農業会計学

授業科目名
農業会計学
Farm Accounting
必修・選択
開講セメスター
単位数
選択
5
2
主担当教員名
鵜 川
洋 樹
農業経営の管理や改善は、経営成績と財務状態の両方のデータを揃えることにより、初めて適切に行うことが
授 できる。それらのデータを作成するための農業複式簿記の記帳方法を学び、記帳結果を活用して、財務諸表の作
業
の 成や農産物の原価計算、経営分析ができるようになる。
目
標
農業複式簿記の原理と記帳方法(勘定科目の設定、仕訳、転記、試算表・精算表の作成)の習得には練習問題
を繰り返し、記帳に慣れることが重要である。このことから、複式簿記の原理と記帳方法を講義したうえで、授
業中に練習問題を解くこと、ならびに小試験(7回予定)を課している。
1.農業会計と複式簿記(農業会計の特質、貸借対照表、損益計算書)
2.勘定科目と元帳(勘定、取引、貸借平均の原理)
3.仕訳と転記(仕訳帳、元帳、勘定口座)
4.伝票による仕訳と転記(仕訳伝票、入金伝票、出金伝票、振替伝票)
授
業
の
概
要
・
計
画
5.当座資産の記帳(現金、預金、売掛金、未収金、前渡金、貸付金、仮払金)
6.棚卸資産の記帳(未販売農産物、未収穫作物、肥育家畜、繰越資材)
7.固定資産の記帳(土地、建物、構築物、大農具、家畜、永年植物、建設仮勘定)
8.減価償却費の記帳(定額法、定率法、直接法、間接法)
9.負債・資本の記帳(流動負債、固定負債、資本金、引出金)
10.収益・費用の記帳(農業損益、農業外損益、特別損益)
11.試算表と精算表(合計試算表、残高試算表、決算、棚卸表、帳簿決算)
12.財務諸表(損益計算書、貸借対照表)
13.原価計算(生産原価、直接費、間接費)
14.経営分析(財務管理、経営成績、技術分析)
15.企業会計(農業法人、収益性分析)
成績評価の方法
受講態度(20%)と小試験(80%)
テキスト・参考書等
テキスト:工藤賢資・新井肇著『農業会計』農村漁村文化協会 1,020円
参 考 書:工藤賢資・新井肇著『農業会計演習帳』農村漁村文化協会 1,050円
履修上の留意点
第1回目の講義に間に合うようにテキストを各自で用意すること。また、会計学は講義を受け理解するだけでは不
十分であり、実際に演習を行い体得することが不可欠であることから、単元ごとにテキストによる予習と復習を行う
こと。
備考