スィートコーン栽培統一事項(エコファーマー)

スィートコーン栽培統一事項(エコファーマー)
H27産
JAとうや湖スィートコーン部会
1.作型および品種
品 種
栽植密度
播 種 期 定 植 期 収 穫 期
(種子消毒殺菌剤数)
【畝間×株間(cm)】
露地8・9月取り 恵味ゴールド(2剤)、5/10~6/25
―
8/15~10/15 3,500 株/10a
恵味スター(2剤)
【70×40】
※種子消毒殺菌剤として、チウラム剤、ベノミル剤を使用。
作 型
栽培管理カレンダー
月
旬
上
2月
中 下
半促成・トンネ
ル・露地7月どり
作型
上
3月
中 下
上
4月
中
は種 ○
除草剤
主
要
病
害
虫
発
生
時
期
上
5月
中 下
上
6月
中 下
○
定植 △
上
7月
中 下
上
8月
中
下
上
9月
中
下
上
○
露地8、9月どり
■■■■■■■■■■■■■■■■
収穫
(○)(播種後)
*半促成・トンネ
ル・露地7月どり
苗立枯病
アブラムシ類
②
▲
○ (○)
*露地8、9月どり
②
苗立枯病
アブラムシ類
アワノメイガ
▲ ○
(○)
(○) ● (○) ●
【凡例】 作型図 ○は種、△定植(移植)、■■■■収穫、▲その他栽培管理法等
主要病害虫発生時期図: ──発生時期、○基幹防除時期、(○)臨機防除時期、▲発生状況調査等 (○内数字は成分数)
◎同時防除(同一薬剤で複数の病害虫を対象) (◆)条件付き防除 ●:生物防除
2.施肥および土づくり
●土壌分析を定期的に行い、土壌診断に基づいた土壌改良と施肥を行う。
●有機物及び有機質資材の施用により、化学肥料の減肥を行い適正施肥の実施をする。
●緑肥の栽培や堆肥を施用し、地力を高めて健全な農作物の生産を図る。
(1)エコファーマー施肥基準の施肥例(北海道慣行レベルの化学肥料 3割以上減)
① 窒素成分量内訳
(kg/10a)
総窒素施用量 化学肥料成分量
堆肥等有機質の肥料 北海道慣行レベル
上限値
上限値 成分量
下限値 化学肥料施用量
19.0
② 具体的な施肥例
区分 肥料銘柄名
前作緑肥
基肥
追肥
10月
中 下
収穫
■■■■■■■■
△
○
は種
露地8、9月どり
施用時期
下
14.0
2.0
20.0
(基肥は作条施用)
施用量
成 分 量 (kg/10a)
(kg/10a)
窒 素
リン酸
全窒素 化学肥料
生重 4,500
0.0
カ リ
S380
83
10.8
10.8
15.0
8.3
ナチュレフィット10号(有N 6%)
小 計
硫 安
合 計
83
5.0
15.8
3.2
19.0
0.0
10.8
3.2
14.0
3.4
18.4
0.0
18.4
0.0
8.3
0.0
8.3
15
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(2)YES!clean 施肥基準(参考)
① 窒素成分量内訳(熱水抽出性窒素「低」:3mg/100g未満の土壌のケース) (kg/10a)
堆肥以外の有機質
北海道慣行レベル
総窒素施用量 化学肥料成分量 堆肥の成分量
肥料成分量
化学肥料施用量
【下限値】2.0
3.0
17.0
12.0
20.0
【上限値】3.0
2.0
● 堆肥等有機物施用量の考え方(牛ふん敷き料堆肥の場合)
堆肥等有機物施用量 堆肥施用量
堆肥1t当たりの 堆肥および堆肥以外の
下限値
上限値 窒素成分量
有機質肥料 成分量
2.0 t/10a
1.0 kg
3.0 t/10a
2.0~10.0 kg/10a
※有機質肥料の代替について、1穂重を重視する場合は50%まで代替え可能
② 具体的な施肥例
(基肥は作条施用)
※適正な生育と食味を確保するためには、土壌診断結果に基づき 熱水抽出性窒素を
5mg/100g 程度を基本に地力を増進させ、また、塩基バランス等にも注意を払う。
1) 堆肥を2t/10a投入する場合
区分 肥料銘柄名
施用量
成 分 量 (kg/10a)
(kg/10a)
窒 素
リン酸 カ リ
全窒素
化学肥料
S380
基肥 魚かす粒状(有N 6%)
堆肥
小 計
追肥 硫 安
計
2) 堆肥を投入しない場合
区分 肥料銘柄名
S380
基肥 魚かす粒状(有N 6%)
小 計
追肥 硫 安
計
80
10.4
10.4
14.4
8.0
50
2,000
3.0
