電気電子数学 I 演習問題7 2015. 6. 26 K. Shibata [1] xyz の三次元空間上で,xy 平面上の原点を中心とする半径 R の円を底面とし,z = 0 の xy 平面から z = H までの高さ H の円柱の内部を V とする。体積分 ∫ z dV を求めなさい。 V また,原点 O を中心とする半径 R の球のうち x, y, z ≥ 0 の領域 V2 で体積分 ∫ V2 z dV を 求めなさい。 [2] 原点を中心とする半径 R の球を V、その表面を S、原点からの距離を r とする。 r を V で体積分した値 ∫VrdV および r を S で面積分した値 ∫ r dS を求めなさい。 S Q [3] 電荷量 Q の点電荷が r だけ離れた場所に作る電場の大きさは E = である。この点 2 4 πε r € 電荷を原点に置き,半径 r の球面 S で囲んだ場合、ガウスの法則 Q = ε ∫ E dS が成り立 S つことを示しなさい。(この式は,電場と面 S が常に直交している場合にのみ有効) [4] 底面が xy 平面上の原点を中心とする半径2の円で,z 軸上の z = 2 に頂点がある円錐 V について,以下の問いに答えなさい。 (1) 側面の式を立てなさい。(デカルト座標系と円筒座標系の両方で) (2) 円錐の体積 ∫ dV を、円筒座標系で、θ → r → z の順で積分する場合と、θ → z → r の V 順で積分する場合の2通りで求め、円錐の体積の公式から求めたものと一致すること を確認しなさい。 (3) 円錐の側面積を、積分を使って求めなさい。 (難) [5] xyz の三次元空間内に,原点を中心とする半径 R の球 V が与えられていたとする。 以下の問いに答えなさい。 (1) ある点の座標 x, y, z の各成分 をそれぞれ三次元極座標(球面座標)系 r, θ, φ で表しなさ い。ただし,θは z 軸と位置ベクトルのなす角度,φは z 軸に対する右ねじの方向の 回転角度で x 軸方向を 0 としたもの,r は原点からの距離とする。 (2) x, y, z を使って,与えられた球面の式を書きなさい。 (3)与えられた球面を,三次元極座標系での式で示しなさい。 π (4) 与えられた球面上で, θ = を満たす点の集合はどのような曲線になりますか。xyz の 6 三次元空間上に図を描くとともに,一意に特定できるように言葉でも説明しなさい。 (5) (4)の曲線を C とするとき,曲線の長さ l を示しなさい。 (6) 曲線 C のうち,y € = 0, x > 0 の点を始点とし,曲線 C に沿って z 軸に対して右ネジ方向 に進む座標軸を s とするとき,横軸を s,縦軸をφとして,s とφの関係を 0 ≤ s ≤ l の範 囲でグラフにしなさい。 (7) 曲線 C でφを線積分した値 ∫C φdsを求めなさい。 € (8) (4)において,θが変化するとき,θと曲線 C の長さ l との関係を書きなさい。 (9) r, θ, φがそれぞれ微少量 dr, dθ, dφだけ変化させることによって決まる微小体積 dV を r, θ, φ, dr, dθ, dφの中から必要なものを使って表しなさい。 € (10) 与えられた球 V で sinθを体積分しなさい。
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