Ⅱ章 No.04 物質量と 化学反応式 3 溶解と濃度 物質量(モル)の学習をしたので、液体にどれぐらいの量の物質が溶けているのかの話ができるようになった。 詳しく話を進めよう。 1 溶解と溶液 溶解 まずは用語を覚えよう。液体に物質が溶ける現象を_____という。 溶質 溶かされた物質を_____という。 できた 溶液 液体を_____という。 溶媒 溶かす液体を_____という。 2 物質の溶解 液体に物質を入れても、溶ける時と解けないときがある。何が違うのだろうか? 溶ける カギは物質の「極性」にある。次の場合、溶質は______。 液中で極性があるもの 【溶ける組み合わせ】 極性分子 ・_________の物質 イオン結晶 ・_________の物質 液中で極性がないもの 無極性分子からなる液体 極性分子からなる液体 無極性 (______溶媒) 極性 (______溶媒) 問 次の組み合わせは「溶ける」か、「溶けない」かを答えなさい。 1、(溶質)塩化ナトリウム NaCl 、 (溶媒)水 H2O 溶ける ・・・_________ 2、(溶質)アンモニア 、 (溶媒)ヘキサン C6H14 溶けない ・・・_________ 3、(溶質)ヨウ素 I2 、 (溶媒)ヘキサン 溶ける ・・・_________ 無極性溶媒 3 濃度 溶液の濃さ(濃度)の表現には次の 2 種類がある。 <質量パーセント濃度> パーセント 溶液と溶媒の質量の割合を百分率で表現する 溶質の質量 (g) 質量パーセント濃度= 溶液の質量 (g) × 100 小学校や中学校で習った濃度です。 問 9 塩化ナトリウム 25g を,水 100g に溶かした水溶液の質量パーセント濃度はいくらか 。 できた溶液 125 gなので、 25 濃度= × 100 = 20% 125 問 10 質量パーセント濃度が 15%であるグルコース水溶液 200g に含まれるグルコースは何 g か 。 含まれるグルコースの質量をx (g) とすると x 15 = × 100 200 x= 30 g <モル濃度> 溶液1L中に溶質が何モル溶けているのかをモル濃度という 物質量「モル」を習った今だからこそ計算できる濃度です。 問 溶液4Lに溶質が 12mol 溶けている。モル濃度を求めなさい。 モル濃度 = 12(mol) = 3(mol/L) 4(L) <モル濃度の計算方法> モル濃度= 問 11 溶質の物質量 (mol) 溶液の体積 ( L ) 単位 (mol/L) 水酸化ナトリウム NaOH 2.0g を水に溶かして 100mL とした水溶液のモル濃度はいくらか。 = 0.1 L 2 NaOH の式量は 40 なので、これは = 0.05mol 40 モル濃度 = 0.05 0.1 = 0.5(mol/L) 問 12 2.0mol/L の塩化ナトリウム NaCl 水溶液 200mL 中に含まれている塩化ナトリウムの物質量 および質量はそれぞれいくらか。 = 0.2 L 200mL 中の NaCl の物質量 = 2.0 × 0.2 = 0.40 mol NaCl は式量 58.5 なので・・・ 質量 = 58.5 × 0.4 = 23.4 (g) ・・・23 (g) でもOK p146~147 [6] 金属の原子量●次の各問に答えよ。 (1) ある金属 X18.0g を燃焼させたところ,酸化物 X2O3 が 34.0g 得られた。この金属 X の原子量はいくらか。 ①~④の手順で求めてみよう。 ②Oは原子量 16 なので、1mol の量だと分かる ①反応に使われたOは 16 gだと分かる 酸素O 金属X X2 O3 34.0g 18.0g ③XとOの割合は2:3なので、 2 2 X原子は 1mol × = mol だとわかる。 3 3 2 ④結局、X原子は mol で 18 gなので、1mol では 27 gとなる。 3 よって、原子量は 27 である。
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