざまな価値観と
大きな目玉。非課税制度の拡充要望に対する財務省の目は厳しく、
場所ではなく、自分の頭で考える訓練をする場所です。中央大学法
出合い、広い視野を育てる貴重な時間だったのだと改めて思います。
こうした制度の必要性や有効性について、骨太の議論が求められます。
学部は、そうした環境を惜しみなく提供してくれたと強く感じます。
解したうえで、契約に潜んでいるリスクを見分けることが欠かせません。
文部科学省 勤務
国連大学サステイナビリティ高等研究所 勤務
髙橋 一郎
冨名腰 あん
2000年 法律学科卒業
2006年 国際企業関係法学科卒業
東京都立三鷹高校出身
神奈川県立弥栄西高校出身
大学時代の出会い・経験が
入省後も大きな力に
先生や友人の支えがあったからこそ
世界を舞台にチャレンジできました
2000年4月に文部省(当時)に入省してから早いもので15年が経
名門ロースクールへ留学(修士号取得)するなど貴重な経験を積ませ
私は現在、国連大学サステイナビリティ高等研究所で大学院のプ
た国連に関する幅広い知識は、いま大いに役立っています。
過しました。現在は、競技スポーツの担当としてオリンピックをはじめと
てもらっています。理不尽な官僚バッシングなど逆風が吹くこともありま
ログラムアシスタントとして、世界各国から学びに来る学生たちの事
また、途上国と先進国における子どもの人権問題に関する取り組
する我が国の国際競技力の向上施策に携わっています。2013年9月、
すが、そのような時こそ、良識ある国民のことを思いがんばっています。
務サポートに携わっています。学生、教員、スタッフのほとんどが外
みの実状を現場で見聞きするため、「やる気応援奨学金」を利用し
2020年オリンピック・パラリンピック競技大会の東京招致決定の瞬間
このように充実した日々を送れているのも大学時代に授業や課外活
国人であり、英語による高いコミュニケーション力が求められるため、
て、2・3年次にインドとオーストリアのNGOでインターンを経験。4
に立ち会えたことは忘れられない経験です。
動を通じ、尊敬できる教授、先輩、同級生、後輩と出会い、卒業後
大きく成長できる環境であると感じます。
年次にはスウェーデンに交換留学を果たすなど、中央大学の制度を
入省以来、約2年ごとにさまざまな部署で、文教行政に携わってきま
も公私ともにパワーをもらっているお陰だと思っています。
児童の商業的・性的搾取や人身売買の問題に関心があり、国際
活用して、学びの舞台を世界へと広げることができました。
した。文部科学白書の編集に従事したほか、最近では、山梨県教育
中央大学というと法曹界に目が行きがちですが、中央省庁のキャリ
的な視野で問題解決に寄与したいと考えていた私は、
「国際機構」
そんな充実した4年間を過ごせたのも、周りの支えがあったからこそ。
庁へ学術文化財担当の課長として出向し、富士山の世界文化遺産登
ア組として活躍している卒業生も少なからずいます。ぜひ、後輩の皆さ
をテーマとするゼミで学びました。国連機関で活躍してこられた先生
先生との距離が近く、気軽に相談できたこと、目標に突き進む仲間と
録を見届けることができたことは、非常に感慨深いものでした。
んも志を高くもち、先輩からの襷を受け継いでくれることを祈っています。
の実体験をじかに伺えたことはとても刺激的でした。ゼミで身につけ
高め合えたことが、チャレンジ精神を育んでくれたと思っています。
活動の場は海外にも及び、在外研究員としてアメリカ東海岸にある
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F a c ul t y of L aw 2016
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