2.0
15.4
1.6
17.0
0.0
0.0
10.4
1.6
12.0
2.5
0.0
16.9
0.0
16.9
0.0
8.0
16.0
0.0
16.0
7.5
施用量
(kg/10a)
成 分 量 (kg/10a)
窒 素
リン酸
全窒素 化学肥料
カ リ
80
10.4
10.4
14.4
8.0
83
5.0
15.4
1.6
17.0
0.0
10.4
1.6
12.0
4.2
18.6
0.0
18.6
0.0
8.0
0.0
8.0
7.5
3.病害虫および雑草防除
(1)節減対象農薬の使用回数(化学合成農薬から有機JASで使用可能な化学合成農薬を除く)
・YES!clean 基準内
(北海道慣行レベルの 3割以上減)
作 型 名
節減対象農薬の総使用回数 種子消毒用に使わ 実際に使用できる
(北海道慣行レベル) れている殺菌剤数 化学合成農薬剤数
露地8・9月取り
7回以下 (10回)
2剤
5剤
(2)防除薬剤低減について
①窒素肥料の多用を避けて病害の発生を軽減し、農薬使用量の削減を図る。
②病害虫発生予察を行う事によって適期防除を励行し、農薬散布回数の削減を図る。
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(3)使用薬剤の登録内容
①節減対象農薬
1)殺虫剤
農 薬 名
系 統 名
処理量
使用時期
成
分
剤
数
使
用
回
数
ア
ブ
ラ
ム
シ
類
ア
ワ
ノ
メ
イ
ガ
ア
ワ
ヨ
ト
ウ
トレボン乳剤
10,000~15,000 倍
ネオニコチノイド 100~300 ㍑/10a 収穫 14 日前 1 2 ○
1,000 倍
合成ピレスロイド 100~300 ㍑/10a 収穫 7 日前 1 4
○ ○
オルトラン水和剤
有機リン
アドマイヤー顆粒水和剤
アグロスリン乳剤
モスピラン顆粒水溶剤
モスピランSL液剤
ネ
キ
リ
ム
シ
類
1,000 倍 収穫 7 日前 1 2 ○
1,000~2,000 倍
合成ピレスロイド 100~300 ㍑/10a 収穫 7 日前 1 3 ○ ○ ○
2,000~4,000 倍
100~300 ㍑/10a
ネオニコチノイド 4,000~6,000 倍 収穫前日 1 3 ○
100~300 ㍑/10a
2)除草剤
農 薬 名
薬 量 散布液量
(ml/10a) (リットル/10a)
使 用 時 期
使用方法
適用雑草名
成
分
剤
数
マルチ前・播種前(雑草発生前)
140~260 70~100 播種後発芽前(雑草発生前) 全面土壌散布 1年生雑草 2
生育期(2~4 葉期)
ゲザプリム
全面土壌散布及び
100~200 50~100 播種後から 2~4 葉期
1年生雑草 1
フロアブル
雑草茎葉散布
播種後~発芽前
ラッソー乳剤 200~400
100
全面土壌散布 1年生イネ科雑草 1
イネ科雑草2葉期まで
ゲザノン
ゴールド
使
用
回
数
1
1
②節減対象農薬以外の農薬(生物農薬等 及び有機JASで使用可能な化学合成農薬)
倍率及び
区分
農 薬 名
使用時期 成分剤数 使用回数
適用害虫
使用量
発生初期但し
殺虫剤 ゼンターリ顆粒水和剤
1,000 倍
1
2
オオタバコガ
収穫前日
※ゼンターリ顆粒水和剤は、生物農薬であり節減対象農薬の成分使用回数には含まない。
(4)節減対象農薬の具体的な防除例 (種子消毒2剤は除く)
作 型 名 防除区分
農 薬 名
殺 虫 剤
除 草 剤
露地8・ 基幹防除 アドマイヤー顆粒水和剤
9月取り 臨機防除 トレボン乳剤
ゲザノンゴールド
オルトラン水和剤
モスピラン顆粒水溶剤
モスピランSL液剤
アグロスリン乳剤
備 考
臨機防除をする場合は、
6剤中4成分までにする。
4.土壌改良資材その他の資材
使用時期
7月下旬~8月下旬
7月下旬~8月下旬
資材名(商品名)
クリーンプラント
ウエルガードV
用 途
葉面散布
葉面散布
使 用 量
800 倍 200 リットル/10a
1,000~1,500 倍 200 リットル/10a
※ 土壌改良資材は「地力増進法」に定められた種類の品名を記載し、農水省等肥料登録のある
ものは、土壌分析結果により施用するため上記に記載しない。
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