科目コード 学科 学年 科 目 名 単位・時間 必修・選択 単位種別 CS08 電子 ４年・通年 アナログ電子回路 ： Analog Circuits 2(50+50) 必修 履修単位 教 員 名 井田 徹哉 ： IDA Tetsuya 副担当教員 電子回路とは、集積回路、トランジスタやダイオードなどの電子デバイス（能動素子）と、抵抗やコンデンサなどの受動素子を配線材で接続し、目 授 的の動作を行わせる電気回路のことである。現代社会を支える電子制御及び情報処理、電力変換技術は具体的に電子回路を用いて実現されて 業 いる。そして電子回路は構成要素たる電子デバイスの振る舞いを理解した上で、定電圧あるいは定電流を基として設計されている。本科目は主 概 にダイオードとトランジスタを用いた電子回路の基礎について講義し、電子デバイスを用いた回路設計の基礎を修得させる。 要 専門的知識・技術とその活用力の習得（知識・技術とその応用）/高度工業化社会において活躍できる実践的技術の習得 到 達 目 標 評 価 方 法 (1) ダイオードの性質と、ダイオードを用いた基本的な実用回路の動作と設 計法を理解する。 各定期試験の素点に加え、課題、演習及び小テストの素点の合計（定期 (2) トランジスタ及び接地毎の増幅回路の性質と、増幅作用に基づく実用 試験の素点の30%以内）に基づいて評価を行う。 回路の動作と設計法を理解する。 (3) 電子デバイスのデータシートの読み方と、放熱設計について理解する。 学 習 教育目標 週 授 業 計 画 ＣＯＣとの 関連性 前 期 項 目 内 容 C-(1), D-(1) ＪＡＢＥＥ基準 週 － 後 期 項 目 内 容 エミッタ接地, エミッタフォロワ, ベース エミッタ接地増幅回路 接地トランジスタ増幅回路の特徴, エ ミッタ接地トランジスタ増幅回路の概要 1 半導体 p形半導体とn形半導体の移動度の違 い 16 2 整流回路 ダイオードの用途, 半波整流回路（回路図, 波形, 仕組み） 17 エミッタ接地増幅回路 エミッタ接地回路の入出力特性, 動作 点・負荷線の描き方 3 整流回路 変圧器, 全波整流回路（回路図, 波形, 仕組み） 18 エミッタ接地増幅回路 エミッタ接地回路の電流・電圧・電力増 幅率 4 整流回路 ブリッジ整流回路（回路図, 波形, 仕組 み） 19 エミッタ接地増幅回路 hパラメータ 20 エミッタ接地増幅回路 21 エミッタ接地回路の各部電流電圧波 エミッタ接地増幅回路 形, バイアスの必要性, カップリングコ ンデンサ 5 6 7 8 9 10 11 授 全波整流回路の電流, 電圧とリプル率 ブリッジ整流回路（回路図, 波形, 仕組 整流回路 み） コンデンサ入力形平滑回路のリプル 業 整流回路 率（半波整流, 全波整流）, チョーク入 力形平滑回路の概要 LEDの発光の仕組み, 回路図記号と駆 発光ダイオード 動回路, LED材料と発光色, LEDの長 所と短所 静電容量, バリコン, 半導体の接合部 計 接合容量と拡散容量 の電荷分布（概要図まで） 接合容量の導出, バリキャップ, 同調 接合容量と拡散容量 回路 定電圧ダイオード ツェナーダイオード, 直流安定化電源 画 整流回路 hパラメータ等価回路と電流・電圧・電 力増幅率及び入力インピーダンス 22 最大定格 最大定格, データシート 23 最大定格 放熱設計 24 バイアス回路 固定バイアス回路 25 バイアス回路 自己バイアス回路, 電流帰還バイアス 26 バイアス回路 バイアス回路の設計法, 増幅回路のク ラス（A級〜D級） エミッタフォロワトランジスタ増幅回路, SEPP回路 12 データシート ダイオードのデータシート（名称, 主な 特徴, 主な特性, 外形図, 絶対最大定 格, 電気的特性） 27 エミッタフォロワ回路 13 トランジスタ バイポーラトランジスタの概要, 形式名 称, 回路図記号, 電流の方向 28 ベース接地回路 14 トランジスタ FETの概要, 接合形FETの概要 29 FET ソース接地回路 15 トランジスタ 接合形FETの入出力特性, IDSS MOSFETの概要, 回路図記号, 内部構 成 30 FET FETのバイアス回路 授業方法 注意事項 （自学自習を含む） 教科書・参考書 ベース接地回路, 直流安定化回路 固有教室にて、参考書を併用しながら講義を行う。演習は課題の出題によって適時実施する。 教科書、ノート等、指示されたものを持参してくること。授業で学んだ後に自身で説明のできない箇所を復習し、次 回の授業で取り上げることが予想される教科書の該当箇所を事前に予習しておく。不明な点については速やかに 質問にくること。 テキストブック 「電子回路」 日本理工出版会
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