は、ばか苗病、細菌病類の発生を助長するので、催芽器内に桶を入れる

水 稲 病 害
予報内容
病害虫名
発生時期
苗立枯病
(育苗期)
(リゾプス、トリコデ
ルマ属菌)
苗立枯病
(育苗期)
(フザリウム、ピシウ
ム属菌、ムレ苗)
細菌病類
(育苗期)
発生量
・
感染量
やや少
予
報
の
根
拠
(1) 化学合成農薬消毒済種子が広域で使用されている。(-)
(2) 4月の気温は平年並か低い予報。(±)
やや多
(1) 薬剤防除の実施率が低い。(+)
(2) 4月の気温は平年並か低い予報。(±)
並
(1) 4月の気温は平年並か低い予報。(±)
(もみ枯細菌病)
(苗立枯細菌病)
(1) 前年の本田での発生は少なかった。(-)
(2) 化学合成農薬消毒済種子が広域で使用されている。(-)
いもち病
(育苗期)
やや多 (1) 前年の収穫期の穂いもちの発生が多かった。(++)
(2) 化学合成農薬消毒済種子が広域で使用されている。(-)
記号の説明 (++):重要な多発要因、(+):多発要因、(±):並発要因、(-):少発要因、(- -):重要な少発要因
ばか苗病
(育苗期)
少
防除対策
1 防除のポイント
◎ 育苗期病害の共通対策として以下の育苗基本技術に従う。
表 育苗期の温度管理の目安
(1) 種子更新を必ず行い、浸種、催芽、出芽は
稚苗
中苗
プール育苗
品種毎に行う。
緑化期
硬化期
緑化期~ 3.5葉 3.5~4葉
(2) 防除効果に優れる化学合成農薬による種
20~25℃
日中
20~25℃
15~20℃ 水温25℃以下
夜間
15~20℃
10~15℃
10℃
5~10℃ 水温10℃以上
子消毒を行う。
(3) 化学合成農薬消毒済種子は、低温により初期生育が遅れることがあるので、水温、育苗温度に注意する。
(4) 生物農薬(生物農薬による消毒済種子を含む。
)を使用する場合は、処理方法や育苗管理に特に注意する。
(5) 浸種は、水温 12~15℃、10~7 日間とし、積算温度 100~120 日度を基本とする。
(6) 催芽温度は 30℃を厳守する。水を循環させるハトムネ催芽器(シャワー式および温湯消毒機能付き催芽器)
は、ばか苗病、細菌病類の発生を助長するので、催芽器内に桶を入れる等して、種籾のまわりの水を強制
的に循環させないようにする。
(7) 加温出芽を基本とし、出芽温度は 30℃を厳守する。育苗初期に 10℃以下の低温に遭遇すると病害の発生を
助長するので、適期作業を心がけ早播きはしない。また、30℃以上の高温も発生を助長するので、被覆資材の
着脱をこまめに行うなど、温度管理を徹底する(表)。
(8) 稲わら、籾殻、むしろ等は作業室、育苗ハウス付近に置いたり、資材として使用しない。
(9) 過乾燥、過かん水は避ける。
(10) プール育苗の場合は、置床の均平作業をしっかり行い、入水時期、入水深に注意する。
【苗立枯病】
(1) 薬剤防除を行うことが望ましいが、できない場合は育苗用水の吟味や育苗施設の温度管理等を徹底する。
(2) ピシウム属菌は土と水によって伝搬されるため、畑土等の汚染土を使用したり、浸種やかん水に川や池の水
を使用すると発病が多くなるため、極力使用を避ける。また、育苗期間の低温や培土の高 pH によっても発病
が助長される。
【細菌病類】
(1) 育苗期間中(特に催芽・出芽時~硬化初期)の高温は発生を助長するので、適正な温度管理に努める。
(2) プール育苗は、発病の抑制効果が高い。
【ばか苗病】
(1) 育苗中の発病苗(徒長苗)は抜き取り、本田に持ち込まないようにする。
【いもち病】
(1) 昨年は全県的に穂いもちが多発したため、保菌している稲わら、籾殻等が多いと考えられる。これらはい
もち病の伝染源になるので、上記の育病期病害の共通対策(8)を徹底する。特に、例年葉いもちが早期に発
生する地域や前年多発した地域では、上記の対策を行うと共に、育苗期の薬剤防除を実施する。
(2) 種子消毒に生物農薬を使用した場合は、いもち病防除効果が低いので、育苗期防除を必ず実施する。