製品紹介 トルセン タイプ Csm TORSEN Type Csm 4 輪駆動車向けの差動制限機能付きセンタデファレン シャル（LSD）トルセン タイプ C を基に，外周ケー ス廃止による小型・軽量化と複数のアプリケーションの 開発や生産を容易にするモジュラ設計コア部品の採用な どにより，商品力を向上させた新世代トルセン タイプ Csm を開発したので紹介する．（sm：smart module） 特 長 ①大物部品のケースとリングボルトを廃止し，最外周のリヤ出力 3 部品を短波長レーザ溶接で接合 ②主要部のフリクションディスクには，摩擦特性に優れかつ，高負荷対応のカーボン系材料を初めて採用 ③スラスト力を付加するヘリカルスプラインをサンギヤ側に移動させ，前輪へのトルク分配設定の自由度拡大 ④アプリケーションごとに異なる入出力スプライン部品以外の，コア部品の歯車やフリクションディスクを共通化 アプリケーション A ①リングボルト廃止 従来品 ①ケース廃止 入力 ④全 15 部品のうち 12 部品を共通化 後輪への出力 前輪への出力 ③ヘリカルスプライン 開発品 アプリケーション B ②カーボン系フリクションディスク ④入出力スプライン 3 部品は アプリケーションごとに専用設計 ①最外周 3 部品を溶接接合 商品力向上 ・質量 34％ 低減，体積 37％ 低減 ・NVH（静粛性）耐久性能の向上 ・異なるアプリケーション間での部品共通化率を大幅に向上 ・新規アプリケーションの開発と生産対応の効率化可能 60 40 20 0 100 −34％ 従来品 開発品 質量 80 −37％ 60 40 20 0 100 共通化率，％ 80 低減率，％ 低減率，％ 100 従来品 開発品 80 40 20 0 体積 73％ 60 18％ 従来品 開発品 部品 ＊１ トルセンおよび TORSEN は，株式会社ジェイテクトの登録商標です． JTEKT Torsen Europe S.A. 84 JTEKT ENGINEERING JOURNAL No. 1013 (2015)
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